


日本HPのハイエンドミニタワーPC「HP ENVY 700-560jp/CT」の実機レビューです。外観や内部の写真を多数掲載しています。2015年春モデルからカスタマイズで選択可能になった Core i7-4790K、NVIDIA GeForce GTX 980、512GB SSD を搭載!
■製品の特長
・東京生産フルカスタマイズ対応
・前面パネルを左右非対称に配置したスタイリッシュな筐体
・最新の第4世代インテル Core i7-4790K プロセッサー
・メモリは最大32GB
・SSD 128GB / 256GB / 512GBを選択可能
・ストレージベイにSSD/HDDを3台まで搭載可能
・高性能なGeForce GTX 980を選択可能
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆HP ENVY 700 シリーズの外観・デザイン ◆オプティカルドライブ ◆天面のインターフェイス ◆前面のインターフェイス ◆ストレージのアクセスランプ ◆HP ENVY 700 シリーズの側面 ◆HP ENVY 700-560jpの内部 ◆プロセッサー ◆メモリ PC3-12800 ◆ツールレス・ストレージベイ ◆グラフィックスカード ◆電源ユニット ◆背面のインターフェイス ◆リサイクルマーク ◆外観・デザインのレビューまとめ | ||||
HP ENVY 700 シリーズの外観・デザイン |

HP ENVY 700シリーズは、ピアノブラックのフロントパネルを左右非対称に配置したスタイリッシュなデザインを採用。2014年12月17日に発売された新モデル「HP ENVY 700-560jp」も筐体のデザインや内部の構造に変更はありません。

ピアノブラックとシルバーのコントラストがスタイリッシュさを演出します。

動作中に点灯する中央のレッド・イルミネーションがアクセントになっています。

サイズは約175(幅)×415(奥行き)×412mm(高さ) 、質量は約10.2kgです。

天面は平坦ではなく少し湾曲した形状になっています。

ピアノブラックのフロントパネル下部にはエアインテークがあります。フロントパネル底面にもエアインテークがあるので、筐体の前部を少し浮かせるような設計になっています。

天面の後部には「H E W L E T T - P A C K A R D」の文字が刻まれています。シルバーの部分の表面(塗装)はアルミ素材(梨地)のような光沢感です。
オプティカルドライブ |

5.25インチのドライブベイを2つ備えています。選択できるオプティカルドライブは下記の3種類です。
・DVDスーパーマルチドライブ
・ブルーレイROMドライブ (DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)
・ブルーレイディスクドライブ (BDXL対応、DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)
◆オプティカルドライブ(光学ドライブ)の種類・機能について
天面のインターフェイス |

天面の形状は平坦ではなく少し湾曲しています。

インターフェースは左から、USB3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力端子。
前面のインターフェイス |

前面のフロントパネルを下にスライドさせると、15種類の記録メディアに対応する15in1メディアスロットとUSB2.0×4があります。
インターフェースの周囲はスベスベのピアノブラックではなく、少しザラザラしていて傷が付きにくい(目立ちにくい)表面処理になっています。
※メディアカードリーダーの対応可能なメディアは下記通りです。
但し、全てのメディアの動作を保証するものではありません 。
コンパクトフラッシュ (Type I)
コンパクトフラッシュ (Type II)
マイクロドライブ 、スマートメディア (SM)
SDカード
SDHCカード
SDXCカード
メモリースティック
メモリースティックセレクト
メモリースティック PRO
メモリースティックマジックゲート
メモリースティック Duo (要アダプタ・別売)
メモリースティック Pro Duo (要アダプタ・別売)
メモリースティック マジックゲート Duo
メモリースティック Pro-HG Duo (8-bit)
ストレージのアクセスランプ |

オプションで内蔵無線LANを搭載すると、PC動作時に「無線マーク」が点灯します。無線のマークの右側にある円盤のマークはストレージのアクセスランプです。

HP ENVY 700 シリーズの側面 |

左側面には2つのエアインテーク(空冷用の吸気口)があります。
・中央上部の吸気口・・・電源の手前の位置
・右下の吸気口・・・ストレージベイの位置

右側面には2つのエアインテーク(空冷用の吸気口)があります。
・左の吸気口・・・ストレージベイの上の位置
・右の吸気口・・・グラフィックカードの上の位置
HP ENVY 700-560jpの内部 |

筐体内部の熱を効率よく排出できるように、Micro ATX規格のマザーボードを逆さま(逆倒立)に設置しています。NVIDIA GeForce GTX 770やGTX 980 は約1kgの重いカードなのでグラフィックスサポート・バー(中央の金属部品)が追加されます。長期間使用したときの端子部の保護、たわみ防止、輸送時の破損などを防いでくれるので安心です。

カスタマイズの内容によって搭載されるPCパーツは変わります。GeForce GTX 760 (1.5GB)を搭載した場合は、グラフィックスサポート・バーは付きません。(※画像はENVY 700-460jp)
※カスタマイズで選択できるGeForce GTX 760 (1.5GB)は、メモリインターフェースが192bitのOEM版なので、GTX 660相当の性能になります。

今回のモデルからチップセットがインテルZ87→インテルZ97になり、PCI Express x1スロットが3→1に変更されています。購入した状態でそのまま使用する方にはあまり関係ないと思いますが、拡張スロットが必要な方はご注意ください。中央部分に見える「ボタン電池」を外すことで、記録されているCMOS情報をクリアすることができます。
◆CMOSをクリア(BIOS設定を初期化)する方法

