
ザ・シムズ3(The Sims3)の拡張パックを全て入れてプレイするためには、どれくらいの性能のパソコンが必要になるのかを解説しています。
【2019年2月3日】
シムズ3を快適にプレイできるパソコンのご紹介(2019年版)を追記。
■シムズ3の拡張パックを全部入れてプレイするためのパソコン選び

「シムズ3」の拡張パック(データセット・追加パック)を全て入れた状態で快適にプレイするには、それなりに性能が高いパソコンが必要です。
公式の『ザ・シムズ 3』の必要動作環境は、画質が低めでとりあえず動くというスペックです。拡張パック全部入れるとまともに動かないと思われます。
価格はメーカーやショップで違ってくると思いますが12万円~14万円くらいのパソコンで、FF14新生エオルゼア キャラクターベンチのスコアが8000前後からそれ以上の数値が出るPCが目安になると思います。
コストパフォーマンスも考慮しているので最高の性能ではありませんが拡張パックを全て入れて、フルHD(1920x1080)、画質を全て最高にしてプレイできるスペックの目安です。

■「シムズ3」拡張パック全部入れ推奨スペック
OS | Windows7 (64bit)または Windows 8.1 (64bit) |
CPU | インテル Core i5-4590 プロセッサー以上 |
メモリ | 8GB |
ストレージ1 | SSD 128GB以上 |
ストレージ2 | 1TB (容量はお好みで) |
オプティカル | DVDスーパーマルチドライブ (種類はお好みで) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 660以上 (できればGTX 760以上) |
電源 | 500W以上 |
「シムズ3」は3年以上プレイしています。いくつかスペックの違うPCでプレイしたり、いろいろ調べたり、試したりしながら出した結論です。
上記のスペックでもシムがスタックしたり、進行状況によって重くなったり、快適にプレイできない場合があるかもしれませんが、それは性能不足ではなくプログラムの問題だと思われますので、これ以上性能が高いパーツを搭載しても「シムズ3」の快適さが大きく向上することはないと思います。
もっと性能が高いプロセッサーや、GTX770以上のグラフィックスカードを搭載するなら、「シムズ3」以外でどのようなゲームをするのか、PCでどのような使い方をするのかで決めると良いと思います。
下記の記事で「ザ・シムズ3」プレイ時のフレームレートや消費電力、CPUやGPUの温度を計測しています。
◆Core i7-4770K、 Geforce GTX 770で「シムズ3」をプレイ!
◆Core i7 -4770、GeForce GTX 660でシムズ3をプレイ!
Core i7 -4770、GeForce GTX 660でプレイしていた時は、もっと高性能なグラフィックスカードだったら快適になるのかと思っていたのですが、実際に Geforce GTX 770搭載機でシムズ3をプレイしてみると、GTX 660よりも画面の移動や回転時の動きが少し良いという印象で、思っていたよりも大きな差は感じられませんでした。「バトルフィールド4」や「ウォッチドッグズ」のようなゲームの場合は確実に性能差が出ます。
■シムズ3が重くなる原因について

「ザ・シムズ3」が重くなる原因をいくつかピックアップしました。下記のような現象はGTA5が快適にプレイできる高性能なPCでも発生します。
・シムがスタックする。 ・スクロール・回転したときに引っかかりがある。 ・作物を大量に所持する(1000個以上) ・大きい区画に複雑な構造の家を作る。 ・シーズンズは季節が変わるのでPCのスペックが要求されます。 ・アイランドパラダイスの島は、リゾート経営やハウスボートなどが追加されるので重くなります。 ・区画に木や花を置きすぎた場合、建築モードに入る時間が長くなります。 ・一つのデータで長い期間プレイし続けると、ロードに10分以上かかる場合があります。 ・アイテムのテクスチャの変更時の動作が重い。 ※拡張パック全てとストアコンテンツほぼ全てインストールした環境で時々発生しています。アイテムが多いほど発生しやすくなるのかもしれません。 | ||||
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「シムズ3」は古めのゲームなので最新グラフィックスカードに最適化されていません。フレームレートが60fps以上出ていてもスクロールしたときに引っかかりが発生することがあるので、GTA5のような重いゲームが快適に動くPCでプレイしても動作は重い印象です。引っかかりは高性能なGTX 980でも発生します。性能が高い分、引っかかりの頻度は少なくなる印象ですが完全にはなくなりません。
建築モードや町の編集モードの場合は割とスムーズにスクロールできるので、通常プレイ時のスクロール・回転時の引っかかりはシムの処理が関係していると思います。
■シムズ3は最新スペックのGPUの性能を生かすことができません

