
日本HPのスリムPC「HP Slimline 450-120jp/CT」の実機レビューです。外観や内部の写真を多数掲載しています。
■製品の特長
・東京生産フルカスタマイズ対応
・最新OS、Windows 10 Home(64bit)を搭載
・幅約10cm(最薄部)のスリムなボディ
・ピアノブラックに緻密なドットテクスチャが施されたフロントパネル
・第4世代インテル プロセッサー搭載
・DDR3メモリは最大16GBまで
・ストレージベイを1つ搭載
・SSDは256/512GBを選択可能
・HDDは500GB/1TB/2TB/3TBを選択可能
・180W ATX電源、80PLUS BRONZE (82%電源変換効率)相当
HP Slimline 450 シリーズ(2015年冬モデル)の外観・デザイン |

HP Slimline 450-120jp/CT(2015年冬モデル)は、置き場所を選ばない幅約10cmのスリムデザインのデスクトップPCです。

フロントパネルは光沢のあるピアノブラックで、緻密なドットテクスチャが施されています。ドットは光の当たり方によって見え方が変わります。室内の光ではあまり目立たないのですが、カメラのフラッシュが当たるとがはっきりとした感じに見えます。

オプティカルドライブや、USBやヘッドフォン端子などのインターフェース類は、フロントパネル左側に配置されています。

フロントパネルは端に近い部分が緩やかなカーブになっています。天面にはインターフェース類などはなくフラットな形状ですが、このスリムPCには内部の熱を逃がすメッシュが2カ所あります。

ハイエンドモデルのENVY 750、Phoenix 850は下部に吸気口(※参考画像)がありますが、Slimline 450 シリーズにはありません。
フロントパネルとインターフェース部分のディテール |

フロントパネルにはhpのロゴがプリントされています。カラーシルバーです。ドットテクスチャーは平面ではなくほんの少し立体感があり、サイズはフロントパネルの端に近くなるにつれて小さくなっています。インテルのステッカーはおなじみのブルーではなく黒色を採用。前方には大きめのゴム足がついているので少し後傾姿勢になります。

東京生産のステッカーはサイドパネルに貼られています。

インターフェース部分は樹脂です。Pavilion 550 シリーズのようなヘアライン加工ではなく、少しザラザラとした表面処理になっています。
前面のインターフェイス・各部名称 |

HP Slimline 450 シリーズは前面にUSBやメディアカードリーダー、ヘッドフォン出力などの端子類を配置しています。
■前面のインターフェース ・メディアカードリーダー×1 ・ヘッドフォン出力 /マイク入力コンボポート ×1 ・USB2.0×2 | ||||

天面にある電源スイッチは、ノートPCで採用されているような少し小さめのサイズです。天面のメッシュから内部のストレージが見えます。
ウルトラスリムのオプティカルドライブ |

ウルトラスリムのオプティカルドライブを縦に搭載。オプションで下記の2種類が用意されています。
・DVDスーパーマルチドライブ [標準]
・ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応)
◆オプティカルドライブ(光学ドライブ)の種類・機能について
HP Slimline 450 シリーズの側面 |

エアインテークは左側面に2カ所あります。エアインテークはプロセッサーの位置、左下のエアインテークは電源ユニットの上(グラフィックスカードが装着される場所)にあります。
旧モデルのSlimline 400 シリーズは、エアインテークの周囲に10cmくらいのスペースを開けるように指示するステッカー(※参考画像)が貼られていました。HP Slimline 450 シリーズには何も表示されていませんが、空気の流れを良くするにはある程度の隙間を開ける必要があります。 | ||||

右側面にはメッシュなどはなくスッキリとしています。シリアルナンバーが記載されたステッカーやリサイクルマークは底面に貼られています。(◆リサイクルマーク)
HP Slimline 450-120jp/CTの内部 |

日本HPのデスクトップPCは、筐体内部の熱を効率よく排出できるようにするために、Micro ATX規格のマザーボードを逆さま(逆倒立)に設置しているのですが、スリムタイプPCはプロセッサーが上部で電源が下部に設置されています。HDDは1台のみ搭載可能で増設ドライブを追加することは出来ません。

排気用の冷却ファンはありませんが、内部にはプロセッサー用と電源ユニットやグラフィックスカードの周囲を冷却するためのファンがあります。
※画像はグラフィックスカードを搭載していない状態です。カスタマイズの内容によって内部のパーツは若干異なります。 ※アップグレードガイド(※リンク)にメモリやストレージの取り付け方法が記載されていますが、自分でPCパーツの増設をした場合は保証対象外となります。 | ||||

ウルトラスリムのオプティカルドライブを縦に搭載。

PCI Express x16が1 スロット(グラフィックスカード用) 、PCI Express x1 が1スロットあります。
※PCI Express x16 スロットの下にある「ボタン電池」を外すことで、記録されているCMOS情報をクリアすることが可能です。 ◆CMOSをクリア(BIOS設定を初期化)する方法 | ||||

