2019年2月18日(月)に日本HPが主催する法人向けのイベント「HP Reinvent World 2019 ~テクノロジーによる革新の体験とビジネスの創造~」が開催されました。イベントで展示されていた気になる製品や体験したことをレポートします。
■目次(ページ内リンク)
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◆「HP Reinvent World 2019」について
◆【セッション】世界のメガトレンドとHPの成長戦略
◆レースゲームが試遊できる「ゲーミングPC」ブース
◆「モバイルPC・デスクトップPC」ブースでは法人向けモデルをメインに展示
◆持ち運んで使えるミニフォトプリンター「HP Sprocket」
◆企業向けのVRを体験(車の作成、HPの工場見学、火星の探検)
◆HPの大型プリンター「HP Indigo 20000」で印刷された商品を展示
◆美しい印刷ができる大判プリンターのブース
◆試作品だけでなく最終製品の作成も可能な3Dプリンター「HP Jet Fusion」
◆まとめ(イベントで興味深かったこと)
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◆「HP Reinvent World 2019」について
◆【セッション】世界のメガトレンドとHPの成長戦略
◆レースゲームが試遊できる「ゲーミングPC」ブース
◆「モバイルPC・デスクトップPC」ブースでは法人向けモデルをメインに展示
◆持ち運んで使えるミニフォトプリンター「HP Sprocket」
◆企業向けのVRを体験(車の作成、HPの工場見学、火星の探検)
◆HPの大型プリンター「HP Indigo 20000」で印刷された商品を展示
◆美しい印刷ができる大判プリンターのブース
◆試作品だけでなく最終製品の作成も可能な3Dプリンター「HP Jet Fusion」
◆まとめ(イベントで興味深かったこと)
「HP Reinvent World 2019」について
2019年2月18日に開催された「HP Reinvent World 2019」では、テクノロジーやビジネスに関するセッション、HPの最新製品(法人向けPCやプリンタなど)の展示、VRを体験できるブースなどが用意されていました。
■会場
東京ミッドタウンホール(ミッドタウン・イーストB1F)
〒107-0052東京都港区赤坂9-7-1
■ 開催日
2019年2月18日(月)10:00 ~ 18:00
【HP公式サイト】
◆HP Reinvent World 2019~テクノロジーによる革新の体験とビジネスの創造~
東京ミッドタウンホール(ミッドタウン・イーストB1F)
〒107-0052東京都港区赤坂9-7-1
■ 開催日
2019年2月18日(月)10:00 ~ 18:00
【HP公式サイト】
◆HP Reinvent World 2019~テクノロジーによる革新の体験とビジネスの創造~
【セッション】世界のメガトレンドとHPの成長戦略
最初のセッションでは岡隆史氏(株式会社日本HP代表取締役社長執行役員)が登壇し、「世界のメガトレンドとHPの成長戦略」についてお話しされました。内容はHPの2018年の業績(グローバル)、国内PC事業のシェアや成長率(シェアは前年の12%から15%くらいまで伸びています)、イノベーションへのアプローチ方法、世界の変化の流れ(都市の巨大化、人口動態の変化、超グローバル化、加速するイノベーション)などについてお話しされていました。

九嶋俊一氏(株式会社日本HP専務執行役員パーソナルシステムズ事業統括)は、「メガトレンドとコンピューティングの将来」というテーマで、ビジネスやサービス、労働力(今後は一部の仕事がロボットに置き換わっていく)についてお話しされ、終盤はパソコンのセキュリティの重要性を強調。
小池亮介氏(株式会社日本HP執行役員デジタルプレス事業本部)は、「印刷媒体のイノベーション~テクノロジーがもたらす破壊と創造~」というテーマで、プリティングに関する動向や販促とマーケティングについてお話しされていました。
興味深かったのは、印刷が「デジタル」に置き換わったことで印刷するまでのスピードが向上し、従来では出来なかったことが可能になったことです。世界に一つだけのパッケージでSNSによる拡散を狙った戦略や、自分だけの「パーソナライズされた本」などはとても良いアイデアだと思いました。
【コカコーラのラベル】
リオオリンピックの「金メダリストのコメント」が翌日の商品パッケージに反映。
【LOTTEのキシリトールガム】
世界に一つだけのパッケージ。購入者がツイッターやインスタグラムなどに投稿し拡散することで広告効果を得る試み。
【飲料水に新聞記事】
ペットボトルのラベルに新聞記事を印刷。
【パーソナライズされた本】
オンラインのみの出版で、購入時に名前を入れると絵本に反映されます。料理本の場合は「興味がある料理のみ」選んで一冊の本にするなど。
◆HPの大型プリンター「HP Indigo 20000」で印刷された商品を展示
【コカコーラのラベル】
リオオリンピックの「金メダリストのコメント」が翌日の商品パッケージに反映。
【LOTTEのキシリトールガム】
世界に一つだけのパッケージ。購入者がツイッターやインスタグラムなどに投稿し拡散することで広告効果を得る試み。
【飲料水に新聞記事】
ペットボトルのラベルに新聞記事を印刷。