GTX 960(※スペック詳細)の性能はGTX770とGTX660の間くらいの性能で、GTX 760 (256bit)とほぼ同じスコアになります。実際の使用感も下記の記事と似たような印象で、60fps以上出る場合でも画面をスクロールしたり回転させると引っかかりが出ることがあります。引っかかりが頻度はプレイ状況によって変わります。
ベースゲームの町ではフルHD(1920x1080)・最高画質・天候が晴れの状態で100fps以上は余裕。小さい家を観察する視点では170~200fpsくらい出ますが、雪が降ると少し負荷が高くなるので30~60fpsくらい下がります。それから、大きな区画で構造的に凝った家を自分で作った場合は60fps出ないこともあります。
家などがないマップの端のほうに行くとGTX980は410fpsくらい、GTX 960は270fpsくらいで差が出るのですが、町の中でのフレームレートあまり変わらない印象(10~20fpsくらい)です。(天候が晴れの場合)
引っかかりはGTX980にしても劇的に改善されるわけではないので(多少減る印象ですが)、シムズ3のために無理してGTX980を搭載する意味はあま りないと思います。バトルフィールド4やウォッチドッグス、GTA5 のようなゲームをなるべく高い画質でプレイするならGTX980が良い選択肢になりますが、シムズ3は古いゲームなのでGTX980の性能をあまり活かせないようです。(◆グラフィックカードについて)
2017年1月の時点では、GeForce GTX 10 シリーズが販売されています。旧世代(GTX980)よりも大きく性能が向上しているのですが、シムズ3ではGTX 1070やGTX 1080 などでプレイしても、画面スクロール時の「引っ掛かり」が完全にはなくなりません。GTX 980とあまり変わらない印象です。 | ||||

