
Core i7-4720HQ プロセッサー、512GB SSD (PCI Express, M.2接続)、NVIDIA GeForce GTX 960Mを搭載した、日本HPのゲーミングノート『HP OMEN 15-5100』のベンチマークを行いました。テスト中のPCパーツの温度や消費電力なども測定しています。
HP OMEN 15-5000は世界的に最も権威のあるデザイン賞の一つ、「iFデザインアワード2015(プロダクト分野)」金賞受賞した製品です。 【実機レビュー】 ◆ゲーミングノート HP OMEN 15-5100の外観・デザインのレビュー | ||||
ベンチマークで使用する HP OMEN 15-5100 のスペック |
OS | Windows 8.1 Update(64bit) |
プロセッサー | インテル Core i7-4720HQ プロセッサー |
チップセット | モバイル インテル HM87 チップセット |
メモリ | 16GB オンボード(1600MHz,DDR3L SDRAM) |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express, M.2接続) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 960M (4GB, GDDR5)※ |
電源 | 120W ACアダプター |
※NVIDIA ドライバーのバージョン 347.52 |
■ベンチマークについて

ベンチマークでHP OMEN 15-5100の性能を最大限に発揮させるために、付属しているソフト「HP OMEN Control」でファン速度を最大に設定しています。ファン速度を最大にした場合、通常よりも約10℃ほどCPUやGPUの温度が下がります。
ベンチマークでは下記のソフト、ツールを使用して計測しています。
※ノートパソコンなのでPC全体の消費電力はディスプレイを含みます。
HDD/SSDの基本情報やS.M.A.R.T.情報(電源投入回数や使用時間、温度など)を確認することができるソフト。 | |
HDD, SSD, USBメモリ等の速度を測定するベンチマークソフト。 | |
CPUやマザーボード、メモリなど、ハードウェアの詳細な情報を表示するソフト。 | |
グラフィックカードの詳細情報、動作中のGPUクロック周波数や温度などを表示してくれるソフト。 | |
CPU/GPU/HDDなどの温度を測定するソフト。 | |
ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。スクリーンショットを撮ることもできます。 | |
消費電力(W)、積算電力量(kWh)、積算時間(Hour)、積算電力料金(円)、二酸化炭素量(gr)の5種類が計測できる検電器です。 |

HP OMEN 15-5100はインテルCore i7-4720HQ プロセッサー(※スペック詳細)を搭載しています。ベース動作周波数2.6GHzで、ターボ・ブースト時は最大3.6GHzまで上昇。ハイパースレッディング・テクノロジー(※関連記事)を搭載しているので4コア8スレッドで動作します。TDP(熱設計電力)は47Wです。型番の末尾に「HQ」がついているのでノートPC向けの製品の中では性能を重視したプロセッサーになります。
旧モデル「HP OMEN 15-5000」に搭載されていたCore i7-4710HQとCore i7-4720HQの性能差を比較すると、動作周波数が100MHz高くなった分性能が向上していますが差はわずかです。
■プロセッサー性能比較 インテル Core i7-4720HQ プロセッサー・・・8.3 インテル Core i7-4710HQ プロセッサー・・・8.2 【参考サイト】 ◆Intel Core i7 4720HQ vs 4710HQ (cpuboss.com) | ||||
■CPU-Zで表示されるCore i7-4720HQの詳細

■インテルCore i7-4720HQ プロセッサー仕様
ベース動作周波数・・・2.6 GHz (アイドル時:約800MHz)
ターボ・ブースト時の最大周波数・・・3.6GHz
コアの数・・・4
スレッド数・・・8
インテル スマート・キャッシュ・・・6 MB
TDP(CPUの消費電力の目安)・・・47W

チップセットはモバイル インテル HM87(※関連記事)です。

メモリ(1600MHz,DDR3L SDRAM)は最大16GBまで搭載可能です。今回のテストでは16GB搭載しています。
・8GB オンボード (1600MHz,DDR3L SDRAM) [標準]
・16GB オンボード (1600MHz,DDR3L SDRAM)
どれくらいメモリが必要なのかは用途次第です。標準の8GBは、ウェブサイトの閲覧や動画の視聴、メール、ゲーム用途などで余裕を持って使用できる容量です。メモリをたくさん使用するグラフィックスソフトを複数同時に使用するのなら16GB搭載をおすすめします。
デスクトップPCの場合は、メモリを購入後に自分で増設(※保証対象となります)することができますが、このゲーミングノートは後からメモリの増設ができないので、予算があるなら余裕をもって16GB搭載したほうがよいかもしれません。
◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか?

