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インテル Core i7-4770K プロセッサー、NVIDIA Geforce GTX 770を搭載した日本HPのゲーミングPC「HP ENVY Phoenix 810-180jp」のベンチマークです。テスト中の消費電力やCPU、GPUの温度なども測定しています。



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■ベンチマークについて
ベンチマークでは下記のソフト、ツールを使用して計測しています。
NVIDIAドライバーのバージョンは「GeForce 337.88 WHQL」です。

CrystalDiskInfo

HDD/SSDの基本情報やS.M.A.R.T.情報(電源投入回数や使用時間、温度など)を確認することができるソフト。

CrystalDiskMark

HDD, SSD, USBメモリ等の速度を測定するベンチマークソフト。

CPU-Z

CPUやマザーボード、メモリなど、ハードウェアの詳細な情報を表示するソフト。

GPU-Z

グラフィックカードの詳細情報、動作中のGPUクロック周波数や温度などを表示してくれるソフト。

HWMonitor

CPUGPUHDDなどの温度を測定するソフト。

Fraps

ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。スクリーンショットを撮ることもできます。

ワットモニター TAP-TST8

消費電力(W)、積算電力量(kWh)、積算時間(Hour)、積算電力料金(円)、二酸化炭素量(kg)の5種類が計測できる検電器です。





■ベンチマークで使用するHP ENVY Phoenix 810-180jpのスペック

810-180jp_内部

OS

Windows 8.1 Pro 64bit

CPU

インテル Core i7 -4770K プロセッサー

(3.50GHz-3.90GHz, インテルスマート・キャッシュ8MB,4コア/8スレッド)

インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0

CPUクーラー

水冷CPUクーラー (レッド・イルミネーション)

チップセット

インテル Z87 Express チップセット

メモリー

16GB(8GB×2) PC3-12800 (1600MHz)

ストレージ

128GB SSD

1TB ハードドライブ × 2 (SATA, 7200回転)

グラフィックス

NVIDIA GeForce GTX 770 2GB, GDDR5)

電源

600W Active PFC搭載







■プロセッサー:インテル Core i7 -4770K

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第4世代のCore i7-4770Kプロセッサーは、Haswellの中で最上位のCPUです。「K」付きなのでオーバクロック※が可能です。(※保障の対象外になります)3次元トライゲートトランジスタを採用し、22nmプロセスで製造されています。


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CPU-Zで表示される「インテル Core i7-4770K」の詳細。
ソケットは「LGA1150」、4コア8スレッド、L3キャッシュ8MB、定格のクロック周波数は3.5GHzですが「Turbo Boost 2.0」で最大3.9GHzまで上昇します。アイドル時には800MHzまで下がり消費電力を抑えます。

ターボブースト時の最大クロックは動作するコア数によって変動します。
1コア倍率上限・・・・39 (3.9 GHz)
2コア倍率上限・・・・39 (3.9 GHz)
3コア倍率上限・・・・38 (3.8 GHz)
4コア倍率上限・・・・37 (3.7 GHz)

◆インテル ターボ・ブースト・テクノロジーの動作周波数一覧


オーバークロック設定 デフォルト

HP ENVY Phoenix 810-180jpはオーバークロックされた状態で出荷されています。
1コア倍率上限・・・・41 (4.1 GHz)
2コア倍率上限・・・・41 (4.1 GHz)
3コア倍率上限・・・・41 (4.1 GHz)
4コア倍率上限・・・・41 (4.1 GHz)

◆HP ENVY Phoenix 810-180jpのオーバークロック設定方法



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マザーボードに搭載されているチップセットは「インテル Z87 Express」です。





■ストレージ:SSD(ソリッドステートドライブ)/HDD(ハードディスクドライブ)

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HP ENVY Phoenix 810-180jpはツールレスのストレージベイに3台までストレージ(SSD/HDD)を搭載することが可能です。PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。


■SSD(ソリッドステートドライブ)

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CrystalDiskInfoで表示されるMicron Technology製のSSDの情報。
ファームウェアは「070H」です。

SSDはHDDよりもデータの読み書きやランダムアクセス速度に優れていて、OSの起動や操作時のレスポンス、アプリケーションの起動などが速くなります。

Micron RealSSD C400 128GB (MTFDDAK128MAM-1J1)
容量:128 GB
規格サイズ:2.5インチ
タイプ:MLC
インターフェイス:SATA 6Gb/s
厚さ:7 mm
コントローラー:Marvell製


810-180jp_CrystalDiskMark_SSD_01.png

「MTFDDAK128MAM-1J1」のベンチマークはCrystalDiskMarkを使用。
シーケンシャル・リードは400MB/sを超えましたが、シーケンシャル・ライトは190MB/s前後。最速のSSDではありませんが、4kのような小さいファイルの読み書きはHDDより圧倒的に高速です。


