
13.3インチ、ラグジュアリー・モバイルPC「HP Spectre 13」のファーストインプレッションです。製品の特徴、デザイン、性能などについて解説しています。このレビューで使用しているHP Spectre 13は米国仕様です。日本で発売される製品は日本語キーボードになります。
※【2016年6月11日】日本語キーボードの画像を追加しました。
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆世界最薄 HP Spectre 13 の製品特長 ◆HP Spectre 13 の外観・デザイン ◆矢印キーが変更された日本語キーボード NEW! ◆HP Spectre レザークラッチバッグ (オプション) ◆プロセッサーの性能について ◆グラフィックスの性能について ◆HP Spectre 13-v000 のスペック比較(2モデル) ◆【まとめ】新モデルは最新規格を積極的に採用しモバイル性能を追及! | ||||
※この記事のHP Spectre 13は米国仕様です。下記の外観デザインのレビューは日本仕様の画像を掲載しています。 【実機レビュー】 ◆HP Spectre 13の外観・デザイン詳細レビュー ◆HP Spectre 13(Core i7-7500U)の性能・消費電力を検証! NEW! ◆HP Spectre 13(Core i7-6500U)の性能・消費電力を検証! ◆HP Spectre 13(Core i5-6200U)の性能・消費電力を検証! ◆HP Spectre 13 の専用化粧箱&付属品 【関連記事】 ◆HP Spectre 13(第7世代インテル)の特徴・新旧モデル比較 ◆薄型 HP Spectre 13 vs Spectre 13 x360 徹底比較! 【純正オプション】 ◆HP Spectre レザークラッチバッグの詳細レビュー ◆HP Z5000 Bluetooth マウスの詳細レビュー | ||||
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世界最薄 HP Spectre 13 の製品特長 |
■新型「HP Spectre 13」製品特徴 【外観・デザイン】 ・ダークグレーのシックなボディに、ブロンズゴールドのアクセントカラー ・次世代のプレミアムブランドを象徴する新しいスラッシュロゴ ・高級家具からインスピレーションを受けて設計されたシリンダーヒンジ ・天面・キートップ面には質感の高いアルミニウムを採用 ・底面には軽量かつ剛性に優れたカーボンファイバーを採用 ・世界最薄※ 10.4mm の薄型設計 ・約1.11kgの軽さと剛性を両立 【性能面】 ・OSはWindows 10 Home (64bit) ・第6世代インテル Core プロセッサー(Skylake)を搭載 ・PCIe NVMe接続のM.2 SSD(256/512GB)、および大容量8GB メモリ ・無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 4.2 【使い勝手・機能性・拡張性】 ・USB Type-C x3搭載(うち2つは、 Thunderbolt 3 対応) ・13.3フルHD (1,920x1,080) 光沢 IPSディスプレイ ・ディスプレイ面に耐久性・傷耐性に優れたゴリラガラス4 を採用 ・バッテリ駆動時間 約9時間(MobileMark 2014にて計測) ・本体にフィットする専用ケースと汚れを拭ける専用クロスを標準添付 ※世界最薄について 【HP Inc. 調べ】全世界での出荷台数が100万台以上のベンダーによる、 WindowsまたはOSXを搭載した、価格が400USドル以上のクラムシェル型PCを対象に、製品の高さを測定した結果に基づきます(2016年2月 10日時点) ※Spectre = ラテン語の「specto(見る)」が語源。 ※この記事のHP Spectre 13は米国仕様です。日本で発売される製品は日本語キーボードになります。 ※【2016年6月11日】日本語キーボードの画像を追加しました。 ◆【追記】矢印キーが変更された日本語キーボード | ||||
