HP Spectre x360 13(2018年10月モデル)の内部がどのようになっているか?とても興味があったので、底面カバーを取り外してみました。この記事では、カバーを開ける手順(コツ)や分解時に使用したツールなどをご紹介しています。
【2019年4月2日】ベーシックモデルのSSDを256GB→1TBに換装しました!
◆HP Spectre x360 13-ap0000のSSDを換装する手順
■目次(ページ内リンク)
下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。
◆プレミアムPC「HP Spectre x360 13-ap0000」について
◆パソコンを分解するときの注意点
◆分解するときに使用したツール
【底面カバーの取り外し】
◆両面テープで接着されているゴム脚2本を取り外す
◆底面カバーを固定しているネジ6本の取り外し
◆ヘラを使って底面カバーを取り外す
【内部の紹介】
◆HP Spectre x360 13-ap0000の内部
◆プロセッサー&メモリが搭載されている部分
◆ウェスタンデジタル製のSSD
◆インターフェース部分
◆小型の冷却ファンを2基搭載
◆底面の小型スピーカー
【SSDの交換】
◆SSDを交換して使うことは可能か? ※4月2日追記
【まとめ】
◆底面カバーの取り外しは難しくありませんが少しコツがいります
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◆プレミアムPC「HP Spectre x360 13-ap0000」について
◆パソコンを分解するときの注意点
◆分解するときに使用したツール
【底面カバーの取り外し】
◆両面テープで接着されているゴム脚2本を取り外す
◆底面カバーを固定しているネジ6本の取り外し
◆ヘラを使って底面カバーを取り外す
【内部の紹介】
◆HP Spectre x360 13-ap0000の内部
◆プロセッサー&メモリが搭載されている部分
◆ウェスタンデジタル製のSSD
◆インターフェース部分
◆小型の冷却ファンを2基搭載
◆底面の小型スピーカー
【SSDの交換】
◆SSDを交換して使うことは可能か? ※4月2日追記
【まとめ】
◆底面カバーの取り外しは難しくありませんが少しコツがいります
プレミアムPC「HP Spectre x360 13-ap0000」について
■HP Spectre x360 13-ap0000(2018年10月モデル)
HP Spectre x360 13-ap0000(以下、HP Spectre x360 13)は日本HPプレミアムPCの最上位モデルで、デザインの美しさを徹底的に追及した製品です。今回の分解レビューではベーシックモデル(ポセイドンブルー)を使用します。
【実機レビュー】
◆外観・デザイン徹底レビュー:モダンで斬新な印象の「ポセイドンブルー」
◆ベーシックモデル(Core i5-8265U搭載)の性能・消費電力をチェック!
HP Spectre x360 13-ap0000(以下、HP Spectre x360 13)は日本HPプレミアムPCの最上位モデルで、デザインの美しさを徹底的に追及した製品です。今回の分解レビューではベーシックモデル(ポセイドンブルー)を使用します。
【実機レビュー】
◆外観・デザイン徹底レビュー:モダンで斬新な印象の「ポセイドンブルー」
◆ベーシックモデル(Core i5-8265U搭載)の性能・消費電力をチェック!
