HP-EliteBook-x360-1040-G5_レビュー_02a



この記事では、HP EliteBook x360 1040 G5(インテル Core i5-8250U プロセッサー搭載)の性能や消費電力、ベンチマーク中の温度、バッテリー駆動時間などを測定しています。
 




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■目次(ページ内リンク)
下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。

【ベンチマークについて】
◆HP EliteBook x360 1040 G5(法人向けモデル)の特徴&スペック
◆ベンチマークの設定・使用するソフトついて

【プロセッサー】
◆インテル Core i5-8250U プロセッサー(4コア8スレッド)の性能について
※1~4コア動作時の最大動作周波数
◆プロセッサーのベンチマーク(CINEBENCH R15)

【メモリ】
◆オンボード16GB DDR4 メモリの仕様・容量について

【ストレージ】
◆搭載されているストレージの仕様について
◆リカバリーメディアの作成について
◆512GB SSD (PCIe NVMe M.2) の仕様・性能テスト

【グラフィックス】
◆インテル UHD グラフィックス 620 (プロセッサー内蔵) の性能について

【3D MARK ベンチマーク】
◆Fire Strike (DirectX 11 ベンチマーク:フルHD)

【ゲームベンチマーク】
◆ファイナルファンタジーXV(FF15)
◆ドラゴンクエストX

【バッテリー駆動時間】
◆バッテリー駆動時間のテスト(YouTubeのフルHD動画を1時間再生)

【動作中の温度・消費電力】
◆Webサイト閲覧、動画の視聴、ベンチマーク中の温度・消費電力について

【ベンチマークテストまとめ】
◆ビジネス用途で十分な性能を備える14インチ・コンバーチブルPC
 



HP EliteBook x360 1040 G5(法人向けモデル)の特徴&スペック

 
HP EliteBook x360 1040 G5_0G1A0545

日本HPの「HP EliteBook x360 1040 G5(法人向け製品)」は、少し大きめの14.0インチディスプレイを搭載した2in1コンバーチブルPCです。法人向けでありながらスタイリッシュなデザインを追求。アルミニウム削り出しボディは美しさと高い堅牢性を兼ね備えています。この記事では「インテル Core i5-8250U プロセッサー搭載モデル」の性能をチェックします。

【関連記事】
◆HP EliteBook x360 1040 G5(法人向け)外観・デザインのレビュー

 
HEinfo_sammary_01.png

HP EliteBook x360 1040 G5 のスペック
OSWindows 10 Pro(64bit)
プロセッサーインテル Core i5-8250Uプロセッサー
 (1.6-3.4GHz, キャッシュ 6MB, 4コア8スレッド)
チップセットプロセッサーに統合
メモリオンボード16GB DDR4
ストレージ512GB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe)
グラフィックインテル UHD グラフィックス620(プロセッサー内蔵)
電源HP 65W USB Type-C アダプター




ベンチマークの設定・使用するソフトついて

 
IMG_20190707_121849_20190711074731f5b.png
 
この記事のベンチマークテスト(3DMARK、CINEBENCH R15、ゲームベンチなど)は下記の設定で行います。

【Windows10のバージョン】

・バージョン 1809
・OS ビルド 17763.557

【Windows10の電源プラン】
・電源モード(接続):高パフォーマンス

【グラフィックス ドライバ】
・25.20.100.6374

※OSやドライバのバージョンや電源プランの設定が異なる場合は、当サイトと同じような結果が出ない可能性があります。
※ベンチマーク中の温度や消費電力などの計測は下記のツールを使用しています。
 
ベンチマークで使用するソフト
 CrystalDiskInfoHDD/SSDの基本情報を確認できるソフト
 CrystalDiskMarkストレージの速度を測定するベンチマークソフト
CPU-ZCPUの詳細な情報を表示するソフト
GPU-Zグラフィックカードの詳細情報を表示するソフト
HWMonitorPCパーツの温度を測定するソフト
HWiNFO64PCパーツの温度を測定するソフト
※HWMonitorよりも詳細な情報を表示
Frapsゲーム中のフレームレートを表示できるソフト
ワットチェッカー REX-BTWATTCH1 消費電力の測定で使用
 ※デスクトップPCの消費電力はディスプレイを含みません。
 ※ノートPCの消費電力はディスプレイを含む数値になります。
 ※ノートPCや液晶一体型PCなどのディスプレイの輝度は100%に設定。
 