メモリの左側にPCI Express Mini Card スロットがあります。画像は無線LANカードが装着された状態です。

SATAコネクターは3つあります。画像はオプティカルドライブとストレージ2台を接続している状態です。SATAコネクターが1つ余っていますがストレージの増設はできません。
プロセッサー |

HP Slimline 450 シリーズは、第4世代インテルプロセッサーのCeleron G1840、Core i3-4170、 Core i5-4460T、Core i7-4790Tが選択可能です。プロセッサーを空冷ファンで冷却し、内部の熱を天面のメッシュから自然に排気する構造になっています。
Core i5-4460T、Core i7-4790Tは、型番末尾に「T」が付く省エネタイプのプロセッサーです。消費電力は低くなりますが、性能も少し控えめになります。 ◆日本HPのデスクトップPC「プロセッサー性能比較表」 | ||||
DDR3メモリ(PC3-12800) |

メモリスロットは合計2つで、PC3-12800 (1600MHz)のメモリを最大16GB(8GB×2) 搭載可能です。
最小構成ではメモリを4GB搭載しています。必要なメモリは使い方や用途次第ですが、ある程度余裕があるほうが快適にパソコンを使用することができます。 ◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか? ※アップグレードガイド(※リンク)にメモリの取り付け方法が記載されていますが、PCパーツの増設をした場合は保証対象外となります。増設する場合はメモリのタイプ(型番)を間違えないようにご注意ください。 | ||||
ストレージを1台搭載可能なドライブベイ |

ドライブベイにはストレージを1台搭載可能です。カスタマイズでHDDは500GB / 1TB / 2TB / 3TB、ファイルの読み書き速度が高速な256GB / 512GB SSDを選択することができます。
※SSDやHDDのメーカーは販売時期によって異なる場合があります。 | ||||
グラフィックスカード |

グラフィックスはプロセッサー内蔵GPUと AMD Radeon R5 330 グラフィックス が選択可能です。インテルHDグラフィックス(プロセッサー内蔵)の場合は、PCI Express x16スロットにグラフィックスカードは装着されません。
◆日本HPのデスクトップPC「グラフィックスカード性能比較表」
電源ユニット |

ATX電源は180W 80PLUS BRONZE (82%電源変換効率)相当です。上位機種(※ENVY 750、ENVY Phoenix 850 シリーズは500W、Pavilion 550 シリーズは300W)よりも少ない容量の電源ユニットが搭載されています。
背面のインターフェース・各部名称 |
背面のインターフェースは、オプション(グラフィックスカード)の選択によって若干異なります。
■インテルHDグラフィックス(プロセッサー内蔵)搭載時

■背面のインターフェース ・USB2.0×2 ・LAN端子 ・HDMI 端子×1 (プロセッサー内蔵グラフィックス) ・アナログRGBミニD-sub15ピン×1(プロセッサー内蔵グラフィックス) ・USB3.0×2 ・マイク入力×1[ピンク] ・ライン出力×1[緑] ・ライン入力×1[水色] ・電源コネクター | ||||
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サイドパネルを固定しているネジはマイナスドライバー(6mm 幅)、ヘクスローブレンチのT15(※関連記事)が使用可能です。
※サイドパネルを開けただけで保証が切れることはありませんが、PCパーツの増設や換装は自己責任でお願いいたします。
サイズ・重量 |

【幅】 100mm 【高さ】 319mm 【奥行き】 396mm 【質量】約 4.9kg ※長さは突起部分を含みます。 | ||||
リサイクルマーク |

リサイクルマークは筐体の底面にあります。
◆家庭系PCのリサイクル(個人のお客様)

■外観・デザインのレビューまとめ 置き場所を選ばないスリムデザインの「HP Slimline 450 シリーズ」の2015年冬モデルは、ピアノブラックに緻密なドットテクスチャが施されたフロントパネルが特徴的です。ドットテクスチャは僅かに立体感があります。 USBやメディアカードリーダーなどの端子類が前面中央にあるので使い勝手は良いと思います。インターフェース部分は少しザラザラとした表面処理になっています。(※フロントパネルとインターフェース部分のディテール) スリムタイプなのでストレージは1台のみ搭載可能です。カスタマイズでファイルの読み書き速度が速いSSDを選択することができます。(※ストレージの項目) Core i5-4460T、Core i7-4790Tプロセッサーは省エネタイプなので、上位のデスクトップPCに搭載されているプロセッサーよりは少し性能が低くなります。グラフィックスはゲーム向けではありませんが、DVDの視聴は問題なくこなせる性能があります。省スペースのPCが必要で、インターネットやメール、オフィスソフトなどをメインで使用する人向けのPCです。 | ||||
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【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Slimline 450-120jp/CT 製品詳細
◆HP Slimline 450-120jp/CT(スペックPDF)
【HP Slimline 450-120jp/CT サポート】
◆ドライバー・ユーザーガイド・トラブルシューティング
【実機レビュー】
◆HP Slimline 450-120jpの外観・内部のレビュー
◆HP Slimline 450-120jpの性能・消費電力を検証!
■レビューについて
※商品仕様/価格については2015年12月16日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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