
日本HPのハイエンド・ミニタワーPC『HP ENVY 750-170jp/CT』でGrand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)のベンチマークを行いました。実際にプレイしたときのフレームレートも計測しています。
![]() | HP ENVY 750-170jp/CT |
水冷CPUクーラーを搭載したハイエンド・ミニタワーPC。Windows 10 Pro からのダウングレード権を使用したWindows 7 Professional(64bit) を搭載。 | |
◆実機ベンチマーク |
ベンチマークで使用する HP ENVY 750-170jp/CT のスペック |
OS | Windows 7 Professional(64bit) |
プロセッサー | インテル Core i7-6700K プロセッサー |
チップセット | インテル Z170 Express チップセット |
メモリ | 8GB(8GB×1) PC4-17000 (2133MHz) |
ストレージ | 256GB SSD (PCI Express, M.2 ) 1TB HDD (SATA, 7200rpm) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 980 Ti (6GB, GDDR5) |
電源 | 500W ATX 電源 (80PLUS BRONZE) |
※NVIDIA ドライバーのバージョンは 353.62 |
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)について ◆ベンチマークで使用するPCについて ◆ベンチマークについて ◆デフォルトのグラフィックス設定のベンチマーク ◆画質を可能なかぎり高く設定してベンチマーク(MSAA X8, FXAA オン) ◆NVIDIA推奨設定でベンチマーク ◆ベンチマーク中のCPUやGPUの温度・消費電力 ◆ベンチマークのまとめ | ||||
Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)について |

グランド・セフト・オートシリーズの第12作目となるグランド・セフト・オートVはオープンワールドのアクションゲームです。PC版はコンソール次世代機版(PS4、Xbox One)よりもグラフィックスが向上しています。
◆Rockstar Games|Grand Theft Auto V
ベンチマークで使用するPCについて |

今回のテストでは日本HPのハイエンド・ミニタワーPC「HP ENVY 750-170jp/CT」を使用します。インテル Core i7-6700K プロセッサー(4コア8スレッド)、水冷CPUクーラー、DDR4メモリ8GB、NVIDIA GeForce GTX 980 Ti (6GB)を搭載。
■インテル Core i7-6700Kの動作周波数 Core i7-6700Kプロセッサーはオーバークロック可能なプロセッサーですが、今回は初期の設定でテストしています。 1コア ・・・・・最大4.2 GHz 2コア ・・・・・最大4.0 GHz 3コア ・・・・・最大4.0 GHz 4コア ・・・・・最大4.0 GHz | ||||
【実機レビュー】
◆HP ENVY 750-170jp/CTの外観・内部のレビュー
◆HP ENVY 750-170jp/CTのベンチマーク(Core i7-6700K, GTX 980 Ti 搭載)
ベンチマークについて |
ベンチマークでは下記のソフト、ツールを使用して計測しています。
HDD/SSDの基本情報やS.M.A.R.T.情報(電源投入回数や使用時間、温度など)を確認することができるソフト。 | |
HDD, SSD, USBメモリ等の速度を測定するベンチマークソフト。 | |
CPUやマザーボード、メモリなど、ハードウェアの詳細な情報を表示するソフト。 | |
グラフィックカードの詳細情報、動作中のGPUクロック周波数や温度などを表示してくれるソフト。 | |
CPU/GPU/HDDなどの温度を測定するソフト。 | |
ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。スクリーンショットを撮ることもできます。 | |
消費電力(W)、積算電力量(kWh)、積算時間(Hour)、積算電力料金(円)、二酸化炭素量(gr)の5種類が計測できる検電器です。 |
デフォルトのグラフィックス設定のベンチマーク |
デフォルトのグラフィクス設定で、解像度はフルHD(1920x1080)で垂直同期を「オフ」にしてテストします。デフォルトの設定はグラフィックスカードの性能・メモリ搭載量に応じて変更されるので、GTX980 Ti とGTX980 、GTX960の設定は少し異なるものになります。
■デフォルトのグラフィックス設定 ビデオメモリ:2371MB / 6143MB ※デフォルトと違う設定を赤字で表記 ※垂直同期のデフォルト設定は「オン」 | |||||
推奨上限を無視 DirectX バージョン スクリーンタイプ 解像度 縦横比 リフレッシュレート 出力モニター FXAA MSAA NVIDIA TXAA 垂直同期 フォーカスの喪失時にゲームをポーズ 人口密度 歩行者の種類 距離の拡大縮小 テクスチャ シェーダー シャドウ リフレクション リフレクションMSAA ウォーター パーティクルの精密度 草の精密度 ソフトシャドウ 精細度 モーションブラー度合い ゲーム内での背景ぼかし 異方性フィルタリング アンビエントオクルージョン テッセレーション | 【オフ】 【DirectX 11】 【フルスクリーン】 【1920x1080】 【自動】 【60Hz】 【1】 【オン】 【オフ】 【オフ】 【オフ】 【オン】 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【超高】 【超高】 【高】 【超高】 【X4】 【超高】 【超高】 【超高】 【ソフト(最大)】 【超高】 【オフ】※設定は10段階 【オン】 【X16】 【高】 【超高】 | ||||
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■高度なグラフィックス設定 これらのオプションをオンにすると、パフォーマンスの低下につながる場合があります。 | |||||
ロングシャドウ 高解像度シャドウ 飛行中の高精細ストリーミング 距離の拡大縮小増加 拡張陰影距離 | 【オフ】 【オフ】 【オフ】 【-】※設定は10段階 【-】※設定は10段階 | ||||
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【ベンチマーク中のフレームレート】 50~153fps ベンチマーク最後の数台がクラッシュして炎上するようなシーンは瞬間的に50fps台まで下がることがありますが、それ以外はほぼ70fps以上を維持。100fps以上出ているシーンも多く、飛行中は120~140fps、市街地走行中は70~100fpsくらいで推移していました。フレームレートが低くなりがちな鉄道橋のシーンは瞬間的に85fps前後になりましたが100fps前後をキープ。 | ||||
【実際のプレイでは】

