
日本HPのゲーミングノート『HP OMEN 15-5000』のベンチマークです。Core i7-4710HQ プロセッサー、256GB SSD (PCI Express, M.2接続)、NVIDIA GeForce GTX 860Mを搭載!
HP OMEN 15-5000は世界的に最も権威のあるデザイン賞の一つ、「iFデザインアワード2015(プロダクト分野)」金賞受賞した製品です。 【実機レビュー】 ◆ゲーミングノート HP OMEN 15-5000の外観・デザインのレビュー | ||||
ベンチマークで使用するHP OMEN 15-5000のスペック |
OS | Windows 8.1 Update(64bit) |
プロセッサー | インテル Core i7-4710HQ プロセッサー |
チップセット | インテル HM87 チップセット |
メモリ | 16GB (8GBx2) |
ストレージ | 256GB SSD (PCI Express, M.2接続) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 860M (4GB, GDDR5) |
電源 | 120W ACアダプター |
※NVIDIA ドライバーのバージョンは 347.09 です。 |
■目次(ページ内リンク)
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◆ベンチマークについて
◆インテル Core i7-4710HQ プロセッサー
◆256GB SSD (PCI Express, M.2接続)
◆ノートPC向けのNVIDIA GeForce GTX 860M グラフィックス
◆ベンチマーク(3D MARK)
◆ベンチマーク(CINEBENCH R15)
◆ベンチマーク(FF14:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編)
◆ベンチマーク(MHF ベンチマーク 第3弾 【大討伐】)
◆ベンチマーク(PSO2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0)
◆ベンチマーク中の温度・消費電力
◆ベンチマークのまとめ
■ベンチマークについて
ベンチマークでは下記のソフト、ツールを使用して計測しています。
※今回テストしたHP OMEN 15-5000は、GPU-ZでGeForce GTX 860Mの動作周波数や温度の測定ができなかったのでグラフィックスの測定値は省略しました。
※ノートパソコンなのでPC全体の消費電力はディスプレイを含みます。
HDD/SSDの基本情報やS.M.A.R.T.情報(電源投入回数や使用時間、温度など)を確認することができるソフト。 | |
HDD, SSD, USBメモリ等の速度を測定するベンチマークソフト。 | |
CPUやマザーボード、メモリなど、ハードウェアの詳細な情報を表示するソフト。 | |
グラフィックカードの詳細情報、動作中のGPUクロック周波数や温度などを表示してくれるソフト。 | |
CPU/GPU/HDDなどの温度を測定するソフト。 | |
ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。スクリーンショットを撮ることもできます。 | |
消費電力(W)、積算電力量(kWh)、積算時間(Hour)、積算電力料金(円)、二酸化炭素量(gr)の5種類が計測できる検電器です。 |

「HP OMEN 15-5000」はインテルCore i7-4710HQ プロセッサー(Haswell Refresh)を搭載しています。ベース動作周波数2.5 GHzで、ターボ・ブースト時は最大3.5GHzまで上昇。ハイパースレッディング・テクノロジーを搭載しているので4コア8スレッドで動作します。TDP(熱設計電力)は47Wです。

CPU-Zで表示されるCore i7-4710HQの詳細。
■インテルCore i7-4710HQ プロセッサー仕様
ベース動作周波数・・・2.5 GHz (アイドル時:約800MHz)
ターボ・ブースト時の最大周波数・・・3.5GHz
コアの数・・・4
スレッド数・・・8
インテル スマート・キャッシュ・・・6 MB
TDP(CPUの消費電力の目安)・・・47W

チップセットはモバイル インテル HM87(※関連記事)です。

薄型にこだわったノートPCなのでストレージは1台のみ搭載。SATA3接続のSSDではなくPCI Express, M.2接続の256GBのSSDが採用されました。
※ストレージのメーカーは販売時期により変更される場合があります。

CrystalDiskInfoで表示されるSanDisk SD6PP4M-256G-1006 256.0 GBの情報。ファームウェアは「A200806」です。

CrystalDiskMarkのベンチマークでは、シーケンシャル・リードが660MB前後でSATA3(600MB/s)のSSDを超える速度がでています。シーケンシャル・ライトも580MB/s前後でPCI Express接続の効果が表れています。4K、4KQD32の数値はそれほど伸びませんでしたが、HDDよりもデータの読み書きやランダムアクセス速度が圧倒的に高速で、稼働部品がないので静音性にも優れています。起動時間(電源スイッチ~デスクトップ画面まで)は約10秒でした。

