日本HPの13.3インチ・ラグジュアリーモバイルPC『HP Spectre 13』の実機レビューです。製品の画像を多数掲載しています。
※この記事の HP Spectre 13 は日本仕様です。
世界最薄 HP Spectre 13 の製品特長 |
■新型「HP Spectre 13」製品特徴 2017年1月の時点で2機種販売されていますが、デザイン、ディスプレイ、メモリ、ストレージなどは共通でプロセッサーのみ変更されています。 ・HP Spectre 13-v000 第6世代インテル Core プロセッサー搭載モデルは2016年5月24日より販売開始。 ・HP Spectre 13-v100 第7世代インテル Core プロセッサー搭載モデルは2016年10月6日より販売開始。 【外観・デザイン】 ・ダークグレーのシックなボディに、ブロンズゴールドのアクセントカラー ・次世代のプレミアムブランドを象徴する新しいスラッシュロゴ ・高級家具からインスピレーションを受けて設計されたシリンダーヒンジ ・天面・キートップ面には質感の高いアルミニウムを採用 ・底面には軽量かつ剛性に優れたカーボンファイバーを採用 ・世界最薄※ 10.4mm の薄型設計 ・約1.11kgの軽さと剛性を両立 【性能面】 ・OSはWindows 10 Home (64bit) ・第6世代インテル Core プロセッサー(Skylake)を搭載 ・PCIe NVMe接続のM.2 SSD(256/512GB)、および大容量8GB メモリ ・無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 4.2 【使い勝手・機能性・拡張性】 ・USB Type-C x3搭載(うち2つは、 Thunderbolt 3 対応) ・13.3フルHD (1,920x1,080ドット) 光沢 IPSディスプレイ ・ディスプレイ面に耐久性・傷耐性に優れた「Gorilla Glass 4」 を採用 ・バックライト付きキーボード ・バッテリ駆動時間 約9時間(MobileMark 2014にて計測) ・本体にフィットする専用ケースと汚れを拭ける専用クロスを標準添付 【メーカー製品詳細ページ】 ◆HP Spectre 13-v100 製品詳細 ◆HP Spectre 13-v100 (スペックPDF) ※Spectre = ラテン語の「specto(見る)」が語源 ※世界最薄について:【HP Inc. 調べ】全世界での出荷台数が100万台以上のベンダーによる、 WindowsまたはOSXを搭載した、価格が400USドル以上のクラムシェル型PCを対象に、製品の高さを測定した結果に基づきます(2016年2月 10日時点) | ||||
HP Spectre 13-v000 の外観・デザイン |
新型「HP Spectre 13」はモバイル性能を重視した設計になり、従来モデルのSpectre 13 x360(※実機レビュー)よりも薄型・軽量化されました。高級家具からインスピレーションを受けて設計された「シリンダーヒンジ」が特徴的なデザインです。 13.3インチのフルHD (1,920x1,080ドット) ディスプレイは光沢・IPS方式で、耐久性・傷耐性に優れた「Gorilla Glass 4」が採用されています。 | ||||
ボディカラーはダークグレー、アクセントにはブロンズゴールドの配色。「hp」のロゴはプレミアム製品向けの新しい「スラッシュロゴ」が採用されました。 | ||||
天面やパームレスト部分は質感が高いアルミニウム、底面には軽量かつ剛性に優れたカーボンファイバーが採用されています。インターフェースは背面にUSB Type-C 3.1 × 3、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート× 1を搭載。 | ||||
ブロンズゴールド部分はアルマイト加工と研磨加工が施されているので光沢感があります。メッキ処理ではないので、傷や擦れなどで素材の色が見えてしまうことはありません。 周囲の色や光によって見え方が大きく変わりますが、単純な「ゴールド」にしないところにこだわりが感じられます。画像は周囲を少し暗めにして撮影した状態です。 ※アルマイト加工・・・表面を保護する表面処理です。耐食性、耐摩耗性などが向上します。 | ||||
今度は周囲を明るめにして撮影。ブロンズゴールド部分を白い背景の撮影環境で見た場合は、少し赤みがありゴールドとは明らかに異なって見えます。 | ||||
ディスプレイを閉じた状態(前面)。 | ||||
ディスプレイを閉じた状態(左側面)。端子類はありません。 | ||||
ディスプレイを閉じた状態(右側面)。左側面と同様で端子類はありません。 | ||||
ディスプレイを閉じた状態(背面)。薄型になりましたが端に近い部分は少し丸みがあるので、少し柔らかさが感じられます。 | ||||

