
ARM版Windowsを搭載した法人向けの2in1コンバーチブルPC「HP Elite Folio」の実機レビュー!
レビュー機は日本仕様です。Windows 10、Snapdragon 8cx Gen2、16GBメモリ、日本語キーボードを搭載しています。

最終更新日:2021年11月28日
■目次(ページ内リンク)
下記のリンクをクリックすると目的の場所に移動します。
HP Elite Folio(法人向けモデル)の製品特徴
◆クロスオーバー2in1デバイス「HP Elite Folio」の注目ポイント
◆レビュー機のスペック
◆ARMアーキテクチャについて
◆Windows11で「x64エミュレーション」に対応
外観/カラー/ボディの素材について
◆外観について:スタイリッシュで上質な手帳のようなノートブック
◆カラーリングについて:ブラックでまとめたシックなカラー
◆素材について:ヴィーガンレザー& マグネシウムのボディ
◆サイズや重さについて
液晶ディスプレイについて
◆13.5インチ(3:2) WUXGA+・IPSディスプレイのスペック/使用感
◆ディスプレイの色域(sRGB、AdobeRGB、DCI-P3)を測定
◆ディスプレイを回転しなくてもタブレットに変形できる独特の機構
◆「メディアモード」または「タブレットモード」利用時のスリープからの復帰について
Webカメラについて
◆720p HD Webカメラ・IRカメラ・プライバシーシャッター付き
各部分の仕様/使い勝手について
◆バックライトキーボード(日本語配列、防滴機能付き)
◆クリックパッド(タッチジェスチャー対応)
◆インターフェース
◆指紋認証センサー(非搭載)
◆サウンド&オーディオ
◆底面のデザイン/冷却機構について
4G LTE/5G について
◆nano SIM カードスロットについて ※デュアルSIM構成
◆4G LTE/5Gの対応バンド
HP Elite Folioの性能について
◆プロセッサーのベンチマーク [Geekbench5]
◆メモリの仕様/搭載量について
◆SSD のベンチマーク
◆グラフィックスのベンチマーク[Night Raid]
◆バッテリー駆動時間のテスト(Youtubeを視聴)
◆ベンチマーク時の動作温度について
◆高負荷時のキーボードの温度について
◆冷却ファンの音について(ファンレスなので静か)
同梱品に関すること
◆同梱品について
◆専用化粧箱について
◆PCリサイクルラベルについて
◆65W スマートACアダプター
◆HP Elite スリム アクティブペン
お役立ち情報
◆サポートページ:トラブルシューティング・ドライバー・取扱説明書
◆回復ドライブの作成について
製品の仕様・価格について
◆「HP Elite Folio」のスペック・販売価格
◆キャンペーン:お得なクーポン!
まとめ
◆「HP Elite Folio」の評価
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HP Elite Folio(法人向けモデル)の製品特徴
◆クロスオーバー2in1デバイス「HP Elite Folio」の注目ポイント
◆レビュー機のスペック
◆ARMアーキテクチャについて
◆Windows11で「x64エミュレーション」に対応
外観/カラー/ボディの素材について
◆外観について:スタイリッシュで上質な手帳のようなノートブック
◆カラーリングについて:ブラックでまとめたシックなカラー
◆素材について:ヴィーガンレザー& マグネシウムのボディ
◆サイズや重さについて
液晶ディスプレイについて
◆13.5インチ(3:2) WUXGA+・IPSディスプレイのスペック/使用感
◆ディスプレイの色域(sRGB、AdobeRGB、DCI-P3)を測定
◆ディスプレイを回転しなくてもタブレットに変形できる独特の機構
◆「メディアモード」または「タブレットモード」利用時のスリープからの復帰について
Webカメラについて
◆720p HD Webカメラ・IRカメラ・プライバシーシャッター付き
各部分の仕様/使い勝手について
◆バックライトキーボード(日本語配列、防滴機能付き)
◆クリックパッド(タッチジェスチャー対応)
◆インターフェース
◆指紋認証センサー(非搭載)
◆サウンド&オーディオ
◆底面のデザイン/冷却機構について
4G LTE/5G について
◆nano SIM カードスロットについて ※デュアルSIM構成
◆4G LTE/5Gの対応バンド
HP Elite Folioの性能について
◆プロセッサーのベンチマーク [Geekbench5]
◆メモリの仕様/搭載量について
◆SSD のベンチマーク
◆グラフィックスのベンチマーク[Night Raid]
◆バッテリー駆動時間のテスト(Youtubeを視聴)
◆ベンチマーク時の動作温度について
◆高負荷時のキーボードの温度について
◆冷却ファンの音について(ファンレスなので静か)
同梱品に関すること
◆同梱品について
◆専用化粧箱について
◆PCリサイクルラベルについて
◆65W スマートACアダプター
◆HP Elite スリム アクティブペン
お役立ち情報
◆サポートページ:トラブルシューティング・ドライバー・取扱説明書
◆回復ドライブの作成について
製品の仕様・価格について
◆「HP Elite Folio」のスペック・販売価格
◆キャンペーン:お得なクーポン!
まとめ
◆「HP Elite Folio」の評価
クロスオーバー2in1デバイス「HP Elite Folio」の注目ポイント

「HP Elite Folio」の主な特徴・注目ポイント
・クロスオーバー2in1デバイス(PC⇒タブレットに変形)
・ボディのカバーに「ヴィーガンレザー」を使用
・高い耐久性(MIL-STD 810Hの19項目ものテストをパス)
・ARMアーキテクチャを採用
・静音性に優れる「ファンレス」仕様
・オルウェイズ コネクテッド(常時接続)
・高速な「Wi-Fi 6」を搭載
・「5G」通信に対応
・顔認証でログイン可
・Audio by Bang &Olufsenのスピーカーを4つ搭載
・アクティブペンの「充電機能付き格納庫(トレー)」を搭載
PCからタブレットに変形可能なクロスオーバー2in1デバイス「HP Elite Folio」は、上質な手帳のような外観とARMアーキテクチャを採用していることが大きな特徴です。