薄型にこだわったノートPCなのでストレージは1台のみ搭載。SATA3接続のSSDではなくPCI Express, M.2接続のSSDが採用されました。容量は旧モデルの256GBから512GBに増やされ、ファイルやデータを多数保存することができるようになりました。
※ストレージのメーカーは販売時期により変更される場合があります。

CrystalDiskInfoで表示されるSAMSUNG MZHPU512HCGL-000H1 512.1 GBの情報。

CrystalDiskMarkのベンチマークでは、SATA3.0 (600MB/s)よりも速い規格のPCI Express(M.2接続)の効果が表れています。シーケンシャル・リードが650MB/s前後、シーケンシャル・ライトも600MB/s前後の速度が出ています。512Kのテストではリードが410MB/s前後でしたがライトは570MB/sを記録しています。
4K、4KQD32の数値はそれほど伸びませんでしたが、HDDよりもデータの読み書きやランダムアクセス速度が圧倒的に高速で、稼働部品がないので静音性にも優れています。起動時間(電源スイッチ~デスクトップ画面まで)は約11秒※でした。
※起動時間は初期の状態で計測。使用環境によって異なる結果になる場合があります。USB機器、ディスプレイなどを接続していると約15秒になりました。

Maxwellアーキテクチャを採用したゲーミングノート向けの「NVIDIA Geforce GTX 960M」を搭載。パフォーマンスが必要なゲームプレイ時はGTX 960Mを使用し、負荷の低い処理はCPU内蔵の「インテルHDグラフィックス 4600」を使用して消費電力を抑えます。状況に応じて自動で切り替わるので設定は必要ありません。(※NVIDIA コントロールパネルで手動設定が可能です)
旧モデル「HP OMEN 15-5000」に搭載されていた GTX860Mと最新モデルのGTX 960Mを比較すると、GTX 960Mの方が少し性能が向上しています。
■グラフィックス性能比較 NVIDIA GeForce GTX 960M・・・7.7 NVIDIA GeForce GTX 860M・・・7.4 【参考サイト】 ◆GeForce GTX 960M vs 860M (gpuboss.com) | ||||
■GPU-Zで表示される「NVIDIA Geforce GTX 960M」の詳細

【GPUコア】GM107(Maxwell)
【CUDAコア】640
【テクスチャユニット】40基
【ROPユニット】16基
【ベースクロック】1097 MHz
【ブーストクロック】1176 MHz
【メモリクロック(データレート)】1253MHz (2500MHz相当)
【メモリ容量 】4GB GDDR5
【メモリ・インターフェース】128ビット

アイドル時、文書作成、ネットの閲覧のような負荷の低い処理はCPU内蔵の「インテルHDグラフィックス 4600」に自動で切り替わります。
■3D MARK

DirectX 11、DirectX 9、DirectX 10の機能を使用したベンチマークができるソフトです。この記事では有料版を使用してテストしています。
※総合スコアは各スコアの平均になります。
※Graphics Score・・・グラフィック性能を測定するテスト。
※Physics Score ・・・CPUの性能測定に特化したテスト。
※Combined Score ・・・CPUとGPUを利用したテスト。
◆3DMark-v1-3-708 ダウンロード
Fire Strike |

スコア:4021 | |
Graphics Score :4292 Physics Score :9337 Combined Score :1729 |
Sky Diver |

スコア:12944 | |
Graphics Score :14026 Physics Score :8932 Combined Score :14317 |
Cloud Gate |

スコア:16853 | |
Graphics Score :30246 Physics Score :6610 |
Ice Storm |

スコア:82803 | |
Graphics Score :115075 Physics Score :41787 |
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 27℃】 |
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4720HQ プロセッサー(最大3.6 GHz) |
プロセッサーの温度 | 86.0℃ | アイドル時 39.0℃前後 |
NVIDIA Geforce GTX 960M (4GB) |
GPUの温度 | 70.0℃ | アイドル時 34.0℃前後 |
GPU コアクロック | 1201.6 MHz | アイドル時 135.0 MHz |
GPU メモリクロック | 1252.8 MHz | アイドル時 202.5 MHz |
GPUクーラーのファンスピード | - | - |
ビデオメモリ使用量 | 1589 MB |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) |
最大114W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※「HP OMEN Control」でファン速度を最大に設定しています。 |
■MAXON CINEBENCH R15