HP Spectre 13 の外観・デザイン |
2016年5月24日午後から販売が開始された新型「HP Spectre 13」は、モバイル性能を重視した設計になり薄型・軽量化されました。 天面やパームレスト部分は質感が高いアルミを引き続き採用していますが、底面は軽量かつ剛性に優れたカーボンファイバーを使用しています。 ボディカラーはダークグレーで、アクセントのブロンズゴールドは特徴的な「ヒンジ部分」と新しい「スラッシュロゴ」、「キーの側面」に使われています。 hpのマークはプレミアムブランド向けの新しい「スラッシュ・ロゴ」を採用。起動時に表示されるhpマークもスラッシュ・ロゴが表示されます。 ロゴやヒンジ部分のカラーは「ブロンズゴールド」です。研磨加工が施されていてピカピカなので、強く光が当たるとゴールドのように輝きます。(※色味は見る角度や明るさなどで変わります。) 従来モデルはCore i5プロセッサー搭載のみでしたが、新モデルはCore i5、Core i7プロセッサーを搭載したモデルが用意されています。ストレージは超高速のPCIe NVMe接続 M.2 SSDを搭載し、データの読み書き速度が大きく向上しています。 | ||||
ディスプレイ面には耐久性・傷耐性に優れた「Gorilla ガラス4」を採用。 ディスプレイのサイズは、13.3インチ、画面解像度は1920x1080(フルHD)。斜めから見ても色の変化が少ないIPS方式ですが、表面が「光沢」なので映り込みがあります。 新モデルは従来モデルのHP Spectre 13 x360(※実機レビュー)のように360度回転はしないので、画像の状態がディスプレイの最大角度になります。 | ||||
サ イズは約325mm(幅) x 229mm (奥行き)、前方の最薄部は10.4mmで、後ろ側は少し厚みがあり11.2mmになりますが、従来のモデルよりも約5.1~5.8mm薄くなっていま す。質量は約1.11kgになり、HP Spectre 13 x360(約1.45 kg)より約340gも軽くなっています。 側面には端子類が一切なく背面に集中しています。USB Type-C × 3、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート× 1のみ搭載した背面はとてもスッキリとした印象です。USB Type-Cの間には「SPECTRE」のロゴが刻まれています。 USB Type-Cはすべての端子で「電源OFF給電 / データ転送 / PC本体の充電 / 映像出力」に対応。SDカードスロット、HDMI 出力端子、Mini DisplayPortなどは省かれています。 ※USB Type-Cの中央の2つは Thunderbolt 3 対応。 ※Thunderbolt 3・・・最大40Gbpsの高速な入出力インタフェース規格。 ※USB Type-C→USB A 変換アダプタ× 1 が同梱されています。 | ||||
底面にはPC内部を冷却するための吸気口が2ケ所あります(内部に吸気ファンを2つ搭載)。底面カバーを固定するネジは見当たりません。 排気口からの熱が底面に逆流しないように、横長のゴム足が取り付けられています。中央のゴム足はタイピング時のたわみを極力防止するために設置されています。 | ||||
画像から見て右側の排気口が塞がっていますが性能上問題はありません。デザイン的な理由(排気口を左右対称に配置したいという理由)でこのような仕様になっています。 | ||||
HP Spectre 13の特徴的な部分の「シリンダーヒンジ」は、高級家具からインスピレーションを得て設計されました。外側からヒンジが見えない仕組みになっています。開閉時の動作はスムーズです。 | ||||
Spectre 13 x360は側面に電源スイッチが配置されていましたが、新型Spectre 13はキーボードの左上に配置されています。キーボードの左右にはBang & Olufsen デュアルスピーカーを搭載。 ※この記事のHP Spectre 13は米国仕様です。日本で発売される製品は日本語キーボードになります。 | ||||
