


日本HPのハイエンドミニタワーPC「HP ENVY 700-570jp/CT」の実機レビューです。外観や内部の写真を多数掲載しています。このモデルはWindows 8.1 Proからのダウングレード権を利用したWindows 7 Professional (64bit)がプリインストールされています。
■製品の特長
・東京生産フルカスタマイズ対応
・Windows 7 Professional (64bit) 搭載
・前面パネルを左右非対称に配置したスタイリッシュな筐体
・メモリは最大32GB
・SSD 128GB / 256GB / 512GBを選択可能
・ストレージベイにSSD/HDDを3台まで搭載可能
・GTX760(192bit)、GTX770を搭載可能
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆HP ENVY 700 シリーズの外観・デザイン ◆オプティカルドライブ ◆天面のインターフェイス ◆前面のインターフェイス ◆ストレージのアクセスランプ ◆HP ENVY 700 シリーズの側面 ◆HP ENVY 700-570jpの内部 ◆プロセッサー ◆メモリ PC3-12800 ◆ツールレス・ストレージベイ ◆グラフィックスカード ◆電源ユニット ◆背面のインターフェイス ◆リサイクルマーク ◆Windows 8.1 Pro (64bit)のインストールメディア ◆外観・デザインのレビューまとめ | ||||
HP ENVY 700 シリーズの外観・デザイン |

HP ENVY 700シリーズは、ピアノブラックのフロントパネルを左右非対称に配置したスタイリッシュなデザインを採用。2014年12月に発売されたWindows7搭載モデル「HP ENVY 700-570jp」も筐体のデザインに変更はありません。

ピアノブラックとシルバーのコントラストがスタイリッシュさを演出します。

動作中に点灯する前面パネル中央のレッド・イルミネーションがアクセントになっています。

サイズは約175(幅)×415(奥行き)×412mm(高さ) 、質量は約9.0kgです。

天面は平坦ではなく少し湾曲した形状になっています。

ピアノブラックのフロントパネル下部にはエアインテークがあります。フロントパネル底面にもエアインテークがあるので、筐体の前部を少し浮かせるような設計になっています。

天面の後部には「H E W L E T T - P A C K A R D」の文字が刻まれています。シルバーの部分の表面(塗装)はアルミ素材(梨地)のような光沢感です。
オプティカルドライブ |

5.25インチのドライブベイを2つ備えています。選択できるオプティカルドライブは下記の3種類です。
・DVDスーパーマルチドライブ
・ブルーレイROMドライブ (DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)
・ブルーレイディスクドライブ (BDXL対応、DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)
◆オプティカルドライブ(光学ドライブ)の種類・機能について
天面のインターフェイス |

天面の形状は平坦ではなく少し湾曲しています。

インターフェースは左から、USB3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力端子。
前面のインターフェイス |

前面のフロントパネルを下にスライドさせると、15種類の記録メディアに対応する15in1メディアスロットとUSB2.0×4があります。 インターフェースの周囲はスベスベのピアノブラックではなく、少しザラザラしていて傷が付きにくい(目立ちにくい)表面処理になっています。
※メディアカードリーダーの対応可能なメディアは下記通りです。
但し、全てのメディアの動作を保証するものではありません 。
コンパクトフラッシュ (Type I)
コンパクトフラッシュ (Type II)
マイクロドライブ 、スマートメディア(SM)
SDカード
SDHCカード
SDXCカード
メモリースティック
メモリースティックセレクト
メモリースティックPRO
メモリースティックマジックゲート
メモリースティックDuo (要アダプタ・別売)
メモリースティックPro Duo (要アダプタ・別売)
メモリースティック マジックゲートDuo
メモリースティックPro-HG Duo (8-bit)
ストレージのアクセスランプ |

オプションで内蔵無線LANを搭載すると、PC動作時に「無線マーク」が点灯します。無線のマークの右側にある円盤のマークはストレージのアクセスランプです。

HP ENVY 700 シリーズの側面 |

左側面には2つのエアインテーク(空冷用の吸気口)があります。
・中央上部の吸気口・・・電源の手前の位置
・右下の吸気口・・・ストレージベイの位置

右側面には2つのエアインテーク(空冷用の吸気口)があります。
・左の吸気口・・・ストレージベイの上の位置
・右の吸気口・・・グラフィックカードの上の位置
HP ENVY 700-570jpの内部 |

筐体内部の熱を効率よく排出できるように、Micro ATX規格のマザーボードを逆さま(逆倒立)に設置しています。NVIDIA GeForce GTX 770 は約1kgの重いカードなのでグラフィックスサポート・バー(中央の金属部品)が追加されます。長期間使用したときの端子部の保護、たわみ防止、輸送時の破損などを防いでくれるので安心です。
カスタマイズの内容によって搭載されるPCパーツは変わります。GeForce GTX 760 (1.5GB)を搭載した場合は、グラフィックスサポート・バーは付きません。(※画像ENVY 700-460jp)

今回のモデルからチップセットがインテルZ87→インテルZ97 になり、PCI Express x1スロットが3→1に変更されています。購入した状態でそのまま使用する方にはあまり関係ないと思いますが、拡張スロットが必要な方はご注意ください。中央部分に見える「ボタン電池」を外すことで、記録されているCMOS情報をクリアすることができます。
◆CMOSをクリア(BIOS設定を初期化)する方法

PCI Express Mini Card ×1スロットは2スロットを占有するGTX 770 を搭載した場合は隠れる位置にあります。画像は「無線LANカード」が装着された状態です。