無線LAN選択時はPCI Express Mini Card ×1スロットに無線LANカードが装着されます。

メモリの左側にあるのはMini SATA スロットです。
プロセッサー |

プロセッサーの冷却は空冷ファンを採用。ENVY 700-560jpからベース動作周波数4.0GHz、最大周波数4.4GHzのインテルCore i7-4790Kが採用されました。
クリエイティブな用途やゲームなどで高い処理能力を発揮するプロセッサーですが、日本HPはCore i7-4790K本来の動作周波数(最大4.4GHz)ではなく、控えめな最大4.0GHzに設定して出荷しています。型番末尾に「K」が付くプロセッサーなのでクロックアップは可能ですが、BIOSの設定変更は推奨されていないので動作周波数の変更は保証の対象外となります。
◆日本HPのデスクトップPC「プロセッサー性能比較表」
メモリ PC3-12800 |

メモリスロットは合計4個で、PC3-12800 (1600MHz)のメモリを最大32GB(8GB×4) 搭載可能です。
◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか?
ストレージベイ |

ストレージの取り付け、取り外しが簡単な「ツールレス・ストレージベイ」は、HDDやSSDなどのストレージを3台まで搭載可能です。(画像はSSDとHDDを搭載した状態)
ストレージは水平ではなく少し斜めの状態で取り付けられています。ストレージベイ右にあるストレージを固定用板バネを右側に少し開き、HDD用インチネジを取り付けたHDDを差し込むと取り付けることができます。購入後にストレージを増設する場合は、インチネジやSATAケーブルが別途必要になります。
◆ツールレス・ストレージベイにHDDを増設!(HP ENVY 700シリーズ)
グラフィックスカード |

ENVY 700-560jpは、次世代アーキテクチャ“Maxwell” を採用したNVIDIA GeForce GTX 980 (4GB)が選択可能になりました。最速クラスのパフォーマンスと圧倒的なワットパフォーマンスを高次元で両立したグラフィックスカードです。

NVIDIA GeForce GTX 980 (4GB) は金属製のリファレンスクーラーで、歪みを防止するためのバックプレートが装着されています。
◆日本HPのNVIDIA GeForce GTX 980のスペック詳細
◆日本HPのデスクトップPC「グラフィックスカード性能比較表」
電源ユニット |

ATX電源の容量は500Wで、電力を効率的に利用可能な(無駄な消費電力が抑えられる)Active PFC回路を採用。

電源ユニットの詳細です。+12Vの合計出力は420W。今回のモデルからラベルに80PLUS BRONZE (82%電源変換効率)の表示があります。
背面のインターフェース・各部名称 |
NVIDIA GeForce GTX 980搭載時の背面インターフェースです。オプション(グラフィックスやTVチューナなど)の選択によって、背面のインターフェースは若干異なります。

・電源コネクタ 100V電源(50/60Hz)
【NVIDIA GeForce GTX 980 (4GB) 搭載時】
・デュアルリンクDVI-I端子×1
・HDMI出力端子×1
・DisplayPort×3
【オーディオポート】
・ライン入力[水色]
・ライン出力[緑]
・マイクロフォン[ピンク]
・センターサブウーファー[オレンジ]
・リア スピーカー出力[黒]
・サイド スピーカー出力[灰色]
・USB3.0×2
・USB2.0×2
・LAN端子
・デジタル音声出力端子 (光)×1

サイドパネルは手で回せるネジを緩めるだけで簡単に取り外し可能です。
※サイドパネルを開けただけで保証が切れることはありませんが、PCパーツの増設や換装は自己責任でお願いいたします。
リサイクルマーク |

リサイクルマークは筐体の底面にあります。

HP ENVY 700-560jp(2015年春モデル)はスタイリッシュなデザインや筐体内部の変更はありませんが、性能面で大きく向上しています。カスタマイズにオーバークロックが可能なインテル Core i7-4790Kプロセッサー、512GBのSSD、最速クラスのNVIDIA GeForce GTX 980が追加されました。
以前のモデルは他社のゲーミングPCと比較すると性能面で少し弱かったのですが、今回のアップデートでGTX 980が選択できるようになったので、バトルフィールド4やウォッチドッグスのような重いといわれているゲームも最高画質で楽しむことができるようになりました。スタイリッシュで高性能なPCをお探しの方におすすめです。
筐体のデザインと水冷CPUクーラーを搭載している点が、HP ENVY Phoenix 810-480jpとの大きな違いです。カスタマイズ内容が少し異なりますが、最も性能の高いパーツを選択した場合は同じ性能になります。
【メーカー製品情報ページ】
◆HP ENVY 700-560jp/CT 製品詳細
◆HP ENVY 700-560jp/CT(スペックPDF)
【サポート&トラブルシューティング】
◆HP ENVY 700-560jp/CT サポート
【実機レビュー】
◆HP ENVY 700-560jpの外観・内部
◆HP ENVY 700-560jp(i7-4790K, GTX 980搭載)ベンチマーク
【関連記事】
◆【解説】HP ENVY 700-560jp (Windows8.1搭載) 新旧モデル比較
◆【解説】ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア 推奨パソコン
■レビューについて
※商品仕様/価格については2014年12月23日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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