
第7世代インテル Core i7-7700T プロセッサー、AMD Radeon 530 グラフィックス、QHDディスプレイ(2560x1400)を搭載した、日本HPの27インチ・オールインワンPC 『HP Pavilion 27-r079jp パフォーマンスプラスモデル』の性能や消費電力を検証しました!
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※Fire FoxやMicrosoft Edgeは「BackSpace」キーでこの位置に戻ります。 ※Google Chromeの場合は「Alt + ←」になります。 ◆ベンチマークで使用するパソコンについて ◆ベンチマークの設定・使用するソフトついて ◆プロセッサーの仕様・性能について(Core i7-7700T) ◆プロセッサーのベンチマーク(CINEBENCH R15) ◆メモリの仕様・容量について(8GB PC4-19200 2400MHz) ◆ストレージの仕様・性能について(256GB SSD + 2TB HDD) ◆グラフィックスの仕様・性能について(AMD Radeon 530 グラフィックス) ◆グラフィックス・ベンチマーク(3D MARK) ◆ゲームベンチマーク(ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター) ◆ゲームベンチマーク(ドラゴンクエストX) ◆動作中の温度・消費電力(インターネット、動画視聴、ベンチマーク時) ◆ベンチマークテストのまとめ | ||||
ベンチマークで使用するパソコンについて |

HP Pavilion 27-r000jpシリーズ(2017年11月より販売開始)は、27インチワイド 10点タッチディスプレイを搭載したオールインワンPCです。ディスプレイの下部にファブリック素材(布地)を使用したおしゃれな外観が特徴的。 【関連記事】 ◆HP Pavilion 27-r079jp(QHDディスプレイ搭載)の外観・デザイン徹底レビュー | ||||

長方形のオープンフレームのスタンドは細く見えますが、ダイキャストアルミニウム製なのでとても丈夫です。 | ||||

この記事で使用するパフォーマンスプラスモデルは、QHD(2560×1440)ディスプレイ、省電力の第7世代インテルCore i7-7700Tプロセッサー(Kaby Lake)、8GBメモリ、256GB SSD+2TB HDD、AMD Radeon 530 グラフィックスを搭載した最上位モデルになります。 | ||||
HP Pavilion 27-r079jp パフォーマンスプラスモデルのスペック | |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
プロセッサー | インテル Core i7-7700T プロセッサー (2.9GHz - 3.8GHz、4コア8スレッド、TDP35W) |
チップセット | インテル H270 チップセット |
メモリ | 8GB(8GB×1) PC4-19200(2400MHz) |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2) + 2TB HDD(5400回転) |
グラフィック | AMD Radeon 530 グラフィックス(2GB, GDDR5) |
電源 | 150W ACアダプター |
ベンチマークの設定・使用するソフトついて |

ベンチマークテストは下記のPC環境で行います。 【Windows10のバージョン】 ・バージョン 1709 ・OS ビルド 16299.248 ※1709はWindows 10 Fall Creators Update適用後のバージョンです。 ※プリインストールされているバージョンは1703でしたが、販売時期によって異なる可能性があります。 【Windows10の電源プラン】 ・HP推奨 ※標準設定 【AMD Radeon 530 グラフィックスの電源プラン】 ・ベンチマークを行うアプリケーションを「ハイパフォーマンス」 に設定 ※Radeon 追加設定で変更(※スクリーンショット ) ※設定が異なる場合は当サイトのような結果が出ない可能性があります。 ※ベンチマーク中の温度や消費電力などの計測は下記のソフトやツールを使用。 | ||||
ベンチマークで使用するソフト | |
CrystalDiskInfo | HDD/SSDの基本情報を確認できるソフト |
CrystalDiskMark | ストレージの速度を測定するベンチマークソフト |
CPU-Z | CPUの詳細な情報を表示するソフト |
GPU-Z | グラフィックカードの詳細情報を表示するソフト |
HWMonitor | PCパーツの温度を測定するソフト |
HWiNFO64 | PCパーツの温度を測定するソフト |
Fraps | ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト |
ワットモニターTAP-TST8 | 消費電力の測定で使用 |
※デスクトップPCの場合は、ベンチマーク中の消費電力はディスプレイを含みません。 ※ノートPCや液晶一体型PCのベンチマーク中の消費電力はディスプレイを含む数値になります。 ※ディスプレイの輝度は100%に設定しています。 |

