
この記事ではHP Pavilion Wave 600のメモリの増設・交換のやり方やメモリの診断方法などをご紹介しています。今回は32GBメモリ(16GBx2、PC4-17000)を増設しました!
本体の分解、メモリやストレージの増設は保証対象外となりますので、あ くまでも自己責任の下で行ってください。この記事を参考にして破損、故障などが起こったとしても当方は一切責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。 | ||||
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆Pavilion Wave 600のメモリを交換または増設するときの注意点 ◆分解に必要な工具について ◆メモリの仕様 ◆メモリスロットカバーの取り外し ◆メモリの取り外し ◆メモリの取り付け ◆Crucial [Micron製] DDR4 メモリー 32GB(16GBx2)を認識 ◆メモリの診断 ◆まとめ (メモリの増設は難しくありませんが静電気に注意!) | ||||
HP Pavilion Wave 600のメモリを交換または増設するときの注意点 |

●静電気にご注意ください メモリやストレージを増設する前に、どこか金属に適当に触って 静電気を放電してから作業をしてください。 ●電源コードを外した上で作業してください 感電の恐れがありますので電源コードを外してから分解・増設作業を行ってください。 ●マザーボードを傷つけないようにする 工具などでマザーボードや部品を傷つけないようにご注意ください。 ●怪我にご注意ください 本体内部には金属製の部品や鋭利な部分がありますので、怪我には十分お気を付けください。 Pavilion Wave 600のメモリを交換または増設するには、まず本体を分解する必要があります。ネジや配線などを外せは分解可能な設計になっていますが、側面のカバーを外せるミニタワーPCのように簡単に内部にアクセスすることはできません。 ※分解方法や注意点などは下記の記事をご覧ください。 ◆省スペースPC『HP Pavilion Wave 600』の分解方法&注意点 | ||||
分解に必要な工具について |

底面のネジや3.5インチ・ストレージを固定するためのネジは通常の「プラスドライバー」で回すことができます。分解では先端のサイズが「#2」のプラスドライバーを使用しました。 ◆No.333 ソフトラインドライバー #2x300(+) | ||||

Wave 600の内部には、一部でヘクスローブレンチの「T15」が必要な特殊なネジが使われていますが、大きめのマイナスドライバーでも代用可能です。この記事ではメモリにアクセスするためのカバーを外すときに使用しています。 ◆パソコンの分解で重宝するヘクスローブレンチ | ||||
メモリの仕様 |

Wave 600で使用できるメモリの仕様は下記の通りです。 ・デュアルチャネルメモリアーキテクチャ ・2 x DDR4 UDIMM (288 ピン) ソケット ・PC4-17000 (DDR4-2133) までサポート ・4 GB および 8 GB の UDIMM をサポート ・32 ビットシステムは最大 4 GB をサポート ・64 ビットコンピューターは最大 16 GB (アンバッファード) をサポート ◆HP Pavilion Wave Desktop - 600-a072jp PCの製品仕様 ※UDIMM(アンバッファードDIMM)・・・一般的なPCで使用されているメモリで「DIMM」と呼ばれているものです。ワークステーションには、エラー訂正機能が備えられているECC UDIMM(ECC Unbuffered DIMM)やRDIMM(ECC Registered DIMM)などが使用されています。 | ||||
メモリスロットカバーの取り外し |

メモリスロットには取り外し可能なカバー付けられています。 | ||||

はじめにメモリスロットのカバーを固定しているネジ(3カ所)を外します。 | ||||

カバーを固定しているネジ(3カ所)はヘクスローブレンチの「T15」が必要な特殊なタイプですが、大きめのマイナスドライバーでも代用可能です。 ◆パソコンの分解で重宝するヘクスローブレンチ | ||||

ネジをすべて外したらメモリスロットカバーを矢印の方向にスライドさせます。(※画像はスライドさせた状態) | ||||

カバーを取り外すとこのようになります。青い基盤メモリが1枚装着されていました。 ◆メモリの取り外し ◆メモリの取り付け | ||||
メモリの取り外し |

■メモリの取り外し メモリを取り扱う際は、手を金属部分に触れて静電気を逃がしてから作業を進めてください。 メモリの両端の留め具を外側に倒します。留め具を最大まで倒すとメモリが端子が少し見えるくらいまで浮き上がり、スロットから外れた状態になります。 | ||||

メモリを上の方に引き抜きます。 | ||||

メモリスロットは2つあります。奥の方に見えるのは、プロセッサーやグラフィックスの熱をヒートシンクに伝えるための「ヒートパイプ」です。 | ||||
メモリの取付け |