実際にプレイしたときのフレームレートはベンチマークと大体同じです。市街地や舗装された道路は場所によっては120~140fps出ることがあるですが、だいたい70fps以上~110fpsの間で推移していることが多かったです。ほぼ70fps以上を維持していましたが、車などに衝突した場合瞬間的に60fps台に下がることがありました。

フレームレートが下がる傾向がある草が多い道無き道を走行した場合でも80fps前後をキープ。場所によっては100fps以上出ていることもありました。
※プレイ中のビデオメモリ使用量は最大で3404MB。
画質を可能なかぎり高く設定してベンチマーク(MSAA X8, FXAA オン) |
グラフィックス設定をビデオメモリが使用できる範囲内で最大にしてテストします。GTX 980 Ti はビデオメモリが6143MBあるので、全て最高に設定することが可能です。高度なグラフィックスも全て最高に設定しています。
■グラフィックス設定 ビデオメモリ:4171MB / 6143MB (MSAA X8) ※デフォルトと違う設定を赤字で表記 ※垂直同期のデフォルト設定は「オン」 | |||||
推奨上限を無視 DirectX バージョン スクリーンタイプ 解像度 縦横比 リフレッシュレート 出力モニター FXAA MSAA NVIDIA TXAA 垂直同期 フォーカスの喪失時にゲームをポーズ 人口密度 歩行者の種類 距離の拡大縮小 テクスチャ シェーダー シャドウ リフレクション リフレクションMSAA ウォーター パーティクルの精密度 草の精密度 ソフトシャドウ 精細度 モーションブラー度合い ゲーム内での背景ぼかし 異方性フィルタリング アンビエントオクルージョン テッセレーション | 【オフ】 【DirectX 11】 【フルスクリーン】 【1920x1080】 【自動】 【60Hz】 【1】 【オン】 【X8】 【オフ】※X8の時は設定不可 【オフ】 【オン】 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【超高】 【超高】 【超高】 【ウルトラ】 【X8】 【超高】 【超高】 【ウルトラ】 【NVIDIA PCSS】 【ウルトラ】 【最大】※設定は10段階 【オン】 【X16】 【高】 【超高】 | ||||
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■高度なグラフィックス設定 これらのオプションをオンにすると、パフォーマンスの低下につながる場合があります。 | |||||
ロングシャドウ 高解像度シャドウ 飛行中の高精細ストリーミング 距離の拡大縮小増加 拡張陰影距離 | 【オン】 【オン】 【オン】 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 | ||||
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■ベンチマーク中のフレームレート 【MSAA X8、FXAA オン】 28~69fps 瞬間的に60fps以上出ることがありますが、ベンチマーク中はだいたい30~40fpsの間で推移していました。飛行シーンでは35~56fps、市街地走行中は35~50fpsの間くらいです。最も低いフレームレートを計測したのは看板があるシーンで瞬間的に28fps前後になります。最後の車がクラッシュして炎上するシーンは瞬間的に38fpsまで下がることがありました。 【MSAA X4、FXAA オン】 32~86fps 瞬間的に80fps以上出ることがありますが、飛行シーンでは40~67fps、市街地走行中は44~65fpsの間くらいで推移。最も低いフレームレートは看板があるシーンで32fps、最後のクラッシュシーンは瞬間的に42fpsまで下がることがありました。 【MSAA X2、FXAA オン】 34~90fps 飛行シーンでは45~72fps、市街地走行中は47~71fpsの間くらいで推移。看板があるシーンで最も低い34fpsを記録。最後のクラッシュシーンは瞬間的に44fpsまで下がりました。 | ||||
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【MSAA X8, FXAA オンで実際にプレイしたときのフレームレート】