レビュー機のスペック

レビュー機(16GBメモリ搭載モデル)の主なスペック
・Windows 10 Pro(64bit)
・13.5インチ・IPSタッチディスプレイ、WUXGA+(1920×1280)
・Qualcomm Snapdragon 8cx Gen2(8コア、4MBキャッシュ、最大 3.0GHz)
・オンボード16GB(8GB x 2)LPDDR4X
・512GB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe)
・Qualcomm Adreno 690 Graphics
・nano SIM カードスロット
・Wi-Fi 6 + Bluetooth 5
・リチウムイオンポリマーバッテリ(4セル、46WHr、高耐久性)
・バッテリ駆動時間:最大 約21.1時間
ARMアーキテクチャについて
ARMアーキテクチャ搭載機は、64 bit (x64) アプリが動作しないという制約があります。
■64 bit (x64) アプリが動作しない。64bit(ARM64)アプリ、32bit(ARM32)アプリ、または 32bit(x86)アプリが必要。
■Windows 10 ARM ベースの PC 用に設計されているハードウェア、ゲーム、ウイルス対策ソフトウェア、およびアプリ用のドライバーのみ動作。
■ベータ版のPhotoshop は Windows10(64bit)のARMデバイスにおいてネイティブ動作(2021年5月の時点)⇒ ◆Photoshop ARM プロセッサーのサポート
■Lightroom 4.1 は、ARMプロセッサーの Windows コンピューターのネイティブ環境で動作 ⇒ ◆アドビのアプリは ARM プロセッサーの Windows コンピューターで動作しますか?
■Microsoft Office マクロソフト オフィス)は32ビット版を選択すればARMベースのプロセッサで動作します。32bit版アドインは使えますが、64bit版アドインは64bit版のOfficeでしか使えません。⇒ ◆64 ビット版または 32 ビット版の Office を選択する
■Windows 10 ARM ベースの PC 用に設計されているハードウェア、ゲーム、ウイルス対策ソフトウェア、およびアプリ用のドライバーのみ動作。
■ベータ版のPhotoshop は Windows10(64bit)のARMデバイスにおいてネイティブ動作(2021年5月の時点)⇒ ◆Photoshop ARM プロセッサーのサポート
■Lightroom 4.1 は、ARMプロセッサーの Windows コンピューターのネイティブ環境で動作 ⇒ ◆アドビのアプリは ARM プロセッサーの Windows コンピューターで動作しますか?
■Microsoft Office マクロソフト オフィス)は32ビット版を選択すればARMベースのプロセッサで動作します。32bit版アドインは使えますが、64bit版アドインは64bit版のOfficeでしか使えません。⇒ ◆64 ビット版または 32 ビット版の Office を選択する
実際に使ってみると「64bit版アプリ」が使えないのは不便に感じますね・・・。この記事でいつも使用しているベンチマークソフト(CINEBENCHやFireStrikeなど)やペイントソフトで使えないものがありました。


Windows11で「x64エミュレーション」に対応
■「Windows用のx64エミュレーション」を利用する場合はWindows 11へのアップデートが必須。(※Windows 10は対象外。)
※記事掲載時点では、HP Elite Folioの製品詳細ページに「x64エミュレーション」に関する記載はありません。
【関連記事】
⇒ ◆「Windows 11 on ARM」のx64エミュレーションが正式リリース
※記事掲載時点では、HP Elite Folioの製品詳細ページに「x64エミュレーション」に関する記載はありません。
【関連記事】
⇒ ◆「Windows 11 on ARM」のx64エミュレーションが正式リリース
「x64エミュレーション」が使えるのなら、この機種の評価は大きく変わりそうですね。多少動作が遅くても、64bitのアプリが「使える」「使えない」の違いはかなり大きいと思います。

外観・デザインについて

スタイリッシュで上質な手帳のようなノートブック
・上質な手帳のような外観
・スタイリッシュなデザイン
・側面はディスプレイを開きやすい形状
■外観・デザインの評価
「HP Elite Folio」は手帳のような外観が大きな特徴です。基本的には以前に販売されていたHP Spectre Folio(⇒ ◆実機レビュー)とほぼ同じようなデザインですが、カラーがブラックになりパームレスト部分が金属に変更されて、精悍でスタイリッシュな印象に仕上がっています。
「HP Elite Folio」は手帳のような外観が大きな特徴です。基本的には以前に販売されていたHP Spectre Folio(⇒ ◆実機レビュー)とほぼ同じようなデザインですが、カラーがブラックになりパームレスト部分が金属に変更されて、精悍でスタイリッシュな印象に仕上がっています。
他のノートパソコンとは大きく異なる外観は「特別感」がありますね。