パソコンを分解するときの注意点
作業時の注意点について
●静電気にご注意ください
メモリやストレージを増設する前に、どこか金属に適当に触って 静電気を放電してから作業をしてください。
●電源コードを外した上で作業してください
感電の恐れがありますので電源コードを外してから分解・増設作業を行ってください。
●マザーボードや配線などを傷つけないようにする
工具などでマザーボードや部品、配線類を傷つけないようにご注意ください。
●怪我にご注意ください
本体内部には金属製の部品や鋭利な部分がありますので、怪我には十分お気を付けください。
本体の分解は保証対象外となりますので、あくまでも自己責任の下で行ってください。この記事を参考にして破損、故障などが起こったとしても当方は一切責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。
分解するときに時に使用したツール
HP Spectre x360 13の「底面カバーの取り外し」で使用したのは下記の3点です。
・精密プラスドライバー(#1)
・精密マイナスドライバー
・ヘラのようなもの
プラスドライバーは底面を固定しているネジ6本を外すときに使用します。マイナスドライバーは両面テープで接着されているゴム脚を取り外すときに使用します。ヘラのようなものは「ボディをなるべく傷めずに済む」樹脂製です。
【Amazon.co.jp】
◆修理ツールキット 修理パーツ部品 開腹/交換/分解用ツール セット
※上記の精密プラスドライバー、マイナスドライバーは含まれていません
・精密プラスドライバー(#1)
・精密マイナスドライバー
・ヘラのようなもの
プラスドライバーは底面を固定しているネジ6本を外すときに使用します。マイナスドライバーは両面テープで接着されているゴム脚を取り外すときに使用します。ヘラのようなものは「ボディをなるべく傷めずに済む」樹脂製です。
【Amazon.co.jp】
◆修理ツールキット 修理パーツ部品 開腹/交換/分解用ツール セット
※上記の精密プラスドライバー、マイナスドライバーは含まれていません
M.2 SSDを固定しているネジ1本は少し小さめのプラスドライバーを使用します。
・精密プラスドライバー(#000)
・精密プラスドライバー(#000)
両面テープで接着されているゴム脚2本を取り外す

HP Spectre x360 13は「美しい仕上がり」にこだわったモデルです。底面のネジをゴム脚で隠すような設計になっているので、先ずは「ゴム脚2本」を取り外す必要があります。
ゴム脚は両面粘着フィルムで固定されていますが、手ではがそうとすると「ゴム脚」だけが剥がれてしまうので、マイナスドライバーのような細くて平たいものを使用して「ゴム脚と両面粘着フィルム」を一緒に剥がしていきます。
図にするとこのような状態になります。ある程度「ゴム脚と両面粘着フィルム」を剥がした後は、手でつまんで取り外します。
※粘着の跡が見える場合は「ゴム脚のみ剥がしている」可能性が高いです。
※粘着の跡が見える場合は「ゴム脚のみ剥がしている」可能性が高いです。

ゴム脚はきれいに剥がれます。剥がしたゴム脚は底面のどこかに貼っておくと良いと思います。
底面カバーを固定しているネジ6本の取り外し

ここからは底面カバーを固定している「ネジ」を精密プラスドライバー(#1)を使って外していきます。
ネジは6本外す必要があります。赤い丸が「少し長めのネジ」で、黄色い丸が「短めのネジ」です。万が一ネジが硬くて回せない場合は無理をなさらないようにお願いします。
ネジはとても小さいのでなくさないようにご注意ください。
ヘラを使って底面カバーを取り外す
ここからは「底面カバー」をヘラのようなものを使って取り外します。ヘラを差し込めそうなところならどこでもよいのですが、当サイトでは排気口がある部分から開けていきました。

カバーの取り外しのコツは「どこか開けやすいところを探して1ヶ所を大きく外すこと」です。
当サイトでは上の画像の順番でカバーのハメ込みを外していきました。
最初は左側から開けようとしたのですが、側面のハメ込みが外れなかったので右側(USB Type-C端子がある角)から攻めてみました。2の部分で大きめに開いてそこから周囲に向かって少しづつハメ込みを外していきます。
5の位置までハメ込みを外した後、底面カバーを持ち上げて外しました。場合によっては5の位置まで外す前にカバーが外れるかもしれません。
※個体差があるので順番にこだわる必要はありません。あくまでも参考としてご覧ください。
最初は左側から開けようとしたのですが、側面のハメ込みが外れなかったので右側(USB Type-C端子がある角)から攻めてみました。2の部分で大きめに開いてそこから周囲に向かって少しづつハメ込みを外していきます。
5の位置までハメ込みを外した後、底面カバーを持ち上げて外しました。場合によっては5の位置まで外す前にカバーが外れるかもしれません。
※個体差があるので順番にこだわる必要はありません。あくまでも参考としてご覧ください。
カバー裏側のハメ込みの部分を見てみると、外しにくかったところには余分に「ハメ込み」が付いていました。
HP Spectre x360 13-ap0000の内部
パーツがギッシリと詰まっているHP Spectre x360 13の内部。バッテリーが半分くらいの面積を占めています。
プロセッサー&メモリが搭載されている部分
基盤には透明なフィルムで保護されています。プロセッサーやメモリが搭載されていると思われる部分には銅シートのようなものが付けられています。メモリはオンボード(マザーボード直付け)なので交換することはできません。
ウェスタンデジタル製のSSD
M.2 SSDに付けられているカバーを取り外した状態。このベーシックモデルにはウェスタンデジタル製のSSDが搭載されていますが、販売時期やモデルによってメーカーは変わる場合があります。パフォーマンスモデルには東芝製でした。(※ベンチマーク記事)
■WDC PC SN720 SDAPNTW-256G-1006の仕様
フォームファクタ:M.2 2280
インターフェース:PCIe 3.0 x4 NVMe
容量:256GB
【関連項目】
◆大容量のSSDに交換して使うことは可能か?