■起動時間
電源スイッチを押してからWindows8.1でデスクトップが表示されるまでの時間。
約18秒

※Windows8.1起動時にデスクトップ画面を直接表示、自動サインインで測定。
(アカウントのパスワードを設定しない設定)
◆Windows 8.1で起動時にデスクトップ画面を表示する方法



■HDD(ハードディスクドライブ)

810-180jp_info_HDD_02.png

CrystalDiskInfoで表示されるシーゲート製HDDの情報。
ファームウェアは「HP34」です。

ST1000DM003-1CH162 1TB
容量:1TB
回転数:7200rpm
キャッシュ:64MB
インターフェイス:SATA 6Gb/s
規格サイズ:3.5インチ
動作時の平均消費電力:6.19W


810-180jp_CrystalDiskMark_HDD_01.png

CrystalDiskMarkを使用したベンチマークでは、シーケンシャル・リード、シーケンシャル・ライトは170~180MB/s前後が出ました。7200回転のHDDとしてはまずまずといった数値。512K、4K、4K QD32のような小さいサイズのデータの読み書き関してはSSDと非常に大きな差があります。





■グラフィックスカード:NVIDIA Geforce GTX 770

810-180jp_GTX 770_01

NVIDIA Geforce GTX 770は28nmプロセスで製造されたKeplerアーキテクチャのGPUコア「GK104」をベースにしたGPUです。OEM用ではなくリファレンス仕様が採用されています。

GTX 680 とGPUコアの仕様は同じで、メモリクロックを6MHz→7MHzにクロックアップして性能を向上させた製品です。メモリクロックアップ分の性能向上が見込めますが、消費電力の目安となるTDP(熱設計電力)も195W→230Wに上昇しています。

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【CUDAコア】1536
【テクスチャユニット】128基
【ベースクロック】1045 MHz(アイドル時 135.0 MHz)
【ブーストクロック】1085 MHz
【メモリクロック(データレート)】1,753MHz(7,010MHz相当)
【メモリ容量 】2GB GDDR5
【メモリ・インターフェース】256 ビット
【ROPユニット】32基
【最大温度】98℃
【消費電力】230 W
【最小限必要な電力】600 W
【電気接続】6-pin + 8-pin





■3D MARK
DirectX 11を利用したベンチマークや、DirectX 9、DirectX 10の機能を使用した
ベンチマークができるソフト。

◆3D MARK ダウンロード(3DMark-v1-2-362)

810-180jp_OC41_3D MARK_01s

Fire Strike 1.1 [DirectX 11]
Score:6753

Cloud Gate 1.1 [DirectX 10]
Score:21221

Ice Storm 1.2 [DirectX 9]
Score:159237

ベンチマーク中のGPUクロック周波数(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・1149.7 MHz
GPU メモリクロック・・・1752.8 MHz

ベンチマーク中の温度(室温 28℃)
CPUの温度(最大値)・・・67.0℃
GPUの温度(最大値)・・・81.0℃

GPUクーラーのファンスピード(最大値)
2140 RPM (アイドル時 1110 RPM)

ベンチマーク中のビデオメモリ使用量(最大値)
1699 MB

ベンチマーク中のPC全体の消費電力(最大値、モニターを除く)
瞬間最大302W

※ベンチマーク中の消費電力は変動します。一部のテストで瞬間的に300Wを
超えましたが、大体において230~280Wくらいで推移していました。





■MAXON CINEBENCH R15
コンピュータのパフォーマンスを評価します。

◆MAXON CINEBENCH ダウンロード

810-180jp_OC41_CINEBENCH R15_CPU_02s

OpenGL:123.79 fps
CPU:733 cb

ベンチマーク中のクロック(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・1149.7 MHz
GPU メモリクロック・・・1752.8 MHz

ベンチマーク中の温度(室温 28℃)
CPUの温度(最大値)・・・68.0℃
GPUの温度(最大値)・・・57.0℃

GPUクーラーのファンスピード(最大値)
1230 RPM (アイドル時 1110 RPM)

ベンチマーク中のビデオメモリ使用量(最大値)
634 MB

ベンチマーク中のPC全体の消費電力(最大値、モニターを除く)
OpenGLテスト・・・瞬間最大224W (160~190W前後で推移)
CPUテスト・・・128~132W前後で推移





■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
実際のマップとキャラクターを表示して、「FF14:新生エオルゼア」を動作させた場合の指標となるスコアを確認することができます。