幅は約325mmで、従来モデルのSpectre 13 x360(幅:326mm)とほぼ同じサイズです。 | ||||
奥行きは約229mmで、従来モデル(Spectre 13 x360は219mm)よりも10mm長くなっています。前方の最薄部は10.4mm、後ろ側は11.2mmです。従来モデルよりも約5.1~5.8mm薄くなりました。 | ||||
ディスプレイを開いた状態(背面)。トップカバーの中央にスタイリッシュな「スラッシュロゴ」があります。 | ||||
特徴的な「シリンダーヒンジ」&こだわりが感じられる細部 |
高級家具からインスピレーションを受けて設計された「シリンダーヒンジ」は、内側はリングのような形状になっていますが外から見えない仕組みになっています。 「シリンダーヒンジ」は滑らかに動きます。摩擦で角度を固定するヒンジとは異なる独特な感触です。適度な抵抗がありますが天板を開いたときにキーボード部分は浮かないので、キーボード部分を抑えながら開く必要はありません。 キーボード部分に搭載されている基盤(マザーボード)とディスプレイをつなぐ配線は、このシリンダーヒンジの内側に隠されています。 ◆シリンダーヒンジの動画(内部の動き) | ||||

この新しい「スラッシュロゴ」は、プレミアムブランド製品(記事掲載時点ではSpectreのみ)に付けられます。ヒンジ部分と同じカラーで光沢感があります。 | ||||

背面のインターフェース部分には「SPECTRE」のロゴが刻まれています。USBの次世代規格の「USB Type-C」は、上下左右対称なデザインなのでコネクタの向きを気にする必要はありません。デザイン的にもきれいにまとまって見えます。 | ||||

ディスプレイ中央下部には「スラッシュロゴ」があります。起動画面のHPマークもこのロゴ(白色)になります。 | ||||

キーはブロンズゴールドでトリミングされています。電源スイッチはキーボードの左上、スピーカーはキーボードの左右に配置。キーボードの左下には「SPECTRE」のロゴがあります。 | ||||

日本仕様の矢印キーは、米国仕様とは異なり凸型の配置になっています。アルミニウム(ダークグレーの部分)の表面処理は、手触りが良い「きめ細い梨地」のような処理が施されています。 | ||||

側面はディスプレイを開けやすくするために、内側が斜めにカットされた形状になっています。 | ||||
13.3インチワイド・フルHD・IPSディスプレイ/Web カメラ |
13.3インチワイド・ディスプレイの画面解像度は1920×1080ドット(フルHD)、最大1677万色で、画面を斜めから見たときの色の変化が少ないIPSパネルを採用。ディスプレイの上部にはWeb カメラ ( HP TrueVision HD Webcam :約92万画素)を搭載しています。 | ||||
ディスプレイ面には、耐久性・傷耐性に優れたゴリラガラス4 を採用。表面が光沢なので映り込みがあります。 ※Gorilla Glass 4(ゴリラガラス4)・・・コーニング社によって開発された強化ガラスの一種。 | ||||
IPSパネルは画面を斜めから見たときの色の変化が少ない(視野角が広い)のが最大の利点です。ディスプレイの発色は良いので、きれいな色味で画像や動画を楽しむことができます。個人差があると思い ますがギラツキはそれほど感じられません。輝度を100%にすると少し光が強く感じるので70~80%くらいで使用しています。 画面の初期設定は175%に設定されていました。ディスプレイの設定でテキストを好みのサイズに変更することができますが、100%よりも大きいサイズに設定すると、文字が少しぼやけたように見えることがあります。100%(1920x1080ドット)に設定した場合は文字は小さくなりますが、くっきりとした表示になります。 | ||||
Spectre 13のディスプレイは、従来モデル(Spectre 13 x360)のように360度回転しないので画像の角度が最大になります。 | ||||
バックライトキーボード(日本語) |
※画像をクリックすると拡大表示します。
バックライト付きキーボード(日本語配列)は浮き石型タイプです。「機内モードオン/オフ」は付いていますが、テンキーはありません。 ※JIS標準準拠・ OADG準拠配列[84キー] | ||||

