
ディスプレイが360度回転するコンバーチブルPC『HP ENVY 15 x360』の特長や性能、3モデルの違いについて解説します。
※2019年6月13日より「オフィス2019搭載モデル」が販売開始!
■目次(ページ内リンク)
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◆ディスプレイが360度回転する「HP ENVY x360 15-cn0000」の製品特徴
◆プロセッサーやグラフィックスの性能について
◆インテル Optane メモリーと通常のSSDの違い
◆3モデルの違い(プロセッサー、メモリ、ストレージなど)・選び方について
◆【まとめ】Spectre譲りのスタイリッシュな外観ですが「ダマスカス鋼模様」で違いを強調!
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◆ディスプレイが360度回転する「HP ENVY x360 15-cn0000」の製品特徴
◆プロセッサーやグラフィックスの性能について
◆インテル Optane メモリーと通常のSSDの違い
◆3モデルの違い(プロセッサー、メモリ、ストレージなど)・選び方について
◆【まとめ】Spectre譲りのスタイリッシュな外観ですが「ダマスカス鋼模様」で違いを強調!
ディスプレイが360度回転する「HP ENVY x360 15-cn0000」の製品特徴 |

ENVY(エンヴィ)シリーズは、日本HPのプレミアムPCの中ではSpectre(スペクトル)シリーズよりも少しカジュアルな位置付けになりますが、洗練されたフォルムを売りとする製品です。
2018年6月22日より販売開始された新モデル「HP ENVY x360 15-cn0000」のデザインは、直線的でエッジが効いた形状でHP Spectre x360 15-ch000(※速攻レビュー)にとてもよく似ています。ボディの素材はアルミニウムで、カラーは「ナチュラルシルバー」の1色のみとなっています。

このモデルはディスプレイが360度回転するコンバーチブルPCなので、当然ながら通常のノートPCのように使えますし、タブレットのような形にして同梱されているアクティブペンでお絵描きする)こともできます。省スペースで使えるテントモードは狭い場所でも置くことが可能です。
※画像は英語キーボードですが日本で販売される製品は日本語配列になります。

ボディの後部に高級な包丁で使われている木目状の模様の「ダマスカス鋼模様」が採用されている点が大きな特徴です。「ENVY」のブランド名が刻まれているヒンジ部分の端の方は、光沢感があるシルバーでトリミングされています。

ディスプレイは13.3インチワイド・フルHD(1920x1080)で、表面処理は「光沢」、視野角が広いIPS方式(斜めから見ても色の変化が少ない)を採用。「タッチ対応」で同梱されているアクティブペンも使用可能です。

インターフェースには、外部ディスプレイに接続できるHDMI 2.0 出力端子、最新規格のUSB Type-C(2基)、従来のUSB機器を使えるUSB3.1(1基)、SDカードスロットを備えています。顔認証には対応していませんが、「指紋認証」によるログインが可能です。
プロセッサーやグラフィックスの性能について |

■インテル Core i7-8550U プロセッサー
1.80GHz-4.00GHz, スマートキャッシュ 8MB, 4コア8スレッド, TDP15W
※パフォーマンスモデルに搭載
■インテル Core i5-8250U プロセッサー
1.60GHz-3.40GHz, スマートキャッシュ 6MB, 4コア8スレッド, TDP15W
※スタンダードモデル、スタンダードプラスモデルに搭載
HP ENVY x360 15-cn0000 はすべてのモデルが4コア8スレッドの第8世代インテルプロセッサーを搭載。2コア4スレッドの第7世代よりもマルチスレッド性能が良いので、動画のエンコードや画像編集などの処理能力が高くなっています。1.80GHz-4.00GHz, スマートキャッシュ 8MB, 4コア8スレッド, TDP15W
※パフォーマンスモデルに搭載
■インテル Core i5-8250U プロセッサー
1.60GHz-3.40GHz, スマートキャッシュ 6MB, 4コア8スレッド, TDP15W
※スタンダードモデル、スタンダードプラスモデルに搭載
Core i5-8250UとCore i7-8550Uの差は大きくない(※Spectre x360の実機テスト)ので、一般的な用途(インターネットやメール、動画の視聴、オフィスソフトなど)ならCore i5-8250Uで十分ですが、いずれも型番末尾に「U」が付くモバイルPC 向けの省電力プロセッサーなので、HP Spectre 15 x360に搭載されているCore i7-8705G(※ベンチマーク)と比較すると少し性能差があります。

