
Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)のベンチマークを、インテル Core i7-4790K プロセッサー、NVIDIA GeForce GTX 980を搭載した日本HPのゲーミングPC 『HP ENVY Phoenix 810-480jp』で行いました。実際にプレイしたときのフレームレートも計測しています。
![]() | HP ENVY Phoenix 810-480jp/CT |
日本HPはCore i7-4790Kを最大4.0GHzに設定して出荷していますが、このテストではCore i7-4790K本来の動作周波数・最大4.4GHzにクロックアップしています。 | |
◆実機ベンチマーク |
ベンチマークで使用するHP ENVY Phoenix 810-480jpのスペック |
OS | Windows 8.1 Update(64bit) |
プロセッサー | インテル Core i7-4790K プロセッサー |
チップセット | インテル Z97 チップセット |
メモリ | 16GB (8GBx2) PC3-12800 |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 980 (4GB, GDDR5) |
電源 | 500W ATX 電源 (80PLUS BRONZE) |
※NVIDIA ドライバーのバージョンは 350.12 です。 |
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)について ◆ベンチマークで使用するPCについて ◆ベンチマークについて ◆デフォルトのグラフィックス設定(GTX 980)のベンチマーク ◆グラフィックスを最高に設定してベンチマーク(MSAA X8, X4, X2) ◆NVIDIA推奨設定でベンチマーク ◆ベンチマーク中のCPUやGPUの温度・消費電力 ◆ベンチマークのまとめ | ||||
Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)について |

グランド・セフト・オートシリーズの第12作目となるグランド・セフト・オートVはオープンワールドのアクションゲームです。PC版はコンソール次世代機版(PS4、Xbox One)よりもグラフィックスが向上しています。
◆Rockstar Games|Grand Theft Auto V
ベンチマークで使用するPCについて |

今回のテストでは日本HPの「HP ENVY Phoenix 810-480jp/CT」を使用します。インテル Core i7-4790K プロセッサー、水冷CPUクーラー(レッド・イルミネーション付)、NVIDIA GeForce GTX 980を搭載したゲーミングPCです。
【実機レビュー】
◆HP ENVY Phoenix 810-480jpの外観・内部
◆HP ENVY Phoenix 810-480jp(i7-4790K, GTX 980搭載)ベンチマーク
◆日本HPのNVIDIA GeForce GTX 980のスペック詳細
ベンチマークについて |
ベンチマークでは下記のソフト、ツールを使用して計測しています。
HDD/SSDの基本情報やS.M.A.R.T.情報(電源投入回数や使用時間、温度など)を確認することができるソフト。 | |
HDD, SSD, USBメモリ等の速度を測定するベンチマークソフト。 | |
CPUやマザーボード、メモリなど、ハードウェアの詳細な情報を表示するソフト。 | |
グラフィックカードの詳細情報、動作中のGPUクロック周波数や温度などを表示してくれるソフト。 | |
CPU/GPU/HDDなどの温度を測定するソフト。 | |
ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。スクリーンショットを撮ることもできます。 | |
消費電力(W)、積算電力量(kWh)、積算時間(Hour)、積算電力料金(円)、二酸化炭素量(gr)の5種類が計測できる検電器です。 |
デフォルトのグラフィックス設定(GTX 980)のベンチマーク |
デフォルトのグラフィクス設定で、解像度はフルHD(1920x1080)で垂直同期を「オフ」にしてテストします。デフォルトの設定はグラフィックスカードの性能・メモリ搭載量に応じて変更されるので、GTX980とGTX960(※参考画像)の設定は少し異なるものになります。
■デフォルトのグラフィックス設定 ビデオメモリ:2359MB / 4096MB ※デフォルトと違う設定を赤字で表記 ※垂直同期のデフォルト設定は「オン」になっています。 | |||||
推奨上限を無視 DirectX バージョン スクリーンタイプ 解像度 縦横比 リフレッシュレート 出力モニター FXAA MSAA NVIDIA TXAA 垂直同期 フォーカスの喪失時にゲームをポーズ 人口密度 歩行者の種類 距離の拡大縮小 テクスチャ シェーダー シャドウ リフレクション リフレクションMSAA ウォーター パーティクルの精密度 草の精密度 ソフトシャドウ 精細度 モーションブラー度合い ゲーム内での背景ぼかし 異方性フィルタリング アンビエントオクルージョン テッセレーション | 【オフ】 【DirectX 11】 【フルスクリーン】 【1920x1080】 【自動】 【59Hz】 【1】 【オン】 【オフ】 【オフ】 【オフ】 【オン】 【最大】 【最大】 【最大】 【超高】 【超高】 【高】 【超高】 【オフ】 【高】 【超高】 【高】 【ソフト(強)】 【超高】 【オフ】 【オン】 【X16】 【高】 【高】 | ||||
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■高度なグラフィックス設定 これらのオプションをオンにすると、パフォーマンスの低下につながる場合があります。 | |||||
ロングシャドウ 高解像度シャドウ 飛行中の高精細ストリーミング 距離の拡大縮小増加 拡張陰影距離 | 【オフ】 【オフ】 【オフ】 【-】 【-】 | ||||
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ベンチマーク最後の数台の車が衝突して爆発炎上するシーンでは、瞬間的に60fpsを切ることがあります。
【ベンチマーク中のフレームレート】 47 ~136fps 市街地走行中は場所によっては60fps台になることがありますがほぼ70~100fpsの間で推移。海岸沿いの建物が少ない場所や飛行中は100fps以上になります。数台がクラッシュして炎上するようなシーンを除けば60fps以上でプレイ可能です。 | ||||