日本仕様の矢印キーは米国仕様とは異なります。法人向けモデルのHP EliteBook Folio G1やHP Elite x2 1012 G1などで採用されている凸型の配置になっています。 キーストロークは従来モデルの約1.5mmよりも少し浅い約1.3mmになっていますが、キーを押したときに適度な弾力があり、「カチッとした感触」が心地よいので0.2mm浅くなった影響は感じられません。 【キーピッチ】 約18.7×18.4mm 【キーストローク】約1.3mm | ||||

バックライトは「F5」ボタンでON・OFFの切り替えが可能です。点灯させると暗い場所でもキーボードがくっきりと見えます。 | ||||
イメージパッド (タッチジェスチャー対応) |

従来モデルのHP Spectre 13 x360 は横幅が広く大きめのサイズでしたが、新モデルは標準的なサイズになっています。 【イメージパッドのサイズ】 約95mm(横幅)× 55mm(縦) ・タッチパッドの左側を押すと、外付けマウスの左ボタンと同様に機能します。 ・タッチパッドの右側を押すと、外付けマウスの右ボタンと同様に機能します。 ※マウスの「右クリック」は2本指タップでも可能です。 | ||||
Bang & Olufsenデュアルスピーカー搭載 |

上質なサウンドに定評のあるBang & Olufsenのデュアルスピーカーはキーボードの左右に配置されています。 | ||||
HP Spectre 13 のインターフェース(各部名称) |


【インターフェース】 ・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート× 1 | ||||
HP Spectre 13 の底面/リサイクルマーク |
底面には軽量かつ剛性に優れたカーボンファイバーを採用。吸気口が2つあり、横に長いゴム脚が3か所配置されています。ネジ穴は見当たりません。 長いゴム脚が採用された理由は、背面から排気した熱を底面にある吸気口が再び吸い込まないようにするためです。中央のゴム脚はタイピング時のたわみを極力防止するために付けられています。 リチウムイオンポリマーバッテリ (4セル)を搭載し、バッテリの駆動時間は約9時間となっていますが、製品の構成や動作環境、使用状況によりこの数値より短くなる場合があります。(※Spectre 13 v-000 スペックPDF) | ||||

背面のブロンズゴールド部分には排気口が2つありますが片側はふさがれています。機能的には片側だけで問題ないのですが、左右対称なデザインにしたいという理由でこのような仕様になっています。 ※リサイクルマークは底面に表記されています。 ◆家庭系PCのリサイクル(個人のお客様) | ||||
HP Spectre 13 のサイズ・重量 |
【サイズ・重量】 幅:325mm 奥行き:229mm 高さ:10.4 - 11.2mm(最厚部) 重量:約1.11kg ※幅は従来モデル(Spectre 13 x360)の326mmとほぼ同じ。 ※奥行きは、従来モデル(Spectre 13 x360)のよりも10mm長くなっています。 ※質量はSpectre 13 x360(約1.45 kg)より約340gも軽くなりました。 | ||||
電源ユニット(45W USB Type-C ACアダプター) |
HP Spectre 13に付属している「45WのUSB Type-C ACアダプター」は、3つあるUSB Type-Cのどこの端子に差しても本体充電が可能です。接続部分は米国仕様はL字型ですが、日本仕様はストレート型が採用されています。 ACアダプターと電源コードは取り外しが可能です。接続部分は「ミッキー型コネクタ 3ピン」ですが、ACアダプター本体側に突起があります。 【ACアダプター本体のサイズ】 62mm(幅)×62mm(奥行き)×28mm(厚さ) | ||||
HP Spectre 13 の専用化粧箱&専用クリーニングクロス |
HP Spectre 13にはプレミアム感を演出する専用化粧箱が付属しています。 ◆HP Spectre 13 の専用化粧箱&付属品 | ||||
専用クリーニングクロスでボディについた汚れをきれいに拭き取ることができます。クロスは眼鏡拭きのような素材です。 【専用クリーニングクロスのサイズ】 145mm(幅)×107mm(奥行き) | ||||
HP Spectre 13 のカラーにマッチする純正オプション |
シンプルでエレガントなデザインの「HP Spectre レザークラッチバッグ」は、対角33.8cmまでのノートブックを収納することができます。表面はPU(ポリウレタン)コーティングを施した牛革で、裏地はマイクロスエード製です。 ◆HP Spectre レザークラッチバッグの詳細レビュー | ||||