◆Core i7-4790K, GTX 960搭載PCでシムズ3をプレイ!
この記事ではシムズ3のロード時間、プレイ時のフレームレートを計測しています。
◆Core i7-4770K, GTX 770搭載PCでシムズ3をプレイ!
この記事では「パラダイス島」プレイ時のフレームレートを計測しています。
◆Core i7-4770, GTX 660搭載PCでシムズ3をプレイ!
この記事では「パラダイス島」プレイ時のフレームレートを計測しています。
■FF14新生エオルゼア キャラクター編ベンチマークスコア 1920x1080 最高品質 フルスクリーン 16168 (Core i7-4790K, GTX 980) 11768 (Core i7-4790, GTX 770) 9867 (Core i7-4790K, GTX 960) 9782(Core i7-4770, GTX 760 256bit) 8065 (Core i7-4790, GTX 760 192bit) ※GTX660相当の性能 ◆日本HPのデスクトップPC「グラフィックスカード性能比較表」 | ||||
■シムズ3を拡張パック全部入りでプレイできるパソコン(2017年)
OS | Windows 10 (64bit) |
CPU | インテル Core i5 プロセッサー以上 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 500GB以上 |
オプティカル | DVDスーパーマルチドライブ (※種類はお好みで) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1060以上 |
電源 | 500W以上 |
シムズ3の拡張パックを全部入れて、最高画質である程度快適にプレイするためには、少なくともこれくらいの性能は欲しいというスペックをまとめました。
シムズ3はCPUの性能が結構重要です。無理してCore i7-6700やCore i7-6700K、 Core i7-7700、Core i7-7700Kなどにする必要はありませんが、インテル Core i5 プロセッサーを選択する場合でも、予算が許す限り性能が高いもの(3.5GHz以上)をお勧めします。
シムズ3は32bitのアプリケーションなのでメモリは8GBで十分です。画像処理やCGイラストを作成するのなら16GB以上のメモリを搭載したパソコンでもよいと思います。
ストレージは予算に応じて選んでいただきたいと思います。シムズ3ではSSDのスピードがあまり体感できないのですが、起動ドライブをSSDにするとPCの起動やOS操作時の反応が良く快適です。拡張パック、ストアのアイテムを全て入れるなら240GB以上のSSDをお勧めします。
グラフィックスカードは「シムズ3以外にどのようなゲームをプレイするのか」で選んでいただきたいと思います。シムズ3をプレイするならGeForce GTX 10 シリーズならGTX 1060で十分です。GTX 1060は旧世代のGTX 980 に近い性能があるので最高設定でプレイすることができます。
GTA5やバトルフィールドのようなゲームをするのならGTX 1070/1080のほうが高い画質で快適にプレイできますが、シムズ3の場合ハイスペックなPCでも画面をスクロールしたときに「引っかかり」が発生することがあります。このような現象はシムズ3の仕様やプレイ進行状況などの影響が大きく、上位のGTX 1070やGTX 1080などでもあまり改善しません。
■OSについて・・・Windows7またはWindows8、Windows8.1の64bit

動作の保証はできませんが、Windows7、Windows8、Windows8.1でプレイできることを確認しています。いずれも32bitよりも64bitの方が多くのメモリを使用可能です。
「シムズ3」プレイ中にメモリが不足すると、「タイプ12エラー」が出てセーブできないことがあります。32bitのOSは4GBまでしかメモリを扱えないので、「タイプ12エラー」が出やすくなります。
64bitのOSでも「タイプ12エラー」が全く出ないわけではありません。メモリが不足するとエラーが出ます。※メモリーの項目で記述しています。
「シムズ3」だけならWindows8.1を選択しても問題なのですが、古めのゲームもプレイするのならWindows7を選択したほうが無難だと思います。
■シムズ3はWindows10でプレイ可能か?

Windows8.1を搭載しているHP ENVY 750-080jp(※実機レビュー)をWindows10にアップデートして、シムズ3が正常に動作するかどうかを確認しました。
初めてランチャーを起動したときに「ライセンスサーバーに・・・」のようなエラーメッセージが出たのですが、ランチャーを再起動したらそのようなメッセージは出ませんでした。シムズ3はWindows10で動作しましたが、オプションの設定は全てリセットされたので再設定する必要がありました。今のところ問題はなさそうですが、プレイしていて気になる点が出てきたら追記します。
Windows10でシムズ3のパフォーマンスが改善されるわけではないので、無理してアップデートする必要はないと思います。
【追記】Windows 10 Creators Update 適用後も正常にプレイできています。(2017年8月の時点)
【追記】Windows10でシムズ3を正常にプレイできています。(2017年1月の時点)
※HP ENVY 750-080jp(※実機レビュー)で動作確認をしましたが、あらゆる環境での完全な動作保証をするものではございません。 ※シムズ3(通常版)はパッケージ版ですが、シリアルコードをOriginに登録しダウンロードしたものです。 ◆Originでシリアルコードを利用しましょう | ||||

