
日本HPのハイエンドミニタワー「HP ENVY 750シリーズ」の実機レビューです。外観や内部の画像を多数掲載しています。2015年冬モデルのHP ENVY 750-180jp(Windows 10)、HP ENVY 750-170jp(Windows 7 Professional)は、デザインの変更はありませんが内部のパーツが最新の規格に変更されています。
■HP ENVY 750 シリーズ 2015年冬モデル ・HP ENVY 750-180jp (Windows 10 Home 64bit) ・HP ENVY 750-170jp (Windows 7 Professional 64bit) ■製品の特長 ・東京生産フルカスタマイズ対応 ・ヘアライン加工により質感を高めたアルミニウムのフロントパネル ・第6世代インテル プロセッサー搭載 ・水冷CPUクーラーを選択可能 ・DDR4メモリを8GB/16GB/32GB より選択可能 ・3.5インチベイを4つ搭載 ・PCI Express接続のM.2 SSDを選択可能 ・HDDは1TB/2TB/3TBを選択可能 ・500WのATX電源ユニット(80PLUS BRONZE 相当) | ||||
【実機レビュー】
◆HP ENVY 750-180jp(Core i7-6700K, GTX 980 Ti)のベンチマーク
◆HP ENVY 750-170jp(Core i7-6700K, GTX 980 Ti)のベンチマーク
【実機レビュー:Windows 10 搭載モデル】 ◆HP ENVY 750シリーズ(180jp/170jp)の外観・内部のレビュー ◆HP ENVY 750-180jp(Core i7-6700K, GTX 980Ti)の性能・消費電力 ◆HP ENVY 750-180jp(Core i7-6700K, GTX 970)の性能・消費電力 【実機レビュー:Windows 7 Pro 搭載モデル】 ◆HP ENVY 750-170jp(Core i7-6700K, GTX 980Ti)の性能・消費電力 | ||||
HP ENVY 750 シリーズの外観・デザイン |

モダンインテリアとの調和を目指したHP ENVY 750 シリーズは、フロントパネルにヘアライン加工により質感を高めたアルミニウムを採用。

前面のセンターラインが強調されたデザインが特徴的。

フロントパネルは端の方が少しカーブした形状になっています。天面の少しくぼんでいる部分は物を置くことができるタワートップ・トレーです。

ウルトラスリムのオプティカルドライブを縦に搭載。下部に小さい穴が多数あるのですが、裏側はふさがっているので吸気口としては機能していません。

天面にある電源スイッチはノートPCで使用されているような小さめのサイズです。スリープ時は点滅します。天面の電源スイッチやインターフェースのマークがある部分は少しザラザラしたつや消しの表面処理が施されていますが、くぼんだ部分(タワートップ・トレー)はつやのあるピアノブラックになっています。

フロントパネルの下部にはプレミアムオーディオ機器の老舗「Bang & Olufsen」のロゴが刻まれています。第6世代インテルプロセッサーのステッカーはフロントパネル右下に貼られていますが、NVIDIAグラフィックスや東京生産のステッカーは側面にあります。

フロントパネル底面のエアインテーク。フロントパネルの裏側に吸気用の隙間があります。
ヘアライン加工により質感を高めたアルミニウムのフロントパネル |

フロントパネルにはヘアライン加工により質感を高めたアルミニウムを採用。hpのロゴは鏡のような表面処理になっています。「ENVY」は上質なデザインや性能を追求した、HPパソコンの最上位製品につけられるブランド名です。
天面のインターフェイス・タワートップ・トレー |

HP ENVY 750 シリーズは前面にインターフェースはありません。天面にUSBやメディアカードリーダーなどの端子類をまとめて配置しています。
・USB3.0×2 ・USB2.0×2 ・マイク入力 ・ヘッドフォン出力端子 | ||||
ウルトラスリムのオプティカルドライブ |

オプティカルドライブはオプションで下記の2種類が用意されています。
・DVDスーパーマルチドライブ [標準] ・ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応) ◆オプティカルドライブ(光学ドライブ)の種類・機能について | ||||
HP ENVY 750 シリーズの側面 |

左側面にはエアインテークがなくスッキリしています。フロントパネル下部にもエアインテークがあるので、筐体の前部を少し浮かせるような設計になっています。リサイクルマークやシリアルナンバーが記載されたステッカーは底面にあります。

右側面には大きなエアインテークが1つあります。 エアフロー(内部の空気の流れ)は側面前方から背面に流れます。
HP ENVY 750 シリーズ(2015年冬モデル)の内部 |

