
インテル Core i5-11400H プロセッサーを搭載した「Victus 16-d」で、CPUの低電圧化(アンダーボルト)を試してみました。


最終更新日:2022年4月28日
■目次(ページ内リンク)
◆Victus 16-d(インテル)について
◆「低電圧化(アンダーボルト)」について
◆「VBS」を無効化する
◆「インテリジェント」で低電圧化を行う
◆「手動」で低電圧化を行う
◆「低電圧化設定」の保存・適用
◆「低電圧化」を行う前と後の比較(CINEBECH R23)
◆低電圧化に失敗した場合
◆まとめ:「低電圧化」でパフォーマンスを維持しながら動作温度が少し低下
◆Victus 16-d(インテル)について
◆「低電圧化(アンダーボルト)」について
◆「VBS」を無効化する
◆「インテリジェント」で低電圧化を行う
◆「手動」で低電圧化を行う
◆「低電圧化設定」の保存・適用
◆「低電圧化」を行う前と後の比較(CINEBECH R23)
◆低電圧化に失敗した場合
◆まとめ:「低電圧化」でパフォーマンスを維持しながら動作温度が少し低下
Victus 16-d(インテル)について

Victus 16 シリーズは「インテル」または「AMD」のプロセッサーを搭載したモデルが用意されています。
「AMD搭載モデル」は、CPUの設定を変更することができませんでしたが、Victus 16-d(インテル)スタンダードモデルはCPUの低電圧化(アンダーボルト)が可能です。
この記事では、低電圧化(アンダーボルト)の設定方法や、実際に試してみた結果を記載しています。

【実機レビュー】
⇒ ◆Victus 16-d(インテル)スタンダードモデル
⇒ ◆Victus 16-d(インテル)スタンダードモデル
「低電圧化(アンダーボルト)」について

アプリの説明では、「低電圧化(アンダーボルト)はCPUの消費電力や発熱を抑えるメリットがありますが、CPUコアの電圧変更でシステムが不安定になる場合がある」と記載されています。
「低電圧化」は自己責任でお願いします。


プリインストールされている「OMEN Gaming Hub」で、CPUの低電圧化(アンダーボルト)の設定が可能です。設定できる項目は機種によって異なります。
■インテリジェント
アプリが自動的に最適な設定に調整してくれますが、少し時間がかかります。
⇒ ◆「インテリジェント」で低電圧化を行う
■カスタム
「手動」で低電圧化を行うことができます。
⇒ ◆「手動」で低電圧化を行う
アプリが自動的に最適な設定に調整してくれますが、少し時間がかかります。
⇒ ◆「インテリジェント」で低電圧化を行う
■カスタム
「手動」で低電圧化を行うことができます。
⇒ ◆「手動」で低電圧化を行う
「低電圧化」は手動で設定することができますが、最初は「インテリジェンス」でどのように調節されるかを試してみてもよいかもしれません。

「VBS」を無効化する

「低電圧化」を行うときに上記のようなメッセージが表示された場合は、VBS(Virtualization-Based Security)を無効化する必要があります。
VBSを無効化したい場合は、Windows11の「コア分離(メモリ整合性)」をOFFにします。下記で手順を紹介していきます。


スターメニューを右クリックした後「設定」をクリック。

「プライバシーとセキュリティ」をクリック。

「Windows セキュリティ」をクリック。

「デバイスセキュリティ」をクリック。

「コア分離」の詳細をクリック。

メモリの整合性が「オン」になっていますが、クリックして「オフ」にします。

ユーザーアカウント制御のメッセージが表示されたら「はい」をクリック。

メモリの整合性が「オフ」になっていることを確認した後、「再起動する」をクリック。

ユーザーアカウント制御で「はい」をクリックするとPCが再起動します。
PCを再起動するとVBSが無効化され「低電圧化」ができるようになります。

「インテリジェント」で低電圧化を行う
「低電圧化(アンダーボルト)」を行うにな、VBS(Virtualization-Based Security)を無効化する必要があります。
⇒ ◆「VBS」を無効化する
⇒ ◆「VBS」を無効化する