共有アイテムやセーブ時の日本語入力も問題なさそうですが、日本語入力でセーブするとPC環境によってはトラブルが発生する可能性があるので、英字入力のほうが良いと思います。
■プロセッサー(CPU)・・・なるべく動作周波数が高い Intel Core i5 以上
■プロセッサー性能比較 (PassMark - CPU Benchmark) ※スコアはアップデートされたときに多少変動する場合があります。 ※ベンチマークスコアはあくまでも目安としてご覧ください。 ![]() | ||||
プロセッサーは様々な計算処理を行うパーツで、パソコンの性能に大きく影響します。予算が許す限りできるだけ高性能なものを搭載したほうがよいので、ゲームをするならCore i5以上(可能ならシングルスレッド性能が高いもの)をお勧めします。
シムズ3はマルチスレッドをあまり有効に使えないので、青い棒グラフよりも赤い棒グラフ(シングルスレッド)の方が重要です。動画のエンコードは青い棒グラフが長いほど性能が高いので、Core i5よりもCore i7の方が処理能力が高くなります。
型番の末尾に「K」が付くモデルは倍率ロックフリーなのでオーバークロックが可能です。日本HPのパソコンでもCore i7 4790Kを選択できるモデルがありますが、インテルの最大4.4GHzではなく最大4.0GHzに設定して出荷されています。(※関連記事)
【インテル公式サイト:製品詳細スペック】
◆Core i7 6700K(4.0 GHz - 4.2 GHz、L3キャッシュ8MB、TDP 91W)
◆Core i7 6700(3.4 GHz - 4.0 GHz、L3キャッシュ8MB、TDP 65W)
◆Core i7 4790K(4.0 GHz - 4.4 GHz、L3キャッシュ8MB、TDP 88W)
◆Core i7 4790(3.6 GHz - 4.0 GHz、L3キャッシュ8MB、TDP 84W)
◆Core i5 4670(3.4 GHz - 3.8 GHz、L3キャッシュ6MB、TDP 84W)
◆Core i5 4590(3.3 GHz - 3.7 GHz、L3キャッシュ6MB、TDP 84W)
◆Core i7 6400(2.7 GHz - 3.3 GHz、L3キャッシュ6MB、TDP 65W)
◆Core i5 4460(3.2 GHz - 3.4 GHz、L3キャッシュ6MB、TDP 84W)
■メモリ・・・8GB以上を推奨

シムズ3に関してはメモリを8GB搭載すれば十分です。シムズ3自体は32bitのアプリなので、8GB以上搭載してもメモリを全て使用することはありません。
◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか?