プロセッサーの仕様・性能について

 
HP-EliteBook-x360-1040-G5_指紋認証_IMG_20190706_014716t_248

HP EliteBook x360 1040 G5 シリーズは、モバイルPC向けの第8世代のインテル Core プロセッサー(Core i5-8250U、Core i7-8550U、Core i7-8650U)を搭載。

最上位モデルに搭載されるCore i7-8650Uのみ、セキュリティーや運用管理機能を実装したインテル vProテクノロジー(※特長やメリット)が有効になっています。
  
・インテル Core i5-8250U プロセッサー
 4コア、8スレッド、6MBキャッシュ、1.6-3.4GHz
※インテル vPro テクノロジー無効


・インテル Core i7-8550U プロセッサー
 4コア、8スレッド、8MBキャッシュ、1.8-4.0GHz
※インテル vPro テクノロジー無効

・インテル Core i7-8650U プロセッサー
 4コア、8スレッド、8MBキャッシュ、1.9-4.2GHz
※インテル vPro テクノロジー有効

インテル  Core i5-8250U プロセッサーの性能について

 
HP-EliteBook-x360-1040-G5_プロセッサー性能比較_02a
※上のベンチマークはPassMarkから抜粋したものです。あくまでも目安としてご覧ください。

EliteBook x360 1040 G5は持ち運ぶことを前提としたモバイルPCなので、型番末尾に「U」が付く省電力タイプ(性能を控えめにして発熱や消費電力などを抑えた仕様)のプロセッサーが搭載されています。

Core i5-8250U、Core i7-8550U、Core i7-8650Uの性能差はそれほど大きくありません。インターネットや動画の視聴、オフィスソフトなどの用途では下位モデルに搭載されているCore i5-8250Uでも十分な性能を備えています。
 
 


■プロセッサーの仕様(CPU-Z)

 
Core i5-8250U_CPU-Z_01Core i5-8250U_CPU-Z_03
 
CPU-Zで表示されるインテル Core i5-8250U プロセッサーの詳細。チップセットはプロセッサーに統合されています。


プロセッサーのスペック比較
Core i5-8250U
開発コード名Kaby Lake R
(第8世代)
プロセス14 nm
コアの数4
スレッド数8
ベース動作周波数1.60 GHz
ターボ・ブースト時の
最大周波数
3.40 GHz
キャッシュ6 MB
TDP15 W
プロセッサー・ダイで
許容できる最大温度
100°C
 



1~4コア動作時の最大動作周波数

 
Core i5-8250U_XTU_02
※画像をクリックすると拡大表示します

モバイルPC向けのCore i5-8250U プロセッサーは、動作周波数の設定がロックされているのでオーバークロックはできませんが、「インテルXTU(※関連記事)」というオーバークロックツールでプロセッサーの情報(最大動作周波数、コアの電圧、電力の設定など)を詳しく見ることができます。
 
※XTUのバージョンは6.4.1.23を使用。最新バージョンは「このコンピュータはサポートしていない」というメッセージが出てインストールできませんでした。
 
Core i5-8250U_XTU_02t_s
 
ターボブースト時の最大動作周波数はプロセッサーによって異なります。Core i5-8250U は1~4コアまでの最大動作周波数は3.4 GHzです。
 
Intel Turbo Boost Technology有効時の動作クロック
Core i5-8250UCore i7-8550U
1コア動作時3.4 GHz4.0 GHz
2コア動作時3.4 GHz4.0 GHz
3コア動作時3.4 GHz3.7GHz
4コア動作時3.4 GHz3.7 GHz




プロセッサーのベンチマーク(CINEBENCH R15)