ディスプレイを閉じると「上質な手帳」のような雰囲気。⇒ ◆素材について

側面は内側が「くの字」になっています。指の引っ掛かりが良いのでディスプレイを開きやすいですね。


インターフェースはかなり割り切った仕様で、USB Type-Cとオーディオ端子のみ搭載 ⇒ ◆インターフェースについて

天面にはプレミアムPC向けの「スラッシュロゴ」が刻まれています。

独特な変形機構を備えたヒンジ部分。⇒ ◆変形について

「メディアモード」に変形した状態。⇒ ◆変形について

ディスプレイのサイズ13.5インチで、アスペクト比は3:2を採用。⇒ ◆ディスプレイについて
カラーリングについて

ブラックでまとめたシックなカラー
・ヴィーガンレザー:ブラック
・キーボード&パームレスト:ブラック
・アクセントカラー:ステッチ部分(白色)
・ロゴマーク(ディスプレイ下部):光沢感が少な目のシルバー
※色味は光の当たり方や見る角度よって変わります。
■カラーリングの評価
ヴィーガンレザー(天面と底面)とキーボード部分に「ブラック」を採用しているのでシックで精悍な印象です。「ブラック」はSpectre シリーズのアッシュブラック(⇒ 実機レビュー)よりも濃い目の色合いになります。
光輝く部分は一切ありませんが、その代わりに天面の一部にアクセントとして「白色のステッチ」が採用されています。
ヴィーガンレザー(天面と底面)とキーボード部分に「ブラック」を採用しているのでシックで精悍な印象です。「ブラック」はSpectre シリーズのアッシュブラック(⇒ 実機レビュー)よりも濃い目の色合いになります。
光輝く部分は一切ありませんが、その代わりに天面の一部にアクセントとして「白色のステッチ」が採用されています。
折り目の付近にさりげない感じでつけられている「白色のステッチ」がオシャレですね。


ステッチ以外は全て「ブラック」で統一。

刻印スタンプで作成された「スラッシュロゴ」。

ディスプレイ下部のロゴマークは光沢感が控えめなシルバーです。

ボディの素材について

ヴィーガンレザー& 軽量で丈夫なマグネシウムのボディ
・ボディにヴィーガンレザー(ポリ塩化ビニル)を採用
・ボディの90%はリサイクルされた「マグネシウム素材」を使用
・キートップはDVDからリサイクルされた素材を50%使用
・スピーカーBOXはオーシャンバウンド・プラスチックを使用
・高耐久性(※HP独自のテストとMIL-STD 810Hテストをパス)
■ボディの素材について
HP Spectre Folio(⇒ ◆実機レビュー)は本革でしたが、HP Elite Folioは「ヴィーガンレザー」を採用。ポリ塩化ビニル製なのでフェイクレザーになりますが、手で触れた時の質感が良く、持った時に滑りにくいことが特徴です。
HP Spectre Folioはパームレストの部分まで本革で覆われていましたが、HP Elite Folioは天面と底面のみ「ヴィーガンレザー」を採用し、パームレストの部分は金属(マグネシウム)になっています。
HP Spectre Folio(⇒ ◆実機レビュー)は本革でしたが、HP Elite Folioは「ヴィーガンレザー」を採用。ポリ塩化ビニル製なのでフェイクレザーになりますが、手で触れた時の質感が良く、持った時に滑りにくいことが特徴です。
HP Spectre Folioはパームレストの部分まで本革で覆われていましたが、HP Elite Folioは天面と底面のみ「ヴィーガンレザー」を採用し、パームレストの部分は金属(マグネシウム)になっています。
「ヴィーガンレザー」は本革のような使うほどの味わい(経年変化)を楽しむことができませんが、お手入れが不要なので扱いやすいですね。


上質な手触りの「ヴィーガンレザー」を採用。

「マグネシウム素材」で剛性が高いキーボード部分。法人向けのノートPCは要求が厳しいテストをクリアしているので、個人向け製品よりも耐久性が高くなっています。
キーボード上部に「アクティブペン」を収納できるようになっています。⇒ ◆アクティブペンについて



HP Spectre Folio(⇒ ◆実機レビュー)はパームレスト部分が「本革」で覆われていましたが、「HP Elite Folio」は金属です。
キーボード部分は「たわみ」がとても少ないので、しっかりとタイピングすることができますね。

サイズや重さについて

カバー付きであることを考慮すれば妥当な重さ
・サイズ:298.6 mm(幅)× 229.6 mm(奥行き)
・高さ(厚み):16.1 mm
・質量:約1.33kg (公称値)
■サイズ・重さの評価
「HP Elite Folio」は外側にカバーが付いているので重さは約1.33kgありますが、同じ13.5インチのHP Spectre x360 14(⇒ ◆実機レビュー)とほぼ同じサイズ・重さになります。
「HP Elite Folio」は外側にカバーが付いているので重さは約1.33kgありますが、同じ13.5インチのHP Spectre x360 14(⇒ ◆実機レビュー)とほぼ同じサイズ・重さになります。
「1kg前後のHP製ノートパソコン」と比較すると少し重く感じられますが、十分に持ち運び可能な重さです。


16GBメモリ搭載モデルの実測値は約1.336kg。
機種名 | 幅(mm) | 奥行き(mm) | 高さ(mm) | 質量 |
HP Pavilion Aero 13-be ※13.3インチ | 298 | 209 | 18.9 | 約957g |
HP Elite Dragonfly G2 ※13.3インチ | 304.3 | 197.5 | 16.1 | 約989g ※2セルバッテリ 約1.15kg ※4セルバッテリ |
HP Elite Dragonfly ※13.3インチ | 304.3 | 197.5 | 16.1 | 約999g ※2セルバッテリ 約1.13kg ※4セルバッテリ |
HP Spectre x360 13 ※13.3インチ | 307 | 194.5 | 16(最薄部) 18.5(最厚部) | 1.24kg |
HP ENVY x360 13 ※13.3インチ | 306 | 194 | 15.5(最薄部) 16.5(最厚部) | 1.25kg |
HP Elite Folio ※13.5インチ | 298.6 | 229.6 | 16.1 | 1.33kg |
HP Spectre x360 14 ※13.5インチ | 298.37 | 220.14 | 16.99 | 1.36kg |
外側にカバーが付いていてPCバッグ(約200~300g)が不要であることを考慮すると、HP Spectre x360 14でPCバッグ(⇒ ◆HP RENEW スリーブケース14)を使う場合よりも軽いですね。