Windows7(64bit)環境でも、シムズ3のメモリを約3.3GB使用したときにセーブすると「タイプ12エラー」が出たので、シムズ3のために16GBメモリを搭載しても意味はないと思います。
Windows8.1(64bit)環境では、シムズ3のメモリを2.8GB使用した状態でセーブすると「タイプ12エラー」が出ることが多いです。
「タイプ12エラー」が出るようなデータは、世帯の人数が多く、自宅の建物が大きく凝った構造、プレミアムコンテンツ満載のような家でした。プレイしていてすぐにエラーは出ないのですが、建築しながら何度かセーブしていくうちにメモリ使用量が増えて、「タイプ12エラー」が出ることがありました。
Windows10(64bit)環境は2.7GB以下を使用している状態でセーブ可能でしたが、メモリを約3~3.3GB使用したときにセーブすると「タイプ12エラー」が出ました。おそらくWindows8.1(64bit)同じく2.8GB使用した状態でエラーが出ると思われます。
■ストレージ・・・HDD(7200回転)、予算に余裕があるならSSDを
SSDはランダムアクセスがHDDよりも圧倒的に速いので、起動ドライブをSSDにするとHDDとの違いを体感できるのですが、シムズ3に関してはHDD(7200回転)よりもセーブデータやシム作成画面のロードが劇的に速くなることはありませんでした。ランチャーやシムズ3のロード時(初回)はSSDのほうがHDDよりも速いのですが、2回目以降のロードや、プレイ中の服の変更やシム作成時のロード時間は大体同じくらいでした。
SSDを搭載していても、ゲームの進行状況次第ではセーブデータのロードが数分かかる場合があるので、SSDに過度な期待は禁物です。予算がないなら無理してSSDを搭載しなくても良いと思います。
下記の記事でSSDとHDDのロード時間を比較しています。
◆Core i7-4790K, GTX 960搭載PCでシムズ3をプレイ!
■拡張パック、ストアのアイテムを全て入れるなら240GB以上のSSD
シムズ3本体と拡張パック全て含めた容量は34.5GB。こちらはOriginのクライアントでインストール先を変更可能です。
ドキュメントのElectronic Arts内の「ザ・シムズ3」フォルダに、セーブデータやストアアイテムほぼ全て(約8GB)、スクリーンショットその他設定ファイルが保存されますが、自分の環境では約30GBになっています。
SSDにシムズ3本体、拡張パック全て(34.5GB)インストールするなら128GBでも足りると思いますが、ストアアイテムも全て入れる場合は合計で60~70GBくらいは使用することになるので、SSDの容量は余裕を持って240GB以上は欲しいところです。
■グラフィックカード・・・GeForce GTX 660 以上を推奨
■グラフィックス性能比較 (PassMark - GPU Benc) ※スコアはアップデートされたときに多少変動する場合があります。 ※ベンチマークスコアはあくまでも目安としてご覧ください。 | ||||
■「シムズ3」を最高画質でプレイするには
「シムズ3」のグラフィック設定を「すべて最高」、フルHD(1920x1080)にしてプレイするなら、少なくともGeForce GTX 660以上の性能が必要です。GTX 660がボーダーライン上(ギリギリ)の性能になるので、凝った家を作ったり、ワールドを編集(区画を追加)してプレイするなら、GTX 760以上のほうが良いと思います。
GTX 760より高性能なGTX 770でもスクロール・回転時の「引っかかり」はたまに発生します(GTX 660よりも多少減る印象ですが・・・)。バトルフィールド4のようなゲームならGTX 660とGTX 770の差は確実に出るのですが、「シムズ3」の場合は体感的にGTX 770のほうが「画面を移動したときの動きが多少良いかな」という程度で、GTX 660からGTX 770に買い替えたいと思うほどの性能差を感じませんでした。GTX770以上のグラフィックスカードを搭載するなら、「シムズ3」以外でどのようなゲームをするのかで決めると良いと思います。
2009年発売の古いゲームですしCPUの依存度が高いので、最新のグラフィックスカードを搭載してもプレイ状況やマップによっては動きがカクカクしたりプチフリーズする場合があります。特にアイランドパラダイスのマップがそのような傾向が強くなります。

下記の記事でGTX 960 を搭載したPCのフレームレートを計測しています。
◆Core i7-4790K, GTX 960搭載PCでシムズ3をプレイ!
GTX 960はシムズ4推奨のGTX 650よりも性能が高いので、シムズ4をフルHD・最高画質(ウルトラ)で快適にプレイすることができます。(※シムズ4ベンチマーク)
■高性能グラフィックスカード GTX980

シムズ3はGTX970、GTX980のような高性能なグラフィックスカードの性能を生かせないので、そこにお金をつぎ込んでも見返りは少ないと思います。スクロール・回転時の「引っかかり」は減りますが完全になくなることはありません。頻度はマップやプレイ状況に左右されます。バトルフィールド4やウォッチドッグスのような重いゲームをするなら良い選択ですが、シムズ3しかプレイしないのなら GTX 760 くらいで妥協して、他に予算を回したほうがよいと思います。
◆NVIDIA GeForce GTX 980のスペック詳細・ゲームベンチ
◆HP ENVY Phoenix 810-480jp(GTX 980 搭載)ベンチマーク
◆HP ENVY 700-560jp(i7-4790K, GTX 980)ベンチマーク