■WDC PC SN720 SDAPNTW-256G-1006の仕様
フォームファクタ:M.2 2280
インターフェース:PCIe 3.0 x4 NVMe
容量:256GB
【関連項目】
◆大容量のSSDに交換して使うことは可能か?
インターフェース

Webカメラを物理的にON/OFFすることができる「プライバシースイッチ」は、HP Spectre x360 13の2018年10月モデルで初めて採用された機能です。
最新規格のUSB 3.1 Type-C Gen2は「コネクターの向きを気にする必要がなく使い勝手が良い」ことが大きな特徴で、Thunderbolt 3、電源オフチャージに対応しています。
最新規格のUSB 3.1 Type-C Gen2は「コネクターの向きを気にする必要がなく使い勝手が良い」ことが大きな特徴で、Thunderbolt 3、電源オフチャージに対応しています。
こちら側の「USB Type-A」は従来のUSB機器を接続することが可能です。電源オフチャージに対応。電源スイッチは角に配置しています。
小型の冷却ファンを2基搭載
HP Spectre x360 13は、小型の冷却ファンを2基搭載し冷却性能を高めています。
プリインストールされている「HP コマンドセンター」(※スクリーンショット)で、冷却ファンの制御モードを変更することが可能です。通常モードに加えて、パフォーマンスモード(高負荷時の冷却に最適)、快適モード(パフォーマンスを下げて冷却を重視)、静音モード(静音性を重視)などがあります。
プリインストールされている「HP コマンドセンター」(※スクリーンショット)で、冷却ファンの制御モードを変更することが可能です。通常モードに加えて、パフォーマンスモード(高負荷時の冷却に最適)、快適モード(パフォーマンスを下げて冷却を重視)、静音モード(静音性を重視)などがあります。
底面の小型スピーカー

底面の左右にスピーカーを搭載(合計2基)。底面カバーのスピーカーグリルにはジオメトリックなデザインが採用されています。(※底面スピーカーグリルの画像)
SSDを交換して使うことは可能か?