■メモリの取り付け メモリを取り扱う際は、手を金属部分に触れて静電気を逃がしてから作業を進めてください。 メモリを取り付ける前に、メモリスロット両端の留め具を開いた状態にします。この記事ではメモリを1枚取り付けていますが、メモリを2枚取り付ける場合は奥の留め具も開いてからメモリを増設します。 | ||||

メモリの切り欠き部分をスロットと同じ位置に合わせて、上から(なるべく平行な状態で)挿し込みます。 ※違うタイプのメモリは切り欠き位置が異なるので挿すことはできません。 | ||||

メモリをスロットの奥まで挿し込むと、メモリの両端の留め具が「パチッ」とはまります。これでメモリの取り付けは完了です。 | ||||
Crucial [Micron製] DDR4 メモリー 32GB(16GBx2)を認識 |

メモリの最大搭載量はスペックPDFには最大8GBと記載されていますが、今回は32GB(16GBx2)を認識するのかどうか試してみたいと思います。 ◆【Amazon.co.jp】Crucial [Micron製] DDR4 デスク用メモリー 16GB x2 ( 2133MT/s / PC4-17000 / CL15 / 288pin / DR x8 Unbuffered DIMM ) | ||||

32GB(16GBx2)の取り付けは特に問題ありませんでした。きちんと認識するかどうか・・・。 | ||||

スイッチを入れるとあっさり起動したので少し安心。スペックPDFでは最大8GBと表記されていますが、32GB(16GBx2)を認識しました。 | ||||
メモリの診断 |

メモリのテストは「起動メニュー」の「F2 システム診断」から行うことができます。「起動メニュー」を表示させるには、起動時(または再起動時)に「Esc」キーを軽く連打します。 | ||||

上記のメニューが表示されたら「コンポーネントテスト」を選択します。 | ||||

コンポーネントテストのメニューが表示されたら「メモリ」を選択します。 | ||||

メモリテストは、高速テスト、クイックテスト、詳細テストの3種類あります。大量のメモリを搭載して詳細テストを行うと非常に時間がかかるので、今回は「高速テスト」でメモリを診断します。 | ||||

「1回実行」をクリックするとメモリテストが始まります。 | ||||

32GBのメモリを搭載した場合は「高速テスト」でも44分くらいかかります。 | ||||


メモリ高速チェックに合格! スペックPDFの最大8GBを超える容量の32GB(16x2GB)を搭載してみましたが、とりあえず問題はなさそうです。今のところ安定して動作しています。 | ||||
まとめ |

Pavilion Wave 600にメモリを増設または換装する作業は静電気に注意する必要がありますが、これまでにメモリを増設されたことがある方なら苦労することはないと思います。メモリを購入される場合は規格を間違えないようにご注意ください。 標準で8GBx1を搭載しているので、もう1枚8GB追加して16GBにすることも可能ですが、同じメーカで同じ規格・容量のメモリを2枚搭載したほうが安定した動作を望めると思います。違うメーカーのメモリが混在すると相性の問題で動作しない場合があるかもしれません。 必要なメモリの容量は使い方次第になりますが、画像解像度が大きくレイヤーを多数使用してCGイラストを作成するのなら16GBくらいは欲しいところです。今回は更に多い32GBのメモリを搭載しヘビーな画像処理でも使えることを確認しました。 本体の分解、メモリやストレージの増設は保証対象外となりますので、あ くまでも自己責任の下で行ってください。この記事を参考にして破損、故障などが起こったとしても当方は一切責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。 | ||||
【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Pavilion Wave 600-000jp 製品詳細
◆HP Pavilion Wave 600-000jp (スペックPDF)
【HP Pavilion Wave 600-000jp サポート】
◆トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など
【実機レビュー】
◆HP Pavilion Wave 600-000jpの外観・デザイン
◆HP Pavilion Wave 600(Radeon R9 m470)の性能・消費電力を検証!
◆【速攻レビュー】Pavilion Wave 600の製品特徴・性能について
【PCの分解、パーツの増設・交換】
◆省スペースPC『HP Pavilion Wave 600』の分解方法&注意点
◆HP Pavilion Wave 600に32GBメモリ(16GBx2)を増設!
◆HP Pavilion Wave 600の2TB HDDを6TB HDDに換装!
【ゲームプレイ】
◆HP Pavilion Wave 600(Radeon R9 m470)でシムズ4をプレイ!
■レビューについて
※商品仕様/価格については2016年11月19日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマークの結果、温度、消費電力などの測定値はPCの使用状況や環境によって異なることがあります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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