第1世代Maxwellアーキテクチャを採用したゲーミングノート向けの「NVIDIA Geforce GTX 860M」を搭載。パフォーマンスが必要なゲームプレイ時はGTX 860Mを使用し、負荷の低い処理はCPU内蔵の「インテルHDグラフィックス 4600」を使用して消費電力を抑えます。状況に応じて自動で切り替わるので設定は必要ありません。
■Geforce GTX 860Mが採用された理由は下記の2点です。
・ボディの薄さにこだわったので、排熱を考慮するとGTX 860Mが最適。
・2014年3月に発表されたGPUなのでドライバーが熟成(安定)している。

GPU-Zで表示される「NVIDIA Geforce GTX 860M」の詳細。
【GPUコア】GM107(第1世代 Maxwell)
【CUDAコア】640
【テクスチャユニット】40基
【ベースクロック】1020 MHz
【ブーストクロック】1020 MHz
【メモリクロック(データレート)】1253MHz (2500MHz相当)
【メモリ容量 】4GB GDDR5
【メモリ・インターフェース】128ビット
【ROPユニット】32基

アイドル時、文書作成、ネットの閲覧のような負荷の低い処理はCPU内蔵の「インテルHDグラフィックス 4600」を使用。
■3D MARK
DirectX 11、DirectX 9、DirectX 10の機能を使用したベンチマークができるソフトです。Sky Diverが追加されたバージョンでテストします。
◆3DMark-v1-3-708 ダウンロード

※総合スコアは各スコアの平均になります。
※Graphics Score・・・グラフィック性能を測定するテスト。
※Physics Score ・・・CPUの性能測定に特化したテスト。
※Combined Score ・・・CPUとGPUを利用したテスト。
Fire Strike |
スコア:3621 | |
Graphics Score :3911 Physics Score :6974 Combined Score :1591 |
Sky Diver |
スコア:11381 | |
Graphics Score :12669 Physics Score :6964 Combined Score :14039 |
Cloud Gate |
スコア:13682 | |
Graphics Score :27686 Physics Score :4939 |
Ice Storm |
スコア:85442 | |
Graphics Score :158500 Physics Score :32696 |
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 24℃】 |
※プロセッサーの温度や消費電力などはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4710HQ プロセッサー |
プロセッサーの温度 | 80.0℃ | アイドル時 48.0℃前後 |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(ディスプレイを含む) |
最大113W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※ノートパソコンなのでPC全体の消費電力はディスプレイを含みます。 |
■MAXON CINEBENCH R15
グラフィックカードとCPUの性能テストを行い、コンピュータのパフォーマンスを評価します。
◆MAXON CINEBENCH ダウンロード

■OpenGL(グラフィックカードの性能 テスト)
カーチェイスによる複雑な3Dシーンを使って、グラフィックカードのOpenGLモードでの性能を調べます。
OpenGL:97.14
■CPU(メインプロセッサの性能テスト)
3Dレンダリングを行いプロセッサパワーのすべてを使うテスト。
CPU:649 cb
CPU(Single Core):134 cb
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 24℃】 |
※プロセッサーの温度や消費電力などはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4710HQ プロセッサー |
プロセッサーの温度 | 74.0℃ | アイドル時 48.0℃前後 |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(ディスプレイを含む) |
OpenGL 76W、CPU 77W、CPU(Single Core) 40W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※ノートパソコンなのでPC全体の消費電力はディスプレイを含みます。 |
■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
実際のマップとキャラクターを表示して、「FF14:新生エオルゼア」を動作させた場合の指標となるスコアを確認することができます。
◆FF14ベンチマーク キャラクター編 ダウンロード

画面サイズ: 1920x1080
スクリーンモード設定: フルスクリーンモード
最高品質 | 標準品質(デスクトップPC) |
スコア:6042 | スコア:12464 |
評価:とても快適 平均フレームレート:49.403 | 評価:非常に快適 平均フレームレート:110.132 |
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 24℃】 |
※プロセッサーの温度や消費電力などはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4710HQ プロセッサー |
プロセッサーの温度 | 74.0℃ | アイドル時 48.0℃前後 |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(ディスプレイを含む) |
最大113W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※ノートパソコンなのでPC全体の消費電力はディスプレイを含みます。 |
■MHF ベンチマーク 第3弾 【大討伐】
「モンスターハンター フロンティア オンライン」の ベンチマークです。このベンチマークでパソコン性能の目安を知ることができます。
◆MHF ベンチマーク ダウンロード

