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この記事では、HP Spectre x360 13-ap0000 ベーシックモデル(Core i5-8265U搭載)の性能や消費電力、ベンチマーク中の温度、バッテリー駆動時間などを測定しています。

◆パフォーマンスモデル(Core i7-8565U搭載)のベンチマークはこちら
 




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■目次(ページ内リンク)
下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。

【ベンチマークについて】
◆HP Spectre x360 13-ap0000 ベーシックモデルのスペック
◆ベンチマークの設定・使用するソフトついて
◆冷却ファンのモードを変更できる「HP Command Center」の設定

【プロセッサー】
◆インテル Core i5-8265U プロセッサー(4コア8スレッド)の性能について
※1コア動作時は最大3.9GHz、2コア動作時は3.8GHz、3~4コア動作時は3.7GHz
◆プロセッサーのベンチマーク(CINEBENCH R15)

【メモリ】
◆8GB オンボード(2400MHz,DDR4 SDRAM)の仕様・容量について

【ストレージ】
◆搭載されているストレージについて
◆リカバリーメディアの作成について
◆256GB SSD (PCIe NVMe M.2) の仕様・性能テスト

【グラフィックス】
◆インテル UHD グラフィックス 620 (プロセッサー内蔵) の性能について

【3D MARK ベンチマーク】
◆Fire Strike (DirectX 11 ベンチマーク:フルHD)

【ゲームベンチマーク】
◆ファイナルファンタジーXV(FF15)
◆ドラゴンクエストX

【バッテリー駆動時間】
◆バッテリー駆動時間のテスト(YouTubeのフルHD動画を1時間再生)

【動作中の温度・消費電力】
◆Webサイト閲覧、動画の視聴、ベンチマーク中の温度・消費電力について

【ベンチマークテストまとめ】
◆普段使いで十分な性能&バッテリー駆動時間が長いベーシックモデル
 



HP Spectre x360 13-ap0000 ベーシックモデルのスペック

 
Spectre x360 13-ap0000_ポセイドンブルー_ノートブックモード_0G1A4342-2

HP Spectre x360 13-ap0000(2018年10月モデル)の特徴

 
「HP Spectre x360 13-ap0000」はディスプレイが360度回転する2in1コンバーチブルPCで、エッジの部分が「エメラルドカット」されているデザインが大きな特徴です。

テストで使用する「ベーシックモデル」は、インテル Core i5-8265U プロセッサー、256GB SSD(PCIe NVMe M.2)、8GB メモリ、インテル UHD グラフィックス 620を搭載。
 

Core i5-8265U_gpu-z_04Hwinfo_02t

HP Spectre x360 13-ap0000 ベーシックモデルのスペック
OSWindows 10 Home(64bit)
プロセッサーインテル Core i5-8265U プロセッサー(Whiskey Lake-U)
 (1.60GHz-3.90GHz, キャッシュ 8MB, 4コア8スレッド)
チップセットプロセッサーに統合
メモリ8GB オンボード (2400MHz,DDR4 SDRAM)
ストレージ256GB SSD (PCIe NVMe M.2)
グラフィックインテル UHD グラフィックス 620 (プロセッサーに内蔵)
電源65W USB Type-C スリムACアダプター




ベンチマークの設定・使用するソフトついて

 
 HP Spectre_x360_13_ap0000_0G1A1365-2d
この記事のベンチマークテスト(3DMARK、CINEBENCH R15、ゲームベンチなど)は下記の設定で行います。

【Windows10のバージョン】

・バージョン 1809
・OS ビルド 17763.316

【Windows10の電源プラン】
・電源モード(接続):高パフォーマンス

【グラフィックス ドライバ】
・24.20.100.6291

※OSやドライバのバージョンや電源プランの設定が異なる場合は、当サイトと同じような結果が出ない可能性があります。
※ベンチマーク中の温度や消費電力などの計測は下記のツールを使用しています。
 
ベンチマークで使用するソフト
 CrystalDiskInfoHDD/SSDの基本情報を確認できるソフト
 CrystalDiskMarkストレージの速度を測定するベンチマークソフト
CPU-ZCPUの詳細な情報を表示するソフト
GPU-Zグラフィックカードの詳細情報を表示するソフト
HWMonitorPCパーツの温度を測定するソフト
HWiNFO64PCパーツの温度を測定するソフト
※HWMonitorよりも詳細な情報を表示
Frapsゲーム中のフレームレートを表示できるソフト
ワットチェッカー REX-BTWATTCH1 消費電力の測定で使用
 ※デスクトップPCの消費電力はディスプレイを含みません。
 ※ノートPCの消費電力はディスプレイを含む数値になります。
 ※ノートPCや液晶一体型PCのディスプレイの輝度は100%に設定。
 