市街地はだいたい30中盤~50fps前後でプレイ可能でしたが、場所によっては30fps前後まで下がることがあります。



草木が多い山道、峠などを走ったときは20~30fpsに下がるので動きが少々ぎこちなくなります。ベンチマークでは走らないような場所を走っても、なんとか20fps以上はキープ。
※最高設定(MSAA X8, FXAA オン)でプレイしたときのビデオメモリ使用量は最大で4515MBでした。
以前テストしたNVIDIA推奨設定でベンチマーク(GTX960との比較) |

NVIDIA推奨設定はGeForce Experienceで最適化した設定です。比較をするために以前テストしたCore i7-4790K、GTX 960を搭載機(※GTA5ベンチマーク)と同じNVIDIA推奨設定でテストします。
■グラフィックス設定 ビデオメモリ:3590MB / 6143MB ※デフォルトと違う設定を赤字で表記 ※垂直同期のデフォルト設定は「オン」 | |||||
推奨上限を無視 DirectX バージョン スクリーンタイプ 解像度 縦横比 リフレッシュレート 出力モニター FXAA MSAA NVIDIA TXAA 垂直同期 フォーカスの喪失時にゲームをポーズ 人口密度 歩行者の種類 距離の拡大縮小 テクスチャ シェーダー シャドウ リフレクション リフレクションMSAA ウォーター パーティクルの精密度 草の精密度 ソフトシャドウ 精細度 モーションブラー度合い ゲーム内での背景ぼかし 異方性フィルタリング アンビエントオクルージョン テッセレーション | 【オン】 【DirectX 11】 【フルスクリーン】 【1920x1080】 【自動】 【60Hz】 【1】 【オン】 【オフ】 【オフ】 【オフ】 【オン】 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【最大】※設定は10段階 【超高】 【超高】 【超高】 【超高】 【オフ】 【高】 【高】 【高】 【NVIDIA PCSS】 【高】 【オフ】※設定は10段階 【オフ】 【X16】 【ノーマル】 【オフ】 | ||||
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■高度なグラフィックス設定 これらのオプションをオンにすると、パフォーマンスの低下につながる場合があります。 | |||||
ロングシャドウ 高解像度シャドウ 飛行中の高精細ストリーミング 距離の拡大縮小増加 拡張陰影距離 | 【オン】 【オフ】 【オン】 【3/10】※設定は10段階 【3/10】※設定は10段階 | ||||
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【ベンチマーク中のフレームレート GTX 980 Ti】 48~144fps 瞬間的に120fps以上出るシーンがありますが、飛行中は85~120fps、市街地走行中は60~100fpsの間で推移していました。鉄道橋があるシーンは90~100fps前後で、最後のクラッシュシーンで50fps前後まで下がる瞬間があります。 【ベンチマーク中のフレームレート GTX 960】 40~96fps 瞬間的に100fps近く出ることがありますが、大体において50~80fpsの間で推移していました。最後のクラッシュシーンで40fps前半まで下がる瞬間があります。 | ||||
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【実際のプレイでは】





