日本HPのゲーミングPC『OMEN by HP 870 GTX 1080 モデル』でGrand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)のベンチマークを行いました。実際にプレイしたときのフレームレートも計測しています。
![]() | OMEN by HP 870 GTX 1080 モデル |
水冷CPUクーラーを搭載したゲーミングPC。 | |
◆実機ベンチマーク |
OMEN by HP 870 GTX 1080 モデルのスペック | |
OS | Windows 10 Home (64bit) |
プロセッサー | インテル Core i7-6700K プロセッサー |
チップセット | インテル Z170 チップセット |
メモリ | 8GB(8GB×1) PC4-17000 (2133MHz) |
ストレージ | 512GB SSD(SATA3, TLC) + 2TB HDD (7200回転)x2 |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB GDDR5X) Founders Edition ※NVIDIA ドライバー 368.25 |
電源 | 500W ATX電源、80PLUS BRONZE (82%電源変換効率)相当 |
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)について ◆ベンチマークで使用するPCについて ◆ベンチマークについて ◆デフォルトのグラフィックス設定のベンチマーク ◆画質を可能なかぎり高く設定してベンチマーク(MSAA X8, FXAA オン) ◆NVIDIA推奨設定でベンチマーク ◆30分連続でプレイしたときのCPUやGPUの温度・消費電力 ◆ベンチマークのまとめ | ||||
Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)について |
グランド・セフト・オートシリーズの第12作目となるグランド・セフト・オートVはオープンワールドのアクションゲームです。PC版はコンソール次世代機版(PS4、Xbox One)よりもグラフィックスが向上しています。
◆Rockstar Games|Grand Theft Auto V
ベンチマークで使用するPCについて |
今回のテストでは日本HPゲーミングPC「OMEN by HP 870」を使用します。インテル Core i7-6700K プロセッサー(4コア8スレッド)、水冷CPUクーラー、DDR4メモリ8GB、NVIDIA GeForce GTX 1080 (8GB)を搭載。
■インテル Core i7-6700K プロセッサーのスペック 第6世代インテルCoreプロセッサー(Skylake) 14nmプロセス技術を採用 プロセッサー・ベース動作周波数・・・4.0 GHz (アイドル時:約800MHz) ターボ・ブースト利用時の最大周波数・・・4.2GHz コアの数・・・4 スレッド数・・・8 L3キャッシュ・・・8MB TDP(CPUの消費電力の目安)・・・91W 1コア動作時・・・・・最大4.2 GHz 2コア動作時・・・・・最大4.0 GHz 3コア動作時・・・・・最大4.0 GHz 4コア動作時・・・・・最大4.0 GHz ※Core i7-6700Kプロセッサーはオーバークロック可能なプロセッサーですが、今回は初期の設定でテストしています。 ■NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB GDDR5X) のスペック 【GPUコア】 GP104 【CUDAコア(シェーダユニット)】 2560 【テクスチャユニット】 160基 【ROPユニット】64基 【グラフィックス ベース動作周波数】 1607 MHz 【グラフィックス最大動的周波数】 1734 GHz 【テクスチャ・フィル速度】 257.1 GigaTexels/s 【メモリ クロック】 1251 MHz 【メモリ容量 】 8192 MB 【メモリ・インターフェース】 256ビット 【メモリのバンド幅】 320.3GB/秒 【メーカー製品詳細ページ】 ◆OMEN by HP Desktop 870 製品詳細 ◆OMEN by HP Desktop 870(スペックPDF) | ||||
ベンチマークについて |
ベンチマークでは下記のソフト、ツールを使用して計測しています。
CrystalDiskInfo | HDD/SSDの基本情報を確認できるソフト。 |
CrystalDiskMark | ストレージの速度を測定するベンチマークソフト。 |
CPU-Z | CPUの詳細な情報を表示するソフト。 |
GPU-Z | グラフィックカードの詳細情報を表示するソフト。 |
HWMonitor | PCパーツの温度を測定するソフト。 |
HWiNFO64 | PCパーツの温度を測定するソフト。 |