13.5インチ(3:2) WUXGA+(光沢)・IPSディスプレイのスペック/使用感

HP Elite Folioに搭載されているディスプレイの特徴
・画面のサイズ:13.5インチ
・アスペクト比:3:2
・画面の表示領域:幅 286mm、高さ 190mm ※実測値
・画面解像度:1920×1280(WUXGA+)
・表面処理:光沢
・視野角が広い「IPS方式」
・輝度:400nit
・画素密度:非公開
・色域:非公開
・画面のぎらつき感:少なめですが他のHP製個人向けノートと比較すると少しあり
・ベゼルの幅(黒い部分):上部13mm、左右4mm、下部10mm ※実測値
・タッチ対応
・ペン入力対応(※ワコムAES)
・プライバシーモード(覗き見防止機能):非搭載
■ディスプレイの評価
HP Elite Folioのディスプレイは、フルHD(1920x1080)よりも縦の表示領域が広い13.5インチ(3:2)を採用。画面をスクロールする頻度が減るの作業時の快適さが向上します。
色域が「非公開」なのでクリエイティブな用途ではお勧めしにくいのですが、色味や発色などは良いので日常的な作業(Webサイトの閲覧や動画視聴など)やビジネス用途で十分使えるレベルです。
HP Elite Folioのディスプレイは、フルHD(1920x1080)よりも縦の表示領域が広い13.5インチ(3:2)を採用。画面をスクロールする頻度が減るの作業時の快適さが向上します。
色域が「非公開」なのでクリエイティブな用途ではお勧めしにくいのですが、色味や発色などは良いので日常的な作業(Webサイトの閲覧や動画視聴など)やビジネス用途で十分使えるレベルです。
このモデルは斜めからの覗き見を防止する「プライバシーモード」が非搭載であることは評価が分かれるかもしれません。公共の場所で使いたい方にとっては気になるところですね。 

ディスプレイの使用感について

■表面処理(映り込み)について
「光沢」パネルなので、場所によっては「映り込み」が発生して画面が見にくくなる場合があります。
■視野角について
「IPSパネル」は視野角が広く斜めから見た時の色調の変化が少なめです。
■色域について
いつもレビューで使用している機材が互換性の問題で使用できなかったので、目視で色味をチェックしました。⇒ ◆ディスプレイの色域について
■カラーバランスについて
画面は少し寒色系の色合いに見えますが「極端な青っぽさ」はありません。一般的な使用やビジネス用途では問題ないと思います。
■ぎらつき感
画面のギラつきは「少なめ」です。シビアに評価すると、これまでレビューしてきた他のHP製個人向けノートと比較すると少しありますが、気になるほどではありません。
■輝度(画面の明るさ)について
明るさを最大にした場合でも「まぶしい」と感じることはありませんでしたが、長時間使用する場合は少し明るさを下げた方が目に優しいと思います。
ディスプレイの色域について

いつもレビューで使用しているカラーマネージメントツールの「Spyder5 Elite」が互換性の問題で使用できなかったので、目視で色味をチェックしました。
sRGBの色域が70%のディスプレイは色がくすんで見えるのですが、「HP Elite Folio」のディスプレイは色域が100%のHP Pavilion Aero 13-beと同じような色に見えました。
目視で正確な色域は判断できませんが、「HP Elite Folio」のディスプレイは発色が良く鮮やかな色味なのでsRGBカバー率は90%以上だと思われます。
sRGBの色域が70%と90%以上のディスプレイは、「色の鮮やかさ」に大きな違いがあるので見た瞬間にわかります。 

ディスプレイを回転しなくてもタブレットに変形できる独特の機構

「HP Elite Folio」は、ディスプレイを回転させなくても「タブレットモード」にできる独特の変形機構を備えていることが大きな特徴です。


通常使用する「ノートPCモード」。

「メディアモード」や「タブレットモード」に変形する場合は、ディスプレイの下部を開いて前の方に倒していきます。

マグネットが内蔵されているタッチパッドの上側にディスプレイを置くと「メディアモード」になります。

「タブレットモード」にする場合は、ディスプレイを前方に引きながら寝かせていきます。

ディスプレイを回転させることなく「タブレットモード」にすることができます。
ディスプレイを回転させることなく変形できるので、電車の席に座っているような窮屈な状態でも「タブレットモード」することができますね。

「メディアモード」または「タブレットモード」利用時のスリープからの復帰について

■「メディアモード」または「タブレットモード」利用時のスリープからの復帰について
・メディアモード
・タブレットモード
この製品は「電源スイッチ」が側面ではなくキーボード上にあるので、上記のモードを利用しているときにスリープ状態になってしまった場合は、キーボード上のキーを押してスリープから復帰させる必要があります。
・メディアモード
・タブレットモード
この製品は「電源スイッチ」が側面ではなくキーボード上にあるので、上記のモードを利用しているときにスリープ状態になってしまった場合は、キーボード上のキーを押してスリープから復帰させる必要があります。
タブレットに変形するコンバーチブルPCは「電源スイッチ」は側面にある方が良いですね。今のところ、スリープ状態になるまでの時間を少し長めに設定するしかなさそうです。

720p HD Webカメラ・IRカメラ・プライバシーシャッター付き
![]() | |||
シャッターOFF (撮影可) | シャッターON (撮影不可) | ||
Webカメラの仕様・特徴について
・720p HD Webカメラ(固定焦点レンズ)
・静止画:92万画素
・動画:92万画素
・IRカメラ:Windows Hello対応(顔認能機能あり)
・プライバシーシャッター:カメラを隠シャッター
カメラのシャッターはシンプルな「手動式」です。シャッターを閉じるとカメラの部分が白くなります。見た目でカメラが使えない状態だとがわかるので安心ですね。


