
Windows 8.1 (64bit)、Core i7 -4770、NVIDIA GeForce GTX 660を搭載したPCで「ザ・シムズ3」をプレイ! フレームレートや消費電力、CPUやGPUの温度を計測しました!
■ベンチマークについて
ベンチマークでは下記のソフト、ツールを使用して計測しています。
測定した温度や消費電力、クロック周波数などは「最大値」をピックアップ
していますので、平均値はそれよりも少し低い数値になります。
最小値と最大値の幅が大きい場合は「○○~○○W」のように記載しています。
HDD/SSDの基本情報やS.M.A.R.T.情報(電源投入回数や使用時間、温度など)を確認することができるソフト。 | |
HDD, SSD, USBメモリ等の速度を測定するベンチマークソフト。 | |
CPUやマザーボード、メモリなど、ハードウェアの詳細な情報を表示するソフト。 | |
グラフィックカードの詳細情報、動作中のGPUクロック周波数や温度などを表示してくれるソフト。 | |
CPU・GPU・HDDなどの温度を測定するソフト。 | |
ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。スクリーンショットを撮ることもできます。 | |
消費電力(W)、積算電力量(kWh)、積算時間(Hour)、積算電力料金(円)、二酸化炭素量(kg)の5種類が計測できる検電器です。 |
■テストで使用するPCのスペック

OS | Windows 8.1 (64bit) |
CPU | インテル Core i7 -4770 プロセッサー |
メモリ | 16GB (8GB×2) |
ストレージ1 | Crucial M500 240GB |
ストレージ2 | Crucial M500 480GB ※『シムズ3』インストール |
ストレージ3 | 3TB HDD (7200回転) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 660 OEM (1.5GB) |
NVIDIAドライバ | GeForce 337.88 WHQL |
■人生シミュレーションゲーム「シムズ3」

「シムズ3」は自由度が高い人生シミュレーションゲーム。2009年に発売された古めのゲームですが、Windows8、Windows8.1でプレイ可能です。今回のテストではプレイした時のCPU・GPUの温度・消費電力を測定しました。

※「シムズ3」本体と拡張パック(データセット、追加パック)を全てインストール。
※シムズ3のストアコンテンツは約8GB(販売中のアイテム全てに近い状態)
※テストしたマップはアイランド・パラダイスの「パラダイス島」。
※プレイ時の画面設定:1920x1080 フルスクリーン
※グラフィック設定:全て最高
■フレームレートを制限しない時の温度・消費電力(最大値)
CPUの温度・・・約68℃(室温24℃)
GPUの温度・・・約72℃(室温24℃)
GPU コアクロック・・・1006.0 MHz
GPU メモリクロック・・・1398.6 MHz
ビデオメモリ使用量・・・783MB
※プレイ状況で変動します。800~1000MBくらいまで使用することがあります。
PC全体の消費電力(モニターを除く)・・・130~183W
■プレイ中のフレームレート

GTX 660 のGPU コアクロックはブーストで1006.0 MHzまで上昇。フレームレートはプレイ状況、オブジェクト数、視点などにより大きく変動します。
マップ画面では最大200fpsくらい出ますが、オブジェクトが多い場所、建物では30~40fpsくらいまで下がることがあります。平均では60fps以上は出ている印象ですが、画面をスクロール・回転した時、たまに「引っかかる」ような挙動があります。
消費電力はフレームレートを60に制限した時よ30~40Wほど増大。GPUの温度も最大で約20℃高くなりました。
垂直同期をON(フレームレートを60に制限)した時の温度・消費電力(最大値)
垂直同期はNVIDIAコントロールパネルの「3D設定の管理」で設定します。
フルスクリーン表示でプレイしたときのみ有効。

CPUの温度・・・約68℃(室温24℃)
GPUの温度・・・約60℃(室温24℃)
GPU コアクロック・・・1006.0 MHz
GPU メモリクロック・・・1398.6 MHz
ビデオメモリ使用量・・・614MB
※プレイ状況で変動します
PC全体の消費電力(モニターを除く)・・・115~150W
プレイ中のGPU コアクロックは最大で1006.0 MHzまで上昇しましたが、全体的な印象はフレームレートを制限しない場合よりも控えめで700~980MHzくらいで推移していました。
CPUの温度は数度低く、GPUの温度は約10℃低下、消費電力は30~40W低くなりました。
プレイ状況、オブジェクト数、視点などによりフレームレートは変動します。大体において50~60fps出ている印象ですが、場所によっては30fps前後くらいまで下がる場合があります。

■今回のテストのまとめ
快適さはインストールした拡張セット数、プレイする世帯の人数、マップ、街や建物のカスタマイズなど、プレイ状況によって大きく変わります。
Core i7 -4770、NVIDIA GeForce GTX 660を搭載したPCは、ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア キャラクター編のベンチマークで約8000くらいのスコアが出る性能で、「シムズ3」の拡張パックを全てインストールした状態、フルHD(1920x1080)、フルHD・高~最高画質でプレイできる性能があります。プロセッサーに関しては十分な性能がありますが、GTX 660はボーダーライン上(ギリギリ)にある性能になります。
マップやプレイ状況次第ですが最高画質で問題なくプレイできるときもあれば、シーズンズの天候変化時(雨、雪)や、凝った(オブジェクトが多い)建物、人数が多い世帯などでは、GTX 660よりも性能が高いグラフィックスカードの方が欲しいと思うことがあります。
しかしながら、スクロール・回転時の「引っかかり」はGTX 660よりも性能が高いGTX 760、GTX 770でも完全になくなることはありませんでした。(多少減る印象ですが・・・)フレームレートが60~100以上出ているにもかかわらず「引っかかる」ことがありますし、スクロールや回転したときの動作はシムシティなどと比較すると重く感じます。
「シムズ3」は古めのゲームで最新のGPUの性能を使い切れないようです。CPUの依存度が高いので、高性能なグラフィックスカードを搭載しても、シムがスタックしたり、アイテムを非常に多く所持したり、人間関係が多くなってくると、カクカクして動作が重くなる場合があります。これは仕様だと思ってあきらめるしかないのかもしれません。
グラフィックスカードをGTX 660からGTX 760、GTX 770に買い替えたいと思うほどの大きな違いは感じませんでした。(画面をスクロール・回転させたときの動きは多少良くなりますが・・・)。GTX770以上のグラフィックスカードを搭載するなら、「シムズ3」以外でどのようなゲームをするのか、で決めると良いと思います。
◆「シムズ3」の拡張パック全部入れてプレイするためのPC選び

日本HPのデスクトップPCの中から選ぶならHP ENVY 700-360jp。
最新の第4世代インテルCore プロセッサー『Haswell Refresh』、インテル Z87 Expressチップセットを搭載。電源は500WでNVIDIA GeForce GTX 760 OEM(192bit、1.5G) GTX 770 (2GB)が選択可能です。注意点はこのメーカーのGTX 760 OEMはメモリインターフェイスが192bitなので、GTX 660 相当の性能になります。
◆HP ENVY 700-360jp/CT 製品詳細
◆HP ENVY 700-360jp/CT(スペックPDF)
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