画面サイズ: 1920x1080
スクリーンモード設定: フルスクリーンモード
スコア:8668 | |
※Frapsでベンチマーク中のフレームレートを見ると45~126fpsの間で推移していました。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 24℃】 |
※プロセッサーの温度や消費電力などはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4710HQ プロセッサー |
プロセッサーの温度 | 75.0℃ | アイドル時 48.0℃前後 |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(ディスプレイを含む) |
最大84W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※ノートパソコンなのでPC全体の消費電力はディスプレイを含みます。 |
■ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0
『ファンタシースターオンライン2』がどのくらい快適にプレイできるかを点数で評価してくれるベンチマーク機能です。
◆ベンチマーク ダウンロードページ

スクリーンモード設定・・・フルスクリーン表示
画面解像度・・・1920x1080
簡易描画設定・・・5(最高品質) | 簡易描画設定・・・3 |
スコア:13385 | スコア:23439 |
評価:快適に動作すると思われます | 評価:快適に動作すると思われます |
※簡易描画設定5・・・フレームレートは100~180fpsの間で推移。
※簡易描画設定3・・・フレームレートは120~230fpsの間で推移。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 24℃】 |
※プロセッサーの温度や消費電力などはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 |
インテル Core i7-4710HQ プロセッサー |
プロセッサーの温度 | 81.0℃ | アイドル時 48.0℃前後 |
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(ディスプレイを含む) |
最大97W | ||
※ベンチマーク中の計測値はテスト環境により変動します。 ※ノートパソコンなのでPC全体の消費電力はディスプレイを含みます。 |

■ベンチマーク中の消費電力
ノートPCの場合はディスプレイを含んだ消費電力を計測しています。ベンチマーク中の消費電力は113W(3DMARK)が最大で、他のゲームベンチでは 70~100Wくらいでした。
HP OMEN 15-5000の電源は120WのACアダプターで、スペックPDFで は消費電力は約17W(標準時)~AC120W(最大時)となっています。アダプターを外すとバッテリで駆動しますが、消費電力を抑える機能が働きパフォー マンスが制限されます。実際のゲームで試してみると、フレームレートが30fpsまでしか出ないように制限されました。

■プロセッサーの温度(室温24℃)
ベンチマーク中のCore i7-4710HQ プロセッサー(最大3.5GHz)の温度は最高81℃でした。適正範囲内に収まっているので問題ありませんが、デスクトップPCと比較すると少々高い数値になります。OMENのボディは放熱性に優れているアルミが使用されているので、インターネットやメールなど負荷があまり高くない作業をしているときは、キーボード部分はほんのり温かく感じられる程度です。
■YouTube視聴時
YouTubeの動画を視聴しているときのプロセッサーの温度は50~60℃くらいで、消費電力は53W前後でした。
ベンチマーク時のPCパーツの最高温度(室温24℃) | |
Core i7-4710HQ (最大3.5 GHz) | 81℃ (アイドル時48℃前後) |
NVIDIA Geforce GTX 860M (4GB) | 測定できませんでした |
HP OMEN 15-5000 の消費電力(ディスプレイを含む) | |
アイドル時 | 18W前後 |
ベンチマーク中の最大消費電力 | 113W (3D Mark) |
※消費電力は使用環境やPCパーツの構成によって違いが出る場合があります。 |

ボディの薄さにこだわった『HP OMEN 15-5000』はNVIDIA Geforce GTX 860Mを搭載しています。
FF14キャラクター編のベンチマーク(フルHD・最高設定・フルクスリーン)では、「とても快適」という評価でした。平均フレームレートが約50fpsなのでゲームのプレイは十分可能なレベルです。最高設定では60fpsに届きませんが30fps以上を余裕で維持できる性能があります。MHF ベンチマーク、PSO2などのゲームベンチマークでも「快適にプレイ」できるという評価でした。最高画質や60fps維持にこだわらず、性能よりも薄型やデザイン重視の方向けのゲーミングPCだと思います。
【メーカー製品詳細ページ】
◆ゲーミングノート HP OMEN 製品詳細
◆HP OMEN 15-5000(2015年春モデル スペックPDF)
【ドライバー/ユーザーガイド/トラブルシューティング】
◆HP OMEN 15-5005tx サポート
【実機レビュー】
◆ゲーミングノート HP OMEN 15-5000の外観・デザインのレビュー
◆HP OMEN 15-5000(Core i7-4710HQ、GTX 860M搭載)のベンチマーク
◆HP OMEN 15-5100(Core i7-4720HQ, GTX 960M 搭載)のベンチマーク
■レビューについて
※商品仕様/価格については2015年1月11日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマークの結果、温度、消費電力などの測定値はPCの使用状況や環境によって異なることがあります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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