HPのデスクトップPCは筐体内部の熱を効率よく排出できるように、Micro ATX規格のマザーボードを逆さま(逆倒立)に設置しています。
HP ENVY 750 シリーズ(2015年冬モデル:750-180jp, 750-170jp)は第6世代Coreプロセッサー(Skylake)、インテルZ170チップセットを搭載。カスタマイズで冷却能力が高い水冷クーラーが選択可能になりました。ストレージはPCI Express, M.2接続の128GB/256GB SSD、ウルトラハイエンドの NVIDIA GeForce GTX 980Ti が選択できるようになり、性能が大きく向上しています。
※アップグレードガイド(◆リンク)にメモリやストレージの取り付け方法が記載されています。
※カスタマイズの内容によって搭載されるPCパーツは変わります。

ウルトラスリムのオプティカルドライブを縦に1台搭載。

グラフィックスカードの上にPCI Express x1が1スロットあります。画像は無線LANを搭載した状態なのでM.2 スロットを 1 つ占有します。
もう一つのM.2 スロットにはPCI Express, M.2接続の256GB SSDが搭載されているのですが、無線LANの下の位置にあるのでグラフィックスカードに隠れています。

SATAコネクターは5つあります。画像はオプティカルドライブと1TB HDDを接続した状態です。ボタン電池はSATAコネクターの下にあります。

4台目のドライブ用のSATA電源コネクタ。
プロセッサー&水冷クーラー |

第6世代Coreプロセッサー(Skylake)のCore i5-6400、Core i7-6700、Core i7-6700Kが選択可能です。型番末尾に「K」が付くオーバークロック向けのプロセッサーですが、BIOSの設定変更は推奨されていないので動作周波数の変更は保証の対象外となります。
ENVY 750シリーズの2015年冬モデルから、プロセッサーの冷却方式を「空冷ファン」と「水冷クーラー」の2種類から選ぶことができるようになりました。メンテナンスフリーの水冷システムは空冷タイプと比較して約25%以上冷却効率がよく、長時間の使用でも安定したパフォーマンスを発揮します。
◆日本HPのデスクトップPC「プロセッサー性能比較表」
DDR4メモリ PC4-17000 (2133MHz) |

※画像はメモリ8GBx1を搭載した状態。
PC4-17000 (2133MHz)のメモリスロットは合計4つあります。カスタマイズでメモリを最大32GB(8GB×4) 搭載可能です。
◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか?
ツールレス・ストレージベイ |

※画像はHDDを1台のみ搭載した状態
ストレージベイには、HDDやSSDなどのストレージを3台まで搭載可能です。ストレージは水平ではなく少し斜めの状態で取り付けられています。このストレージベイは旧モデルのHP ENVY 700シリーズやENVY Phoenix 810シリーズと同じですが、ENVY 750ではSATAケーブルにアース線が付くようになりました。(※黄色の矢印)
ストレージの取り付け、取り外しが簡単な仕組みになっていますが、購入後にストレージを増設する場合はインチネジやSATAケーブルが別途必要になります。ストレージを増設・換装は保証対象外になりますので自己責任でお願いします。
◆HPデスクトップのストレージベイにSSD/HDDを増設!
◆HP ENVY 750-080jpの起動ドライブ(HDD)をSSDに換装

ENVY 750 シリーズのグラフィックスサポート・バー(※関連記事)は、マザーボードのSATA端子に覆いかぶさるようにされています。フロントパネルを外してオプティカルドライブをスライドさせれば、かろうじてケーブルを接続できるスペースができますが、これでダメならグラフィックスサポート・バーを外してケーブルを接続するしかないと思います。
新たに追加された4つ目のストレージベイ |

ENVY 750 シリーズには4つ目のストレージベイがあります。

4つ目のストレージベイはフロントパネルを取り外すことでアクセスが可能になります。
※無理な力を加えて破損しないようにご注意ください。
ストレージベイの薄い金属のカバーは、中央の穴に指を入れて引っ張る(中央部分を持ち上げる)ようにすると外すことができます。
※カバーは薄い金属で弾力性があるのでケガをしないようにご注意ください。
増設方法は通常のストレージベイと同じです。ネジはHDD増設の記事(※リンク)でご紹介しているものが使用可能です。
グラフィックスカード |

※画像はGeForce GTX 980 Ti を搭載した状態。
このモデルのグラフィックスは、インテル HD グラフィックス 530(プロセッサー内蔵GPU)、GeForce GT 730、GTX 960、GTX 980 Ti が選択可能です。GeForce GTX 900シリーズ最上位のGTX 980 Ti は外排気の金属製リファレンスクーラーを採用。
◆日本HPのデスクトップPC「グラフィックスカード性能比較表」
◆HP ENVY 750-180jp(Core i7-6700K, GTX 980Ti)の性能・消費電力を検証!