※SSDの交換は保証対象外となりますので、あくまでも自己責任でお願いします。
余っている256GB SSD(M.2 2280、PCIe 3.0 x4 NVMe)で、「Spectre x360 13のSSDを換装して使うことができるか?」を試してみました。
結論から言いますと「別のSSDに換装することは可能でした」
今回はあくまでもチェックなので「標準で搭載されていた256GB SSDと同じ容量のもの」を使用しましたが、より大容量のSSDでも問題ないと思われます。
■SSDを交換するおおまかな手順
1)Windows10の「回復USBドライブ」を作成(※当サイトの参考記事)
2)底面カバーを取り外す
3)SSDの換装(元のSSDを取り外し、新しいSSDを取り付ける)
4)底面カバーを元の状態に戻す
5)ACアダプターを接続し回復USBドライブをPCに挿す
6)「電源スイッチ」を押してPCを起動する
7)回復USBドライブで新規SSDにOSをインストールする
【2019年4月2日追記】
4月2日にUPした記事(◆HP Spectre x360 13-ap0000のSSDを換装する手順)では、256GB SSDを1TB SSDに換装しています。
余っている256GB SSD(M.2 2280、PCIe 3.0 x4 NVMe)で、「Spectre x360 13のSSDを換装して使うことができるか?」を試してみました。
結論から言いますと「別のSSDに換装することは可能でした」
今回はあくまでもチェックなので「標準で搭載されていた256GB SSDと同じ容量のもの」を使用しましたが、より大容量のSSDでも問題ないと思われます。
■SSDを交換するおおまかな手順
1)Windows10の「回復USBドライブ」を作成(※当サイトの参考記事)
2)底面カバーを取り外す
3)SSDの換装(元のSSDを取り外し、新しいSSDを取り付ける)
4)底面カバーを元の状態に戻す
5)ACアダプターを接続し回復USBドライブをPCに挿す
6)「電源スイッチ」を押してPCを起動する
7)回復USBドライブで新規SSDにOSをインストールする
【2019年4月2日追記】
4月2日にUPした記事(◆HP Spectre x360 13-ap0000のSSDを換装する手順)では、256GB SSDを1TB SSDに換装しています。
底面カバーの取り外しは難しくありませんが少しコツがいります
◆本体の分解は保証対象外となりますので、あくまでも自己責任でお願いします。
HP Spectre x360 13(2018年10月モデル)のカバーは「ハメ込みの配置が左右非対称」なので、初めて取り外すときは少し手間取りました。
ネジなどは簡単に外れましたが、ゴム脚は手ではがそうとするときれいに取れない(ゴム脚だけ取れて粘着シートが残ってしまう)ので、マイナスドライバーのようなもので取り外す必要があります。
【メーカー製品詳細ページ】HP Spectre x360 13(2018年10月モデル)のカバーは「ハメ込みの配置が左右非対称」なので、初めて取り外すときは少し手間取りました。
ネジなどは簡単に外れましたが、ゴム脚は手ではがそうとするときれいに取れない(ゴム脚だけ取れて粘着シートが残ってしまう)ので、マイナスドライバーのようなもので取り外す必要があります。
◆HP Spectre x360 13-ap0000 (2018年10月モデル) 製品詳細
◆HP Spectre x360 13-ap0000 スペックPDF
【トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など】
◆HP Spectre 13-ap0000 x360 Convertible PC サポートページ
◆ユーザーガイドPDF(取扱説明書:コンピューターの概要・使い方)
◆HP クラウドリカバリツールの使用(Windows 10、7)
【実機レビュー:アッシュブラック】
◆外観・デザイン徹底レビュー:精悍な印象の「アッシュブラック」
◆パフォーマンスモデル(Core i7-8565U搭載)の性能・消費電力をチェック!
【実機レビュー:ポセイドンブルー】
◆外観・デザイン徹底レビュー:モダンで斬新な印象の「ポセイドンブルー」
◆ベーシックモデル(Core i5-8265U搭載)の性能・消費電力をチェック!
【付属品のレビュー】
◆専用化粧箱&付属品(アッシュブラック、ポセイドンブルー)
【関連記事】
◆HP Spectre x360 13(2018年10月モデル)の製品特徴・新旧モデル比較
◆sRGBカバー率100%、Spectre x360 13(2018年10月モデル) のフルHD&4Kディスプレイ
◆Spectre 2018年10月モデル(Folio 13、x360 13、x360 15)の性能・使い勝手を比較
◆HP Spectre x360 13-ap0000のちょっと気になるところ(ACアダプターについて)
【設定に関する記事】
◆Windows10の高速スタートアップを有効(または無効)にする
◆USBメモリで「Windows 10の回復ドライブ」を作成する
◆BIOS(UEFI)画面の入り方、ファンクションキーの変更方法
【本体の分解・SSDの換装】
◆底面カバーの取り外し方&内部のレビュー
◆HP Spectre x360 13-ap0000のSSDを換装する手順
■レビューについて
※商品仕様/価格については2019年3月22日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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