【パーソナライズされた本】
オンラインのみの出版で、購入時に名前を入れると絵本に反映されます。料理本の場合は「興味がある料理のみ」選んで一冊の本にするなど。
◆HPの大型プリンター「HP Indigo 20000」で印刷された商品を展示
「3Dプリンティングに関する動向」では、秋山 仁氏(株式会社日本HP)が実際に3Dプリンターを使用した事例(電気自動車の冷却システム、工作ロボット、医療関係、個人に最適化したVRヘッドセット、ヘルメットやウェアなど)や、「HP on HP」(自社の3Dプリンターで作成したパーツを自社製品の一部に使用する)について説明されていました。
3Dプリンターは試作品を作るためのものというイメージを持っていましたが、現在では「最終製品も作ることができる」という点に驚きました。
レースゲームが周できる「ゲーミングPC」ブース
「ゲーミングPCブース」ではレースゲーム「フォルツァ」を体験できる試遊台が設置されていました。ブースはOMENのブランドカラー(ブラック&レッド)が少くでホワイトを多めに取り入れた爽やかなイメージです。
試遊台はOMENシリーズのフラグシップモデル「OMEN X by HP Desktop 900-200」(※展示機レビュー)と、日本未発売の65インチのゲーミングディスプレイ「OMEN X by HP 65 BFGD」を使用。ディスプレイの両側にはプレイ状況に応じて明るさが変化する照明が置かれていました。
オーバークロック向けのプロセッサーとゲーム向けのグラフィックスを搭載した高性能ゲーミングノート「OMEN X by HP 17-ap000」も展示。(※実機レビュー)
モバイルPC・デスクトップPCブースでは法人向けモデルをメインに展示
法人向けモデルがメインで展示されている「モバイルPC・デスクトップPC」ブースでは、ホワイトボードに描いた文字やイラストをモバイルPCの画面に表示するデモが行われていました。
少しタイムラグがありますが「ホワイトボードに描かれた文字やイラスト」が画面に表示されていきます。ホワイトボードに描かれた情報のみ表示して、人や手などは映らない仕組みになっているようです。
展示されているのは13.3インチ・コンバーチブルPC「HP EliteBook x360 1030 G3」(◆HP公式:製品詳細ページ
法人向けモデルはセキュリティ面が強化されていて、LTEを内蔵した機種が多いことが特徴です。
写真には写っていませんが、HP EliteBook x360 1030 G3用のHP リチャージブル アクティブペン(※オプション)は、筆圧レベル4096階調、30分の充電で約1週間の使用が可能です。インストールされているソフトでバッテリー残量が表示されたり、ペンがパソコンから離れた場所にあると「置き忘れ防止の警告」が出るなど、個人向けモデルにもあったらいいなと思える便利な機能がいくつかあります。
写真には写っていませんが、HP EliteBook x360 1030 G3用のHP リチャージブル アクティブペン(※オプション)は、筆圧レベル4096階調、30分の充電で約1週間の使用が可能です。インストールされているソフトでバッテリー残量が表示されたり、ペンがパソコンから離れた場所にあると「置き忘れ防止の警告」が出るなど、個人向けモデルにもあったらいいなと思える便利な機能がいくつかあります。
15.6インチの「HP EliteBook 1050 G1」(◆HP EliteBook 1050 G1 製品詳細
座ってじっくりと製品を試すことができるブースでは個品向けモデルを多めに展示。
【法人向けモデル】
・2in1タブレット「HP Elite x2 1013 G3」(※HP公式:製品詳細ページ
)
【個品向けモデル】
・HP Spectre x360 13-ap0000:2018年10月モデル(※速攻レビュー)
・HP Spectre 13-af000:2017年11月モデル(※実機レビュー)
・HP Spectre x360 13-ae000:2017年11月モデル ローズゴールド(※実機レビュー)
・2in1タブレット「HP Elite x2 1013 G3」(※HP公式:製品詳細ページ
【個品向けモデル】
・HP Spectre x360 13-ap0000:2018年10月モデル(※速攻レビュー)
・HP Spectre 13-af000:2017年11月モデル(※実機レビュー)
・HP Spectre x360 13-ae000:2017年11月モデル ローズゴールド(※実機レビュー)
湾曲したオシャレなテーブルには、34インチカーブディスプレイを搭載した液晶一体型PC、ディスプレイ、13.3インチ・モバイルPC、Thunderbolt3 ドックなどを展示。
【法人向けモデル】
・HP EliteOne 1000 G2 All-in-One(◆HP EliteOne 1000 G2 All-in-One 製品詳細
)
・HP EliteDisplay E243p(ディスプレイ)
・HP EliteBook 830 G5(◆HP EliteBook 830 G5 製品詳細
)
・HP Thunderbolt3 ドック 120W G2(◆HP Thunderbolt3 ドック 120W G2 製品詳細
)
・HP EliteOne 1000 G2 All-in-One(◆HP EliteOne 1000 G2 All-in-One 製品詳細