一部のグラフィックスカード(GTX 770やGTX 980など)は上記のようなエラーメッセージが出ることがあります。比較的新しいグラフィックスカードは上記のようなエラーメッセージが出ることがありま す。そのまま進めてプレイできますが、グラフィックス設定が低く調整されてしまうので自分で設定し直す必要があります。
■GTX 660よりも性能が低いグラフィックスカード
スコアだけを見るとGTX 750tiとGTX 660が近い数値ですが、GTX 750tiはメモリーインターフェイスが128bit、GTX 660は192bit、GTX 760は256bitで、実際の使用では超えられない壁があり、負荷の大きいゲームではスコア以上に差が出る場合があります。
性能が高くないグラフィックカードでは、アンチエイリアス(エッジを滑らかにする)をオフにしたり、鏡&水面反射やディテールが細かい区画、木のディテールなどのグラフィック設定を低くする必要があります。
Core i7-2600、GeForce GTX 650ti搭載PCの場合、「エッジを滑らかにする」を「低い」か「オフ」くらいまで下げるとプレイ可能でしたが、フルHD・最高設定では画面を移動・回転・ズームしたときに引っかかりが多く、まともにプレイするのは厳しかったです。

高スペックでも動作が重い場合は、下記の項目を少し下げてみてもよいかもしれません。
・画面サイズを小さく(解像度を下げて)してウインドウモード(全画面表示のチェックを外す)にする。
・反射レベル
・エッジを滑らかにする
・木のディテール
・描画範囲
・ディテールが細かい区画
性能が低いグラフィックスカードの場合は全体的に控えめにする必要がありますが、特に「エッジを滑らかにするをオフ」が効果的です。それからウインドウモード(画面サイズを小さく)にすると動作が軽くなる場合があります。
■電源・・・500W以上
GTX 760を搭載するなら500W以上の電源を推奨。後から高性能なビデオカードに交換しようと考えている場合は、電源の容量に注意が必要です。BTOなどで「80PLUS」と表記されている電源は、「交流から直流に変換する際の変換効率が80%以上」で電源効率に優れています。
シムズ3を快適にプレイできるパソコンのご紹介(2019年版) |
■「シムズ3」拡張パック全部入れ推奨スペック(2019年版)
OS | Windows 10 (64bit) |
CPU | 4コア以上のプロセッサー(第7世代以降) |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ1 | SSD 256GB以上 |
ストレージ2 | 1TB以上 (容量はお好みで) |
オプティカルドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (種類はお好みで) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1050 以上 (できればGTX 1060以上) |
電源 | 500W以上(※デスクトップPCの場合) |
記事の内容が古くなってきたので推奨スペックを見直しました。2015~2016年くらいまでは条件を満たすことができるのは「デスクトップPC」のみでしたが、2017年くらいからノートPCの高性能化が進み、2018年には一昔前のデスクトップPCの性能を上回るゲーミングノートが登場しています。液晶一体型PCでさえも上記の要件を満たしているモデルがあります。(※簡易レビュー)
2019年の時点で第8~第9世代のプロセッサーが主流になっていて、デスクトップPCやゲーミングノートは「6コア以上のプロセッサー」を搭載した製品が多くなっています。シムズ3をプレイするには十分すぎる性能です。
シムズ3は古いゲームなのでコアが多いプロセッサーの性能をうまく活用できませんが、画像処理や動画のエンコードなどで高い性能を発揮します。
シムズ3の場合は8GBのメモリで十分ですが、最新ゲームや大量のメモリを消費する画像処理、CGイラスト、動画編集などを行うのなら16GB以上メモリを搭載した方が快適に作業することができます。
シムズ3の拡張パックやストアコンテンツなどをすべてインストールする場合は70GBくらい必要になるので、 SSDの容量は少なくとも256GBは欲しいところです。「シムズ3はSSDのスピードを生かせない古めのゲーム」なので、SSDの容量が少ない場合は割り切ってHDDにインストールするのもアリだと思います。(※シムズ4の方がSSDの効果をある程度実感できます。)