バックライトキーボード(日本語配列、防滴機能付き)

※画像をクリックすると拡大表示します。
標準的な配列で使いやすいキーボード
・日本語配列(JIS標準準拠、OADG準拠配列、85キー)
・キーピッチ:約18.4×18.4mm
・キーストローク:約1.3mm
・スクリーンショットは Fn + 右shift(prt scr)
・防滴機能付き
・バックライト付き(※f 11でON/OFF、2段階調光)
・バックライトは何も操作しない状況が約15秒続くと自動的に消灯
■キーボードの評価
HPの個人向けノートPCにはキーボードの右端に1列がある特殊な配列の製品がありますが、法人向けの「HP Elite Folio」は標準的な配列が採用されています。キーピッチやキーストローク、「適度なクリック感」がある押し心地などは他のHP製品と同じような感じです。
HPの個人向けノートPCにはキーボードの右端に1列がある特殊な配列の製品がありますが、法人向けの「HP Elite Folio」は標準的な配列が採用されています。キーピッチやキーストローク、「適度なクリック感」がある押し心地などは他のHP製品と同じような感じです。
法人向け製品は標準的な配列なので使いやすいですね。「防滴機能」は少し水がかかる程度なら役に立ちそうです。


矢印キーは大きめのサイズで、押しやすい凸型の配置。

バックライトは何も操作しない状態が約15秒続くと自動的に消灯します。(※何かキーを押すと再び点灯)
[f 11]キーで、点灯(明るい)>点灯(暗め)>OFF の順に切り替わります。


クリックパッド(タッチジェスチャー対応)

滑らかな触り心地のクリックパッド
・クリックパッドのサイズ:幅110mm、高さ65mm ※実測値
・表面は滑らかな触り心地
・「カチッ」とした押し心地の左下/右下クリック
・タッチジェスチャー対応
クリックパッドは「大きめのサイズ」で滑らかな触り心地です。


インターフェース
■インターフェースの評価
HPの法人向け製品は「HDMI出力端子」や従来の「USB Type-A」を備えているものが多いのですが、「HP Elite Folio」はUSB Type-C x2とヘッドフォン端子のみ搭載しています。充電は左右どちらのUSB Type-C 端子でも可能です。
※USB Type-C・・・端子の向きを気にする必要がない最新規格の端子
※HP Fast Charge(急速充電)対応
HPの法人向け製品は「HDMI出力端子」や従来の「USB Type-A」を備えているものが多いのですが、「HP Elite Folio」はUSB Type-C x2とヘッドフォン端子のみ搭載しています。充電は左右どちらのUSB Type-C 端子でも可能です。
※USB Type-C・・・端子の向きを気にする必要がない最新規格の端子
※HP Fast Charge(急速充電)対応
かなり割り切った仕様なので、従来のUSB機器を接続する場合は「変換アダプタ」や「USB Type-C スマートハブ」のようなものが必要になります。

左側面のインターフェース

・USB Type-C(5Gbps高速転送、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4機能付き)
・スピーカー
※5Gbps=625MB/s 理論値
・スピーカー
※5Gbps=625MB/s 理論値
右側面のインターフェース

・スピーカー
・USB Type-C(5Gbps高速転送、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4機能付き)
・コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック
・USB Type-C(5Gbps高速転送、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4機能付き)
・コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック
薄型のモバイルノートPCなので光学ドライブ(DVDやブルーレイ)やメディアカードスロットは非搭載です。

指紋認証センサー
サウンド&オーディオ

「Bang & Olufsen」のスピーカーを4基搭載
・サウンドはオーディオメーカーの老舗「Bang & Olufsen」
・クアッドスピーカー(キーボードの両端に2基、側面に2基)
スピーカーはキーボードの両端に2基、底面に2基搭載しています。


キーボードの両端に搭載されているスピーカー。
底面のデザイン/冷却機構について

底面のデザインについて
・フラットな底面
・吸気口やゴム足などがない
ファンレス仕様(冷却ファン非搭載)なので、底面に吸気口はありません。ゴム足もなくフラットな形状になっています。

nano SIM カードスロットについて

「nanoSIM カード スロット」はペンの収納部分に搭載されています。

nanoSIM カードスロットは押すと少し飛び出す仕組みなので「SIMピン」は不要です。
スロットが側面ではなく狭いスペースに搭載されているので、SIMカードを乗せた状態のトレイを差し込みにくいですね。少し手元が狂うとトレイからSIMが外れてしまうことがありました。

デュアルSIM仕様(8GB/16GBメモリ搭載モデル)
![]() | |||
SIM1(nanoSIM) | SIM2(eSIM) | ||
販売されている2モデル(8GBまたは16GBメモリ搭載モデル)はデュアルSIM構成になっています。SIM1は「nanoSIM」、SIM2は「eSIM」を使用可能です。
「eSIM」はスマートフォンやPCに内蔵された本体一体型のSIMです。オンラインで開通手続きが可能で、SIMカードを差し替える必要がありません。

※NanoSIMカードは電源OFFの状態で抜き差しを行ってください。
4G LTE/5Gの対応バンド
※SIMカードは本体に同梱されません。
※4G LTE/5G通信を利用するためには、通信キャリアとの通信契約が必要となります。
※4G LTE/5G通信を利用するためには、通信キャリアとの通信契約が必要となります。
HP Elite Folioは、4G LTE/5Gに対応しています。