「インテリジェンス」のボタンをクリックすると、自動的に「低電圧化」が実行されます。

注意事項を確認して「続行」をクリック。

「低電圧化中」は自動的に数回再起動します。
途中で「ブルースクリーン」になることがありましたが、自動的に再起動してプロセスを進めていました。


CPUの低電圧化が正常に完了すると上記のような画面がと表示されます。
「低電圧化の設定」は保存することができます。

「手動」で低電圧化を行う

カスタムを選択すると「手動」で低電圧化を行うことができます。
この記事ではいきなり-0.100Vに設定して進めていますが、少しづつ様子を見ながら調整したほうが良いと思います。


設定が決まったら「適用」をクリック。

「続行」をクリックすると低電圧化が実施されます。

「インテリジェンス」は13分くらい時間がかかりましたが、「手動」の場合はすぐに設定が反映されます。

「低電圧化設定」の保存・適用

CPUの右側のタブをクリックすると、保存された設定の確認や読み出しを行うことができます。
プリセットの保存は最大5つまで。それ以上保存すると最も古い設定が削除されます。


プリセットの右側にある「小さい三角」をクリックすると、CPU電圧のオフセットが表示されます。
「低電圧化」を行う前と後の比較(CINEBECH R23)
低電圧化の設定 | 初期設定 | -0.050V | -0.100V |
CINEBECH R23 マルチコア | 8294 pts | 8328 pts | 計測不可 |
CPUコアの最大温度 | 98℃ | 98℃ | - |
CPUコアの平均温度 | 78℃ | 76℃ | - |
最大消費電力 | 63.5W | 61.6W | - |
平均消費電力 | 45.4W | 41.5W | - |
初期設定と「インテリジェンス」で-0.050Vに設定したスコアやCPUの温度、電圧を比較。
CPUコアの最大温度は変わりませんでしたが、平均温度は約2℃下がりました。最大消費電力は約1.9W、平均消費電力は約3.4W低下しています。(※室温:約25℃)
「手動」で-0.100Vに設定してベンチマークテストを行いましたが、途中で止まってしまいスコアを計測できませんでした。
-0.050Vに設定した場合、ベンチマークのスコアはほぼ同じ(誤差程度ですが僅かに向上)でした。


低電圧化に失敗した場合

「低電圧化」を行うとPC動作が不安定になったり、使用中に止まって「ブルースクリーン」になる場合があります。
ブルースクリーンになった場合は自動的に再起動し初期設定に戻りました。

まとめ

「低電圧化」でパフォーマンスを維持しながら動作温度が少し低下
・最初に「VBS」を無効化する必要がある
・「インテリジェンス」で低電圧化を自動調節
・-0.050Vでパフォーマンスを維持しながら動作温度や消費電力が少し低下
・設定に失敗して「ブルースクリーン」になった場合は自動的に再起動し初期設定に戻る
「低電圧化」を行う前に「VBS」を無効化する必要があります。電圧の設定は手動で変更することができますが、初めて「低電圧化」を行う場合は自動的に最適な設定に調整してくれる「インテリジェンス」がおすすめです。
実際の効果は、インテリジェンスで調整された-0.050Vでパフォーマンスを維持しつつ少し動作温度が下がりました。
※電圧を下げすぎるとPCが不安定になったり、「ブルースクリーン」になりPCが自動的に再起動する場合がありました。無理な設定をすると故障の原因になりますので「低電圧化」は自己責任でお願いします。
実際の効果は、インテリジェンスで調整された-0.050Vでパフォーマンスを維持しつつ少し動作温度が下がりました。
※電圧を下げすぎるとPCが不安定になったり、「ブルースクリーン」になりPCが自動的に再起動する場合がありました。無理な設定をすると故障の原因になりますので「低電圧化」は自己責任でお願いします。
「停電圧化」で劇的にCPUの動作温度や消費電力が下がるわけではありませんが、何もしないよりは少し効果がありますね。

【実機レビュー】
⇒ ◆Victus 16-d(インテル)スタンダードモデル
⇒ ◆Victus 16-d(インテル)スタンダードモデル
■レビューについて
※温度や消費電力の測定値は、使用状況や環境によって変わる場合があります。あくまでも目安としてご覧ください。
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