 
スクリーンショット 2017-03-07t

グラフィックカードとCPUの性能テストを行い、コンピュータのパフォーマンスを評価します。

◆MAXON CINEBENCH ダウンロード



Core i5-8250U_CINEBENCH R15_temp26_01t
■OpenGL
カーチェイスによる複雑な3Dシーンを使って、グラフィックカードのOpenGLモードでの性能を調べます。

■CPU
3Dレンダリングを行いプロセッサパワーのすべてを使う性能テスト。

■CPU(Single Core)
1コアのみで行うプロセッサ性能テスト。
  
CINEBENCH R15 プロセッサー性能比較
※()内はCore i5-8200Yとの比較
プロセッサーCPU
(マルチコア)
CPU
(シングルコア)
CPUパッケージ
の最大消費電力
OMEN by HP 15-dc1000
Core i7-8750H
(最大4.1GHz, 6コア12スレッド)
1204 cb
(218%)
172 cb
(106%)
約85.5W
(285%)
HP Spectre x360 13-ap0000
Core i7-8565U
(最大4.6GHz, 4コア8スレッド)
637 cb
(115%)
181 cb
(111%)
約29.9 W
(100%)
HP EliteBook x360 1040 G5
Core i5-8250U
最大3.4GHz, 4コア8スレッド)
579 cb
(105%)
143 cb
(88%)
約25.9 W
(186%)
HP Spectre x360 13-ap0000
Core i5-8265U
(最大3.9GHz, 4コア8スレッド)
550 cb
(100%)
162 cb
(100%)
約29.9 W
(100%)

Core i5-8250Uの性能について

 
Core i5-8250Uは今回テストしたプロセッサーの中では最も動作周波数が低いので1コアのスコアは伸びませんでしたが、マルチコアのテストでは、Core i5-8265U(4コア動作時3.7GHz)よりも少し良い結果が出ています。(誤差程度の違いですが)

Intel Core i7-8750Hは6コア12スレッドの高性能なプロセッサーですが、モバイル向けよりも消費電力がかなり高めです。持ち運んで使うことが少ない15.6インチ以上のモデル(※HP Spectre x360 15 実機レビュー)やゲーミングPC(※OMEN by HP 15-dc1000 実機レビュー)などに搭載されています。


マルチコアテスト時の温度

 
4コアで動作するマルチコアテスト時の温度は最大93℃(平均80℃)でした。若干温度が高めですが、1分15秒程度のテストなのでサーマルスロットリングは発生していませんでした。
 
■サーマルスロットリングについて

プロセッサーが過熱で故障するのを防止する保護機能で、温度がある程度高く(90℃を超えるような状況に)なると動作周波数を下げて発熱を抑えます。プロセッサーが高温になりこの機能が働くような状況になるとパフォーマンスは低下します。
 
 
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 26℃】
※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。
インテル Core i5-8250U プロセッサー
プロセッサーの温度最大温度93℃
平均温度79℃
インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)
GPUの温度最大温度84℃
平均温度74℃
GPU コアクロック最大1098.1 MHz
アイドル時300.0 MHz
GPU メモリクロック最大1198.2 MHz
アイドル時
GPUクーラーのファンスピード最大- RPM
アイドル時- RPM
ビデオメモリ使用量622 MB ※OpenGL時
ベンチマーク中の最大消費電力(ディスプレイを含む)
OpenGLテスト最大 44.7 W ※PC全体
(グラフィックスのみ 約12.5W)
CPUテスト
(マルチコアテスト時)
最大 45.8 W ※PC全体
(プロセッサーのみ 約25.9W)
CPUテスト
(1コアテスト時)
最大 40.8 W ※PC全体
(プロセッサーのみ 約12.3W)




メモリの仕様・容量について

 
HP EliteBook x360 1040 G5_0G1A0636b_2

HP EliteBook x360 1040 G5 シリーズはDDR4メモリを搭載。容量はモデルによって異なりますが、8GB / 16GB / 32GBを搭載したモデルが用意されています。オンボード(マザーボード直付け)なのでメモリの増設や交換などはできません。
 
