
日本HPのデスクトップPC「HP Pavilion 500-240jp/CT」のベンチマーク・温度・消費電力などを測定しました。
テストではインテル Core i5-4440 プロセッサー、2TB HDD(7200回転)、メモリー8GB、NVIDIA GeForce GT 640 (4GB)を搭載しています。
■ベンチマークについて
ベンチマークでは下記のソフト、ツールを使用して計測しています。
HDD/SSDの基本情報やS.M.A.R.T.情報(電源投入回数や使用時間、温度など)を確認することができるソフト。 | |
HDD, SSD, USBメモリ等の速度を測定するベンチマークソフト。 | |
CPUやマザーボード、メモリなど、ハードウェアの詳細な情報を表示するソフト。 | |
グラフィックカードの詳細情報、動作中のGPUクロック周波数や温度などを表示してくれるソフト。 | |
CPU・GPU・HDDなどの温度を測定するソフト。 | |
ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。スクリーンショットを撮ることもできます。 | |
消費電力(W)、積算電力量(kWh)、積算時間(Hour)、積算電力料金(円)、二酸化炭素量(kg)の5種類が計測できる検電器です。 |
■レビューするHP Pavilion 500-240jp/CTのスペック
OS | Windows 8.1 Pro (64bit) |
CPU | インテル Core i5-4440 プロセッサー (3.10GHz-3.30GHz, インテルスマート・キャッシュ6MB, 4コア/4スレッド) インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0 |
チップセット | インテル H87 Express チップセット |
メモリー | 8GB(4GB×2) PC3-12800 (1600MHz) |
ストレージ | 2TB ハードドライブ (SATA, 7200回転) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GT 640 (4GB, DDR3) |
オプティカル | ブルーレイディスクドライブ (BDXL対応、DVDスーパーマルチドライブ機能搭載) |
TVチューナー | 【15倍W録画対応】地上・BS・110度CS対応ダブルチューナー (専用リモコン付) |
内蔵無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n + Bluetooth 4.0 |
インターフェイス | USB3.0×2(前面) USB3.0×2、USB2.0×4(背面) メディアカードリーダー×1、ヘッドフォン出力×1(前面) マイク入力×1、ライン入力×1、ライン出力×1(背面) |
電源 | 300W ATX電源 |
◆HP Pavilion Desktop PC 500-240jp/CT(スペックPDF)
■プロセッサー:Core i5-4440 プロセッサー

CPU-Zで表示される第4世代インテル Core i5-4440プロセッサーの情報です。
Core i5-4440 プロセッサー
動作周波数・・・3.1 GHz(アイドル時:800MHz)
ターボ・ブースト時の最大周波数・・・3.3 GHz
コアの数・・・4
スレッド数・・・4
インテル スマート・キャッシュ・・・6 MB
TDP(CPUの消費電力の目安)・・・84W
◆インテル Core i5-4440 プロセッサー詳細
アイドル時は800MHzで動作し発熱や消費電力を抑えていますが、高負荷時は最高3.3MHzまで上昇します。下記のインテル ターボ・ブースト・テクノロジー・モニターをインストールすると、プロセッサーの動作周波数の変化を見ることができます。

◆インテル ターボ・ブースト・テクノロジー・モニター 2.6

マザーボードのチップセットはIntel H87 Expressです。
◆インテル H87 チップセットの詳細
◆マザーボードの仕様 (Memphis-S)
■ハードディスクドライブ:ST2000DM001-1CH164

CrystalDiskInfoで表示されるハードディスクドライブの情報です。
ST2000DM001-1CH164 2TB
容量:2TB
回転数7200rpm
キャッシュ:64MB
インターフェイス:SATA 6Gb/s
規格サイズ:3.5インチ
動作時の平均消費電力:8.0W
◆シーゲイト|シーゲイトDesktop HDD 仕様書

ST2000DM001のベンチマークはCrystalDiskMarkを使用。
7200回転のHDDなのでシーケンシャル・リードは約190MB/s以上、シーケンシャル・ライトは180MB/s以上出ています。
ベンチマーク5回行った後の温度は27℃→30℃(室温21℃)で約3℃上昇。7200回転のHDDですが発熱は少なめです。
■グラフィックカード:NVIDIA GeForce GT 640 (4GB)

GPU-Zで表示されるNVIDIA GeForce GT 640 (4GB)の詳細。
GeForce GT 640のGPUコアはKeplerアーキテクチャの「GK107」です。
【CUDAコア】384
【テクスチャユニット】32基
【ベースクロック】797 MHz(アイドル時 324.0 MHz)
【メモリクロック】891MHz
【メモリ容量 】4GB
【メモリ・インターフェース】128-bit DDR3
【ROPユニット】16基
■3D MARK 11
DirectX 11専用の3Dベンチマークソフト。プリセットのPerformanceでテスト。

Score:P2094
Graphics Score:1951
Physics Score:4920
Combined Score:1599
ベンチマーク中のクロック(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・796.9 MHz
GPU メモリクロック・・・445.5 MHz
ベンチマーク中の温度(室温 21℃)
CPUの温度(最大値)・・・48.0℃(テスト前 30℃)
GPUの温度(最大値)・・・70.0℃(テスト前 39℃)
ベンチマーク中の最大消費電力
110W
■CINEBENCH R11.5
コンピュータのパフォーマンスを評価します。