冷却ファンのモードを変更できる「HP Command Center」の設定

 
HPコマンドセンター

このモデルは「HP Command Center」で冷却ファンの制御方法を変更することが可能です。

今回のテストでは負荷が高いベンチマークでは「パフォーマンスモード」を、インターネットや動画視聴時の温度測定は「標準モード」を使用しています。
 
初期のバージョンはモード名が表記されていませんでしたが(※スクリーンショット)、最新バージョン(2019年3月時点)ではモード名が記載されるようになっています。

HP推奨モード

 
通常時に使用するモード。システムのパフォーマンス、ファン、および温度を最適化します。
 
※プロセッサーの温度が40℃くらいまで下がるとファンの回転は止まります。

パフォーマンスモード

 
CPU使用率(負荷)が高いソフトウェアに最適なモードで、外部電源アダプター接続時のみ使用可能です。標準よりも冷却ファンの回転数を上げて内部のパーツを冷却します。
 
※プロセッサーの温度が40℃くらいの状態でもファンの音が少し聞こえます。36℃まで下がっても低回転で動作していました。

快適モード(冷却重視)

 
熱くなったデバイスをなるべく早く冷却したいときに使用するモード。有効にするとファンの回転数が上がるとともにCPUのパフォーマンスを下げてデバイスを冷却します。
 
※パフォーマンスモードと同じで、プロセッサーの温度が36℃になっても低回転で動作していました。

サイレントモード(静音性重視)

 
静かな環境に最適なモード。発熱を抑えるためCPUのパフォーマンスは下がりますが、ファンが「オフ」、または最低速度で動作します。
 
※プロセッサーの温度が40℃くらいになるとファンの回転は止まります。



プロセッサーの仕様・性能について

 
525x110_HP-Spectre-x360-13-ap0000_ベーシックモデル_all_01b

HP Spectre x360 13-ap0000 シリーズは第8世代のインテル Core プロセッサー(Whiskey Lake-U)を採用。

ベーシックモデル(今回テストで使用)Core i5-8265U、スタンダードモデル、プロフェッショナルモデル、パフォーマンスモデルはCore i5-8565Uを搭載しています。
 
・インテル Core i5-8265U プロセッサー
※ベーシックモデル


・インテル Core i7-8565U プロセッサー
※スタンダードモデル、プロフェッショナルモデル、パフォーマンスモデル

インテル  Core i5-8265U プロセッサーの性能について

 
型番末尾に「U」が付くCore i5-8265Uは省電力タイプのプロセッサーです。「性能を控えめにして発熱や消費電力などを抑えた仕様」なので、冷却性能に限りがある薄型のノートPC(ウルトラブック)に適しています。
 

プロセッサー_性能比較_8265U
※上のベンチマークはPassMarkから抜粋したものです。あくまでも目安としてご覧ください。
 
4コア8スレッドのCore i5-8265Uはインターネットや動画の視聴、オフィスソフトなどを十分快適にこなせる性能があります。

PassMarkのベンチマークでは「Core i5-8265UとCore i7-8565Uのスコアは1割程度の差」がありますが体感で性能の違いはわからないと思います。


■プロセッサーの仕様(CPU-Z)

 
Core i5-8265U_cpu-z_01Core i5-8265U_cpu-z_03
 
CPU-Zで表示されるインテル Core i5-8265U プロセッサーの詳細。チップセットはプロセッサーに統合されています。


プロセッサーのスペック比較
Core i5-8265UCore i7-8565U
開発コード名Whiskey Lake
(第8世代)
Whiskey Lake
(第8世代)
プロセス14 nm14 nm
コアの数44
スレッド数88
ベース動作周波数1.60 GHz1.80 GHz
ターボ・ブースト時の
最大周波数
3.90 GHz4.60 GHz
キャッシュ6 MB8 MB
TDP15 W15 W
プロセッサー・ダイで
許容できる最大温度
100°C100°C
 
Core i5-8265Uは上位のCore i5-8565Uよりも動作周波数が低めに設定されていて、キャッシュの容量は4分の3になっています。
◆関連記事:日本HPのノートPC・タブレットプロセッサー性能比較表




1コア動作時は最大3.9GHz、2コア動作時は3.8GHz、3~4コア動作時は最大3.7GHz

 
XTU_core i7-8565U_02
※画像をクリックすると拡大表示します

オーバークロックツール「インテルXTU(※関連記事)」をインストールするとプロセッサーの情報(最大動作周波数やコアの電圧、電力の設定など)を詳しく見ることができます。
 
※バージョン(6.4.1.25)は「このコンピュータはサポートしていない」というメッセージが出てインストールできなかったので、旧バージョン(6.4.1.23)を使用。
 
Core i5-8265U_XTU_02_最大動作周波数_b

Core i5-8265U プロセッサーは動作周波数の設定がロックされているのでオーバークロックはできません。動作周波数は1コア動作時が最も高く、3~4コア動作時は少し低めで動作します。
 
Intel Turbo Boost Technology有効時の動作クロック
Core i5-8265UCore i7-8565U
1コア動作時3.9 GHz4.6 GHz
2コア動作時3.8 GHz4.5 GHz
3コア動作時3.7 GHz4.1 GHz
4コア動作時3.7 GHz4.1 GHz




プロセッサーのベンチマーク(CINEBENCH R15)

 
スクリーンショット 2017-03-07t

グラフィックカードとCPUの性能テストを行い、コンピュータのパフォーマンスを評価します。

◆MAXON CINEBENCH ダウンロード



Core i5-8265U_CINEBENCH R15_temp23_02s
■OpenGL
カーチェイスによる複雑な3Dシーンを使って、グラフィックカードのOpenGLモードでの性能を調べます。