・8GB オンボード DDR4
※Core i5-8250U搭載モデル

・16GB オンボード DDR4
※Core i5-8250U
、Core i7-8550U搭載モデル

・32GB オンボード DDR4
※Core i7-8650U搭載モデル
 

■メモリの仕様


全体的な仕様_01

今回テストしたモデルは16GBのメモリを搭載。8GBのメモリが2枚搭載されているのでデュアルチャネル(同じ規格、容量のメモリを2枚搭載して転送速度を向上させる技術)で動作します。メモリの規格はDDR4-2400MHzです。
 

■メモリ搭載量について

インターネットや動画の視聴、オフィスソフトなどは8GBのメモリで十分です。大量にメモリを使う画像処理や写真編集などの用途では、16GB以上搭載したモデルの方が快適に作業することができます。
 
◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか?




ストレージの仕様・性能について

 
HP-EliteBook-x360-1040-G5_オーディオ_IMG_20190706_015359_248

このモデルには「PCI Express、NVMe」という規格を採用した高性能なM.2 SSDが搭載されています。従来のSATA接続SSDよりも読み書きが非常に高速です。
 
・256GB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe)
※Core i5-8250U搭載モデル

・512GB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe)
※Core i5-8250U、Core i7-8550U搭載モデル

・1TB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe)
※Core i7-8650U搭載モデル



512GB SSDの容量について

 
ストレージ容量_01t

512GB SSDの実際に使用できる容量は426GB(そのうち50.6GBを使用)になります。Windowsアップデートを行った場合は、使用済み容量は上記の画像とは異なる場合があります。
 
■リカバリーメディアの作成について

以前のモデルには「15GBくらいのリカバリー領域(※参考画像)」がありましたが、2018年の11月以降に発売されたモデルはそのような領域は廃止され、下記のように仕様が変更されています。
 
・「HP リカバリーマネージャ」を廃止し、OSの機能を使用して回復やバックアップを行う
・クラウドを利用してリカバリを行う


「USB回復ドライブ」の作成方法は下記の記事をご覧ください。
◆USBメモリで「Windows 10の回復ドライブ」を作成する

※クラウドを利用したリカバリ方法は下記のサポートページに掲載されています。
◆HPビジネス向けPC - HP Cloud Recoveryダウンロードツールの使用



512GB SSD (PCIe NVMe M.2) の仕様・性能テスト

 

512GB SSD (PCIe NVMe M.2) の仕様

 
512GB SSD_info_01

搭載されているSSDの型番は「SAMSUNG MZVLB512HAJQ-000H1」、ファームウェアは「EXA73H1Q」です。

※ストレージのメーカーは販売時期によって異なる場合があります。



■ストレージのベンチマーク(CrystalDiskMarkでSSDの性能を測定)

 
512GB SSD_Bench_03SSDは「HDDよりもデータの転送速度やランダムアクセス性能が高い」ことが大きな特徴です。

ベンチマークでは、Seq Q32T1の連続読み込みで約33
63MB/s、連続書き込みでは約1990MB/sを記録しています。
 

■CrystalDiskMark 6.0.0 x64 ベンチマーク(https://crystalmark.info/)
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

   Sequential Read (Q= 32,T= 1) :  3363.139 MB/s
  Sequential Write (Q= 32,T= 1) :  1990.634 MB/s
  Random Read 4KiB (Q=  8,T= 8) :   825.766 MB/s [ 201603.0 IOPS]
 Random Write 4KiB (Q=  8,T= 8) :   409.524 MB/s [  99981.4 IOPS]
  Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) :   387.502 MB/s [  94605.0 IOPS]
 Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) :   399.248 MB/s [  97472.7 IOPS]
  Random Read 4KiB (Q=  1,T= 1) :    43.669 MB/s [  10661.4 IOPS]
 Random Write 4KiB (Q=  1,T= 1) :   121.103 MB/s [  29566.2 IOPS]


■ベンチマークをした時のSSDの温度(室温23℃)