OpenGL:43.60 fps
CPUL:5.23 pts
ベンチマーク中のクロック(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・796.9 MHz
GPU メモリクロック・・・445.5 MHz
ベンチマーク中の温度(室温 21℃)
CPUの温度(最大値)・・・49.0℃(テスト前 29℃)
GPUの温度(最大値)・・・59.0℃(テスト前 35℃)
ベンチマーク中の最大消費電力
93W
■ゲームベンチマーク
CPUやGPUの温度はHWMonitor、GPUのクロック周波数はGPU-Z、消費電力はSANWA SUPPLY ワットモニター TAP-TST8を使用。NVIDIAドライバーのバージョンは「GeForce 327.02 Driver」です。

■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
グラフィック設定のプリセット・・・最高品質
スクリーンモード設定・・・フルスクリーン表示
画面解像度・・・1920x1080
スコア:2182
評価:普通
平均フレームレート:17.484
ベンチマーク中のクロック(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・796.9 MHz
GPU メモリクロック・・・445.5 MHz
ベンチマーク中の温度(室温 21℃)
CPUの温度(最大値)・・・45.0℃(テスト前 32℃)
GPUの温度(最大値)・・・71.0℃(テスト前 43℃)
ベンチマーク中の最大消費電力
98W
●快適にプレイするには

グラフィック設定のプリセット・・・標準品質(デスクトップPC)
スクリーンモード設定・・・フルスクリーン表示
画面解像度・・・1920x1080
スコア:4732
評価:快適
平均フレームレート:38.697

グラフィック設定のプリセット・・・標準品質(デスクトップPC)
スクリーンモード設定・・・ウィンドウモード
画面解像度・・・1280x720
スコア:7998
評価:とても快適
平均フレームレート:68.612
ベンチマークで「快適」という評価を出すために、グラフィック設定を標準品質に下げました。さらに快適プレイするなら画面解像度を1280x720、ウインドウモードに設定すると良いと思います。

■ドラゴンクエスト X ベンチマーク
グラフィック設定のプリセット・・・最高品質
スクリーンモード設定・・・フルスクリーン表示
画面解像度・・・1920x1080
スコア:6045
評価:快適
ベンチマーク中のクロック(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・796.9 MHz
GPU メモリクロック・・・445.5 MHz
ベンチマーク中の温度(室温 21℃)
CPUの温度(最大値)・・・42.0℃(テスト前 27℃)
GPUの温度(最大値)・・・68.0℃(テスト前 35℃)
ベンチマーク中の最大消費電力
90W
ドラゴンクエストXは、フルHD(1920x1080)最高品質でも「快適」という結果が出ました。

■ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0
簡易描画設定・・・5(設定は5段階:5が最も良い品質)
スクリーンモード設定・・・フルスクリーン表示
画面解像度・・・1920x1080
スコア:1858
評価:簡易描画設定の調整が必要
ベンチマーク中のクロック(最大値をGPU-Zのログから抜粋)
GPU コアクロック・・・796.9 MHz
GPU メモリクロック・・・445.5 MHz
ベンチマーク中の温度(室温 21℃)
CPUの温度(最大値)・・・44.0℃(テスト前 28℃)
GPUの温度(最大値)・・・69.0℃(テスト前 35℃)
ベンチマーク中の最大消費電力
106W
●快適にプレイするには

簡易描画設定・・・3(設定は5段階:5が最も良い品質)
スクリーンモード設定・・・ウインドウモード
画面解像度・・・1280x720
スコア:6549
評価:快適に動作すると思われます
ベンチマークで「快適」という評価を出すためにグラフィック設定を簡易描画設定で「3」に下げ、さらに画面解像度を1280x720、ウインドウモードに設定しました。
■PC全体の消費電力(モニターを除く)
電源OFF時・・・0.0W
スリープ時・・・2.4W
アイドリング時・・・42W前後
起動時・・・95W(瞬間最大)
今回レビューしたCore i5-4440、7200回転HDD、GeForce GT 640の構成でアイドリング時のPC全体の消費電力(モニターを除く)は約42W。ゲームベンチでは80W~106W、最大は「3DMark 11」の110Wでした。

ウェブサイトの閲覧、動画の視聴、マイクロソフト・オフィスのようなソフトをメイン使用するなら、Core i5-4440、メモリー8GBの構成で特に不満はありませんでした。3Dゲームをしないのならプロセッサー内蔵グラフィックスで十分だと思います。
オプションのグラフィックスカードNVIDIA GeForce GT 640(4GB)は、フルHD最高画質でバリバリ3Dゲームを楽しむのは厳しい性能ですが、画面設定で解像度を低くしたり、画質を下げてGPUの負荷を下げることでプレイ可能なゲームもあります。
1時間ほど連続で負荷が高いゲームベンチをしましたが、内部に熱がこもってCPUやGPUの温度が異常に上昇することはありませんでした。
Webサイトの閲覧や動画の視聴などでは、ゲームベンチよりも低い消費電力で動作し発熱も少なくなるので、PC内部の熱に関しては気にする必要はないと思います。
◆【実機レビュー】HP Pavilion 500-240jp/CTの外観・内部
■レビューについて
※商品仕様/価格については2014年 3月6日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
◆HP Pavilion 500-240jp/CT 製品詳細
◆HP Pavilion Desktop PC 500-240jp/CT(スペックPDF)
◆500-240jp/CT サポート(ドライバー、製品情報、ユーザーガイドなど)
◆マザーボードの仕様 (Memphis-S)
◆ミニタワー500-240jpとスリムタイプ400-220jpとの違い
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