【参考値】
GeForce GTX 980・・・9624
GeForce GTX 960・・・5810
GeForce GTX 660・・・4127
グラフィックスはGTX 660やGTX 960くらいでも十分プレイ可能でした。新しめの製品の場合はGTX 1050以上のグラフィックスを搭載したものなら問題ないと思いますが、高性能な最新GPUでも「スクロールしたときの引っかかり」は発生する場合があります。GeForce GTX 980・・・9624
GeForce GTX 960・・・5810
GeForce GTX 660・・・4127
2018年後半に最新グラフィックスのGeForce RTX 20 シリーズが登場しているので、GTX 10 シリーズ(GTX 1050~GTX1080など)は旧製品になります。
■条件を満たしているパソコン
![]() | OMEN X by HP 17-ap000 日本HPのゲーミングノートの最上位モデル ◆GTX 1080(Laptop)の性能・消費電力を検証! |
シムズ3をプレイするには十分な性能を備えていますが、動画編集・エンコードをするのなら6コア以上のプロセッサーを搭載したPCの方が処理が速く快適です。17.3インチなのでボディは大柄になりますが、大きな画面でシムズ3を楽しむことができます。
【主なスペック】
・Windows 10 Pro(64bit)
・17.3インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ(リフレッシュレート120Hz)
・インテル Core i7-7820HK プロセッサー(最大3.90GHz、4コア8スレッド)
・チップセット モバイルインテル CM238 チップセット(インテル XMP対応)
・メモリ 32GB (16GB×2) DDR4-2400MHz
・512GB SSD(PCIe NVMe M.2) + 1TB HDD(7200回転)
・NVIDIA GeForce GTX 1080 グラフィックス (8GB、GDDR5X)
・電源 330W ACアダプター
・販売価格 ¥294,580(税込)~(※2019年2月3日の時点)
【メーカー製品詳細ページ】
◆OMEN X by HP 17 製品詳細
◆OMEN X by HP 17-ap000(スペックPDF)
【主なスペック】
・Windows 10 Pro(64bit)
・17.3インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ(リフレッシュレート120Hz)
・インテル Core i7-7820HK プロセッサー(最大3.90GHz、4コア8スレッド)
・チップセット モバイルインテル CM238 チップセット(インテル XMP対応)
・メモリ 32GB (16GB×2) DDR4-2400MHz
・512GB SSD(PCIe NVMe M.2) + 1TB HDD(7200回転)
・NVIDIA GeForce GTX 1080 グラフィックス (8GB、GDDR5X)
・電源 330W ACアダプター
・販売価格 ¥294,580(税込)~(※2019年2月3日の時点)
【メーカー製品詳細ページ】
◆OMEN X by HP 17 製品詳細
◆OMEN X by HP 17-ap000(スペックPDF)
![]() | |
OMEN by HP 15-dc0000 Core i7-8750Hプロセッサーを搭載した2018年モデル ◆GTX 1070 with Max-Qの性能・消費電力を検証! | |
シムズ3をプレイするには十分な性能を備えている15.6インチ・ゲーミングノート。マルチスレッド性能が高い6コアのプロセッサーを搭載しているので、画像処理や動画編集などで高い処理能力を発揮します。
【主なスペック】
・Windows 10 Pro(64bit)
・15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (リフレッシュレート144Hz)
・インテル Core i7-8750H プロセッサー(最大4.1GHz、6コア12スレッド)
・モバイル インテル HM370 チップセット
・メモリ16GB (16GB×1) DDR4-2666MHz
・256GB SSD(PCIe NVMe M.2) + 2TB HDD(5400回転)
・NVIDIA GeForce GTX 1070 with Max-Q Design グラフィックス
・200W ACアダプター
・販売価格 ¥205,700(税込)~(※2019年2月3日の時点)
※GeForce GTX 1060搭載モデルは¥183,700(税込)~
【メーカー製品詳細ページ】
◆OMEN by HP 15-dc0000 製品詳細
◆OMEN by HP 15-dc0000(スペックPDF)
【主なスペック】