舗装されている道路を走行したときは最大で130fpsくらい出ます。建物の多い市街地では70~90fpsくらいで推移していることが多かったのですが、場所によっては瞬間的に60fps台になることがあります。草の精密度が「高」で少し控えめな設定なので、山道や草木の多い場所でも70~110fpsくらいで走行可能でした。
※プレイ中のビデオメモリ使用量は最大で3304MB。
※GTX 960 の場合 市街地などを走行したときは大体60~80fpsの間で推移。草木の多い場所を走ると40~50fps台まで下がることがありました。 | ||||

MSI Afterburner(※詳細・ダウンロードページ)でプレイ中のCPU/GPU温度や動作周波数、使用率などをモニタリングすることができます。ビデオメモリ使用量は画質設定で変わります。PCのメモリは8GB中6.5GB(OSを含む)くらい使用していました。
ベンチマーク中のCPUやGPUの温度・消費電力 |
PCパーツの温度はHWMonitor(※ダウンロードページ)で計測しています。数値は左から、現在値、最低値、最高値になります。室温は26℃、30分間プレイしたときのデータです。

GTA5プレイ中のCore i7-6700K(最大4.2GHz)の温度は60中盤~73℃くらいで推移していました。最大消費電力は約64.21W(Package)で、電圧は最大で1.348Vとなっています。

GTA5プレイ中のGTX 980 Ti の最大温度は85℃です。ファンの回転数は最大2691RPM(56%)です。ベンチマーク中の動作周波数やビデオメモリ使用量などは下記の表をご覧ください。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 26℃】 |
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-6700K プロセッサー(最大4.2 GHz) |
プロセッサーの温度 | 73.0℃ | アイドル時 30.0℃前後 |
NVIDIA Geforce GTX 980 Ti (6GB) |
GPUの温度 | 85.0℃ | アイドル時 40.0℃前後 |
GPU コアクロック | 1215.4 MHz | アイドル時 135.0 MHz |
GPU メモリクロック | 1752.8 MHz | アイドル時 202.5 MHz |
GPUクーラーのファンスピード | 2691 RPM (56%) | アイドル時 1028 RPM |
ビデオメモリ使用量(最大) | 4515 MB |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを除く) |
約330W (最大) | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 |

■ベンチマークのまとめ Core i7-6700Kプロセッサー、GTX 980 Tiを搭載した 『HP ENVY 750-170jp/CT』は、GTA5 をフルHD(1920x1080)、最高画質で20~50fpsくらいでプレイが可能です。デフォルト設定なら60fps以上を維持することができます。 デフォルトのグラフィックス設定 ベンチマークでは最後のクラッシュシーンで瞬間的に50fps台まで下がることがありますが、それ以外はほぼ70fps以上を維持。 画質を可能なかぎり高く設定したベンチマーク(MSAA X8, FXAA オン) 実際のプレイでは、市街地で30~50fpsくらいで走行可能ですが、草木の多い場所では20fps台まで下がります。 NVIDIA推奨設定(GTX 960 との比較) GTX 980 Ti は GTX 960 よりもベンチマークで最大値は50fps、最小値は8fpsくらい高い数値が出ました。 実際にプレイした場合、草木の多い場所ではGTX 960は40~50fps台まで下がってしまいますが、GTX 980は70~110fpsくらいを維持。 | ||||
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【メーカー製品詳細ページ】
◆HP ENVY 750-170jp/CT 製品詳細
◆HP ENVY 750-170jp/CT(スペックPDF)
【HP ENVY 750-170jp/CT サポート】
◆ドライバー・ユーザーガイド・トラブルシューティング
【実機レビュー】
◆HP ENVY 750-170jp(Windows 7)の外観・内部のレビュー
◆HP ENVY 750-170jp(Windows 7)の性能・消費電力を検証!
【関連記事】
◆GTA5ベンチマーク(Core i7-5820K, GTX 960搭載)
◆GTA5ベンチマーク(Core i7-4790K, GTX 980搭載)
◆GTA5ベンチマーク(Core i7-4790K, GTX 960搭載)
■レビューについて
※商品仕様/価格については2015年11月10日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマーク結果、温度、消費電力の測定値はあくまでも目安です。PCの使用状況や環境によって違う結果が出る場合があります。
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