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HP Spectre x360 13-aw0000(2019年12月モデル)パフォーマンスプラスモデルに搭載されている4K OLED(有機EL)ディスプレイの特徴や色域、メリット&デメリットについて詳しく解説します。

最終更新日:2020年6月8日


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製品画像は当サイトで撮影したものです。⇒ ◆デスクトップの背景について
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HP Spectre x360 13-aw0000「4K OLED搭載モデル」の特徴


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「4K OLEDディスプレイ」を搭載したパフォーマンスプラスモデルの特徴


・13.3インチ・2in1コンバーチブルPC
・宝石のようなカットが施された美しいデザイン
・カラーは「アッシュブラック」と「ポセイドンブルー」
・4K解像度のOLED(Organic Light Emitting Diode:有機EL)ディスプレイを搭載
・用途に応じた色域を選択できる「HP ディスプレイコントロール」
・第10世代インテルプロセッサー、大容量メモリ、Optane メモリーを採用したSSDを搭載
・重さ:1.22 kg
・バッテリー駆動時間:最大10時間

HP Spectre x360 13-aw0000(2019年12月モデル)パフォーマンスプラスモデルは、緻密で美しい映像を表現できる4K解像度のOLED ディスプレイを搭載していることが大きな特徴です。

この記事ではテーマを「4K OLEDディスプレイ」に絞ってレビューしています。製品の特徴や性能については下記のレビューをご覧ください。
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最新の第10世代 インテル Core i7-1065G7 プロセッサー、16GB メモリ、インテル Optane メモリー H10を採用した超高速で大容量の1TB SSD などを搭載し性能面も充実しています。

【外観・デザインについて】
◆フォトレビュー:ポセイドンブルーの外観・デザイン

【製品の特徴や機能について】
◆HP Spectre x360 13(2019年12月モデル)の特徴・新旧モデルの違い

【性能やバッテリー駆動時間について】
◆パフォーマンスプラスモデル(Core i7-1065G7)の実機ベンチマーク

【製品仕様】
◆HP Spectre x360 13-aw0000(スペックPDF)




4K OLED(有機EL)ディスプレイの仕様ついて


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パフォーマンスプラスモデルに搭載されている4K OLED ディスプレイの仕様


・13.3インチワイド
・高精細な4K解像度
OLEDは色域が広く発色がとても鮮やか(豊かな色表現が可能)
コントラスト比 100,000:1(メリハリのある画質)
・画面が明るい(輝度が高い)
・視野角が広い
・VESA認定のHDR TRUE BLACK規格に適合
ブルーライトカットによる目の疲れを軽減
・ぎらつき感は少な目

4K OLEDディスプレイは、フルHD(IPS)よりもドットが緻密で発色がとても鮮やかです。視野角が広いので斜めから見ても色の変化が少なくきれいに見えます。

コントラスト比が高いので「くっきりとしたメリハリのある画質」で映像を楽しむことができます。VESA認定のHDR(白飛びや黒つぶれを軽減する)に適合していることや、ブルーライトカットが施されている点も注目ポイントです。
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フルHDと4K OLEDのスペック比較
フルHD4K
画面サイズ13.3インチワイド13.3インチワイド
パネルIPSOLED
画面解像度フルHD(1920×1080)4K(3840×2160)
表面処理光沢光沢
カラー最大1677万色最大1677万色
輝度400nit440nit
画素密度166ppi327ppi
ARコーティングありあり
ぎらつき感少ない少ない
タッチ対応対応
ペン入力対応対応
搭載モデルベーシック
ベーシックプラス
スタンダード
パフォーマンス
WWANモデル
パフォーマンスプラス

4K OLEDとフルHD(IPS)の違いは、画面解像度、駆動方式、輝度、画素密度などです。ペン入力は「Microsoft Pen Protocol(※Surfaceペンと同じ)」に対応しています。

HPパソコンの輝度(明るさ)は300nitくらいが標準ですが、400nitになると少しまぶしさが感じられるようになります。光の刺激が強い場合は画面の輝度を下げるとよいでしょう。
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4Kの画素数はフルHDの4倍


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上の画像は4KとフルHDの画素数を比較したものです。4Kの画素数は縦横ともにフルHDの2倍なので、トータルで計算すると4倍の違いになります。


4Kに最適な文字サイズ(スケーリングの調整)


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スケーリングの調整で画面の文字を好みのサイズに変更可能です。

フルHDは「スケーリング100%」が最適な設定になりますが、ドットが緻密な4Kの場合は100%にすると文字が小さすぎる(1mmくらいになる)ので、スケーリングを大きめに設定する必要があります。

4Kの場合は「スケーリング200%」にすると、フルHDの「スケーリング100%」とだいたい同じような見え方(文字サイズ)になります。
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AR(アンチリフレクション)コーティングについて