【実際のプレイでは】
実際にプレイしたときのフレームレートはベンチマークと大体同じです。ビデオメモリ使用量は、グラフィックス設定では約2359MB/4096MBと表示されるのですが、実際に2時間ほどプレイすると最大で3452MBくらい使用していました。
グラフィックスを最高に設定してベンチマーク(MSAA X8、X4、X2) |
グラフィックス設定をビデオメモリが使用できる範囲内(4096M)で最大にしてテストします。アンチエイリアスは負荷が高いMSAA X8になります。
※【2015/06/04】MSAA X4、MSAA X2 のベンチマークを追加しました。
■グラフィックス設定 ビデオメモリ 4017MB / 4096MB (MSAA X8) 3653MB / 4096MB (MSAA X4) 3459MB / 4096MB (MSAA X2) ※デフォルトと違う設定を赤字で表記 ※垂直同期のデフォルト設定は「オン」 ※MSAA を「オフ」「X8」にした場合はNVIDIA TXAAの設定不可 ※MSAA X8でリフレクションを【ウルトラ】に設定するとビデオメモリの上限を超えてしまうので、【超高】に設定。MSAA X4, X2 も同様の設定でテストしています。 | |||||
推奨上限を無視 DirectX バージョン スクリーンタイプ 解像度 縦横比 リフレッシュレート 出力モニター FXAA MSAA NVIDIA TXAA 垂直同期 フォーカスの喪失時にゲームをポーズ 人口密度 歩行者の種類 距離の拡大縮小 テクスチャ シェーダー シャドウ リフレクション リフレクションMSAA ウォーター パーティクルの精密度 草の精密度 ソフトシャドウ 精細度 モーションブラー度合い ゲーム内での背景ぼかし 異方性フィルタリング アンビエントオクルージョン テッセレーション | 【オフ】 【DirectX 11】 【フルスクリーン】 【1920x1080】 【自動】 【59Hz】 【1】 【オン】 【X8】 【-】 【オフ】 【オン】 【最大】 【最大】 【最大】 【超高】 【超高】 【超高】 【超高】 【X8】 【超高】 【超高】 【ウルトラ】 【NVIDIA PCSS】 【ウルトラ】 【最大】 【オン】 【X16】 【高】 【超高】 | ||||
※リフレクションを【ウルトラ】に設定するとビデオメモリの上限を超えてしまうので、【超高】に設定しています。 | |||||
■高度なグラフィックス設定 これらのオプションをオンにすると、パフォーマンスの低下につながる場合があります。 | |||||
ロングシャドウ 高解像度シャドウ 飛行中の高精細ストリーミング 距離の拡大縮小増加 拡張陰影距離 | 【オン】 【オン】 【オン】 【最大】 【最大】 | ||||
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MSAA X8で最も低いフレームレートを計測した文字の看板があるシーン。30fpsを切り瞬間的ですが20~21fpsになることがあります。

数台がクラッシュして炎上するようなシーンは瞬間的に35fps前後になりました。
■ベンチマーク中のフレームレート 【MSAA X8】 20~62fps 市街地のシーンで瞬間的に60fpsくらいになることがありますが、ベンチマーク中は大体において25~50fpsの間で推移していました。文字の看板があるシーンでは瞬間的に20~21fpsまで下がります。草の精密度をウルトラにすると、草木の多い場所で重くなるので30fpsを切ってしまうことが多いです。 【MSAA X4】 23~78fps 文字の看板があるシーンでは瞬間的に23fpsになります。全体的には30~65fpsの間で推移していることが多く、MSAA X8より10fpsくらいは高くなっている印象です。 【MSAA X2】 26~92fps アンチエイリアスの負荷を軽めにした設定ですが、文字の看板があるシーンは瞬間的に26fpsになります。全体的には35~70fpsの間で推移していることが多いです。最低フレームレートを上げるなら「草の精密度」はウルトラから1~2つ設定を低くしたほうがよさそうです。 MSAA X2で「草の精密度」をウルトラ→超高に下げると、最高フレームレートは変わりませんが、最低フレームレートは26→39fpsくらいまで上がりました。 | ||||

【MSAA X8で実際にプレイしたときのフレームレート】
市街地走行中は40fps前後ですが、草木が多い場所、峠などを走ったときは25~35fpsくらいになります。30fps前後になるとスムーズさに欠けるように見えますが、変な引っ掛かりは特にありませんでした。ビデオメモリ使用量は大体において3500~3800MBの間で推移していました。最大は3965MB。
NVIDIA推奨設定でベンチマーク |