HP Pavilion 27-r000jpシリーズは省電力の第7世代インテル Core i7-7700Tプロセッサーを搭載。(全てのモデル)
・インテル Core i7-7700Tプロセッサー ※パフォーマンスモデル(27-r078jp) ※Pro OS 搭載モデル(27-r088jp) ※パフォーマンスプラスモデル(27-r079jp) ※この記事ではパフォーマンスプラスモデルを使用。 | ||||

■プロセッサー性能比較
上記のベンチマークはPassMarkから抜粋したものです。あくまでも目安としてご覧ください。
インテル Core i7-7700Tプロセッサーは型番末尾に「T」が付く省電力タイプなので、発熱や消費電力は控えめになります。最新のCore i7-8700KやCore i7-7700などと比較すると少し性能は低くなりますが、インターネットや動画の視聴の用途では十分な性能で、オフィスソフトなども快適に使うことができます。
画像処理や写真編集に関しては取り扱う画像サイズや処理内容次第です。デジカメで撮った写真を加工(レタッチや色補正など)する程度なら特に問題なくこなすことができますが、性能を重視されるのなら上位のプロセッサー(Core i7-8700K、Core i7-8700など)を搭載したパソコン(オールインワンPCではありませんが)を選択した方が快適に作業可能です。
【関連記事】
◆日本HPのデスクトップPC「プロセッサー性能比較表」
CPU-Zで表示されるインテル Core i7-7700T プロセッサーの詳細。チップセットは「インテル H270 チップセット」です。
インテル Core i7-7700 プロセッサーのスペック | ||||
プロセッサー | Core i7-7700T | |||
開発コード名 | Kaby Lake(第7世代) | |||
プロセス | 14 nm | |||
コアの数 | 4 | |||
スレッド数 | 8 | |||
ベース動作周波数 | 2.90 GHz | |||
ターボ・ブースト時の最大周波数 | 3.80 GHz | |||
キャッシュ | 8 MB | |||
TDP(CPUの消費電力の目安) | 35 W | |||
プロセッサー・ダイで許容できる最大温度 | 80°C |

Core i7-7700Tはオーバークロックができないプロセッサーですが、インテル XTUをインストールするとプロセッサーのターボブースト時の最大動作周波数や電圧、電流などの設定を見ることができます。
■Intel Turbo Boost Technology有効時の動作クロック 1コア動作時・・・・・最大3.8 GHz 2コア動作時・・・・・最大3.7 GHz 3コア動作時・・・・・最大3.7 GHz 4コア動作時・・・・・最大3.6 GHz | ||||
プロセッサーのベンチマーク(CINEBENCH R15) |

