この記事では、「OMEN X by HP Desktop 900-290jp シリーズ」の製品特徴や性能について解説しています。
OMEN X by HP Desktop 900-290jp シリーズ の特徴
※画像はOMEN X by HP Desktop 900-200jp シリーズOMEN X by HP Desktop 900-290jp シリーズの主な特徴
「OMEN X by HP Desktop 900」シリーズは、HPゲーミングPCのフラグシップモデルです。キューブ型のデザインが大きな特徴で、3つの空間(CPUとGPUの区画、HDDの区画、電源の区画)に隔てた「トライチェンバーシャーシ」を採用。天面のカバーは「シースルードア」になっていて内部のパーツが見えるようになっています。
【外観・デザイン】
・トライチェンバーシャーシと 45°配置のマザーボード
・内部が見える天面パネル(シースルードア)
・イルミネーション付き(※OMEN コマンドセンターで色の設定が可能)
・フロントのOMENロゴのパネル内部にツールや予備のネジ等などを収録
【主なスペック】
・インテル Core i9-7900X プロセッサー
・水冷CPUクーラー搭載
・インテル X299 チップセット
・512GB M.2 SSD+3TB HDD
・HyperX FURY DDR4 メモリ 64GB(16GB×4) 2666MHz
・NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti ※エクストリームモデル
・NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti×2枚(SLI)搭載 ※エクストリームプラスモデル
・1300W ATX電源、Active PFC搭載、80PLUS GOLD 相当
※オプティカルドライブ(DVDやブルーレイなど)は非搭載。 ※キーボードやマウスなどは付属していません。 | ||||
エクストリームモデルとエクストリームプラスモデルの違い
OMEN X by HP Desktop 900-290jp シリーズのエクストリームモデル(900-292jp)とエクストリームプラスモデル(900-298jp)の違いを簡単にまとめてみました。
2モデルの主な違いは「グラフィックス(1枚または2枚)」と「拡張スロットの空の数」です。プロセッサーやチップセット、メモリ、ストレージなどの容量や仕様などは共通です。
エクストリームプラスモデルは2枚のグラフィックスカードが搭載しているので、PCI Express x16スロットの空きは0になります。
このシリーズは標準価格が50万円以上の製品ですが、週末限定セール(5/31~6/2)で45~50%オフになっています。RTX 2080 Ti単品の価格は最低でも約13万円、平均では15~16万円くらいするので、グラフィックスを2枚搭載しているエクストリームプラスモデルの方が断然お得です。
■エクストリームモデルとエクストリームプラスモデルの違い 【グラフィックス】 ・NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti SLI(※エクストリームプラスモデル) ・NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti(※エクストリームモデル) 【拡張スロット】 ・PCI Express x16×2スロット(空0) (※エクストリームプラスモデル) ・PCI Express x16×2スロット(空1) (※エクストリームモデル) 【販売価格】※2019年6月1日の時点 ・週末限定セール特価 ¥382,800(税込)~(※エクストリームプラスモデル) ・週末限定セール特価 ¥327,800(税込)~(※エクストリームモデル) | ||||
OMEN X by HP Desktop 900-292jp エクストリームモデル | OMEN X by HP Desktop 900-298jp エクストリームプラスモデル |
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OS | |
Windows 10 Home (64bit) | |
標準価格 | |
¥602,800(税込)~ | ¥767,800(税込)~ |
筐体のタイプ | |
タワー型 (トライチェンバーシャーシ / シースルードア / イルミネーション付 / 縦置き) | |
カラー | |
ブラック | |
プロセッサー | |
インテル Core i9-7900X プロセッサー (3.30GHz-4.30GHz, キャッシュ13.75MB, 10コア/20スレッド) | |
プロセッサー冷却方式 | |
水冷CPUクーラー | |
チップセット | |
インテル X299 チップセット | |
マザーボード | |
Hamburg ※マザーボードの仕様 | |
メモリ | |
HyperX FURY DDR4 メモリ 64GB(16GB×4) 2666MHz (最大64GB) | |
メモリスロット | |
4スロット (DIMM) | |
ストレージ | |
512GB M.2 SSD (Samsung PM961 PCIe NVMe) + 3TB ハードドライブ(7200回転) | |
拡張スロット | |
PCI Express x16×2スロット(空1) 、 M.2×2スロット(空0) | PCI Express x16×2スロット(空0) M.2×2スロット(空0) |
ドライブベイ | |
3.5インチ/2.5インチ兼用×4 (空3) | |
オプティカルドライブ | |
なし | |
グラフィックス | |
NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti | NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti SLI (デュアルグラフィックス) |
インターフェース | |
【天面のインターフェース】 USB 3.0 ×2、 USB Type-C 3.0 × 2 マイク入力×1、 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1、 メディアカードリーダー×1 【背面のインターフェース】 USB 3.0 ×6、 USB 3.1 × 1、 USB Type-C 3.0 × 1 デジタル音声出力端子 (光)×1 ライン出力×1 セキュリティロックケーブル用ホール | |