「Qualcomm Snapdragon X55 5G Modem」のカバーする通信方式及び周波数帯、通信速度
■周波数
•LTE (FDD)
B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/
B12/B13/B14/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28/B29/B30/B66
•Penta-band:
DC-HSPA+/HSPA+/HSPA/UMTS
B1/B2/B4/B5/B6/B8/B9/B19
•5GNR Sub 6GHz(5Gモバイルネットワーク)
n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n41/n66/n77/n78/n79
※国内で利用されていない周波数帯は、海外での利用時(ローミング時または現地SIMカード利用時)に有効となります。ファームウェア更新が必要となることがあります。
■通信速度
•WCDMA PS: UL (384 kbps)/ DL (384 kbps)
•DC-HSPA+ :UL (5.76 Mbps)/ DL (42 Mbps)
•LTE : UL (150 Mbps)/ DL (2Gbps) @5CA CAT20
※規格上の最高速度であり実行有効速度が同様の結果とならない場合があります。
プロセッサーのベンチマーク[Geekbench5]

Geekbench 5 ベンチマーク(室温24℃)
・プロセッサーの性能テスト
・Snapdragon 8cx Gen2(最大3.0GHz、8コア8スレッド)
・マルチスレッドのスコア「3159」※全コアの性能
・シングルスレッドのスコア「798」※1コアの性能
※C=コア T=スレッド
ARMアーキテクチャの「Snapdragon 8cx Gen2」は、インターネットや動画の視聴、文書作成などをこなせる性能を備えています。
AMD Ryzen 7 5800Uプロセッサー(⇒ ◆実機レビュー)と比較すると6割くらいの性能ですが、少し古め(3年くらい前)のCore i5-7200Uと比較するとマルチスレッドは約2倍も高性能です。

メモリについて

メモリの仕様・容量について
・メモリのタイプ:LPDDR4X
・容量:16GB(2 x 8 GB)
・オンボード(※マザーボード直付け、交換不可)
「HP Elite Folio」は8GBと16GBのメモリを搭載した2モデル用意されています。
インターネットや動画視聴、文書作成なら8GBメモリで十分ですが、画像処理や動画編集などで大きいサイズのデータを取り扱う場合は容量が大きい16GBの方が快適に作業することができます。(※取り扱うデータサイズが小さければ8GBもメモリでも作業可能です。)
インターネットや動画視聴、文書作成なら8GBメモリで十分ですが、画像処理や動画編集などで大きいサイズのデータを取り扱う場合は容量が大きい16GBの方が快適に作業することができます。(※取り扱うデータサイズが小さければ8GBもメモリでも作業可能です。)
ビジネス用途では8GBのメモリを搭載したモデルで問題ないと思います。

SSDの性能について
512GB SSD (PCIe NVMe M.2) の仕様・ベンチマーク
■大容量ファイルの転送速度(SEQ1M Q8T1)
連続読み込み:約3133 MB/s
連続書き込み:約1270 MB/s
■小さいファイルのランダムアクセス(RAND4K Q1T1)
ランダム読み込み:約30 MB/s
ランダム書き込み:約52 MB/s
■起動時間
電源スイッチを押してからデスクトップ画面が表示されるまで約44~50秒
「HP Elite Folio」に搭載されている512GB SSDは、他のHPノートPCと同じくらいの性能です。大容量ファイルの転送速度(連続読み込み)は高速な部類になります。
起動時間は何回テストしても約44~50秒くらいかかりました。起動が速い機種は約10~12秒くらい、遅い機種でも20秒くらいで起動しますが、それと比較するとかなり遅めです。スマートフォンのようにスリープで運用することを前提にしているのだと思われます。
起動時間は何回テストしても約44~50秒くらいかかりました。起動が速い機種は約10~12秒くらい、遅い機種でも20秒くらいで起動しますが、それと比較するとかなり遅めです。スマートフォンのようにスリープで運用することを前提にしているのだと思われます。
プロセッサーがそれほど高性能でなくても、高速なSSDを搭載していれば結構快適に使えますね。

※レビュー機のSSDの型番は「WDC PC SN730 SDBPNTY-512G-1006」
※販売時期によってメーカーが変更される場合があります。テスト結果はあくまでも参考としてご覧ください。
※販売時期によってメーカーが変更される場合があります。テスト結果はあくまでも参考としてご覧ください。
グラフィックスの性能について

3DMARK「Night Raid」ベンチマーク
・統合GPU向けのベンチマークテスト
・Qualcomm Adreno 690 GPU(プロセッサーに内蔵)
・グラフィックステストのスコア「8725」
・テスト1のフレームレート「34.73 FPS」
・テスト2のフレームレート「48.41 FPS」
「Qualcomm Adreno 690 GPU」のグラフィックスは、Iris Xe Graphics(Core i5-1135G7)と比較すると約45%くらいの性能です。
ゲーム性能は最新のインテルやAMDのプロセッサー内蔵GPUよりも低い性能ですが、全画面表示でのYouTubeの動画視聴は問題なくこなせる性能を備えています。

バッテリー駆動時間のテスト(Youtubeを視聴)

■YouTubeのフルHD動画を1時間再生したときのバッテリー残量
【バッテリ残量】94%
※計算上の視聴可能時間は約16時間40分
※バッテリー駆動時間(メーカー公称値)は 最大約21.1時間(JEITA測定法Ver2.0)
※PCの使い方や設定によって駆動時間は変わります。
【バッテリ残量】94%
※計算上の視聴可能時間は約16時間40分
※バッテリー駆動時間(メーカー公称値)は 最大約21.1時間(JEITA測定法Ver2.0)
※PCの使い方や設定によって駆動時間は変わります。
テスト結果はメーカー公称値の8割くらいの駆動時間でしたが、他のHP製ノートPCは10~12時間くらいが多いので、それと比較すると「HP Elite Folio」の駆動時間は長めですね。