グラフィックカードとCPUの性能テストを行い、コンピュータのパフォーマンスを評価します。
◆MAXON CINEBENCH ダウンロード
![]() | ||
■OpenGL カーチェイスによる複雑な3Dシーンを使って、グラフィックカードのOpenGLモードでの性能を調べます。 ■CPU 3Dレンダリングを行いプロセッサパワーのすべてを使う性能テスト。 ■CPU(Single Core) 1コアのみで行うプロセッサ性能テスト。 | ||
CINEBENCH R15 プロセッサー性能比較 | |||
プロセッサー | CPU (マルチコア) | CPU (シングルコア) | CPU パッケージ の最大消費電力 |
OMEN by HP 880-088jp Core i7-7700K (最大4.5GHz, 4コア8スレッド) | 954 cb | 193 cb | 約80.5W |
HP Pavilion 27-r079jp Core i7-7700T (最大3.8GHz, 4コア8スレッド) | 740 cb | 161 cb | 約41.9W |
HP Elite Slice Core i7-6700T (最大3.6GHz, 4コア8スレッド) | 730 cb | 154 cb | 約37.2W |
HP Spectre x360 13-ae019TU Core i7-8550U (最大4.0GHz, 4コア8スレッド) | 544 cb | 157 cb | 約29.9W |
■CPU(マルチコア)テスト
プロセッサパワーをすべてを使うCPUテスト(マルチコア)では、Core i7-7700Tのスコアは740cbでした。型番末尾に「T」が付くプロセッサーは省電力タイプなので、性能重視のCore i7-7700Kよりもスコアが低く(77%くらい)なりますが、最大消費電力は約半分くらいに抑えられています。
前世代のCore i7-6700Tと比較した場合は同じくらい(少し良い程度)ですが、より消費電力を抑えたモバイルノートPC向けのCore i7-8550Uよりは36%くらい高いスコアが出ています。
■CPU(シングルコア)テスト
1コアのみの性能を測定するテストでは、Core i7-7700TはCore i7-7700Kの83%くらいのスコアでマルチコアテストよりも性能差が少し縮まっています。Core i7-6700TやCore i7-8550Uと比較した場合は同じくらいのスコアになります。
■ベンチマーク中の温度
動作温度はCore i7-7700K(最大4.5GHz)よりも少し低めで、最大で73℃(平均は67℃)くらいでした。1回のテストではサーマルスロットリング(熱によるパフォーマンス低下)はありませんでしたが、連続でテストした場合はもう少し温度が高くなるので、サーマルスロットリングが発生する場合があります。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 20℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i7-7700T プロセッサー | |||
プロセッサーの温度(マルチコアのテスト時) | 【最大温度】 73℃前後 【平均温度】 67℃前後 【アイドル時】 38℃前後 | ||
プロセッサーの温度(1コアのテスト時) | 【最大温度】 65℃前後 【平均温度】 55℃前後 【アイドル時】 38℃前後 | ||
AMD Radeon 530 グラフィックス | |||
GPUの温度(OpenGLテスト時) | 【最大温度】 62℃前後 【平均温度】 58℃前後 【アイドル時】 37℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 1024.0 MHz 【アイドル時】 300.0 MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 1125.0 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 - RPM 【アイドル時】 - RPM | ||
ビデオメモリ使用量 | 393 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) | |||
OpenGLテスト | 最大 約108W(PC全体) | ||
CPUテスト(マルチコア) | 最大 約106W(PC全体) ※プロセッサーのみ41.9W | ||
CPUテスト(1コア) | 最大 約77W(PC全体) ※プロセッサーのみ23.5W |

HP Pavilion 27-r000jpシリーズは8GB(PC4-19200)のメモリを搭載。(全てのモデル)
・8GB (8GB×1) PC4-19200 (2400MHz) (最大16GB) ※パフォーマンスモデル(27-r078jp) ※Pro OS 搭載モデル(27-r088jp) ※パフォーマンスプラスモデル(27-r079jp) ※この記事ではパフォーマンスプラスモデルを使用。 | ||||

HP Pavilion 27-r000jpシリーズに搭載されているメモリの速度は2400MHzで、CPU-Zではレイテンシ(メモリのデータを転送する時の待ち時間)はCL-17と表示されています。(※CPU-Zのスクリーンショット)
メモリスロットは2つですが、8GBのメモリを1枚搭載しています。アップグレードガイド(※PDF)ではメモリの増設方法が記載されていますが、メモリの交換や増設などは保証対象外となります。
※テスト機はSK Hynix製のメモリが搭載されていますが、メーカーは予告なく変更される場合があります。
■メモリ搭載量について メモリはパフォーマンスモデル、パフォーマンスプラスモデルともに8GBを搭載。インターネットやメール、文書作成、オフィスソフト、動画の視聴、年賀状の作成などの用途なら十分な容量です。 画像処理で必要なメモリの容量は使い方次第になりますが、それほど大きなデータサイズでなければ8GBでも作業は可能です。趣味程度でデジカメで撮った写真を加工するような作業は問題ないと思いますが、メモリを大量に消費する使い方(非常に大きなデータを取り扱う、レイヤーを多数使用する、複雑な処理を行う、複数の画像処理ソフトを立ち上げたまま作業するなど)をする場合は、容量が大きい16GB以上のメモリを搭載したパソコンの方が快適に作業することができます。 ◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか? | ||||