「HP Z5000 Bluetooth マウス」はSpectreと同じカラーリングが施されたスタイリッシュなマウスです。Bluetoothを搭載したパソコンやタブレットなどで使用することができます。 ◆HP Z5000 Bluetooth マウスの詳細レビュー | ||||
HP Spectre 13 の外観・デザインのレビューまとめ |
新型『HP Spectre 13』 は、従来モデルのSpectre 13 x360(※実機レビュー)とは大きく異なるデザインで登場しました。 ダークグレーのシックなボディに、ブロンズゴールドのアクセントカラーはSpectreらしい配色で、ボディラインは少し丸みがある形状になっています。エッジが効いている従来モデルと比較すると、少し柔らかくエレガントな雰囲気です。 新型 Spectre 13 のデザインをとても美しいと思っていますが、これまでにない新しいデザインを追求するHPの姿勢にも感銘を受けています。 ブロンズゴールドの部分は研磨加工が施されているので周囲の色や光によって見え方が大きく変わりますが、わかりやすい「ゴールド」にしないところにこだわりが感じられます。白い背景の撮影環境で見た場合は、ゴールドとは明らかに異なり少しピンクっぽいベージュのような上品な色に見えますが、普通に生活している環境では周囲が真っ白ということはほとんどないので、ゴールドっぽく見えることが多いかもしれません。 USB変換ケーブルを同梱するという配慮はなされていますが、インターフェースはまだ普及していないUSB Type-Cを搭載し、SDカードスロットやHDMI端子などは削られています。使い勝手という点では従来モデルに一歩譲りますが、薄型・軽量化され質量が約1.1kgになったので、従来モデルよりも持ち運び時の重量的な負担は少なくなりました。約340gの重量差は結構大きいです。 日本仕様は矢印キーが凸型配置になり、USB Type-C ACアダプターのコネクタがストレート型に変更された点が米国仕様と異なっています。性能に関しては従来モデルよりも高性能なプロセッサーやメモリ、PCIe NVMe接続のM.2 SSDなどが採用されています。(◆Core i7-6500Uの性能・消費電力を検証!) 2016年10月6日より第7世代インテル Core i5/Core i7プロセッサー搭載モデルが登場。デザイン、ディスプレイ、メモリ、ストレージなどは共通でプロセッサーのみ変更されています。(◆Core i7-7500Uの性能・消費電力を検証!) | ||||
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【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Spectre 13-v100 製品詳細
◆HP Spectre 13-v100 (スペックPDF)
【HP Spectre 13 サポート】
◆トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など
◆HP Spectre 13-v100(ユーザーガイドPDF)
【実機レビュー】
◆HP Spectre 13の外観・デザイン詳細レビュー
◆HP Spectre 13(Core i7-7500U)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre 13(Core i7-6500U)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre 13(Core i5-6200U)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre 13 の専用化粧箱&付属品
【関連記事】
◆HP Spectre 13(第7世代インテル)の特徴・新旧モデル比較
◆薄型 HP Spectre 13 vs Spectre 13 x360 徹底比較!
◆世界最薄 HP Spectre 13 ファーストインプレッション(デザイン・性能について)
【純正オプション】
◆HP Spectre レザークラッチバッグの詳細レビュー
◆HP Z5000 Bluetooth マウスの詳細レビュー
■レビューについて
※商品仕様/価格については2016年6月21日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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