■テスト条件
・YouTubeのフルHD動画を1時間再生
・動画はフルスクリーンで表示
・ディスプレイの明るさ(輝度)を30%に設定
・インターネット接続はWi-Fi経由
・WebブラウザはMicrosoft Edge (マイクロソフト エッジ) を使用
・バッテリー節約機能ON
・BluetoothはON
・キーボードのバックライトをOFF
・音量は10に設定
※メーカーのテスト方法とは異なるのであくまでも目安としてご覧ください。
・YouTubeのフルHD動画を1時間再生
・動画はフルスクリーンで表示
・ディスプレイの明るさ(輝度)を30%に設定
・インターネット接続はWi-Fi経由
・WebブラウザはMicrosoft Edge (マイクロソフト エッジ) を使用
・バッテリー節約機能ON
・BluetoothはON
・キーボードのバックライトをOFF
・音量は10に設定
※メーカーのテスト方法とは異なるのであくまでも目安としてご覧ください。
ベンチマーク時の動作温度について

いくつかのアプリで試してみましたが、「Snapdragon 8cx Gen2」の動作温度は測定はできないようです。キーボードの温度から推測すると、それほど熱くならないようですが・・・。

高負荷時のキーボードの温度について

ベンチマーク時のキーボード面の温度(室温24℃)
・ 最も温度が高くなる場所:キーボードの中央(6.7.8キー)付近
・Night Raid ベンチマーク時の温度:最大38.2℃(※高負荷時)
・動画視聴時の温度:最大32.1℃(※低負荷時)
キーボード表面の温度が38℃くらいになると少し熱さ感じられますが、32℃くらいならほんの少し温かい程度です。
ゲームをするとキーボード面が少し熱くなりますが、インターネットや文書作成、動画の視聴などではそれほど熱くなりません。

冷却ファンの音について

ベンチマーク時の動作音(冷却ファンの音)について
・ファンレス仕様なので「無音」
・静かな場所でも安心して使える
「HP Elite Folio」は冷却ファンを搭載していないので動作音はしません。
かなり静かな場所でもファンの音を気にせず安心して使えますね。

同梱品について

■同梱品一覧
・HP Elite Folioの専用化粧箱
・ACアダプター
・電源コード(※保護キャップ付き)
・ダッグヘッド
・冊子類(※画面右上の黒い箱に入っています)
・アクティブペン(※PC本体に収納)⇒ ◆アクティブペンについて
・替え芯x1、芯抜きx1(※小さくて黒い箱に入っています)
・HP Elite Folioの専用化粧箱
・ACアダプター
・電源コード(※保護キャップ付き)
・ダッグヘッド
・冊子類(※画面右上の黒い箱に入っています)
・アクティブペン(※PC本体に収納)⇒ ◆アクティブペンについて
・替え芯x1、芯抜きx1(※小さくて黒い箱に入っています)

冊子類は薄い箱の中に収められています。

替え芯と芯抜きはそれぞれ1つづつ同梱されています。
専用化粧箱について
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プレミアム感がある専用化粧箱 | |||
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専用化粧箱の外観 | 専用化粧箱の中身 |
法人向け製品はシンプルな箱に入っていることが多いのですが、「HP Elite Folio」の場合は個人向け製品のSpectre シリーズのような「専用化粧箱」にPC本体や同梱品が収められています。


PCリサイクルラベルについて

法人向け製品はオプションで「PCリサイクルラベル」を選択可能です。

【日本HP公式ストア】
⇒ ◆家庭系PCのリサイクル(個人のお客様)
⇒ ◆家庭系PCのリサイクル(個人のお客様)
【同梱品】65W スマートACアダプター
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65W スマートACアダプター(約195g) | |||
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電源コード (長さ1m、約107g) ※日本国内専用 | ダックヘッド (約41g) |
65W スマートACアダプターの特徴
・コンパクトなサイズのACアダプター
・最大消費電力 65W
・サイズ:幅 88mm、奥行き 53mm、厚み 20mm
・質量:約195g
・急速充電対応
※サイズや重さは実測値。
ACアダプターは「USB Type-C端子」でPCに接続します。左右どちらのUSB-Cポートでも充電可能です。電源ケーブル(コンセント側 2ピン)は取り外し可能で、コンパクトサイズの「ダッグヘッド」も同梱されています。
アダプターのケーブル(ファブリック素材)は本体に巻き付けることができます。コンパクトに収納できるので持ち運ぶときに便利ですね。

【同梱品】HP Elite スリム アクティブペン

「HP Elite スリム アクティブペン」について
・「ワコムAESテクノロジ」を採用
・筆圧レベル:4096段階
・傾き検知対応
・サイズ:145mm(長さ)× 10mm(幅)× 5mm(厚み)
・質量:11g
・キーボード上部のトレーに収納できる(※充電も可)
HP Elite Folioに付属している「HP Elite スリム アクティブペン」は、ワコムAESテクノロジを採用し、筆圧レベルは4096段階、傾き検知にも対応しています。ペンはキーボード上部のトレーに収納&充電が可能。マグネットで収納部にくっつくので逆さになっても落ちません。
ペンをトレーに収納すると充電もできるので便利ですね。電池切れの心配がなく使いたいときにいつでも使えます。

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アクティブペンの外観 | |||
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サイドボタン | |||
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ペン先 | 上部のボタン |
ペンの持ち方には個人差があると思いますが、円筒ではなく「少し平べったい形」なので少し独特な持ち心地です。「サイドボタン」は押しにくい印象を持ちました。

ペンのアプリは標準でインストール済み

「ペン設定」のアプリはあらかじめインストールされています。アクティブペンを初めて画面に触れたときにアクティブ化され設定が可能になります。
ペン自体はBluetoothでPCと接続(ペアリング)しなくても使えますが、上部のボタンはペアリングすると使えるようになります。