Fraps | ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。 |
ワットモニターTAP-TST8 | 消費電力(W)測定で使用。 |
デフォルトのグラフィックス設定のベンチマーク |
インテル Core i7-6700K プロセッサー、GTX 1080を搭載したPCのデフォルトのグラフィックス設定で、解像度はフルHD(1920x1080)、垂直同期を「オフ」にしてテストします。デフォルトの設定はグラフィックスカードの性能・メモリ搭載量に応じて変更されるので、PC構成によっては設定が少し異なるものになります。
■デフォルトのグラフィックス設定 ※インテル Core i7-6700K プロセッサー、GTX 1080搭載 ビデオメモリ:2371MB / 6143MB ※デフォルトと違う設定を赤字で表記 ※垂直同期のデフォルト設定は「オン」 | |||||
推奨上限を無視 DirectX バージョン スクリーンタイプ 解像度 縦横比 リフレッシュレート 出力モニター FXAA MSAA NVIDIA TXAA 垂直同期 フォーカスの喪失時にゲームをポーズ 人口密度 歩行者の種類 距離の拡大縮小 テクスチャ シェーダー シャドウ リフレクション リフレクションMSAA ウォーター パーティクルの精密度 草の精密度 ソフトシャドウ 精細度 モーションブラー度合い ゲーム内での背景ぼかし 異方性フィルタリング アンビエントオクルージョン テッセレーション | 【オフ】 【DirectX 11】 【フルスクリーン】 【1920x1080】 【自動】 【60Hz】 【1】 【オン】 【オフ】 【オフ】 【オフ】 【オン】 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【超高】 【超高】 【高】 【超高】 【X4】 【超高】 【超高】 【超高】 【ソフト(最大)】 【超高】 【オフ】※設定は10段階 【オン】 【X16】 【高】 【超高】 | ||||
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■高度なグラフィックス設定 これらのオプションをオンにすると、パフォーマンスの低下につながる場合があります。 | |||||
ロングシャドウ 高解像度シャドウ 飛行中の高精細ストリーミング 距離の拡大縮小増加 拡張陰影距離 | 【オフ】 【オフ】 【オフ】 【-】※設定は10段階 【-】※設定は10段階 | ||||
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■ベンチマーク中のフレームレート(Core i7-6700K, GTX 1080 ) 【デフォルト設定】 60~151fps ベンチマーク中はだいたい70~110fpsの間で推移。飛行シーンでは110~150fps、飛行から市街地に移行するシーンでは瞬間的に150fpsくらい出ることがありますが、市街地走行中は68~100fpsくらいで推移していました。 最高設定でフレームレートが低くなりがちなハリウッドサインのような「VINE WOOD」の看板があるシーンでも、最低フレームレートは96fps前後に留まりました。最後の車がクラッシュして炎上するシーンは瞬間的に60fps前半くらいまで下がることがありましたが、それ以外のシーンでは60fpsを切ることはありませんでした。 【参考】Core i7-6700K, GTX 980Ti ・・・50~153fps | ||||
【デフォルト設定で実際にプレイした場合】
高速道路では130fpsくらい出る場所があったのですが、建物の多い市街地では大体70~100fpsくらいになります。場所によっては60fps中盤くらいまで下がることがありましたが、普通に走っていて60fpsを切るようなことはありませんでした。
木々が多い山道(舗装路)では大体75~128fpsの間で推移。場所によっては150fps近く出ることがありました。
雨が降っても70fps以上を維持。
「VINE WOOD」の看板がある舗装されていない砂道は87~135fpsの間で推移。最高設定では大きくフレームレートが下がる場所ですが、負荷が軽いデフォルト設定では80fps以上をキープ。
草木が多い場所に入ったときは78fpsくらいまで下がることがありましたが、場所によっては100~130fpsくらい出ていました。
Core i7-6700K,GTX 1080のPCでデフォルト設定の場合は、ほぼ70fps以上でプレイ可能でした。60fpsまで下がったのは、市街地の一部や、車同士が衝突するような場面です。 ※フルHD(1920x1080)・デフォルト設定でプレイしたときのビデオメモリ使用量は最大で3695MB。 | ||||
画質を可能なかぎり高く設定してベンチマーク(MSAA X8, FXAA オン) |