メモリの左側にあるのはMini SATA スロットです。
プロセッサー |

プロセッサーの冷却は空冷ファンを採用。オプションで2種類のプロセッサーが用意されています。
・インテル Core i7-4790 (3.60 ‐ 4.00GHz / 4コア8スレッド)
・インテル Core i7-4590 (3.30 ‐ 3.70GHz/ 4コア4スレッド) [標準]
◆日本HPのデスクトップPC「プロセッサー性能比較表」
メモリ PC3-12800 |

メモリスロットは合計4個で、PC3-12800 (1600MHz)のメモリを最大32GB(8GB×4) 搭載可能です。
◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか?
ストレージベイ |

ストレージの取り付け、取り外しが簡単な「ツールレス・ストレージベイ」には、HDDやSSDなどのストレージを3台まで搭載可能です。
ストレージは水平ではなく少し斜めの状態で取り付けられています。ストレージベイ右にあるストレージを固定用板バネを右側に少し開き、HDD用インチネジを取り付けたHDDを差し込むと取り付けることができます。購入後にストレージを増設する場合は、インチネジやSATAケーブルが別途必要になります。
◆ツールレス・ストレージベイにHDDを増設!(HP ENVY 700シリーズ)
グラフィックスカード |


オプションで3種類のグラフィックスが用意されています。日本HPのパソコンに搭載されているGTX 770はリファレンス仕様です。GTX 770にはGTX 980に装着されているバックプレート(※参考画像)はありませんが、グラフィックスカードのたわみ防止や端子部の負担を軽減するグラフィックスサポート・バーが取り付けられているので安心です。
・NVIDIA GeForce GTX 770 (2GB / GDDR5)
・NVIDIA GeForce GTX 760 (1.5GB / GDDR5)
・Intel HD Graphics 4600 [標準]
※日本HPのGTX 760はメモリインターフェースが192bitのOEM版なのでGTX 660相当の性能になります。
◆日本HPのデスクトップPC「グラフィックスカード性能比較表」
電源ユニット |

ATX電源の容量は500Wで、電力を効率的に利用可能な(無駄な消費電力が抑えられる)Active PFC回路を採用。

電源ユニットの詳細です。+12Vの合計出力は420W。今回のモデルからラベルに80PLUS BRONZE (82%電源変換効率)の表示があります。
背面のインターフェース・各部名称 |
NVIDIA GeForce GTX 770選択時の背面インターフェースです。オプション(グラフィックスやTVチューナなど)の選択によって、背面のインターフェースは若干異なります。

・電源コネクター 100V電源(50/60Hz)
【NVIDIA GeForce GTX 770 (2GB) 選択時】
・デュアルリンクDVI-I 端子×1
・デュアルリンクDVI-D端子×1
・HDMI出力端子×1
・DisplayPort×1
※DVI->アナログRGBミニDsub15ピン変換アダプター付
【オーディオポート】
・ライン入力[水色]
・ライン出力[緑]
・マイクロフォン[ピンク]
・センターサブウーファー[オレンジ]
・リア スピーカー出力[黒]
・サイド スピーカー出力[灰色]
・USB3.0×2
・USB2.0×2
・LAN端子
・デジタル音声出力端子 (光)×1

ENVY 700-570jp(2015年春モデル)から、インテル内蔵グラフィックス選択時のインターフェースがシングルリンクDVI-D 端子→HDMI 出力端子に変更されています。
【インテル HD グラフィックス4600 選択時】
・シングルリンクDVI-I 端子×1
・HDMI 出力端子×1
※DVI->アナログRGBミニD-sub15ピン変換アダプター付

サイドパネルは手で回せるネジを緩めるだけで簡単に取り外し可能です。
※サイドパネルを開けただけで保証が切れることはありませんが、PCパーツの増設や換装は自己責任でお願いいたします。
リサイクルマーク |

リサイクルマークは筐体の底面にあります。
Windows 8.1 Pro (64bit)のインストールメディア |

ENVY 700-570jpには、Windows8.1 Pro からのダウングレード権を利用したWindows 7 Professional(64bit)がプリインストールされていますが、Windows 8.1 Pro (64bit)のインストールメディアが同梱されているので、好きなタイミングでOSを切り替える事ができます。

Windows 7を搭載しているHP ENVY 700-570jpは、一般的な用途から、デザイン・イラスト制作、動画編集、ゲームなど様々な用途で活躍できるハイエンドモデルです。
旧モデルの700-270jpからの変更点は、プリインストールされているWindows 7 Professional(64bit)が、Windows8.1 Pro からのダウングレード権を利用したものに変更されたことです。Windows 8.1 Pro (64bit)のインストールメディアが同梱されているので、お好きなタイミングでOSを切り替える事ができます。
プロセッサーやグラフィックスカード電源容量など性能面でも強化されていますが、マザーボードの拡張スロットが減らされているので、拡張カードを使用するつもりでいる方はご注意ください。Windows 8.1搭載のENVY 700-560jpとはカスタマイズ内容が若干異なり、Core i7-4790K、GTX980のオプションは用意されていません。
ストレージベイにSSD/HDDを3台まで搭載することができます。ストレージの脱着は簡単ですが、購入後に増設する場合はネジやSATAケーブルが別途必要になります。
【メーカー製品情報ページ】
◆HP ENVY 700-570jp/CT 製品詳細
◆HP ENVY 700-570jp/CT(スペックPDF)
【サポート&トラブルシューティング】
◆HP ENVY 700-570jp/CT サポート
【実機レビュー】
◆HP ENVY 700-570jp の外観・デザイン・内部のレビュー
◆HP ENVY 700-570jp の性能・消費電力について
【関連記事】
◆HP ENVY 700-570jp(Windows7搭載) 新旧モデル比較
■レビューについて
※商品仕様/価格については2015年2月17日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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