41℃(ベンチマーク前)→最大温度 約95℃(平均80℃)


■起動時間(電源スイッチを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)
※PCの環境(OSやBIOSのバージョン)や設定の違いにより起動時間が長くなる場合があります。

17~18秒
※高速スタートアップ有効(初期設定)

個人向けのノートPCは10~12秒くらいで起動するのですが、法人向けモデルはセキュリティ面を重視したBIOSを搭載しているので起動時間が少し長めです。
  



グラフィックスの仕様・性能について

 
HP EliteBook x360 1040 G5_Elite ロゴ_IMG_20190707_151754b_250

グラフィックスはプロセッサーに内蔵されている「インテル UHD グラフィックス 620」です。専用のビデオメモリを搭載しないのでメインメモリと共有します。
 
・インテル UHD グラフィックス 620 (プロセッサーに内蔵)
※全モデル共通


■グラフィックスの仕様

 
UHD 620_GPU-Z_01左の画像はGPU-Zのスクリーンショット。スペックの詳細(GPUコアや動作周波数、メモリバス幅など)を見ることができます。
 
インテル UHD グラフィックス 620 のスペック
GPUコアWhiskey Lake GT2
シェーダ数24
テクスチャユニット(TMUs)16
ROPユニット(ROPs)8
ベースクロック(MHz)300 MHz
ブーストクロック(MHz)1100 MHz
メモリクロック1200 MHz
メモリ容量メインメモリと共有
メモリバス幅128bit
メモリ帯域幅(GB/s)38.4GB/s
DirectX12 (12_1)
 
プロセッサー内蔵グラフィックスはゲーム向けではないので、シェーダやテクスチャユニットなどの数はかなり少なめです。
 


■グラフィックス性能比較

 
インテル UHD グラフィックス 620_グラフィックス比較

上記の表は「PassMark」ベンチマークから抜粋したものです。あくまでも目安としてご覧ください。
 
上記のベンチマークでは、「インテル UHD グラフィックス 620」のスコアは「GTX 1050」の2割程度になります。インターネットや動画の視聴などを快適にこなせる性能を備えていますが、本格的な3Dゲームをプレイするには厳しい性能です。
 

■インテル UHD グラフィックス 620でゲームをは可能か?

ファイナルファンタジーのようなゲームを快適にプレイすることはできませんが、ドラクエのような軽めのゲームはとりあえず動かせる性能はあります。(※フルHD・最高画質で快適)
 
◆日本HPのノートPC「グラフィックス性能比較表」


 

ベンチマーク(3D MARK:Fire Strike)

 
fire strike_t

DirectX 11レベルのグラフィックス機能を用いたテストで、解像度はフルHD(1920x1080)になります。当サイトではSteamで販売されている有料版でテストしています。

◆3DMark-v1-3-708 ダウンロード

 
 
※総合スコアは各スコアの平均になります。
※Graphics Score・・・グラフィック性能を測定するテスト。
Physics Score ・・・CPUの性能測定に特化したテスト。
Combined Score ・・・CPUとGPUを利用したテスト。
 
 

 
Fire Strike_000Fire Strike
スコア:1192
 Graphics Score1317
 Physics Score 8044
 Combined Score399
 
「Fire Strike」はゲーミングPC向けの負荷が高いテストです。

グラフィックステスト1・・・5.90 FPS
グラフィックステスト2・・・5.57 FPS


インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)は、性能が高くないので5FPSくらいしか出ませんでした。画面は「コマ送りのような動き」でカクカクした状態になります。
 
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 26℃】
※Fire Strike テスト時
※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。
インテル Core i5-8250U プロセッサー
プロセッサーの温度最大温度88℃
平均温度77℃
インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)
GPUの温度最大温度85℃
平均温度74℃
GPU コアクロック最大1098.1 MHz
アイドル時300.0 MHz
GPU メモリクロック最大1197.9 MHz
アイドル時
GPUクーラーのファンスピード最大- RPM
アイドル時- RPM
ビデオメモリ使用量 1791 MB
ベンチマーク中の最大消費電力 ※Fire Strike テスト時
PC全体
(ディスプレイを含む)
最大 45.2 W
CPUパッケージ最大 22.1 W