グラフィックス設定をビデオメモリが使用できる範囲内で最大にしてテストします。GTX 980 Ti はビデオメモリが6143MBあるので、全て最高に設定することが可能です。高度なグラフィックスも全て最高に設定しています。
■グラフィックス設定 ビデオメモリ:4171MB / 6143MB (MSAA X8) ※デフォルトと違う設定を赤字で表記 ※垂直同期のデフォルト設定は「オン」 | |||||
推奨上限を無視 DirectX バージョン スクリーンタイプ 解像度 縦横比 リフレッシュレート 出力モニター FXAA MSAA NVIDIA TXAA 垂直同期 フォーカスの喪失時にゲームをポーズ 人口密度 歩行者の種類 距離の拡大縮小 テクスチャ シェーダー シャドウ リフレクション リフレクションMSAA ウォーター パーティクルの精密度 草の精密度 ソフトシャドウ 精細度 モーションブラー度合い ゲーム内での背景ぼかし 異方性フィルタリング アンビエントオクルージョン テッセレーション | 【オフ】 【DirectX 11】 【フルスクリーン】 【1920x1080】 【自動】 【60Hz】 【1】 【オン】 【X8】 【オフ】※X8の時は設定不可 【オフ】 【オン】 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【超高】 【超高】 【超高】 【ウルトラ】 【X8】 【超高】 【超高】 【ウルトラ】 【NVIDIA PCSS】 【ウルトラ】 【最大】※設定は10段階 【オン】 【X16】 【高】 【超高】 | ||||
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■高度なグラフィックス設定 これらのオプションをオンにすると、パフォーマンスの低下につながる場合があります。 | |||||
ロングシャドウ 高解像度シャドウ 飛行中の高精細ストリーミング 距離の拡大縮小増加 拡張陰影距離 | 【オン】 【オン】 【オン】 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 | ||||
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■ベンチマーク中のフレームレート(Core i7-6700K, GTX 1080 ) 【MSAA X8、FXAA オン】 39~97fps ベンチマーク中はだいたい50~70fpsの間で推移。飛行シーンでは46~70fps、飛行から市街地に移行するシーンでは瞬間的に90fps以上出ることがありますが、市街地走行中は48~76fpsくらいになります。 最も低いフレームレートを計測したのは「VINE WOOD」の看板があるシーンで、瞬間的に39fps前後まで下がります。最後の車がクラッシュして炎上するシーンは瞬間的に45fpsくらいまで下がることがありました。 【参考】Core i7-6700K, GTX 980Ti ・・・28~69fps 【MSAA X4、FXAA オン】 45~116fps この設定では最高で110fpsくらいまで出るようになります。飛行シーンでは53~83fps、飛行から市街地に移行するシーンでは瞬間的に117fpsくらい出ますが、市街地走行中は車同士で接触することがあるので48~83fpsくらいになります。「VINE WOOD」の看板があるシーンは46fps、最後のクラッシュシーンは瞬間的に45fpsくらいまで下がることがありました。 【参考】Core i7-6700K, GTX 980Ti ・・・32~86fps 【MSAA X2、FXAA オン】 45~123fps 最高フレームレートは120fps前半まで伸びましたが、車同士で接触した場合やクラッシュシーンは最低値のフレームレートが50fpsを切ることがあるので、この設定でも60fps維持はできません。 飛行シーンでは55~86fps、飛行から市街地に移行するシーンでは瞬間的に123fpsまで上がりましたが、市街地走行中は48~90fpsの間で推移していました。「VINE WOOD」の看板があるシーンは51fpsで、最後のクラッシュシーンは瞬間的に45fpsくらいまで下がります。 【参考】Core i7-6700K, GTX 980Ti ・・・34~90fps | ||||
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【MSAA X8, FXAA オンで実際にプレイしたときのフレームレート】
市街地では50~70fps中盤くらい出ていることが多いのですが、場所によっては40fps台中盤~後半まで下がることがあります。
木々が多い山道(舗装路)では30台中盤~60fpsの間で推移していました。草木が多い場所ほどフレームレートが下がります。
舗装されていない砂道は30中盤~40fps後半の間で推移。ベンチマークでフレームレートが低くなる場所です。
草木が多い場所に入ったときは30fps前半くらいになり、場所によっては25fps前後まで下がることがありました。