■CPU
3Dレンダリングを行いプロセッサパワーのすべてを使う性能テスト。

■CPU(Single Core)
1コアのみで行うプロセッサ性能テスト。
  
CINEBENCH R15 プロセッサー性能比較
※()内はCore i5-8200Yとの比較
プロセッサーCPU
(マルチコア)
CPU
(シングルコア)
CPUパッケージ
の最大消費電力
HP Spectre x360 13-ap0000
Core i7-8565U
(最大4.6GHz, 4コア8スレッド)
637 cb
(196%)
181 cb
(142%)
約29.9 W
(213%)
HP Spectre x360 13-ap0000
Core i5-8265U
最大3.9GHz, 4コア8スレッド)
550 cb
(169%)
162 cb
(127%)
約29.9 W
(213%)
HP Spectre Folio 13-ak0000
Core i5-8200Y
(最大3.9GHz, 2コア4スレッド)
324 cb
(100%)
127 cb
(100%)
約14.0 W
(100%)

マルチコアのスコアが高い4コア8スレッドのプロセッサー

 
Core i5-8265Uのマルチコア性能はCore i7-8565Uの86%くらいですが、2コア4スレッドのCore i5-8200Yと比較した場合はかなり大きな差(約1.7倍)があります。

Core i5-8200Yでもインターネットは十分快適にこなせますが、マルチコアを利用するアプリケーション(画像処理、動画編集)などを行う場合はコアが多い4コア8スレッドのプロセッサーの方が高い処理能力を発揮します。

マルチスレッドテスト時の温度

 
マルチスレッドのテスト時間は性能が高いほど短くなりますが、Core i5-8265Uの場合は1分20秒くらいでした。(Core i7-8565Uは1分10秒くらいで完了)

それほど長い時間ではないのでテスト時の温度は最大82℃(平均68℃)に収まっていて、サーマルスロットリングは発生していませんでした。
 
■サーマルスロットリングについて

プロセッサーが過熱で故障するのを防止する保護機能で、温度がある程度高く(90℃を超えるような状況に)なると動作周波数を下げて発熱を抑えます。この機能が働くとプロセッサーの動作周波数が低くなるのでパフォーマンスは低下します。
 
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 23℃】
※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。
インテル Core i5-8265U プロセッサー
プロセッサーの温度最大温度82℃
平均温度68℃
開始前38℃
インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)
GPUの温度最大温度72℃
平均温度64℃
開始前41℃
GPU コアクロック最大1098.1 MHz
アイドル時300.0 MHz
GPU メモリクロック最大1197.9 MHz
アイドル時
GPUクーラーのファンスピード最大- RPM
アイドル時- RPM
ビデオメモリ使用量613 MB ※OpenGL時
ベンチマーク中の最大消費電力(ディスプレイを含む)
OpenGLテスト最大 50.8 W ※PC全体
(グラフィックスのみ 約17.0W)
CPUテスト
(マルチコアテスト時)
最大 52.1 W ※PC全体
(プロセッサーのみ 約29.9W)
CPUテスト
(1コアテスト時)
最大 32.9 W ※PC全体
(プロセッサーのみ 約17.5W)




メモリの仕様・容量について

 
525x110_HP-Spectre-x360-13-ap0000_ベーシックモデル_all_01b

HP Spectre x360 13-ap0000はDDR4(2400MHz)のメモリを搭載していますが、マザーボード直付け(オンボード)なので、メモリの換装はできないようになっています。

容量はベーシックモデルのみ8GBで、スタンダードモデル、プロフェッショナルモデル、パフォーマンスモデルは16GBのメモリを搭載しています。
 
・8GB オンボード (2400MHz,DDR4 SDRAM)
※ベーシックモデル


・16GB オンボード (2400MHz,DDR4 SDRAM)
※スタンダードモデル、プロフェッショナルモデル、パフォーマンスモデル
 

■メモリの仕様

 
スクリーンショット_メモリの仕様

ベーシックモデルには8GBのメモリが搭載されていますが、4GBx2の構成なのでデュアルチャネル(同じ規格、容量のメモリを2枚搭載して転送速度を向上させる技術)で動作します。

公式サイトでは搭載されるメモリの規格がDDR4-2400と表記(※スペックPDF)されていますが、入手した実機にはより高速なDDR4-2666MHz のメモリが搭載されていました。

少し前にレビューしたパフォーマンスモデル(※実機ベンチマーク)も同じような構成でしたが、「その時点で調達しやすい部品を搭載する場合がある」ようなので、時期によっては仕様と同じ規格のメモリが搭載されることがあるかもしれません。メーカーは「SK Hynix」となっていますが、販売時期によって異なる場合があります。
 

■メモリ搭載量について

インターネットや動画の視聴、オフィスソフトなどの用途は「ベーシックモデルの8GBで十分」です。

画像処理の場合はデータサイズがそれほど大きくない年賀状作成などは余裕でこなせますが、下記のように大量にメモリを使う場合は「16GBメモリを搭載した上位モデル」の方が適しています。

・複数のアプリケーションを立ち上げて作業する
・画像解像度が大きいデータを取り扱う
・ペイントソフト、フォトショップなどでレイヤーを多数使用して作業する

メモリが不足すると非常に動作が遅くなるので、本格的に写真編集などをする場合はメモリに余裕がある方が快適に作業することができます。

◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか?