 

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

 
FF15ベンチマーク_top

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION (ファイナルファンタジー15)ベンチマークで、お手持ちのPCがどの程度快適にプレイできるのかを測定することができます。インストーラーのダウンロードや計測スコアとプレイの目安については下記のサイトをご参照ください。

 ◆ファイナルファンタジーXVベンチマーク:ダウンロード
 
平均フレームレートはFraps(※公式サイト)を立ち上げた後、HWiNFO64(※公式サイト)を起動するとフレームレートの項目が表示されるようになります。(※スクリーンショット

上記の方法で計測できるのは最大値と平均値のみです。ロード画面中の最大フレームレート(最大240FPS)が記録されてしまうので、フレームレートの最大値と最小値は目測で確認しています。
 


FF15_1920x1080_軽量_01画面サイズ:1920x1080
グラフィック設定:軽量品質
フルスクリーンモード
スコア:792
評価:動作困難

FF15は非常に重いベンチマークなので、ゲーム向けではない「インテル UHD グラフィックス 620」の場合は軽量品質でも動作が重く、最高で10FPSくらいしか出ませんでした。画面は「コマ送りのような動き」です。
  
最高フレームレート:10 FPS
平均フレームレート:7 FPS
最低フレームレート:6 FPS

 
このゲームを快適にプレイするには、高性能なグラフィックスを搭載したPC(※OMEN by HP 15-dc1000 ベンチマーク)が必要です。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 26℃】
※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。
インテル Core i5-8250U プロセッサー
プロセッサーの温度最大温度84℃
平均温度79℃
インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)
GPUの温度最大温度84℃
平均温度79℃
GPU コアクロック最大1097.6 MHz
アイドル時300.0 MHz
GPU メモリクロック最大1197.9 MHz
アイドル時
GPUクーラーのファンスピード最大- RPM
アイドル時- RPM
ビデオメモリ使用量1597 MB ※軽量品質
ベンチマーク中の最大消費電力
PC全体
(ディスプレイを含む)
最大 44.9 W
CPUパッケージ最大 28.0 W




ドラゴンクエストX ベンチマーク

 
DQXベンチマーク

ドラゴンクエストX ベンチマークは、お使いのパソコンで「Windows版ドラゴンクエストⅩ」をプレイすることができるか性能をチェックするためのソフトです。フレームレートはFrapsで計測(目視)しています。

◆ベンチマーク ダウンロード

※このベンチマークのフレームレートは240FPSが最高値になります。中盤以降のキャラクターがたくさん出てくるシーンでフレームレートが下がりますが、画質設定を軽くしても最低フレームレートはあまり向上しません。
 


DQX_1920x1080_最高_02画面サイズ:1920x1080
グラフィック設定:最高品質
フルスクリーン表示
スコア:5082
評価:快適

ドラゴンクエストXは軽めの部類のゲームベンチマークなので、「インテル UHD グラフィックス620」でも快適という評価が出ています。

最高フレームレート:93 FPS
平均フレームレート: 50 FPS
最低フレームレート: 24 FPS


多数のキャラクターが出てくる場面では30FPSを切りましたが、平均では50FPSくらい出ているので画面の動きはそれなりに良い感じです。

ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 26℃】
※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。
インテル Core i5-8250U プロセッサー
プロセッサーの温度最大温度85℃
平均温度75℃
インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)
GPUの温度最大温度81℃
平均温度72℃
GPU コアクロック最大1097.9 MHz
アイドル時300.0 MHz
GPU メモリクロック最大1197.9 MHz
アイドル時
GPUクーラーのファンスピード最大- RPM
アイドル時- RPM
ビデオメモリ使用量 316 MB
ベンチマーク中の最大消費電力
PC全体
(ディスプレイを含む)
最大 46.0 W
CPUパッケージ最大 25.9 W