バックライトを搭載したキーボード※は1.3mmのキーストロークを確保し、しっかりとした打鍵を実現。キーの側面はブロンズゴールドにカラーリングされています。 ※キーピッチは約18.7mm | ||||
矢印キーが変更された日本語キーボード |
※画像をクリックすると拡大表示します。
日本語キーボードの配列は米国仕様とは異なっています。主にBackspace、Enterキーの周囲や、矢印キーなどが変更されています。 矢印キーの配置はデザイン的には隙間ができるのですが、左右が普通のサイズで上下が半分になっているキーよりは押しやすくなります。 | ||||
HP Spectre レザークラッチバッグ (オプション) |

※オプションのレザークラッチバッグは、付属している専用ケース(サイズ:約345 x 239 x 4mm、素材:PUレザー)とは異なります。 オプションでシンプル&エレガントなデザインの「HP Spectre レザークラッチバッグ」が用意されています。ブラックレザーに良く映えるゴールドのジッパーがアクセントで、内側には滑らかなマイクロスエードを採用。価格は 6,490円 (税込)となっています。 サイズ : 約350mm(幅) x 約240mm(高さ) x 約22mm(厚さ) 質量 : 約340g | ||||
プロセッサーの性能について |
新型のHP Spectre 13は第6世代のインテル Core プロセッサー(Skylake)を搭載!Core i5-6200U、Core i7-6500Uを搭載した2モデルが用意されています。
Core i5-6200U、Core i7-6500Uの違いは動作周波数とキャッシュ容量になりますが、コアとスレッド数が同じなので性能差はそれほど大きくありません。上記のベンチマークでは1割程度の違いになります。
型番末尾にUが付く超低消費電力のウルトラブック向けプロセッサーは、デスクトップPC向けのCore i5(4コア/4レッド)、Core i7(4コア/8レッド)とは仕様が異なります。Core i5やCore i7という名称でも2コア4スレッドで、デスクトップPC向けのCore i3 のような仕様になります。
インターネットやメール、オフィスソフトなどは快適に使える性能がありますが、高解像度の画像処理や動画のエンコードのようなCPUの負荷が高い作業では、デスクトップPC向けのCore i7と比較すると非力に感じることがあります。
【参考記事】
◆HP Spectre 13(Core i5-6200U)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre 13(Core i7-6500U)の性能・消費電力を検証!
◆日本HPのノートPC・タブレット「プロセッサー性能比較表」
プロセッサー名 | ベース周波数 | コア数 | キャッシュ | ||
Intel Core i7-6500U ◆製品仕様 | 2.5 GHz | 2 | 4 MB | ||
最大周波数※ | スレッド数 | TDP | |||
3.1 GHz | 4 | 15 W | |||
※最大周波数・・・ターボ・ブースト利用時 | |||||
プロセッサー名 | ベース周波数 | コア数 | キャッシュ | ||
Intel Core i5-6200U ◆製品仕様 | 2.3 GHz | 2 | 3 MB | ||
最大周波数※ | スレッド数 | TDP | |||
2.8 GHz | 4 | 15 W | |||
※最大周波数・・・ターボ・ブースト利用時 | |||||
グラフィックスの性能について |
HP Spectre 13 はインテル HDグラフィックス 520 (プロセッサーに内蔵)を搭載しています。ゲーム向けではありませんがインターネットや動画の視聴などの用途では十分な性能があります。ファイナルファンタジーのような3Dゲームをプレイするのは厳しい性能ですが、ドラクエのような軽いゲームはとりあえずプレイ可能です。
【参考記事】
◆HP Spectre 13(Core i7-6500U)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre 13-4100 x360の性能・消費電力を検証!