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AR(アンチリフレクション)コーティングは、光沢(つや感がある美しさ)と非光沢(映り込みを抑える)の中間くらいを狙った仕様になります。

非光沢ではないので環境によっては映り込みが気になる場合がありますが、ARコーティングされていない旧モデルよりも光の反射や映り込みなどは軽減されます。(⇒ ◆参考画像
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用途に応じた色域を選べる「HP ディスプレイコントロール」

 
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「4K OLEDディスプレイ」を搭載したパフォーマンスプラスモデルにのみ、用途に応じた色域を選ぶことができる「ディスプレイコントロール」がインストールされています。

選べるモードは下記の5つです。モードを選んだ瞬間から設定が反映されるので、一旦ログアウトしたりPCを再起動する必要はありません。
 
デフォルト
鮮やかな色を表現できるモード。

ウェブ(sRGB)
Webサイトの閲覧に適したモード。他よりも少し落ち着いた色合いになります。

フォト(AdobeRGB)
写真の表示や編集向けのモード。

ムービー(DCI-P3)
映像の表示や編集向に最適化されたモード。

ネィティブ
鮮やかな色表現が可能なモードで、デフォルトよりも少し明るい画面になります。「HDRのゲームとアプリを使用する」を有効化すると自動的に「ネイティブ」に設定され、他の色域を選択できないようになります。

通常はOLEDの美しい発色を楽しめる「デフォルト」の設定で良いと思いますが、画面が「鮮やかすぎる」「顔色が良すぎる」と感じる場合はウェブ(sRGB)の設定が最適です。
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OLEDディスプレイの色域について(sRGB、AdobeRGB、DCI-P3)


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カラーマネージメントツール「Spyder5 Elite」でOLEDディスプレイの色域を測定しました。「HP ディスプレイコントロール」でsRGB、AdobeRGB、DCI-P3に設定すると、それぞれの色域に最適化(100%に近くなるように設定)されます。
 
色域を表示するアプリは「ColorAC」を使用。⇒ ◆色度図作成ソフト ColorAC のページ


デフォルトに設定したときの色域


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デフォルト(白線)の色域はsRGB(黒線)よりもかなり広くなっています。豊かな色表現が可能です。
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ウェブ(sRGB)に設定したときの色域

 
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ウェブ向けのsRGBカバー率は99.8%
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フォト(AdobeRGB)に設定したときの色域


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写真編集向けのAdobeRGB(1998)カバー率は97.8%
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ムービー(DCI-P3)に設定したときの色域


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ムービー向けのDCI-P3(D65)カバー率は99.7%
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ネイティブに設定したときの色域

 
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「ネイティブ」の色域は、豊かな色表現が可能なデフォルトとほぼ同じです。HDRを有効化するとこのモードが自動で選択されます。
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4K OLED搭載モデルのメリット(良いところ)


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4K OLED搭載モデルの良いところ


・色域が広く鮮やかなカラー表示が可能◆OLEDディスプレイの色域について
黒の表現力が優れている
・用途に応じた色域を選択できる ⇒ ◆ディスプレイコントロール
・4Kなのでフォントがきれい
・画面の応答速度が良い(IPS液晶よりも残像感が少ない)
・有機ELは素子自体が光るのでバックライトが不要

4K OLEDは「色鮮やかで美しい発色」が大きな魅力。黒が引き締まって見えるので「くっきりとした画質」で写真や映像を楽しむことができます。4Kはドットが緻密なのでフォントがとてもきれいです(⇒ 参考画像:4KとフルHDの文字比較)。

応答速度に関してはフレームレートが向上するわけではないのですが、文字テロップが横に流れる動画(⇒ 横スクロール 残像チェック用)を見るとIPS液晶よりもOLEDの方が残像感が少なめに見えました。
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4K OLED、IPS液晶のリフレッシュレートは同じ60Hzです。




4K OLED搭載モデルのデメリットや注意点について


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OLEDの特性・デメリット


・液晶よりも劣化が早い
液晶よりも焼き付きが発生しやすい

OLEDの特徴はiphoneのようなスマートフォンに搭載されているものと同じです。利用頻度によりますが液晶よりも経年劣化が早く焼き付きなどが発生する可能性があります。

OLEDは液晶よりも「焼き付きやすいこと」が注意点です。長時間同じ画面を表示し続けると焼き付きのリスクが高まります。
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4Kの特性・デメリット


・バッテリー駆動時間が短め(※最大10時間:メーカー公称値)
・ペイントソフトを使用したときの動作が少し重くなる

OLEDは液晶よりも省電力と言われているのですが、4Kの場合は画素数が多く消費電力が少し増加するので、フルHD(※最大22時間:メーカー公称値)よりもバッテリー駆動時間は短めです。