ペンのアプリでボタンの割り当てが可能
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ボタンの割り当て | |||
![]() | ![]() | ||
ラジアルメニュー | ポケットの設定 |
ペンのアプリで筆圧や傾きの感度の調節、「ボタン」や「ラジアルメニュー」の割り当てを変更することができます。
「ポケットの設定」でアプリを指定すると、ペンを本体から取り外したときに起動します。標準では「Windows Ink ワークスペース」が指定されています。(※無効化も可能)

ペンの描き心地について

ペン先は「やや硬め」ですが、ペンの筆圧や傾きなどの反応は良好です。筆圧や傾きの感度を最大に設定すると、線の強弱がつけやすく弱い筆圧にも反応します。
ペンはメモ書きや簡単なスケッチなどを十分にこなせる性能を備えていますが、お絵描きやイラストの作成で使う場合はアプリの互換性やPCの処理能力などがネックになりそうです。

サポートページ(トラブルシューティング・ドライバー・取扱説明書など)

【トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など】
⇒ ◆HP Elite Folio ノートブック PC
⇒ ◆ユーザーガイド・同梱物(取扱説明書 PDF)
【お役立ち情報】
⇒ ◆HPパソコンが届いたらすぐにやっておきたいこと
⇒ ◆HP Care Pack(長期保証)について
⇒ ◆HP Elite Folio ノートブック PC
⇒ ◆ユーザーガイド・同梱物(取扱説明書 PDF)
【お役立ち情報】
⇒ ◆HPパソコンが届いたらすぐにやっておきたいこと
⇒ ◆HP Care Pack(長期保証)について
回復ドライブの作成について

PCを初期状態に戻すときに必要な「回復ドライブ」は、USB メモリ(Type-C)で作成可能です。
「HP Elite Folio」のスペック・販売価格

「HP Elite Folio」はメモリとSSDの容量が異なる2モデル用意されています。いずれも「デュアルSIM構成」となっています。⇒ ◆nano SIM カードスロットについて
【Directplus専用モデル】HP Elite Folioの主なスペック | ||
OS | Windows 10 Pro | |
ディスプレイ | 13.5インチ(3:2) WUXGA+ (1920×1280)IPS液晶 マルチタッチ対応、Corning Gorilla Glass 5 | |
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 8cx Gen2 (8コア、4MBキャッシュ、 最大 3.0GHz) | |
メモリ | オンボード8GB LPDDR4X | オンボード16GB LPDDR4X |
ストレージ | 256GB M.2 SSD (PCIe Gen3x4 NVMe) | 512GB M.2 SSD (PCIe Gen3x4 NVMe) |
GPU | Qualcomm Adreno 690 Graphics | |
無線 | Wi-Fi 6 + Bluetooth5 | |
WWAN | Qualcomm Snapdragon X55 5G | |
インターフェース | USB 3.0 Type-C×2 (5Gbps、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4機能付き) コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック ×1 | |
サイズ | 298.6 × 229.6 × 16.1mm (幅×奥行き×高さ) | |
質量 | 約1.33kg | |
指紋認証センサー | なし | |
バッテリ 駆動時間 | 最大 約21.1時間 ※JEITA測定法Ver2.0 | |
販売価格 | ¥184,580(税込)~ | ¥197,780(税込)~ |
2モデルの違いはメモリとSSDの容量のみ。ビジネス用途なら8GBで十分だと思いますが、写真や動画データを取り扱う場合はSSDやメモリの容量が多いモデルの方が適しています。


キャンペーン:お得なクーポン!

HP Elite Folio(16GBメモリ搭載モデル)の評価

「HP Elite Folio」のデザインはとても魅力的。アプリの互換性問題はWindows 11の「エミュレーション機能」に期待。
【良いところ】
・他にはない「上質な手帳」のようなデザイン
・ディスプレイを回転させなくてもタブレットモードに変更できる
・静音性に優れる「ファンレス」仕様
・HP製ノートPCの中ではバッテリー駆動時間が長め
・アクティブペンをキーボード上部に収納できる(※充電も可能)
・デュアルSIM構成(nanoSIN、eSIM)※5G対応
【気になるところ】
・アプリの互換性問題(※Windows 11で x64エミュレーション機能が利用可能)
・販売価格が高め
「HP Elite Folio」は上質な手帳のようなデザイン、独特な変形機構、ペンを収納&充電できる点など、他のPCにはない特徴を持っていることが魅力的。Snapdragonを搭載しているのでパフォーマンス面ではIntelやAMDに劣りますが、ベンチマークテストではビジネス向けアプリを十分にこなせる性能を備えていて、バッテリー駆動時間は比較的長めでした。
ARMアーキテクチャは「64 bit版の アプリが動作しない」という点がデメリットです。実際に使用してみると、いつも記事作成で利用しているアプリで使えないものがいくつかあり不便に感じましたが、「x64エミュレーション機能」が利用可能になったWindows 11で「64bit版アプリ」がそこそこ快適に使えるのなら大きく評価が変わるかもしれません。
※この記事は「Windows 10」搭載機の評価になります。
ARMアーキテクチャは「64 bit版の アプリが動作しない」という点がデメリットです。実際に使用してみると、いつも記事作成で利用しているアプリで使えないものがいくつかあり不便に感じましたが、「x64エミュレーション機能」が利用可能になったWindows 11で「64bit版アプリ」がそこそこ快適に使えるのなら大きく評価が変わるかもしれません。
※この記事は「Windows 10」搭載機の評価になります。
記事掲載時点(2021年11月)では、製品詳細ページにWindows 11やエミュレーション機能に関する記載がありません。特別な理由がないのなら、Windows機(インテル/AMD)を選択した方が無難だと思います。




■レビューについて
※商品仕様/価格については最終更新日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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