ストレージの仕様・性能について

 
525x110_HP-Spectre-x360-13-ap0000_ベーシックモデル_all_01b

HP Spectre x360 13-ap0000はデータの転送速度が速いSSD (PCIe NVMe M.2)を搭載。SSDの容量は256GB、512GB 、1TBを搭載したモデルが用意されています。
 
・256GB SSD (PCIe NVMe M.2)
※ベーシックモデル


・512GB SSD (PCIe NVMe M.2)
※スタンダードモデル

・1TB SSD (PCIe NVMe M.2)
※プロフェッショナルモデル、パフォーマンスモデル



256GB SSDの容量について


ストレージ容量_01s
 
256GB SSDの実際に使用できる容量は238GB(そのうち25.6GBを使用)になります。上の画像は初期の状態なので、Windowsアップデートを行った場合はもう少し使用済みの容量が増加します。
 
■リカバリーメディアの作成について

以前のモデル(※HP Spectre x360 13-ae000)には「15GBくらいのリカバリー領域(※参考画像)」がありましたが、2018
年10月モデルは下記のように仕様が変更されたのでそのような領域は廃止されています。
 
・「HP リカバリーマネージャ」を廃止し、OSの機能を使用して回復やバックアップを行う
・クラウドを利用してリカバリを行う


【2019年3月10日追記】
下記の記事では、Spectre x360 13-ap0000 ベーシックモデルで「Windows 10のUSB回復ドライブ」を作成し、起動や回復(復元)ができるかどうかを検証しています。◆USBメモリで「Windows 10の回復ドライブ」を作成する
※上記のような方法が面倒という方のために、カスタマイズで「リカバリーメディア DVD」が用意されていますが、Spectre x360 13シリーズはオプティカルドライブを搭載していないので、別途DVDドライブが必要になります。

※クラウドを利用したリカバリ方法は下記のサポートページに掲載されています。
◆HP クラウドリカバリツールの使用(Windows 10、7)



256GB SSD (PCIe NVMe M.2) の仕様・性能テスト

 
SSD_info_256GB SSD_02

搭載されているSSDの型番は「WDC PC SN720 SDAPNTW-256G-1006」、ファームウェアは「10110006」です。

※ストレージのメーカーは販売時期によって異なる場合があります。



■ストレージのベンチマーク(CrystalDiskMarkでSSDの性能を測定)

 
SSD_bench_256GB SSD_03SSDは「HDDよりもデータの転送速度やランダムアクセス性能が高い」ことが大きな特徴です。

このモデルのM.2 SSDは「PCI Express、NVMe」という最新の規格を採用しているので、従来のSATA接続SSDよりも高性能で読み書きが非常に高速です。

ベンチマークでは、Seq Q32T1の連続読み込みで約30
00MB/s、連続書き込みでは約1600MB/sを記録しています。
 

■CrystalDiskMark 6.0.0 x64 ベンチマーク(https://crystalmark.info/)
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

    Sequential Read (Q= 32,T= 1) :  3003.277 MB/s
  Sequential Write (Q= 32,T= 1) :  1597.630 MB/s
  Random Read 4KiB (Q=  8,T= 8) :   783.866 MB/s [ 191373.5 IOPS]
 Random Write 4KiB (Q=  8,T= 8) :   452.219 MB/s [ 110405.0 IOPS]
  Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) :   395.641 MB/s [  96592.0 IOPS]
 Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) :   413.239 MB/s [ 100888.4 IOPS]
  Random Read 4KiB (Q=  1,T= 1) :    45.924 MB/s [  11211.9 IOPS]
 Random Write 4KiB (Q=  1,T= 1) :   134.598 MB/s [  32860.8 IOPS]


■ベンチマークをした時のSSDの温度(室温23℃)

32℃(ベンチマーク前)→最大温度 約54℃


■起動時間(電源スイッチを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)
※PCの環境(OSやBIOSのバージョン)や設定の違いにより起動時間が長くなる場合があります。

高速スタートアップを「有効」に設定した場合
約10~11秒

高速スタートアップが「無効」の場合(初期の設定)
約19~21秒

※「有効」に設定した後シャットダウンします。1度目の起動時間は「無効」と同じでしたが、2回目の起動から起動時間が速くなりました。(◆設定に関する記事:Windows10の高速スタートアップを有効にする

※BIOSのバージョンはF.21です。これよりも古いバージョンの場合は起動時間が2~3秒くらい長くなる可能性があります。

※初期の設定では「高速スタートアップ」が無効化(◆スクリーンショット)されていましたが、出荷時期によって設定が異なるかもしれません。

※下記のサポートページでは最新バージョンのBIOSが公開されています。古いバージョンがインストールされていて起動時間が気になる方は試してみる価値があると思います。