・Windows 10 Pro(64bit)
・15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (リフレッシュレート144Hz)
・インテル Core i7-8750H プロセッサー(最大4.1GHz、6コア12スレッド)
・モバイル インテル HM370 チップセット
・メモリ16GB (16GB×1) DDR4-2666MHz
・256GB SSD(PCIe NVMe M.2) + 2TB HDD(5400回転)
・NVIDIA GeForce GTX 1070 with Max-Q Design グラフィックス
・200W ACアダプター
・販売価格 ¥205,700(税込)~(※2019年2月3日の時点)
※GeForce GTX 1060搭載モデルは¥183,700(税込)~
【メーカー製品詳細ページ】
◆OMEN by HP 15-dc0000 製品詳細
◆OMEN by HP 15-dc0000(スペックPDF)
![]() | |
HP Pavilion Gaming 15-cx0000 スタイリッシュなデザインの15.6インチ・ゲーミングノート ◆GTX 1050Ti の性能・消費電力を検証! | |
プロセッサーは6コアなので高性能ですが、グラフィックスはエントリークラスのGTX 1050Ti なので「シムズ3を快適にプレイできるボーダーライン」に近い性能になります。実機テストではそれなりに快適にプレイできましたが、フレームレートが60FPS以上出るような状況でも「スクロール時の引っかかり」が発生する場合があります。(※高スペックになると引っかかりの頻度は少なくなる印象ですが、そのような現象はシムズ3の特徴なので、完全になくなることはありません。
128GBのSSDは「拡張パックとストアコンテンツ全部入れ」の場合は少ない容量(ギリギリ入るかどうかくらい)です。SSDの空き容量に余裕がない状態でパソコンを使うのはあまりよくないので、このような場合はシムズ3をHDDにインストールした方が良いと思います。
【主なスペック】※ハイパフォーマンスモデル
・Windows 10 Home(64bit)または Windows 10 Pro(64bit)
・15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (リフレッシュレート60Hz)
・インテル Core i7-8750H プロセッサー(最大4.1GHz、6コア12スレッド)
・モバイル インテル HM370 チップセット
・メモリ 16GB (8GB×2) DDR4-2666MHz
・ストレージ 128GB SSD (PCIe NVMe M.2) + 1TB HDD (SATA, 7200回転)
・NVIDIA GeForce GTX 1050Ti グラフィックス
・電源150W スマートACアダプター
・販売価格 ¥140,800(税込)~(※2019年2月3日の時点)
【メーカー製品詳細ページ】
◆OMEN by HP 15-dc0000 製品詳細
◆OMEN by HP 15-dc0000(スペックPDF)
128GBのSSDは「拡張パックとストアコンテンツ全部入れ」の場合は少ない容量(ギリギリ入るかどうかくらい)です。SSDの空き容量に余裕がない状態でパソコンを使うのはあまりよくないので、このような場合はシムズ3をHDDにインストールした方が良いと思います。
【主なスペック】※ハイパフォーマンスモデル
・Windows 10 Home(64bit)または Windows 10 Pro(64bit)
・15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (リフレッシュレート60Hz)
・インテル Core i7-8750H プロセッサー(最大4.1GHz、6コア12スレッド)
・モバイル インテル HM370 チップセット
・メモリ 16GB (8GB×2) DDR4-2666MHz
・ストレージ 128GB SSD (PCIe NVMe M.2) + 1TB HDD (SATA, 7200回転)
・NVIDIA GeForce GTX 1050Ti グラフィックス
・電源150W スマートACアダプター
・販売価格 ¥140,800(税込)~(※2019年2月3日の時点)
【メーカー製品詳細ページ】
◆OMEN by HP 15-dc0000 製品詳細
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■レビューについて
※商品仕様/価格については2019年2月3日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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