◆ベンチマーク ダウンロード

810-180jp_OC41_FF14キャラクターベンチ_01

画面サイズ: 1920x1080
スクリーンモード設定: フルスクリーンモード
グラフィック設定のプリセット: 最高品質

スコア:11635
評価:非常に快適
平均フレームレート:105.850

ベンチマーク中のGPUクロック周波数(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・1149.7 MHz
GPU メモリクロック・・・1752.8 MHz

ベンチマーク中の温度(室温 28℃)
CPUの温度(最大値)・・・67.0℃
GPUの温度(最大値)・・・81.0℃

GPUクーラーのファンスピード(最大値)
2040 RPM (アイドル時 1110 RPM)

ベンチマーク中のビデオメモリ使用量(最大値)
960 MB

ベンチマーク中のPC全体の消費電力(最大値、モニターを除く)
瞬間最大 303W

※ベンチマーク中の消費電力は変動します。瞬間最大値は303Wですが、
大体において230~280Wくらいで推移していました。





■ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0
『ファンタシースターオンライン2』がどのくらい快適にプレイできるかを点数で評価してくれるベンチマーク機能です。

◆ベンチマーク ダウンロードページ

810-180jp_OC41_PSO2.jpg

簡易描画設定・・・5(最高品質)
スクリーンモード設定・・・フルスクリーン表示
画面解像度・・・1920x1080

スコア:42907
評価:快適に動作すると思われます

ベンチマーク中のGPUクロック周波数(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・1149.7 MHz
GPU メモリクロック・・・1752.8 MHz

ベンチマーク中の温度(室温 28℃)
CPUの温度(最大値)・・・63.0℃
GPUの温度(最大値)・・・81.0℃

GPUクーラーのファンスピード(最大値)
2100 RPM (アイドル時 1110 RPM)

ベンチマーク中のビデオメモリ使用量(最大値)
531 MB

ベンチマーク中のPC全体の消費電力(最大値、モニターを除く)
瞬間最大 270W 

※ベンチマーク中の消費電力は変動します。瞬間最大は270Wですが、
大体において240~260Wくらいで推移していました。




■PC全体の消費電力(モニターを除く)
電源OFF時・・・0.4W
スリープ時・・・1.4~1.5W
アイドル時・・・47W前後 (HDDをスリープしない設定)
起動時・・・143W(瞬間最大)

アイドル時のPCパーツの温度(室温 28℃)
インテル Core i7-4770Kプロセッサー・・・38℃前後
NVIDIA Geforce GTX 770 (2GB)・・・36℃前後




468x210_HP ENVY Phoenix 810-180jp_hp


■まとめ
Core i7 -4770K、GTX 770は新生FF14(キャラクター編)、ファンタシースターオンライン2などのゲームを快適にプレイできる性能があります。

ベンチマーク時やゲーム時のCore i7 -4770Kの温度は最大で68℃。連続でテストしてもなかなか70℃以上になりませんでした。

Geforce GTX 770の最大クロックは、GPU-Zの表記(Boost時 1085MHz)より高い1149.7MHzまで上昇しました。GPUコアの温度は最大で81℃(室温28℃)で、冷却ファン回転数は1110~2140rpmでした。

ゲームベンチマーク中のPC全体の消費電力はテスト内容で変動しますが、300W以上の消費電力を記録したのは「新生FF14(キャラクター編)」の303W、「3D MARK」の302Wです。アイドル時はCPUやGPUのクロック周波数が下がり47W前後になります。

室温28℃の環境でテストを行うと、水冷式CPUクーラーはCore i7-4770Kを4.1GHzにクロックアップしているにも関わらず60℃後半の温度を維持していましたが、同様の環境でHP ENVY 700-060jpのCore i7-4770(3.4-3.9GHz、空冷CPUファン)をテストすると、CPUの温度が簡単に70℃~76℃まで上がりました。今回のテストで、水冷式CPUクーラーの冷却性能の良さを実感しました。


インテル Core i7-4770K プロセッサー、Z87 Express チップセット搭載
◆【実機レビュー】HP ENVY Phoenix 810-180jpの外観・内部 
◆【実機レビュー】HP ENVY Phoenix 810-180jpのオーバークロック設定方法
◆【実機レビュー】HP ENVY Phoenix 810-180jpのベンチマーク

◆HP ENVY Phoenix 810-180jp/CT 製品詳細
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◆HP ENVY Phoenix 810-180jp/CT(スペックPDF)
◆HP ENVY Phoenix 810-180jp/CT サポート(ドライバー・ユーザーガイド)
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◆マザーボードの仕様、MS-7826 (Kaili)
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■レビューについて
※商品仕様/価格については2014年6月5日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマークの結果、温度、消費電力などの測定値はPCの使用状況や環境によって異なることがあります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。

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