◆サポートページ:ソフトウェアおよびドライバー
  



グラフィックスの仕様・性能について

 
525x110_HP-Spectre-x360-13-ap0000_ベーシックモデル_all_01b

グラフィックスはプロセッサーに内蔵されている「インテル UHD グラフィックス 620」です。専用のビデオメモリを搭載しないのでメインメモリと共有します。
 
・インテル UHD グラフィックス 620 (プロセッサーに内蔵)
※全モデル共通


■グラフィックスの仕様

 
Core i5-8265U_gpu-z_01
左の画像はGPU-Zのスクリーンショットです。スペックの詳細(GPUコアや動作周波数、メモリバス幅など)を見ることができます。
 
インテル UHD グラフィックス 620 のスペック
GPUコアWhiskey Lake GT2
シェーダ数24
テクスチャユニット(TMUs)16
ROPユニット(ROPs)8
ベースクロック(MHz)300 MHz
ブーストクロック(MHz)1100 MHz
メモリクロック1200 MHz
メモリ容量メインメモリと共有
メモリバス幅128bit
メモリ帯域幅(GB/s)38.4GB/s
DirectX12 (12_1)
 
プロセッサー内蔵グラフィックスなので、シェーダやテクスチャユニットなどの数はゲーム向けのGPUよりもかなり少なめになります。
 


■グラフィックス性能比較

 
インテル UHD グラフィックス 620_グラフィックス比較

上記の表は「PassMark」ベンチマークから抜粋したものです。あくまでも目安としてご覧ください。
 

■インテル UHD グラフィックス 620の性能について

プロセッサー内蔵グラフィックスはインターネットや動画の視聴などを快適にこなせる性能を備えていますが、ゲーム性能はエントリークラスのGTX 1050よりも低いので、本格的な3Dゲームをプレイするのは厳しいと思います。

当サイトのテストでは、ドラクエのような軽めのゲームはとりあえず動かせる性能(フルHD・最高画質で快適という評価)があることを確認しています。
 
◆日本HPのノートPC「グラフィックス性能比較表」


 

ベンチマーク(3D MARK:Fire Strike)

 
fire strike_t

DirectX 11レベルのグラフィックス機能を用いたテストで、解像度はフルHD(1920x1080)になります。当サイトではSteamで販売されている有料版でテストしています。

◆3DMark-v1-3-708 ダウンロード

 
 
※総合スコアは各スコアの平均になります。
※Graphics Score・・・グラフィック性能を測定するテスト。
Physics Score ・・・CPUの性能測定に特化したテスト。
Combined Score ・・・CPUとGPUを利用したテスト。
 
 

 
Core i5-8265U_Fire Strike_02Fire Strike
スコア:1101
 Graphics Score1208
 Physics Score 8385
 Combined Score372
 
このテストは3Dゲーム(DirectX 11)を「フルHD ・最高画質でどれくらいのフレームレートでプレイできるか?」のある程度の目安になります。

グラフィックステスト1・・・5.73 FPS
グラフィックステスト2・・・5.27 FPS


3Dゲーム向けではないインテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)は、負荷が高いゲーミングPC向けのテストではフレームレートが5FPSくらいしか出ないので、画面は「コマ送りのような動き」になります。
 
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 22℃】
※Fire Strike テスト時
※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。
インテル Core i5-8265U プロセッサー
プロセッサーの温度最大温度78℃
平均温度68℃
開始前42℃
インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)
GPUの温度最大温度74℃
平均温度65℃
開始前40℃
GPU コアクロック最大1097.9 MHz
アイドル時300.0 MHz
GPU メモリクロック最大1197.9 MHz
アイドル時
GPUクーラーのファンスピード最大- RPM
アイドル時- RPM
ビデオメモリ使用量 1752 MB
ベンチマーク中の最大消費電力 ※Fire Strike テスト時
PC全体
(ディスプレイを含む)
最大 49.3 W
プロセッサーのみ最大 23.9 W
グラフィックスのみ最大 14.6 W
※プロセッサーとグラフィックスの消費電力は最大値のみピックアップしているので、それらを合計した消費電力はPC全体の最大消費電力とは異なります。


 

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

 
FF15ベンチマーク_top

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION (ファイナルファンタジー15)ベンチマークで、お手持ちのPCがどの程度快適にプレイできるのかを測定することができます。インストーラーのダウンロードや計測スコアとプレイの目安については下記のサイトをご参照ください。

 ◆ファイナルファンタジーXVベンチマーク:ダウンロード
 
平均フレームレートはFraps(※公式サイト)を立ち上げた後、HWiNFO64(※公式サイト)を起動するとフレームレートの項目が表示されるようになります。(※スクリーンショット

上記の方法で計測できるのは最大値と平均値のみです。ロード画面中の最大フレームレート(最大240FPS)が記録されてしまうので、フレームレートの最大値と最小値は目測で確認しています。
 


Core i5-8265U_フルHD_軽量品質_ff15_01キャプチャ画面サイズ:1920x1080
グラフィック設定:軽量品質
フルスクリーンモード
スコア:834
評価:動作困難

軽量品質にすると「画質が低くなるので動作が軽く」なりますが、ゲーム向けではないインテル UHD グラフィックス 620の場合は「軽量品質」でも最高で10FPSくらいがやっとの状態でした。