・HP EliteDisplay E243p(ディスプレイ)
・HP EliteBook 830 G5(◆HP EliteBook 830 G5 製品詳細
・HP Thunderbolt3 ドック 120W G2(◆HP Thunderbolt3 ドック 120W G2 製品詳細
「HP Tango」はインテリアに馴染むオシャレなデザインのプリンターです。(◆HP Tango 製品詳細
持ち運んで使えるミニフォトプリンター「HP Sprocket」
スマートフォンで撮った写真をプリントすることができるミニフォトプリンター「HP Sprocket」は、感熱式プリンター(ZINK Zero Ink 方式)で専用のZINK用紙を使用します。インクカートリッジやインクリボンなどは不要です。
持ち運びが便利なコンパクトなサイズ(重さが約180g)なので、いつでもどこでも印刷することができます。カラーは落ち着いた色合いのグレー(Luna)と肌色に近い感じで柔らかい色合いのピンク(Blush)の2種類です。
・HP Sprocket(※HP公式:製品詳細ページ)
※ピンク(Blush)はHP公式ストア Directplus 限定モデル
※ピンク(Blush)はHP公式ストア Directplus 限定モデル
企業向けのVRを体験(車の作成、HPの工場見学、火星の探検)
ワークステーションが展示されているブースでは「車を作成する」VR体験を実施。Z8シリーズのワークステーションは200万円くらいする構成で、グラフィックスだけでも1枚100万円する「NVIDIA Quadro シリーズ」が搭載されていました。
業務向けなので「コンピューター上で設計したパーツをVRで確認すること」が主な目的です。体験ではパーツの移動や色の変更などが可能でゲームのように楽しめました。
会場に中央に設置されていたブースでは、「日本の学生たちが考えた火星」を見ることができるVR(左側)と、「HPの日野工場」を見学できるVR(右側)を体験することができました。
工場見学のVR体験は「組み立てられるパソコンの視点」だったことが面白かったです。錯覚ですが台車に乗せられて画面が動くと「自分も動いているような感じになる」ことが不思議でした。
火星探検のVRでは「放射線で人が外に出ることができない環境」を想定しているので、「碁盤の目のように敷かれたレールの上を家ごと移動する」という生活様式を取り入れていました。
日本の学生たちによる火星VR化プロジェクト
◆HP Mars Home Planet
◆HP Mars Home Planet
HPの大型プリンター「HP Indigo 20000」で印刷された商品を展示
HPの大型プリンター「HP Indigo 20000」のブースでは、これまでに印刷された製品を展示。
世界のメガトレンドとHPの成長戦略のセッションで紹介されていたコカコーラのラベル(金メダリストのコメント)、LOTTEのキシリトールガム(世界に一つだけのパッケージ)、新聞記事が印刷されたペットボトル、パーソナライズされた絵本などを見ることができました。
パッケージの素材は紙からビニールのようなものまで様々ですがキレイに印刷されています。
美しい印刷ができる大判プリンターのブース
大判プリンターのブースでは、「HP DesigmJet Z9+」で出力された「蜷川実花展 -虚構と現実の間に-」の作品を展示。
展示作品や印刷された サンプルを見ましたが発色が良くとてもキレイでした。
展示されていた「HP PageWide XL プリンター」は1分間でA1サイズを20枚印刷できるスピードがセールスポイント。
試作品だけでなく最終製品の作成も可能な3Dプリンター「HP Jet Fusion」
3Dプリンターのブースでは「HP Jet Fusion」を展示。素材の硬さや色などが異なる部品を作ることが可能です。
実際に3Dプリンターで作成したパーツが多数展示されていました。
「HP Reinvent World 2019」体験レポートまとめ
「HP Reinvent World 2019」は法人向けのイベントなので、セッションでは当サイトでは取り扱わないテーマが中心でしたが、LOTTEのキシリトールガムの「世界に一つだけのパッケージ」のようなSNSを利用した広告戦略や、パーソナライズされた本などの話がとても興味深かったです。
設計開発向けのVR体験では「平面で見るよりも実際に近い状態」で確認できるので、実際に試作品を作る前の検証に便利だと思いました。HPの工場見学にVRは、普通の視点ではなく「パソコンの視点で組み立てられたり、台車に乗せられて運ばれる」ことが面白かったです。火星探検のVRは「もし火星に住むことになったらどのような生活になるのだろう?」というテーマに取り組んだ学生たちによる世界を楽しむことができました。
個人向けモバイルPCの「Spectreシリーズ」やゲーミングPCの「OMEN by HP シリーズ」なども置かれていましたが、法人向けPC担当の方と法人モデルならではの良さ(セキュリティや機能面など)をいろいろ聞かせていただき、とても有意義な時間を過ごせました。
■レビューについて
※商品仕様/価格については2019年2月22日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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