※フルHD(1920x1080)・最高設定(MSAA X8, FXAA オン)でプレイしたときのビデオメモリ使用量は最大で4870MBでした。 | ||||
30分連続でプレイしたときのCPUやGPUの温度・消費電力 |
GTA5をプレイしたときのCPUやGPUの温度はHWiNFO64(※ダウンロードページ)で計測しています。ベンチマーク中の動作周波数やビデオメモリ使用量などは下記の表をご覧ください。
※最小値(Minimum)は、GTA5を起動する前の温度で、アイドル時の温度とは異なります。
30分連続でプレイしたときのCore i7-6700K(最大4.2GHz)の温度は最大で67℃で平均では61℃前後になりました。
GTX 1080 の最大温度は83℃で平均では80℃前後でした。PC全体の消費電力は最大で279Wになりました。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 26℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i7-6700K プロセッサー | |||
プロセッサーの温度 | 【高負荷時】 67℃前後 【平均温度】 61℃前後 【アイドル時】 32℃前後 | ||
NVIDIA GeForce GTX 1080 Founders Edition (8GB GDDR5X) | |||
GPUの温度 | 【高負荷時】 83℃前後 【平均温度】 80℃前後 【アイドル時】 36℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 1911.0 MHz 【アイドル時】 139.0 MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 1251.5 MHz 【アイドル時】 101.3 MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 3534 RPM(55%) 【アイドル時】 1094 RPM(27%) | ||
ビデオメモリ使用量 | 4870 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力 | |||
最大 約279W ※モニターを含まない |
GTA5ベンチマークのまとめ |

Core i7-6700Kプロセッサー、GTX 1080を搭載した 『OMEN by HP 870』は、GTA5 をフルHD(1920x1080)、最高画質で20fps中盤~80fpsくらいでプレイが可能です。デフォルト設定なら60fps以上を維持することができます。 デフォルトのグラフィックス設定 デフォルト設定では、ベンチマークや実際のプレイで常時60fpsを維持していました。建物の多い市街地では、場所によっては60fps中盤くらいまで下がることがありましたが、大体70~100fpsくらいで推移。草の多い場所でも70fps以上をキープしていました。 画質を可能なかぎり高く設定したベンチマーク(MSAA X8, FXAA オン) 実際のプレイでは、市街地で50~70fps中盤くらいで走行可能ですが、場所によっては40fps中盤まで下がることがあります。木々が多い山道(舗装路)では大体30台中盤~60fpsの間で推移していましたが、草木が多い道なき道では20fps中盤~30fps前半くらいまで下がることがありました。 ※PC環境や、プレイ状況によっては当サイトで計測したフレームレートが出ない場合があるかもしれません。あくまでも目安としてご覧ください。 | ||||
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【メーカー製品詳細ページ】
◆OMEN by HP Desktop 870 製品詳細
◆OMEN by HP Desktop 870(スペックPDF)
【OMEN by HP Desktop 870 サポート】
◆トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など
◆アップグレードガイド(PDF)
【実機レビュー】
◆OMEN by HP Desktop 870の外観・デザイン
◆OMEN by HP 870(GTX 1080)の性能・消費電力を検証!
◆OMEN by HP 870(GTX 1080)でGTA5をプレイ!
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■レビューについて
※商品仕様/価格については2016年11月2日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマーク結果、温度、消費電力の測定値はあくまでも目安です。PCの使用状況や環境によって違う結果が出る場合があります。
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