4Kは描画するときの負荷が高くなる(フルHDの4倍のドットを処理する必要がある)ので、ペイントソフトを使用したときの動作は少し重くなります。⇒ ◆Painter 2020 ブラシベンチマーク
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画面の焼き付きを防ぐには

 
使用しないときはなるべく画面を消す。(スリープにする)
・スクリーンセーバーを使用する。
・タスクバーを自動的に隠す。
・なるべく画面の輝度(明るさ)を下げる。

OLEDディスプレイの画面の焼き付きを防ぐには「同じ画面を表示し続けないこと」が重要です。
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使用しないときはスリープにする


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使用しないときは「こまめに画面を消す」ことが最も手軽な方法です。電源をOFFにすると起動に少し時間がかかりますが、スリープならすぐに復帰することができます。

スリープになるまでの時間はお好みで良いと思いますが、なるべく短くした方が焼き付きのリスクを下げることができますし、バッテリーの持ちも良くなります。
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スクリーンセーバーを使用する


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Windowsの設定>個人用設定>ロック画面から「スクリーンセーバー設定」が可能です。

スクリーンセーバーはいくつかのパターンが用意されていますが、自分で用意した写真を順番に表示させることもできます。
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タスクバーを自動的に隠す


スクリーンショット_タスクバー_01

常時表示されているタスクバーは「焼き付き」が気になる部分ですが、設定で「タスクバーを自動的に隠す」ことができます。

利用頻度が高い部分を隠すので使い勝手はよくないのですが、画面をつけっぱなしにすることが多いのなら設定した方が良いかもしれません。
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なるべく画面の明るさを下げる


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明るい画面で表示し続けるほど素子の劣化が速くなりますが、明るさを下げることで「素子の劣化」が軽減されます。




まとめ:フルHD(IPS液晶)と4K OLED(有機EL)どちらを選ぶべきか?


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4K OLED 搭載モデルは「高精細で美しい画質」を楽しみたい方向け


高精細で美しい映像表現が可能
・色域が広く用途に応じた色域を選べる
フォントがとても綺麗
・バッテリー駆動時間は短め(メーカー公称値で最大10時間)
・使い方によっては「焼き付き」が発生する可能性がある

4K OLED 搭載モデルは「バッテリー駆動時間が短め」、「焼き付きの可能性がある」などのデメリットがあるので使い方に注意する必要がありますが、「メリハリがある美しい画質」で写真や映像コンテンツを楽しめることが大きな魅力です。

OLED 搭載モデルを一か月程度運用。明るさは50~70%くらいで、使わないときはこまめに画面を消すようにしているので今のところは焼き付きは発生していません。2時間くらいのムービーを見続ける場合は、タスクバーが隠れる「全画面」にして鑑賞しています。
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フルHD(IPS液晶)搭載モデルを選んだ方が良い場合


・映像は必要十分な綺麗さ
長期間(2年以上)使い続けたい
・「焼き付き」を気にしながら使うのは面倒
・外に持ち運んで使う
・ACアダプターが使えない場所で使用することが多い

OLED搭載モデルは2019年12月には発売された製品なので、長期間使用したときの寿命は未知数です。OLEDの劣化や焼き付きが気になる方、バッテリー駆動時間が気になる方はフルHD搭載モデル(メーカー公称値で最大22時間)を選択した方が無難だと思います。

OLEDとIPS液晶を比較すると「色の鮮やかさ」や「クッキリ感」に差がありますが、Webの色表現はIPS液晶でもsRGBカバー率98%なので十分キレイです。(⇒ 参考画像
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【2019年モデル:メーカー製品詳細ページ】
◆HP Spectre x360 13-aw0000 シリーズ 製品詳細icon
◆HP Spectre x360 13-aw0000(スペックPDF)

【トラブルシューティング・ドライバー・使用方法】
◆HP Spectre x360 - 13-aw0155tu サポートページicon
◆取扱説明書(ユーザーガイドPDF)

【外観・デザインについて】
◆フォトレビュー:ポセイドンブルーの外観・デザイン

【実機レビュー】
◆HP Spectre x360 13(2019年12月モデル)の特徴・新旧モデルの違い
◆パフォーマンスプラスモデル(Core i7-1065G7)の実機ベンチマーク

【付属品について】
◆開封レビュー:HP Spectre x360 13(2019年12月モデル)の専用化粧箱&付属品

【販売価格について】

◆お得なキャンペーン実施中!コスパ最強モデルはどれ?

【お役立ち情報】
◆HPパソコンが届いたらすぐにやっておきたいこと
◆USBメモリで「Windows 10の回復ドライブ」を作成する
◆BIOSでファンクションキーの設定を変更する
 

■レビューについて

※商品仕様/価格については、最終更新日:2020年2月10日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
 
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