グラフィックスは全てのモデル共通で、プロセッサーに内蔵されている「インテル UHD グラフィックス 620」になります。
インターネットや動画の視聴などの用途では十分な性能で、軽めのドラクエのようなゲームはとりあえず動きますが、基本的にゲーム向けのGPUではないので思い3Dゲームをプレイするには厳しい性能です。
ファイナルファンタジーやGTA5のような3Dゲームを快適にプレイするには、ゲーミングノートに搭載されているGTX 1060 Max-Q(※OMEN by HP 15 ベンチマーク)やGTX 1070(※OMEN by HP 17 ベンチマーク)、GTX 1080(※OMEN X by HP 17 ベンチマーク)などが必要になります。
インテル Optane メモリーとSSDの違い |

■インテル Optane メモリー(16GB / NVMe M.2) + 1TB HDD
・読み込みはSSDに近い速度
・書き込みは搭載されているのHDDの速度
■256GB SSD(PCIe NVMe M.2)
・読み込みだけでなく書き込みも超高速
スタンダードプラスとパフォーマンスモデルには256GB SSD(PCIe NVMe M.2)が搭載されていますが、スタンダードモデルはインテル Optane メモリー (16GB / NVMe M.2) を搭載しています。・読み込みはSSDに近い速度
・書き込みは搭載されているのHDDの速度
■256GB SSD(PCIe NVMe M.2)
・読み込みだけでなく書き込みも超高速
インテル Optane メモリーは「キャッシュ」と呼ばれているデータの読み込み速度をSSD並みに向上させる仕組みで、書き込みに関しては通常のHDDとあまり変わらないのですが、体感的にはHDDのみ搭載したパソコンよりもレスポンスが速くなります。総合的には読み込みだけでなく書き込みも速い通常のSSDにはかないませんが、安く導入できる割に体感速度を向上させることができることが大きなメリットです。
3モデルの違い(プロセッサー、メモリ、ストレージなど)・選び方について |