キーボード & マウス | |
なし | |
オーディオ・サウンド | |
DTS Headphone:X、Realtek ALC1150 (HighDefinition Audio 準拠、チップセット内蔵) | |
ネットワークコントローラー | |
10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション | |
内蔵無線LAN | |
IEEE 802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 4.2 | |
サイズ (幅 , 高さ , 奥行き ) | |
約504×406×515 mm | |
質量 | |
約25kg | |
電源 | |
1300W ATX電源、Active PFC搭載、80PLUS GOLD 相当 |
Core i7-7740X、 Core i9-7900X プロセッサーの性能について
※ベンチマークスコアはPassMarkから抜粋しています。あくまでも目安としてご覧ください。インテル Core i9-7900X は型番末尾に「X」が付くオーバークロック向けのプロセッサーです。「10コア/20スレッド」なのでマルチスレッド性能がずば抜けて高く、上記のPassMarkベンチマークでは8コア/8スレッドのCore i7-9700K(※製品仕様)と比較した場合は約27%、6コア/12スレッドのCore i7-8700Kと比較した場合は約37%高いスコアが出ています。
Core i9-7900X は高い処理能力が求められるクリエイティブな用途(画像処理、写真編集、動画編集、3Dレンダリングなど)に最適なプロセッサーですが、性能を最大限に発揮するにはアプリケーションがマルチコアに最適化されている必要があります。
1つのアプリで10コア20スレッドを使いきれない場合でも、作業を並行して行う(例:ゲームをプレイしながら高画質で配信する)ような場面で高い処理能力を発揮します。
プロセッサー名 | ベース周波数 | コア数 | キャッシュ | ||
Intel Core i9-7900X ◆製品仕様 | 3.3 GHz | 10 | 13.75 MB | ||
最大周波数※ | スレッド数 | TDP | |||
4.3 GHz | 20 | 140 W | |||
※型番末尾に「X」が付くオーバークロック向けプロセッサー ※PCI Express 3.0のレーン数を44備えているので、2枚のグラフィックスカードを 16レーンで動作させることが可能になります。 | |||||
NVIDIA GeForce RTX 2080Ti グラフィックス の性能について
※ベンチマークスコアはPassMarkから抜粋しています。あくまでも目安としてご覧ください。NVIDIA GeForce RTX 2080Tiは、リアルな映像表現が可能になる「リアルタイムレイトレーシング」に対応しているGPUです。
PassMarkのベンチマークではRTX 2080Ti SLI(デュアルグラフィックス)のスコアが掲載されていませんが、1枚のみの場合でも前世代のハイエンドモデル GTX 1080Tiよりも2割ほど高いスコアが出ています。
※デュアルグラフィックスは高いポテンシャルを秘めていますが、その性能を活用するにはゲームがSLIに対応している必要があります。(※SLIに最適化されているゲーム)
ストレージについて
※画像はOMEN X by HP Desktop 900-200jp シリーズOMEN X by HP Desktop 900-200jpシリーズは、データの転送速度が速いSSDと容量が大きいHDDを搭載しています。
・512GB M.2 SSD (Samsung PM961 PCIe NVMe)
・3TB HDD(7200回転)
天面には4つのドライブベイ(3.5インチ/2.5インチ兼用)が搭載されているので、本体のカバーを開けることなくストレージの増設や換装などができる仕組みになっています。
ストレージを取り付けるために必要なネジや工具などは、フロントパネル内部(※参考画像)に装備されているのでとても便利です。
大容量の64GBメモリについて
OMEN X by HP Desktop 900-290jp シリーズは、メモリの放熱効果を高めるためのヒートスプレッダー付きの「HyperX FURY DDR4 メモリ」を搭載しています。 64GBという大容量なので、大きなデータサイズを取り扱うクリエイティブな用途(画像処理や写真編集、動画編集など)でも十分快適に作業することができます。 ◆パソコンにどれくらいメモリを搭載すればよいのか? | ||||
まとめ:魅力的なゲーミングPCですが、購入前に搬入方法や設置場所などの確認が必要
※画像はOMEN X by HP Desktop 900-200jp シリーズOMEN X by HP Desktop 900-290jp シリーズは、高性能なプロセッサーやグラフィックス、大容量のメモリ、超高速SSDなどを搭載しているので、ゲームを快適にプレイすることができるだけでなく、クリエイティブな用途でも活躍できる性能を備えています。
・インテル Core i9-7900X プロセッサー
・天面パネルに内部が見える「シースルーウインドウ」を採用
・NVIDIA GeForce RTX 2080Tiを搭載 ※エクストリームプラスモデルはSLI
・オプティカルドライブ(DVDやブルーレイなど)は非搭載
キューブ型のデザインが印象的ですが、冷却などを考慮した内部(3つの区画に分かれている)や外部からストレージの交換ができるドライブベイなど、機能面でも他のPCにはない特徴を持っています。
このPCはかなり大きなサイズで非常重い(約504×406×515 mm、約25kg)ので、搬入方法や設置場所などは購入前に十分確認する必要がありますが、「イベント用に作られたような特別感がある外観」がとても魅力的なゲーミングPCだと思います。
【メーカー製品詳細ページ】 ◆OMEN X by HP Desktop 900-290jp 製品詳細 ◆OMEN X by HP Desktop 900-290jp(スペックPDF) ◆ハードウェア リファレンス ガイドOMEN X by HP | ||||
■レビューについて
※商品仕様/価格については2018年6月1日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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