GeForce GTX 980 Ti は約1kgの重いカードなのでグラフィックスサポート・バー(※関連記事)が追加されます。長期間使用したときの端子部の保護、たわみ防止、輸送時の破損などを防いでくれるので安心です。ENVY 750 シリーズからサポートバーのカラーがブラックに変更されています。

GTX 980 Ti の背面側にはGTX 980に取り付けられていたバックプレート(補強版)はありませんが、グラフィックスサポート・バーが取り付けられるので、長期使用時のたわみや輸送時の破損などの心配はありません。
※GTX 980 Ti バックプレートがないのは仕様です。

※画像はELSA GeForce GTX 970 S.A.C 4GB を搭載した状態。
2016年5月に「ELSA GeForce GTX970 4GB S.A.C(※製品詳細)セットモデル」が追加されましたが、このグラフィックスカードはPC本体に搭載されず別梱包になっているので、取り付けや設定などは自分で行う必要があります。(※取り付けガイドが付属しています)
◆HP ENVY 750-180jp(Core i7-6700K, GTX 970)の性能・消費電力を検証!
電源ユニット |

80PLUS BRONZE (82%電源変換効率)相当の500W ATX電源を搭載。電力を効率的に利用可能な(無駄な消費電力が抑えられる)Active PFC回路を採用しています。

電源ユニットの詳細。最大は500Wですが、プロセッサーやグラフィックカードなどで使用される「+12V」の合計は420Wまでと表記されています。
背面のインターフェース・各部名称 |
GeForce GTX 980 Ti 搭載時の背面インターフェースです。オプション(グラフィックス)の選択によって、背面のインターフェースは若干異なる場合があります。

■背面のインターフェース ・電源コネクタ 100V電源(50/60Hz) 【NVIDIA GeForce GTX 980 Ti (6GB) 搭載時】 ・デュアルリンクDVI-I端子×1 ・HDMI出力端子×1 ・DisplayPort×3 【オーディオポート】 ・ライン入力[水色] ・ライン出力[緑] ・マイクロフォン[ピンク] ・USB3.0×2 ・USB2.0×4 ・LAN端子 | ||||

サイドパネルは手で回せるネジを緩めるだけで簡単に取り外すことができます。
※サイドパネルを開けただけで保証が切れることはありませんが、PCパーツの増設や換装は保証対象外となりますので、自己責任でお願いいたします。 | ||||
サイズ・重量 |

【幅】 165mm 【高さ】 401mm 【奥行き】 405mm 【質量】約 9.4kg | ||||
リサイクルマーク |

リサイクルマークは筐体の底面にあります。
◆家庭系PCのリサイクル(個人のお客様)

■外観・デザインのレビューまとめ 「ENVY 750 シリーズ」の2015年冬モデルは外観の変更はありませんが、内部のパーツが最新の規格に変更されています。Windows 10 搭載モデルと Windows 7 Professional 搭載モデルは、筐体のデザインや内部は同じですが、、カスタマイズの内容や最小価格に違いがあります。 プロセッサー、チップセット、メモリなどが最新の規格に変更され、グラフィックスは新たにウルトラハイエンドのGeForce GTX 980 Ti が選択できるようになりました。最新の3Dゲームを可能な限り高い画質で楽しみたい方向けのウルトラハイエンドGPUです。(※750-180jpベンチマーク) オーバークロック向けのプロセッサーCore i7-6700Kを搭載可能ですが、無印のCore i7-6700よりも動作周波数が高く発熱量が多めなので、冷却性能が高い水冷クーラーを選択できるようになったこと点も嬉しいところです。 実機はほぼHP公式ストアの製品のイメージどおりですが、フロントパネルのヘアライン加工はHP公式ストアの製品画像よりももう少しきめ細かくなっています。 HP ENVY 750-170jpは、Windows 10 Pro からのダウングレード権を使用したWindows 7 Professional(64bit)がプリインストールされています。Windows 10 Pro(64bit)のインストールメディアが同梱されているので、好きなタイミングでOSを切り替える事が可能です。 | ||||
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【HP ENVY 750シリーズ Windows 10 搭載】
◆HP ENVY 750-180jp/CT 製品詳細
◆HP ENVY 750-180jp/CT(スペックPDF)
【HP ENVY 750シリーズ Windows 7 Professional 搭載】
◆HP ENVY 750-170jp/CT 製品詳細
◆HP ENVY 750-170jp/CT(スペックPDF)
【サポート&トラブルシューティング】
◆HP ENVY 750-180jp/CT ドライバー・ユーザーガイド
◆HP ENVY 750-170jp/CT ドライバー・ユーザーガイド
【【実機レビュー:Windows 10 搭載モデル】
◆HP ENVY 750シリーズ(180jp/170jp)の外観・内部のレビュー
◆HP ENVY 750-180jp(Core i7-6700K, GTX 980Ti)の性能・消費電力を検証!
◆HP ENVY 750-180jp(Core i7-6700K, GTX 970)の性能・消費電力を検証!
【実機レビュー:Windows 7 Pro 搭載モデル】
◆HP ENVY 750-170jp(Core i7-6700K, GTX 980Ti)の性能・消費電力を検証!
【関連記事】
◆ENVY 750-170jp GTA5ベンチマーク(Core i7-6700K, GTX 980 Ti 搭載)
■レビューについて
※商品仕様/価格については2015年11月10日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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