GeForce Experienceで最適化した設定でテストします。
■グラフィックス設定 ビデオメモリ:3325MB / 4096MB ※デフォルトと違う設定を赤字で表記 ※垂直同期のデフォルト設定は「オン」 | |||||
推奨上限を無視 DirectX バージョン スクリーンタイプ 解像度 縦横比 リフレッシュレート 出力モニター FXAA MSAA NVIDIA TXAA 垂直同期 フォーカスの喪失時にゲームをポーズ 人口密度 歩行者の種類 距離の拡大縮小 テクスチャ シェーダー シャドウ リフレクション リフレクションMSAA ウォーター パーティクルの精密度 草の精密度 ソフトシャドウ 精細度 モーションブラー度合い ゲーム内での背景ぼかし 異方性フィルタリング アンビエントオクルージョン テッセレーション | 【オフ】 【DirectX 11】 【フルスクリーン】 【1920x1080】 【自動】 【59Hz】 【1】 【オン】 【オフ】 【-】 【オフ】 【オン】 【最大】 【最大】 【最大】 【超高】 【超高】 【超高】 【ウルトラ】 【オフ】 【超高】 【超高】 【超高】 【NVIDIA PCSS】 【超高】 【オフ】 【オン】 【X16】 【高】 【超高】 | ||||
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■高度なグラフィックス設定 これらのオプションをオンにすると、パフォーマンスの低下につながる場合があります。 | |||||
ロングシャドウ 高解像度シャドウ 飛行中の高精細ストリーミング 距離の拡大縮小増加 拡張陰影距離 | 【オン】 【オン】 【オン】 【最大】 【最大】 | ||||
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【ベンチマーク中のフレームレート】 37~91fps 瞬間的に90fps近く出ることがありますが、大体において45~80fpsの間で推移していました。一部のシーンで40fpsを切ることがあります。 | ||||
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鉄道橋が見えるシーンで最も低いフレームレートは47fpsくらいになります。

数台がクラッシュして炎上するようなシーンは瞬間的に40fps前後になりました。

【実際のプレイでは】
市街地では45~84fpsくらいで推移していましたが、山に囲まれた地形では40~50fpsくらいに下がります。場所によっては40fpsをを切ることがありますが、気になるような引っ掛かりは特にありませんでした。
ベンチマーク中のCPUやGPUの温度・消費電力 |
PCパーツの温度はHWMonitor(※ダウンロードページ)で計測しています。温度や消費電力の数値は左から、現在値、最低値、最高値になります。

GTA5プレイ中のi7-4790kの温度は最大で70℃で消費電力は約70Wです。電圧は最大で1.191Vとなっています。

GTX 980の最大温度は81℃で、ファンの回転数は2220RPM(53%)です。GPUとビデオメモリのコアクロックはGPU-Zで測定した下記の表をご覧ください。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 24℃】 |
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4790K プロセッサー(最大4.4 GHz) |
プロセッサーの温度 | 70.0℃ | アイドル時 30.0℃前後 |
NVIDIA Geforce GTX 980 (4GB) |
GPUの温度 | 81.0℃ | アイドル時 33.0℃前後 |
GPU コアクロック | 1277.9 MHz | アイドル時 135.0 MHz |
GPU メモリクロック | 1752.8 MHz | アイドル時 162.0 MHz |
GPUクーラーのファンスピード | 2220 RPM | アイドル時 1080 RPM |
ビデオメモリ使用量(最大) | 3965 MB |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを除く) |
最大 264W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 |

■ベンチマークのまとめ Core i7-4790Kプロセッサー、GTX 980を搭載したPCでも『GTA5』のグラフィックス設定をフルHD・最高設定にした場合、アンチエイリアスのMSAA x8 の負荷が高いので60fpsでプレイすることはできません。実際にプレイすると大体25~50fpsくらいになります。 「草の精密度」はウルトラにすると非常に重いので、最低フレームレートをあげるなら1~2つ設定を低くしたほうがよさそうです。 デフォルトのグラフィックス設定にした場合、ほぼ60fps以上でプレイが可能ですが、多重クラッシュした場合は瞬間的に60fpsを切る場面があります。 NVIDIA推奨設定は40~80fpsくらいになります。最高画質ではありませんが画質とフレームレートを両立させた設定になっています。 | ||||
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【製品情報】
◆HP ENVY Phoenix 810-480jp/CT 製品詳細
◆HP ENVY Phoenix 810-480jp/CT (スペックPDF)
【サポート&トラブルシューティング】
◆HP ENVY Phoenix 810-480jp/CT サポート
【実機レビュー】
◆HP ENVY Phoenix 810-480jpの外観・内部
◆HP ENVY Phoenix 810-480jp(i7-4790K, GTX 980搭載)ベンチマーク
◆日本HPのNVIDIA GeForce GTX 980のスペック詳細
■レビューについて
※商品仕様/価格については2015年4月23日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマーク結果、温度、消費電力の測定値はあくまでも目安です。PCの使用状況や環境によって違う結果が出る場合があります。
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