◆日本HPのノートPC・タブレット「グラフィックス性能比較表」
HP Spectre 13-v000 のスペック比較(2モデル) |
■HP Spectre 13-v006TU(Core i5-6200U、256GB SSD搭載) ¥153,780 (税込)~ ■HP Spectre 13-v007TU(Core i7-6500U、512GB SSD搭載) ¥175,780(税込)~ ■レザークラッチバッグ(※製品詳細) ¥6,490 (税込)~ ※付属している専用ケースとは異なります。 ■HP Z5000 Bluetooth マウス(※製品詳細) ¥4,290 (税込)~ 【カスタマイズについて】 新型Spectre 13 はプロセッサーやメモリ、ストレージなどを個別にカスタマイズすることはできませんが、Core i5 256GB SSD搭載モデル、Core i7 512GB SSD搭載モデルが用意されています。両モデルの違いはプロセッサーとストレージの容量です。価格の差は2万円なので上位モデルのほうがお得な感じです。 【ストレージについて】 ストレージはPCIe, NVMe接続の高性能なM.2 SSDを搭載し、従来モデルよりもデータの転送速度が大きく向上! ストレージのベンチマークは公式サイトの製品詳細ページ(◆HP Spectre 13 製品詳細)に掲載されています。 【メモリについて】 メモリは1866MHz, LPDDR3 SDRAMが採用されました。 【認証機能について】 指紋認証や顔認証機能は搭載していません。 【セキュリティソフトウェアについて】 「マカフィー リブセーフ」の1年版がインストールされています。 【ACアダプターについて】 公式サイトのイメージ画像ではUSB Type-CのコネクタがL字型になっていますが、日本仕様はストレート型になります。 | ||||
Spectre 13にはプレミアム感を演出する専用化粧箱が付属しています。 ◆HP Spectre 13 の専用化粧箱&付属品 | ||||
【まとめ】新モデルは最新規格を積極的に採用しモバイル性能を追及! |
新型の「HP Spectre 13」は、従来モデルHP Spectre 13 x360(※実機レビュー)のデザインや質感の良さをさらに高めつつ、モバイル性能(薄型・軽量化)を追求した製品です。 新モデルは薄型でスタイリッシュな仕上がりで、プレミアムブランドの新しい「スラッシュロゴ」も筐体のデザインにマッチしています。Spectre 13 x360を非常に気に入っているのですが、薄型のSpectre 13もとてもカッコいいと思います。 ブロンズゴールドの部分は研磨加工が施されているので豪華さが感じられます。色味は明るさや見る角度によって少し違って見えるのですが、従来モデルのカッパーよりも少し赤みがあるように見えました。 重さが約1.11kg になり従来モデルより約340gも軽くなったので、持った瞬間「軽い!」とはっきりと違いがわかります。厚みも5.1~5.8mmくらい薄くなっています。 インターフェースは側面には一切なく背面に集中しています。SDカードスロット、HDMI 出力端子、Mini DisplayPortなどは省かれました。 まだあまり普及していない最新の規格「USB Type-C」を搭載していますが、USB Type-C→USB A 変換アダプタが1個付属しているので、現在使用しているUSB機器を接続することができます。 新モデルはプロセッサーやメモリ、ストレージなどを個別にカスタマイズすることはできませんが、Core i5 と、Core i7搭載モデルを選択できるようになりました。M.2 SSDはPCIe, NVMe接続の高性能なタイプです。(※Core i7-6500Uの性能・消費電力を検証!) オプションで、HP Spectre 13 のデザインにマッチするレザークラッチバッグやワイヤレスマウス(HP Z5000 Bluetooth マウス)が用意されているのも嬉しい点です。 ※ブロンズゴールドの部分はピカピカなので、色味は室内の環境や光などでかなり違って見えます。参考になるのは公式サイトのイメージか、白の背景で撮影した最新の画像(◆新型 HP Spectre 13 vs Spectre 13 x360 徹底比較!)をご覧ください。 | ||||
【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Spectre 13 製品詳細
◆HP Spectre 13 (スペックPDF)
【HP Spectre 13 サポート】
◆トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など
◆HP Spectre 13(ユーザーガイドPDF)
【実機レビュー】
◆HP Spectre 13の外観・デザイン詳細レビュー
◆HP Spectre 13(Core i7-7500U)の性能・消費電力を検証! NEW!
◆HP Spectre 13(Core i7-6500U)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre 13(Core i5-6200U)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre 13 の専用化粧箱&付属品
【関連記事】
◆HP Spectre 13(第7世代インテル)の特徴・新旧モデル比較
◆薄型 HP Spectre 13 vs Spectre 13 x360 徹底比較!
◆世界最薄 HP Spectre 13 ファーストインプレッション(デザイン・性能について)
【純正オプション】
◆HP Spectre レザークラッチバッグの詳細レビュー
◆HP Z5000 Bluetooth マウスの詳細レビュー
■レビューについて
※商品仕様/価格については2016年5月24日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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