画面の動きはぎこちなく「カクカクとしたコマ送りのような動き」になります。このゲームを快適にプレイするにはハイスペックなPCが必要です。

最高フレームレート:11 FPS
平均フレームレート:8 FPS
最低フレームレート:4 FPS

 
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 22℃】
※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。
インテル Core i5-8265U プロセッサー
プロセッサーの温度最大温度86℃
平均温度77℃
開始前38℃
インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)
GPUの温度最大温度80℃
平均温度76℃
開始前38℃
GPU コアクロック最大1098.1 MHz
アイドル時300.0 MHz
GPU メモリクロック最大1197.9 MHz
アイドル時
GPUクーラーのファンスピード最大- RPM
アイドル時- RPM
ビデオメモリ使用量1609 MB ※軽量品質
ベンチマーク中の最大消費電力
PC全体
(ディスプレイを含む)
最大 49.9 W
プロセッサーのみ最大 28.0 W
グラフィックスのみ
※プロセッサーとグラフィックスの消費電力は最大値のみピックアップしているので、それらを合計した消費電力はPC全体の最大消費電力とは異なります。
 



ドラゴンクエストX ベンチマーク

 
DQXベンチマーク

ドラゴンクエストX ベンチマークは、お使いのパソコンで「Windows版ドラゴンクエストⅩ」をプレイすることができるか性能をチェックするためのソフトです。フレームレートはFrapsで計測(目視)しています。

◆ベンチマーク ダウンロード

※このベンチマークのフレームレートは240FPSが最高値になります。中盤以降のキャラクターがたくさん出てくるシーンでフレームレートが下がりますが、画質設定を軽くしても最低フレームレートはあまり向上しません。
 


Core i5-8265U_フルHD_最高品質_dqx_01画面サイズ:1920x1080
グラフィック設定:最高品質
フルスクリーン表示
スコア:5080
評価:快適

ドラゴンクエストXは軽めの部類のゲームベンチマークです。インテル UHD グラフィックス620でもそれなりに動きます。(※設定はフルHD・最高画質)

最高フレームレート:95 FPS
平均フレームレート: 51 FPS
最低フレームレート: 25 FPS


キャラクターが多数登場するシーンでは30FPSを切ることがありましたが、平均では50FPSくらい出ていたのでそれなりに画面の動きは良く見えます。

ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 22℃】
※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。
インテル Core i5-8265U プロセッサー
プロセッサーの温度最大温度84℃
平均温度76℃
開始前39℃
インテル UHD グラフィックス 620(プロセッサーに内蔵)
GPUの温度最大温度79℃
平均温度73℃
開始前38℃
GPU コアクロック最大1098.1 MHz
アイドル時300.0 MHz
GPU メモリクロック最大1197.9 MHz
アイドル時
GPUクーラーのファンスピード最大- RPM
アイドル時- RPM
ビデオメモリ使用量 318 MB
ベンチマーク中の最大消費電力
PC全体
(ディスプレイを含む)
最大 50.8 W
プロセッサーのみ最大 28.2 W
グラフィックスのみ
 ※プロセッサーとグラフィックスの消費電力は最大値のみピックアップしているので、それらを合計した消費電力はPC全体の最大消費電力とは異なります。




バッテリー駆動時間(YouTubeのフルHD動画を1時間再生)

 
スクリーンショット_バッテリー駆動時間_core i5-8265U_181212_k30

フルHD(1920×1080)ディスプレイ搭載したベーシックモデルで「バッテリー駆動時間」のテストを行いました。

ディスプレイの明るさ(輝度)を30に設定し、フルHDのYoutube動画を1時間視聴したときのバッテリーの減り具合をチェック
します。

バッテリーの駆動時間は下記の条件で行っています。

 
・YouTubeのフルHD動画を1時間再生

・動画はフルスクリーンで表示
・ディスプレイの明るさ(輝度)を30%に設定
・インターネット接続はWi-Fi経由
・WebブラウザはMicrosoft Edge (マイクロソフト エッジ) を使用
・バッテリー節約機能ON
・キーボードのバックライトをOFF
・音量は10に設定
 
 【YouTubeのフルHD動画を1時間再生したときのバッテリー残量】94%
※1時間で約6%消費するので、バッテリー残量が0になるまで16時間40分くらい視聴できる計算になります。
4Kディスプレイを搭載しているパフォーマンスモデル(※実機ベンチマーク)は92%(※バッテリーが12時間30分持つ計算)だったのですが、今回テストしたモデルは「フルHDディスプレイ」を搭載しているのでバッテリーの持ちが良くなっています。


※視聴する動画によっては、当サイトのバッテリー駆動時間とは異なる結果になるかもしれません。あくまでも参考としてご覧ください。
 
■バッテリーの持ちを良くするには?