グラフィックカードとCPUの性能テストを行い、コンピュータのパフォーマンスを評価します。
◆MAXON CINEBENCH ダウンロード

■OpenGL(グラフィックカードの性能 テスト)
カーチェイスによる複雑な3Dシーンを使って、グラフィックカードのOpenGLモードでの性能を調べます。
OpenGL:92.15
■CPU(メインプロセッサの性能テスト)
3Dレンダリングを行いプロセッサパワーのすべてを使うテスト。
CPU:652 cb
CPU(Single Core):139 cb
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 27℃】 |
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4720HQ プロセッサー(最大3.6 GHz) |
プロセッサーの温度 | 81.0℃ | アイドル時 39.0℃前後 |
NVIDIA Geforce GTX 960M (4GB) |
GPUの温度 | 53.0℃ | アイドル時 34.0℃前後 |
GPU コアクロック | 1201.6 MHz | アイドル時 135.0 MHz |
GPU メモリクロック | 1252.8 MHz | アイドル時 202.5 MHz |
GPUクーラーのファンスピード | - | - |
ビデオメモリ使用量 | 324 MB |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) |
OpenGLテスト 最大93W、CPUテスト 最大94 | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※「HP OMEN Control」でファン速度を最大に設定しています。 |
■ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク
この「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークは、実際のマップとキャラクターを表示してお手持ちのPCで動作させた場合の指標となるスコアを確認することができます。
◆FF14 蒼天のイシュガルド ベンチマーク ダウンロード


画面解像度・・・1920x1080 最高品質 フルスクリーンモード | 画面解像度・・・1920x1080 標準品質(デスクトップPC) フルスクリーンモード |
スコア:4325 | スコア:9497 |
評価:快適 平均フレームレート:33.181 ローディングタイム: シーン#1 2.002sec シーン#2 11.473sec シーン#3 7.464sec シーン#4 7.073sec シーン#5 6.094sec シーン#6 3.720sec 合 計 37.830sec | 評価:非常に快適 平均フレームレート:73.903 ローディングタイム: シーン#1 1.916sec シーン#2 9.064sec シーン#3 6.559sec シーン#4 6.177sec シーン#5 5.560sec シーン#6 2.022sec 合 計 31.300sec |
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 27℃】 |
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4720HQ プロセッサー(最大3.6 GHz) |
プロセッサーの温度 | 75.0℃ | アイドル時 39.0℃前後 |
NVIDIA Geforce GTX 960M (4GB) |
GPUの温度 | 71.0℃ | アイドル時 34.0℃前後 |
GPU コアクロック | 1201.6 MHz | アイドル時 135.0 MHz |
GPU メモリクロック | 1252.8 MHz | アイドル時 202.5 MHz |
GPUクーラーのファンスピード | - | - |
ビデオメモリ使用量 | 1248 MB |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) |
最大111W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※「HP OMEN Control」でファン速度を最大に設定しています。 |
■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
実際のマップとキャラクターを表示して、「FF14:新生エオルゼア」を動作させた場合の指標となるスコアを確認することができます。
◆FF14ベンチマーク キャラクター編 ダウンロード
※このベンチマークの配信は終了し、蒼天のイシュガルド ベンチマークに差し替えられています。


画面解像度・・・1920x1080 最高品質 フルスクリーンモード | 画面解像度・・・1920x1080 標準品質(デスクトップPC) フルスクリーンモード |
スコア:6420 | スコア:12916 |
評価:とても快適 平均フレームレート:52.672 | 評価:非常に快適 平均フレームレート:115.786 |
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 27℃】 |
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4720HQ プロセッサー(最大3.6 GHz) |
プロセッサーの温度 | 74.0℃ | アイドル時 39.0℃前後 |
NVIDIA Geforce GTX 960M (4GB) |
GPUの温度 | 71.0℃ | アイドル時 34.0℃前後 |
GPU コアクロック | 1201.6 MHz | アイドル時 135.0 MHz |
GPU メモリクロック | 1252.8 MHz | アイドル時 202.5 MHz |
GPUクーラーのファンスピード | - | - |
ビデオメモリ使用量 | 788 MB |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) |
最大113W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※「HP OMEN Control」でファン速度を最大に設定しています。 |
■MHF ベンチマーク 第3弾 【大討伐】
「モンスターハンター フロンティア オンライン」の ベンチマークです。このベンチマークでパソコン性能の目安を知ることができます。画面解像度は設定可能ですが画質を設定する項目はありません。
◆MHF ベンチマーク ダウンロード