バッテリー駆動時間(YouTubeのフルHD動画を1時間再生)

 
HP-EliteBook-x360-1040-G5_バッテリー駆動時間_01

「バッテリー駆動時間」のテストはディスプレイの明るさ(輝度)を30に設定し、フルHDのYoutube動画を1時間視聴したときのバッテリーの減り具合をチェックします。
 
 【YouTubeのフルHD動画を1時間再生したときのバッテリー残量】90%
※1時間で約10%消費するので、バッテリー残量が0になるまで10時間くらい視聴できる計算になります。
 

バッテリーの駆動時間は下記の条件で行っています

 
・YouTubeのフルHD動画を1時間再生

・動画はフルスクリーンで表示
・ディスプレイの明るさ(輝度)を30%に設定
・インターネット接続はWi-Fi経由
・WebブラウザはMicrosoft Edge (マイクロソフト エッジ) を使用
・バッテリー節約機能ON
・キーボードのバックライトをOFF
・音量は10に設定
 
■バッテリーの持ちを良くするには下記のような設定が有効です

・ディスプレイの輝度を下げる
・電源プランを「省電力(バッテリーを節約)」に設定する
・キーボードのバックライトを「OFF」にする



動作中の温度や消費電力について

 
HP EliteBook x360 1040 G5_背面ロゴ_IMG_20190706_021742
 
この項目ではインターネットや動画視聴時、ベンチマーク時の動作温度や消費電力などをまとめています。


インターネット閲覧中の消費電力・温度(室温26℃)
プロセッサーの温度41~73℃
グラフィックスの温度41~51℃
消費電力9~40 W前後

インターネット時は負荷が高いベンチマーク時よりも低めの温度で動作します。冷却ファンの音も静かです。
 
 
※消費電力や温度はMicrosoft Edgeで日本HP公式サイトを閲覧した時の数値。
※閲覧するWebサイトによっては計測した数値と異なる場合があります。
※このテストではディスプレイの輝度を100%に設定。
※グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定。
※ACアダプタを接続してテスト

 
YouTubeの動画を約30分視聴したときの消費電力・温度(室温26℃)
プロセッサーの温度最大74℃ 【平均52℃】
グラフィックスの温度最大60℃ 【平均51℃】
消費電力11~26 W前後

YouTube動画視聴時はインターネット時よりも少し温度が上がりますが、平均温度が50℃くらいに収まっているので冷却ファンの動作音はそれほど気になりませんでした。
 
 
※消費電力や温度は、Microsoft Edge でYouTubeの動画を視聴した時の数値です。
※音量は10に設定。
※YouTubeのフルHD動画を30分再生
※動画はフルスクリーンで表示
※このテストではディスプレイの輝度を100%に設定。
※グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定。
※ACアダプタを接続してテスト
 


ベンチマーク時のPCパーツの最高温度(室温22℃)
Core i5-8250U
プロセッサー
最大温度93℃(平均温度 79℃)
※CINEBENCHR15
アイドル時約 41℃
インテル UHD
グラフィックス 620
最大温度85℃(平均温度 74℃)
※FireStrike
アイドル時約 41℃
ベンチマーク中の消費電力(ACアダプタ接続時、モニターを含む)
電源OFF時0.3 W 前後
スリープ時0.7 W 前後
アイドル時8 W 前後
起動時約 48 W(瞬間最大)
ベンチマーク中の最大消費電力約 48.5W (Ice Storm)
 ※消費電力はPCの使用環境によって違いが出る場合があります。
 ※ディスプレイの輝度は100%に設定。
 ※ACアダプターを接続した状態で計測。
 
Core i5-8250U プロセッサーは、負荷が高いベンチマーク時で最大で93℃(平均温度 79℃)まで上がりましたが、プロセッサー・ダイで許容できる最大温度100°Cまで少し余裕があります。

グラフィックスはプロセッサーよりも少し低めの温度で推移。最大で85℃、平均では74℃中盤くらいで動作していました。



高負荷時に温度が高くなる場所(※測定時の室温は約26℃)