モデルはスタンダード、スタンダードプラス、パフォーマンスの3種類で、プロセッサーやメモリの容量、ストレージの構成などが異なっています。
■いずれのモデルも4コア8スレッドの第8世代プロセッサーを搭載
プロセッサーはスタンダード、スタンダードプラスがCore i5-8250U、パフォーマンスのみCore i5-8550Uを搭載していますが、いずれもマルチスレッド性能が4コア8スレッドの第8世代です。2コア4スレッドの第7世代でもインターネットやメール、動画の視聴、オフィスソフトなどは快適に行える性能がありましたが、第8世代は4コア以上を使用する動画のエンコードや画像編集の処理速度が向上しています。(※関連項目:プロセッサーの性能について)
■標準で一般的な用途で十分な8GBを搭載
メモリは標準で8GBを搭載しているので、一般的な用途(インターネットやメール、動画の視聴、オフィスソフトなど)では十分な容量です。パフォーマンスのみ16GB (8GB×2) のメモリが選択可能なので、写真編集や画像処理などをされる方で8GBでは物足りない方はそちらを選択された方が快適に作業できると思います。(◆関連記事:メモリの搭載量について)
■インテル Optane メモリーとSSDの違い
ストレージはいずれのモデルも 1TB HDD(7200回転)を搭載していますが、スタンダードモデルはインテル Optane メモリー、スタンダードプラスとパフォーマンスモデルは通常のSSD(PCIe NVMe M.2)を搭載している点が大きく異なります。
速度重視なら通常のSSD搭載モデルがおすすめですが、読み込みのみ速いインテル Optane メモリー搭載モデルでも、HDDのみ搭載したパソコンよりは快適に使うことができます。(※関連項目:インテル Optane メモリーと通常のSSDの違い)
■バッテリ駆動時間はパフォーマンスモデルの方が少し長め
バッテリ駆動時間はメーカー公称値となりますが、スタンダード、スタンダードプラスモデルが約10時間、パフォーマンスモデルが少し長めの11時間となっています。
■一般的な用途ではスタンダードモデルでも十分な基本性能を備える
インターネットや動画の視聴などがメインでなるべく安く買いたいのならスタンダードモデルで十分ですが、読み込みだけでなく書き込みの速さも求めるのなら純粋なSSDを搭載したスタンダードプラスやパフォーマンスモデルの方が快適です。写真編集や画像処理などをされる方は16GBのメモリが選択できるパフォーマンスモデルが良い選択肢になると思います。
HP ENVY x360 15-cn0000 シリーズ | ||||
モデル名 | スタンダード | スタンダードプラス | パフォーマンス | |
OS | Windows 10 Home (64bit) | |||
カラー | ナチュラルシルバー | |||
プロセッサー | インテル Core i5-8250U プロセッサー 1.60GHz-3.40GHz 4コア8スレッド | インテル Core i7-8550U プロセッサー 1.80GHz-4.00GHz 4コア8スレッド | ||
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 (プロセッサーに内蔵) | |||
ディスプレイ | 15.6インチ・フルHDブライトビュー(光沢) IPSタッチディスプレイ(1920×1080 / 最大1677万色) | |||
メモリ | 8GB (DDR4-2400MHz) | 8GB / 16GB オンボード (DDR4-2400MHz) | ||
ストレージ | 1TB HDD(7200回転) + インテル Optane メモリー (16GB / NVMe M.2) | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2) + 1TB HDD(7200回転) | ||
キーボード | バックライトキーボード(日本語配列、テンキー付き) | |||
内蔵無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 | |||
Windows Hello | 指紋認証センサー | |||
インターフェース | HDMI 2.0 出力端子×1 USB3.1 Gen1 ×2 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応) USB Type-C 3.1 Gen1 ×1 (電源オフUSBチャージ機能対応) ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 音量調整ボタン付き | |||
メディアカードスロット | SDカードスロット | |||
オーディオ | Audio by Bang & Olufsen デュアルスピーカー | |||
サイズ (幅x奥行x高さ) | 約 359×245×19(最薄部)- 20(最厚部)mm | |||
質量 | 約 2.11 kg | |||
ACアダプタ | 45W スマートACアダプタ | |||
バッテリ駆動時間 | 約10時間 | 約11時間 | ||
付属品 | 速効!HPパソコンナビ特別版、ACアダプター、電源コード、保証書 等 | |||
標準保証 | 1年間 (引き取り修理サービス、パーツ保証) | |||
標準価格 | ¥117,480(税込)~ | ¥126,280(税込)~ | ¥140,580(税込)~ |
Spectre譲りのスタイリッシュな外観ですが「ダマスカス鋼模様」で違いを強調! |

直線的でスタイリッシュなデザインはHP Spectre x360 15-ch000(※速攻レビュー)にとても似ているのですが、このENVY 15 x360はボディの後部に「ダマスカス鋼模様」を採用してSpectreシリーズとの違いを強調しています。
サイズはモバイル向けの13.3インチよりも一回り大きい15.6インチで質量が約2.11kgあるので、外に持ち運ぶにはパソコン用のバックパックが必要になります。室内での移動は余裕の重さですが、あまり外に持ち出さず室内で使うことが多い方向けのモデルです。
インターフェースは外部ディスプレイに接続できるHDMI端子やSDカードスロット、最新規格のUSB Type-Cだけでなく従来のUSB端子も備えているので使い勝手は良いと思います。
3モデル用意されていますが、いずれもインターネットやメール、動画の視聴、オフィスソフトなどの用途では十分なスペックで、趣味程度の写真編集や画像編集などもこなせる性能があります。
【メーカー製品詳細ページ】サイズはモバイル向けの13.3インチよりも一回り大きい15.6インチで質量が約2.11kgあるので、外に持ち運ぶにはパソコン用のバックパックが必要になります。室内での移動は余裕の重さですが、あまり外に持ち出さず室内で使うことが多い方向けのモデルです。
インターフェースは外部ディスプレイに接続できるHDMI端子やSDカードスロット、最新規格のUSB Type-Cだけでなく従来のUSB端子も備えているので使い勝手は良いと思います。
3モデル用意されていますが、いずれもインターネットやメール、動画の視聴、オフィスソフトなどの用途では十分なスペックで、趣味程度の写真編集や画像編集などもこなせる性能があります。
◆HP ENVY x360 15-cn0000 製品詳細
◆HP ENVY x360 15-cn0000(スペックPDF)
【トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など】
◆HP ENVY x360 15-cn0000 サポートページ
◆ユーザーガイドPDF(取扱説明書:コンピューターの概要・使い方)
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