・ディスプレイの輝度を下げる
・キーボードのバックライトを「OFF」にする
・電源プランを「省電力」にする
・バッテリー節約機能を「ON」にする

※バッテリーの持ちを良くするには上記のような消費電力を抑える設定(※スク リーンショット)が有効です。

※バッテリー節約機能はバックグラウンドでのアップデートやアプリの動作を制限(※OSに含まれているアプリのみ)するので消費電力を抑える効果があります。



動作中の温度や消費電力について

 
525x110_HP-Spectre-x360-13-ap0000_ベーシックモデル_消費電力_01b

この項目ではインターネットや動画視聴時、ベンチマーク時の動作温度や消費電力などをまとめています。


インターネット閲覧中の消費電力・温度(室温22℃)
プロセッサーの温度35~66℃
グラフィックスの温度35~50℃
消費電力5~36 W前後

インターネット閲覧中のプロセッサーの温度や消費電力は「負荷が高いベンチマーク時よりもかなり低め」で、ファンの音も静かです。何もしていない(ページを見ているだけの)状況ではアイドル時に近い温度になります。
  
 
※消費電力や温度はMicrosoft Edgeで日本HP公式サイトを閲覧した時の数値。
※閲覧するWebサイトによっては計測した数値と異なる場合があります。
※このテストではディスプレイの輝度を100%に設定。
※グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定。
※ACアダプタを接続してテスト

 
YouTubeの動画を約30分視聴したときの消費電力・温度(室温22℃)
プロセッサーの温度最大61℃ 【平均44℃】
グラフィックスの温度最大51℃ 【平均43℃】
消費電力7~20 W前後

動画視聴時もベンチマーク時よりも低めの温度・消費電力で動作します。平均温度が44℃くらいなので冷却ファンの音は静かです。

 
※消費電力や温度は、Microsoft Edge でYouTubeの動画を視聴した時の数値です。
※音量は10に設定。
※YouTubeのフルHD動画を30分再生
※動画はフルスクリーンで表示
※このテストではディスプレイの輝度を100%に設定。
※グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定。
※ACアダプタを接続してテスト
 


ベンチマーク時のPCパーツの最高温度(室温22℃)
Core i5-8265U
プロセッサー
最大温度86℃(平均温度 77℃)
※FF15
アイドル時約 35℃
インテル UHD
グラフィックス 620
最大温度82℃(平均温度 72℃)
※FF15
アイドル時約 34℃
ベンチマーク中の消費電力(ACアダプタ接続時、モニターを含む)
電源OFF時0.4 W 前後
スリープ時0.8 W 前後
アイドル時5 W 前後
起動時約 35.5 W(瞬間最大)
ベンチマーク中の最大消費電力約 52.1 W (CINEBENCH R15)
 ※消費電力はPCの使用環境によって違いが出る場合があります。
 ※ディスプレイの輝度は100%に設定。
 ※ACアダプターを接続した状態で計測。
 

インテル Core i5-8265U プロセッサーの温度

 
最大動作周波数が高いCore i7-8565U(最大4.6GHz)は瞬間最大温度が90℃を超えることがありましたが、Core i5-8265Uは最大動作周波数が少し控えめな3.9GHzなので今回のテストでは90℃以内に収まっていました。
 
冷却に関しては普通に使っていれば特に問題ないと思いますが、長時間負荷をかけ続けた場合は今回のテスト結果よりも少し高い温度になる場合があります。

インテル UHD グラフィックス 620 グラフィックスの温度

 
グラフィックスはプロセッサーよりも少し低めの温度で推移していました。
  
負荷が高いベンチマーク時は最大で80℃前半、平均では70℃中盤くらいでした。

高負荷時に温度が高くなる場所(※測定時の室温は約22~23℃)

 
ゲームやベンチマークなどを行うとパソコン内部の温度が高くなるので、キーボード面もそれなりに熱さが感じられる温度になります。手で触れる部分では特に下記の場所の温度が高めになります。
 
・キーボード中央よりやや上の「6、7、8、9」付近
・背面の排熱口付近
・ボディの底面など
 
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手で触れる部分(キーボード)で最も温度が高くなる部分

 
FF15のベンチマーク終了後にキーボードの温度を測定すると、最も温度が高くなる「6、7、8、9」付近は38~39℃くらいでした。熱いというほどではありませんがそれなりに暖かさが感じられます。

アイドル時の温度

 
何も操作しない状態(アイドル時)で放置した場合は27~29℃くらいになります。ほんの僅かに暖かさが感じられる程度です。

インターネットや動画視聴時

 
最も温度が高くなる「6、7、8、9」付近でも少し暖かい程度(31~32℃くらい)です。その部分から外側に行くにつれて温度が下がります。(最も低い部分は27℃くらい)


≪ベンチマークやゲームなどをしていない状態でも温度が高くなる場合≫
バックグラウンドで処理が行われていると、プロセッサーの負荷が高くなり通常よりも少し熱を持つことがあります。

・充電しながら使用する場合
・オンラインストレージでファイルの同期(ファイルのアップロード&ダウンロード)
・OSのアップデート(バックグラウンドでダウンロード&インストール)
・バックグラウンドでファイルをダウンロードしながら使う
・バックグラウンドでウイルススキャンが動作している場合など
HP Spectre_x360_13_ap0000_ポセイドンブルー_底面_冷却ファン_IMG_8877b
■高負荷時のファンの音

内部の温度が高くなる状況(ベンチマークやゲーム時など)では、冷却ファンの回転音や風切り音などが聞こえます。回転数が上がるとそれなりに音が大きくなりますが、耳ざわりな甲高い金属音ではなく「サー」「シャー」という感じに聞こえます。

インターネットや動画の視聴時などはファンの音は静かです。冷却ファンは状況に応じて最適な回転数になりますが、下記のアプリで「冷却重視モード」や「静音性重視モード」に変更することができます。