 
525_HP EliteBook x360 1040 G5_キーボード_0G1A0068-2

ゲームやベンチマークなどを行うとパソコン内部の温度が高くなるので、キーボード面もそれなりに熱さが感じられる温度になります。手で触れる部分では下記の場所の温度が高めになります。
 
・キーボード中央付近
※上側の「6、7、8、9」付近の温度が高くなりやすい。

・背面の排熱口付近
・ボディの底面


手で触れる部分(キーボード)で最も温度が高くなる部分

 
【アイドル時の温度】
何も操作しない状態で放置した場合は「ほんの僅かに暖かさが感じられる程度」で、キーボードの温度は29~31℃くらいになります。


【インターネットや動画視聴時】
負荷がそれほど高くない処理なのでプロセッサーの温度はあまり高くなりません。キーボードの温度は少し暖かくなる程度で、
31~35℃くらいでした。


【Fire Strike ベンチマーク時】
高負荷のベンチマーク終了後にキーボードの温度を測定すると、中央付近(6、7、8、9キーの周囲)が40~41℃くらいまで上がりました。それなりに熱さが感じられる温度です。


≪ベンチマークやゲームなどをしていない状態でも温度が高くなる場合≫
バックグラウンドで処理が行われているとプロセッサーの負荷が高くなるので、通常よりも少し熱を持つ場合があります。

・充電しながら使用する場合
・オンラインストレージでファイルの同期(ファイルのアップロード&ダウンロード)
・OSのアップデート(バックグラウンドでダウンロード&インストール)
・バックグラウンドでファイルをダウンロードしながら使う
・バックグラウンドでウイルススキャンが動作している場合など


HP-EliteBook-x360-1040-G5_排熱口_IMG_20190706_123706ps

■冷却ファンの音について

冷却ファンは内部の温度に応じて最適な回転数で制御されます。インターネットや動画視聴時などはプロセッサーの温度がそれほど高くならないのでファンの音は静かです。

ベンチマークやゲーム時など動作温度が高くなる状況では、冷却ファンの回転数が高くなり動作音もそれなりに大きくなりますが、キーンというような耳ざわりな甲高い金属音ではなく「サー」や「シャー」という感じに聞こえました。
 



ベンチマークテストまとめ

 
 HP EliteBook x360 1040 G5_0G1A0391_02

【総評】ビジネス用途で十分な性能を備える14インチ・コンバーチブルPC

 
今回テストした「HP EliteBook x360 1040 G5」は、インテル Core i5-8250U プロセッサーを搭載した下位モデルですが、Webサイトの閲覧や動画の視聴、オフィスソフトなどを快適に行える性能を備えています。
 
・インテル Core i5-8250U プロセッサーはビジネス用途で十分な性能
・高性能なM.2 SSD (PCIe Gen3x4 NVMe) を搭載
・ビジネス用途なら8GBメモリで十分
・バッテリー駆動時間は10時間(※YouTubeのフルHD動画の再生)
SSDは高性能なタイプが搭載されています。法人向けモデルはセキュリティを重視したBIOSを搭載しているので、起動時間は個人向けモデルよりも少し時間がかかりましたが、操作時のレスポンスは速くて快適です。

大きなデータを取り扱う画像処理や写真編集などを行う場合は16GB以上のメモリを搭載したモデルの方が快適ですが、文書作成がメインのビジネス用途なら8GBで十分です。

バッテリー駆動時間は測定方法によって変わります。公称値はMobilemark2014測定時:最大 約17時間、JEITA測定法 Ver2.0:約11.1時間とスペックPDFに表記されていますが、当サイトのテストではJEITA測定法に近い結果(10時間)が出ています。
 

■レビューについて
※商品仕様/価格については2019年7月11日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマークの結果、温度、消費電力などの測定値はPCの使用状況や環境によって異なることがあります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
※PassMarkベンチマークスコアはPassMark - CPU Benchmarks Video Card Benchmarks から抜粋しています。あくまでも目安としてご覧ください。
 
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