画面解像度・・・1920x1080 フルスクリーンモード | |
スコア:9291 | |
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 27℃】 |
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4720HQ プロセッサー(最大3.6 GHz) |
プロセッサーの温度 | 75.0℃ | アイドル時 39.0℃前後 |
NVIDIA Geforce GTX 960M (4GB) |
GPUの温度 | 69.0℃ | アイドル時 34.0℃前後 |
GPU コアクロック | 1201.6 MHz | アイドル時 135.0 MHz |
GPU メモリクロック | 1252.8 MHz | アイドル時 202.5 MHz |
GPUクーラーのファンスピード | - | - |
ビデオメモリ使用量 | 390 MB |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) |
最大102W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※「HP OMEN Control」でファン速度を最大に設定しています。 |
■ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0
『ファンタシースターオンライン2』がどのくらい快適にプレイできるかを点数で評価してくれるベンチマーク機能です。
◆ベンチマーク ダウンロードページ


画面解像度・・・1920x1080 簡易描画設定・・・5(最高品質) フルスクリーン表示 | 画面解像度・・・1920x1080 簡易描画設定・・・3 フルスクリーン表示 |
スコア:15225 | スコア:25053 |
評価:快適に動作すると思われます | 評価:快適に動作すると思われます |
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 27℃】 |
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4720HQ プロセッサー(最大3.6 GHz) |
プロセッサーの温度 | 86.0℃ | アイドル時 39.0℃前後 |
NVIDIA Geforce GTX 960M (4GB) |
GPUの温度 | 78.0℃ | アイドル時 34.0℃前後 |
GPU コアクロック | 1201.6 MHz | アイドル時 135.0 MHz |
GPU メモリクロック | 1252.8 MHz | アイドル時 202.5 MHz |
GPUクーラーのファンスピード | - | - |
ビデオメモリ使用量 | 282 MB |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) |
最大112W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※「HP OMEN Control」でファン速度を最大に設定しています。 |
■メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズをプレイ!

HP OMEN 15-5100は『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ 推奨パソコン』として販売されているので実際にプレイしてみました。

グラフィックスはフルHD(1920x1080)、中~高めの設定です。垂直同期 「オフ」にしていますが、フレームレートが自動で調節されるのでプレイ中は最大で60fpsになります。※テストでは60Hzのモニターを使用。
Core i7-4720HQは推奨スペックと最小スペックの間くらいの性能で、GTX 960Mは最小スペックよりも少し低いスペックになります。
■プロセッサー(PassMark - CPU Benchmark) Core i7-4790 (3.60GHz) 【推奨スペック】・・・10073 Core i7-4720HQ・・・8244 Core i5-4460 (3.20GHz) 【最小スペック】・・・6667 ■グラフィックス(PassMark - Videocard Benchmarks) GeForce GTX 760【推奨スペック】・・・4965 GeForce GTX 650【最小スペック】・・・1832 GeForce GTX 960M・・・1574 | ||||
※PassMarkのスコアはアップデートされたときに多少変動する場合があります。 | ||||




メタルギア ソリッドは隠密行動が楽しめるステルスアクションゲームです。建物に隠れながら移動しているときは、たまに50fps台に下がることがありますがほぼ60fpsをキープ。スコープで敵の位置を確認したときに50fps前後になることがありました。

最もフレームレートが下がったのは複数の敵兵士と撃ちあったときで、激しい場面では30~40fp台まで下がることもありました。
GeForce GTX 960Mを搭載したHP OMEN 15-5100で『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』をフルHD(1920x1080)最高設定でプレイするのは厳しいのですが、フルHD、中~高めの設定なら30~60fpsでプレイは可能です。
【キャンペーンページ】
◆メタルギアソリッド V推奨パソコン

■ベンチマーク中の消費電力
ノートPCなのでディスプレイを含んだ消費電力を計測しています。ベンチマーク中の消費電力は114W(◆3D MARK)が最大。
HP OMEN 15-5000の電源は120WのACアダプターで、スペックPDFで は消費電力は約17W(標準時)~AC120W(最大時)となっています。テストではアイドル時18W前後、高負荷時は114Wでほぼスペック通りの結果でした。
■プロセッサーの温度(室温27℃)
ベンチマーク中のCore i7-4720HQ プロセッサー(最大3.6GHz)の温度は最高86℃でした。適正範囲内(※最高動作温度:100℃)に収まっているので問題ありませんが、デスクトップPCと比較すると少々高い数値になります。OMENのボディは放熱性に優れているアルミが使用されているので、インターネットやメールなど負荷が軽めの作業をしているときはキーボード部分はほんのり温かく感じられる程度ですが、負荷が高いゲームなどをしているときはそこそこ熱さが感じられるようになります。
■GPUの温度(室温27℃)
ベンチマーク中のGTX960Mの温度は最高78℃(◆PSO2ベンチマーク)でした。負荷が軽めでフレームレートが伸びる状態(GPUの性能が発揮できる状態)のほうが温度が上がるようです。
■YouTube視聴時
YouTubeの動画をフルスクリーンで約15分視聴したときのプロセッサーの最大温度は66℃くらい(冷却ファンは標準)で、消費電力は23~43Wの間で推移していました。
■冷却ファンについて