◆冷却ファンのモードを変更できる「HP Command Center」の設定



HP Spectre x360 13-ap0000(Core i5-8265U)ベンチマークテストまとめ

 
Spectre x360 13-ap0000_ポセイドンブルー_0G1A4295

【総評】普段使いで十分な性能&バッテリー駆動時間が長いベーシックモデル

 
・Core i5-8265Uと上位のCore i7-8565Uの性能差は小さい
・「フルHD搭載モデル」は4Kディスプレイ搭載モデルよりもバッテリーの持ちが良い
・シーンに応じた使い方ができる「冷却ファン設定アプリ」が便利
HP Spectre x360 13-ap0000シリーズの中ではベーシックモデルのみ「Core i5-8265U プロセッサー」を搭載していますが、Core i7-8565Uを搭載した上位モデルと比較して大きな性能差はなかったので、モデルを選ぶときにプロセッサーの性能はあまり気にしなくても良いと思います。

フルHD搭載モデルは「バッテリー駆動時間が4K搭載モデルよりも長め」です。4Kは高精細で文字がとてもキレイですが、外に持ち運んで使うことが多い方はフルHDの方が適しています。

このモデルから採用されている「HP Command Center」は、冷却ファンのモード(制御方法)を選べるので「静かな場所でファンの音をなるべく抑えたい」ときに便利なアプリです。逆に、負荷が高い作業をするときは「パフォーマンスモード」で冷却を重視した設定にすることもできます。
 
■各パーツの評価

◆第8世代インテル Core i5-8265U プロセッサー(4コア8スレッド)
インターネットや動画の視聴、オフィスソフトなどを十分快適にこなせる性能。メイン機として使うには少しもの足りないかもしれませんが画像処理も可能です。

◆8GBメモリ (DDR4-2400MHz)
インターネットや動画の視聴では十分な容量。画像処理も可能ですが、複数のアプリを立ち上げたまま作業したり、大きなデータを取り扱うのなら16GBメモリ搭載モデルの方が快適です。

◆256GB SSD(PCIe NVMe M.2)
転送速度が速い最新規格のSSDなので操作時のレスポンスが良く快適です。テキスト書類やWeb向けの画像を保存するには十分な容量ですが、デジカメの画像や動画ファイルなどを多数保存しておきたい方は「予算が許す限り容量が多いもの」を選択した方が使い勝手が良いと思います。

◆インテル UHD グラフィックス 620
負荷が高いゲーミングPC向けのベンチマークではコマ送りのような動きになりますが、軽めのドラクエXの場合は最高画質でもそれなりに快適に動きます。

◆ベンチマーク中の温度・消費電力(ディスプレイを含む)
Core i5-8265U(最大3.9GHz)は最大動作周波数が少し控えめなので、上位のCore i7-8565U(最大4.6GHz)よりも最大温度が低めでした。(※平均温度はほぼ同じ)

◆バッテリー駆動時間のテスト(YouTubeのフルHD動画を1時間再生)
フルHDディスプレイ搭載モデルは、消費電力が少ないので「4K搭載モデルよりもバッテリーの持ちが良い」ことが大きなメリットです。
【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Spectre x360 13-ap0000 (2018年10月モデル) 製品詳細icon
◆HP Spectre x360 13-ap0000 スペックPDF

【トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など】
◆HP Spectre 13-ap0000 x360 Convertible PC サポートページicon
◆ユーザーガイドPDF(取扱説明書:コンピューターの概要・使い方)
◆HP クラウドリカバリツールの使用(Windows 10、7)
 
【実機レビュー:アッシュブラック】
◆外観・デザイン徹底レビュー:精悍な印象の「アッシュブラック」
◆パフォーマンスモデル(Core i7-8565U搭載)の性能・消費電力をチェック!

【実機レビュー:ポセイドンブルー】
◆外観・デザイン徹底レビュー:モダンで斬新な印象の「ポセイドンブルー」
◆ベーシックモデル(Core i5-8265U搭載)の性能・消費電力をチェック!

【付属品のレビュー】
◆専用化粧箱&付属品(アッシュブラック、ポセイドンブルー)

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◆HP Spectre x360 13(2018年10月モデル)の製品特徴・新旧モデル比較
◆sRGBカバー率100%、Spectre x360 13(2018年10月モデル) のフルHD&4Kディスプレイ
◆Spectre 2018年10月モデル(Folio 13、x360 13、x360 15)の性能・使い勝手を比較
◆HP Spectre x360 13-ap0000のちょっと気になるところ(ACアダプターについて)

【設定に関する記事】
◆Windows10の高速スタートアップを有効(または無効)にする
◆USBメモリで「Windows 10の回復ドライブ」を作成する
◆BIOS(UEFI)画面の入り方、ファンクションキーの変更方法
◆分解方法(カバーの取り外し)&内部のレビュー
 


■レビューについて
※商品仕様/価格については2019年3月6日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマークの結果、温度、消費電力などの測定値はPCの使用状況や環境によって異なることがあります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
※PassMarkベンチマークスコアはPassMark - CPU Benchmarks Video Card Benchmarks から抜粋しています。あくまでも目安としてご覧ください。
 
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