インテル エクストリーム・チューニング・ユーティリティー (インテル XTU) は、インテルのオーバークロック向けのプロセッサーの設定を調節することができるツールです。BIOSではなくアプリケーションで倍率や電圧などを変更することができます。
型番末尾に「K」が付くオーバークロック向けのプロセッサーを搭載したHPのデスクトップPCはBIOS設定が簡略化されているので、倍率変更くらいしか調整できないのですが(※電圧やパワーターゲットの設定ができる機種もあります)、このツールを使用するとプロセッサーの倍率や電圧などを細かく調節することが可能です。
このツールは設定を変更するたびに再起動する必要がないのでとても便利です。(※再起動が必要な設定もあります) パソコンの動作を確認しながら設定を調整することができます。
【Intel Extreme Tuning Utility ダウンロード】
◆インテル エクストリーム・チューニング・ユーティリティー (インテル XTU) 用のダウンロード
※ オーバークロックに起因する故障に関しては製品保証の対象外となります。日本HPの公式サイトでもオーバークロック設定方法やツールのサポートなどは行っていませんので、あらかじめご了承下さい。 | ||||
■目次(ページ内リンク)
下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。
※Fire FoxやMicrosoft Edgeは「BackSpace」キーでこの位置に戻ります。
※Google Chomeの場合は「Alt + ←」になります。
◆インテル XTUの使い方(オーバークロック設定方法)
◆インテル Core i7-5820K プロセッサーをオーバークロック!
◆Core i7-5820K(6コア動作時4.2GHz)のベンチマークスコア
◆電圧をさらに上げて4.4GHzまでクロックアップ!
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◆インテル XTUの使い方(オーバークロック設定方法)
◆インテル Core i7-5820K プロセッサーをオーバークロック!
◆Core i7-5820K(6コア動作時4.2GHz)のベンチマークスコア
◆電圧をさらに上げて4.4GHzまでクロックアップ!
インテル XTUの使い方(オーバークロック設定方法)
当サイトでは、オーバークロックツール「Intel Extreme Tuning Utility(インテル XTU)」の使い方(オーバークロック設定方法)を簡単にご説明します。
初めて「インテルXTU」を使うときや、ツールを最新バージョンに更新した時に上のような警告メッセージが表示される場合があります。
このようメッセージが表示されたら「I agree」をクリックします。再度表示させる必要がない場合は「I agree don't show again」をクリックします。
このようメッセージが表示されたら「I agree」をクリックします。再度表示させる必要がない場合は「I agree don't show again」をクリックします。
インテル XTU(※画像はバージョン 6.4.1.23)には多くの項目がありますが、オーバークロックするために必要な設定は「コア電圧オフセット」、「コアの最大動作周波数」の2ヶ所です。設定を変更した場所は「黄色」で表示されます。
・コア電圧オフセット(Core Voltage Offset)
・コアの最大動作周波数
設定が決まったら「Apply」をクリックして適用します。
オーバークロックの設定を適用後、上のような警告メッセージが表示されたら「Continue」をクリックします。再度表示させる必要がない場合は「Continue don't show again」をクリックします。
インテル Core i7-5820K プロセッサーをオーバークロック!
インテル Core i7-5820K(Haswell-E)を搭載した日本HPのゲーミングPC『HP ENVY Phoenix 850-090jp/CT』は、BIOSでは最大3.8GHzまでしか設定できないのですが、インテル XTU を使用すると制限を超えた倍率設定が可能です。
上の画像はCore i7-5820Kの6コアを全て4.2GHzに設定した状態のスクリーンショットです。電圧は下記のように設定しています。
コア電圧(Core Voltage)+0.080V
コア電圧オフセット(Core Voltage Offset)80mV(0.080V)
コアの電圧(Core Voltage)のみ上げた設定をテストしてみましたが動作が安定しませんでした。この項目はオーバークロックするために弄る必要はなさそうです。
倍率や電圧などに関しては試行錯誤しながら調整していますが、電圧が不足していると高負荷をかけたときにフリーズしたり勝手に再起動することがあります。
動作周波数や電圧などを変更すると警告メッセージが出ますが「Continue」をクリックしてそのまま進めます。このメッセージを今後表示しない場合は左のボタンをクリックします。
Core i7-5820K(6コア動作時4.2GHz)のベンチマークスコア
Core i7-5820Kの設定を2コア動作時4.3GHz、6コア動作時4.2GHzにした場合、CINEBENCH R15のベンチマークでCPU(コアをすべて使うテスト)では1191cb、1コアのテストでは156cbを記録。標準の設定(6コア動作時:最大3.4 GHz)よりも大きくスコアが向上しました。
1コアのスコアは動作周波数が4.8GHzのCore i7-7700Kに及びませんが、6コア動作時のスコアはCore i7-7700K(4コア動作時:4.8GHz)を15%ほど上回っています。
Core i7-5820K ※2コア動作時:4.3 GHz ※6コア動作時:最大4.2 GHz | CPU(Multi-Core):1191 cb CPU(Single Core):156 cb |
Core i7-7700K ※4コア動作時:4.8GHz ※1コア動作時:4.8GHz ◆オーバークロック記事 | CPU(Multi-Core):1031cb CPU(Single Core):202 cb |
Core i7-5820K ※2コア動作時:3.6 GHz ※6コア動作時:最大3.4 GHz | CPU(Multi-Core):997 cb CPU(Single Core):134 cb |
電圧をさらに上げて4.4GHzまでクロックアップ!
コア電圧(Core Voltage)を変更してもHWMonitor(※リンク)のVIDに電圧上昇分が反映されていないようなので、今回はコア電圧オフセット(Core Voltage Offset)のみ変更します。
上のスクリーンショットは、コア電圧(Core Voltage)はデフォルトに戻し、コア電圧オフセット(Core Voltage Offset)のみを150mV(0.150V)に設定した状態。
動作周波数を4コア動作時4.4GHz、5コア動作時4.3GHz、6コア動作時4.2GHzに変更しました。この設定でしばらくテストしていますが動作は安定しています。
【2018年5月23日追記】
※電圧の単位はバージョンによって異なる場合があります。最新バージョン(6.4.1.23)は、Core Voltage Offsetの電圧の単位がmVからVに変更されています。(※スクリーンショット)
※電圧の単位はバージョンによって異なる場合があります。最新バージョン(6.4.1.23)は、Core Voltage Offsetの電圧の単位がmVからVに変更されています。(※スクリーンショット)
上記の設定でインテル XTUのベンチマークを行った時のCore i7-5820Kの温度は、最高で78℃くらいまで上がり(室温28℃)、電圧は1.156V、パッケージの最大消費電力は148.36Wになりました。
【Intel Extreme Tuning Utility ダウンロード】
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【実機レビュー】
◆HP ENVY Phoenix 850-090jpの外観・内部のレビュー
◆HP ENVY Phoenix 850-090jp の性能・消費電力を検証!
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