付属しているソフト「HP OMEN Control」でファン速度を設定することができます。高負荷のベンチマークをしたときに「標準」の場合CPUの最高温度が96℃(室温27℃)まで上がりましたが、手動で「最大」に設定し再度ベンチマークをすると約10℃ほど温度が下がりました。ファン速度は自動で調節されるのですが、ゲームをするときは手動で「最 大」にしたほうがよさそうです。インターネットやメール、動画の視聴などをするときは「標準」で問題ありません。
ベンチマーク時のPCパーツの最高温度(室温27℃) | |
Core i7-4720HQ (最大3.6 GHz) | 86℃ (アイドル時39℃前後) |
NVIDIA Geforce GTX 960M (4GB) | 81℃ (アイドル時34℃前後) |
HP OMEN 15-5100の消費電力(モニターを含む) | |
電源OFF時 | 0.0W 前後 |
スリープ時 | 1.6W 前後 |
アイドル時 | 18W 前後 |
起動時 | 80W (瞬間最大) |
ベンチマーク中の最大消費電力 | 114W (3D MARK) |
※消費電力はPCパーツの構成によって違いが出る場合があります。 ※「HP OMEN Control」でファン速度を最大に設定しています。 ※USB機器やディスプレイなどを接続しない状態で計測。 |
■ベンチマークのまとめ

インテル Core i7-4720HQ はノートPC向けのプロセッサーの中では性能重視のモデルなので、デスクトップ向けのCore i7-4790とCore i5-4460の間くらいの性能があります。高性能ですが発熱も多いので、負荷が高いゲームや動画のエンコードをするときは手動で冷却ファンの速度を高く設定したほうがよいかもしれません。
旧モデルの256GB SSDから2倍の容量の512GB SSDに変更されたので、大きな容量のゲームを複数インストールしても余裕があります。ベンチマークでは速度が少し速くなっています。
GeForce GTX 960M グラフィックスは旧モデルのGTX 860Mよりも少し性能が向上しています。今回行ったベンチマークでGTX860Mよりも6~13%ほど良いスコアが出ています。
■3D MARK [Fire Strike] スコア:4021 (HP OMEN 15-5100 GTX 960M 搭載) スコア:3621 (HP OMEN 15-5000 GTX 860M 搭載) ■FF14新生エオルゼア ベンチマーク 1920x1080最高品質フルスクリーンモード スコア:6420 (HP OMEN 15-5100 GTX 960M 搭載) スコア:6042 (HP OMEN 15-5000 GTX 860M 搭載) ■PSO2 ベンチマーク 1920x1080最高品質(簡易描画設定5)フルスクリーンモード スコア:15225 (HP OMEN 15-5100 GTX 960M 搭載) スコア:13385 (HP OMEN 15-5000 GTX 860M 搭載) | ||||
FF14:蒼天のイシュガルド ベンチマークでは1920x1080最高品質で平均フレームレートが33.181でした。「快適」という評価になるのですが、GTA5のような重いゲームを快適にプレイするのは厳しい性能です。比較的軽めの3Dゲームのプレイがメインで、最高画質や60fps維持にこだわらず、性能よりも薄型やデザイン重視の方向けのゲーミングノートだと思います。
外観やデザインは旧モデルHP OMEN 15-5000から変更はありませんので、◆ゲーミングノート HP OMEN の外観・デザインのレビュー
をご覧ください。
【メーカー製品詳細ページ】
◆ゲーミングノート HP OMEN 製品詳細
◆HP OMEN 15-5100(2015年夏モデル スペックPDF)
【HP OMEN 15-5100 サポート】
◆ドライバー・ユーザーガイド・トラブルシューティング
【実機レビュー】
◆ゲーミングノート HP OMEN 15-5100の外観・デザインのレビュー
◆HP OMEN 15-5000(Core i7-4710HQ、GTX 860M搭載)のベンチマーク
◆HP OMEN 15-5100(Core i7-4720HQ, GTX 960M 搭載)のベンチマーク
■レビューについて
※商品仕様/価格については2015年6月18日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマークの結果、温度、消費電力などの測定値はPCの使用状況や環境によって異なることがあります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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