HP Pavilion 27-r000jpシリーズのストレージはモデルによって異なります。パフォーマンスモデルは2TB HDDとデータの読み込み速度を高速化する「インテル Optane メモリー 」というキャッシュを搭載していますが、パフォーマンスプラスモデルは超高速なSSD(PCIe NVMe)と2TB HDDを搭載しています。
【インテル Optane メモリーとは】
インテル Optane メモリーの読み込み速度はSSDほどではありませんが、HDDよりもかなり高速なので操作時のレスポンスは良くなりますが、書き込み速度はHDDと同じくらいの速度になります。性能に関しては純粋なSSDにはかないませんが、なるべく低いコストで体感速度を向上させるには有益な技術です。
2TB HDD (5400回転)+インテル Optane メモリー (16GB / NVMe M.2) ※パフォーマンスモデル(27-r078jp) ※Pro OS 搭載モデル(27-r088jp) 256GB M.2 SSD(PCIe NVMe) + 2TB HDD (5400回転) ※パフォーマンスプラスモデル(27-r079jp) ※この記事ではパフォーマンスプラスモデルを使用。 | ||||

パフォーマンスプラスモデルは256GBのSSDと2TBのHDDを搭載していますが、実際に使用できるSSDの容量は238GB(そのうち42.1GBを使用)、HDDの容量は1.8TB(そのうち240MBを使用)になります。※Windowsアップデート適用後は上記の使用状況とは異なる場合があります。
リカバリーイメージが入っているパーティションのサイズは14.7GB(そのうち12.9GBを使用)なので、リカバリーディスクを作成するには16GBのUSBメモリが必要になります。
■256GB SSD (PCIe NVMe M.2) + 2TB HDD (5400回転)の仕様
![]() | ![]() |
CrystalDiskInfoでストレージの情報を確認することができます。ストレージのメーカーは販売時期によって異なる場合があります。
【256GB M.2 SSD】※左の画像
インテル製で型番はSSDPEKKF256G7H 256.0GB、ファームウェアは「HP01」です。
【2TB HDD】※右の画像
5400回転のHDD。型番はWD20EZRZ-60Z5HB0、ファームウェアは「81.00A81」です。
■ストレージのベンチマーク
高速なSSD向けベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.0」でストレージの性能を測定しました。
Read (リード)・・・読み込み速度
Write (ライト)・・・書き込み速度
Seq (シーケンシャル)・・・連続したデータの読み書き
![]() | ![]() | |
■256GB M.2 SSD(PCIe NVMe) ※左の画像
Seq Q32T1の読み込み速度は1587MB/s、書き込みは581MB/sを記録。最速クラスのSSDではありませんが、HDDよりはかなり高速で十分に速さを体感できる性能です。
■2TB HDD (5400回転) ※右の画像
読み書き速度は5400回転のHDDとしては標準的な性能です。SSDのような速さはありませんが、容量が大きいので多数の画像や動画を保存することができます。
■ベンチマークをした時のSSDの温度(室温20℃) 32℃(ベンチマーク前)→約54℃(最大温度) ■ベンチマークをした時のHDDの温度(室温20℃) 41℃(ベンチマーク前)→約43℃(最大温度) ■起動時間(電源スイッチを押してからデスクトップ画面が表示されるまで) 約15秒 ※パスワードは設定しない状態での計測。 ※PCの環境次第で起動時間が長くなる場合があります。 | ||||

HP Pavilion 27-r000jpシリーズは「AMD Radeon 530 グラフィックス」を搭載していますが、グラフィックスメモリの容量はモデルによって異なります。パフォーマンスモデルは4GB(GDDR5)で、パフォーマンスプラスモデル2GB(GDDR5)です。いずれもインターネットや動画視聴などの用途では十分な容量です。
・AMD Radeon 530 グラフィックス(GDDR5) ※パフォーマンスモデル(27-r078jp)グラフィックスメモリの容量は4GB ※Pro OS 搭載モデル(27-r088jp)グラフィックスメモリの容量は4GB ※パフォーマンスプラスモデル(27-r079jp)グラフィックスメモリの容量は2GB ※この記事ではパフォーマンスプラスモデルを使用。 | ||||

■グラフィックス性能比較
※上記のベンチマークはPassMarkから抜粋したものです。あくまでも目安としてご覧ください。
AMD Radeon 530 グラフィックスは、プロセッサーに内蔵されているインテル HD グラフィックス 630よりも少し良いスコアですが、ゲーム向けのGeForce GTX 1060、GTX 1070、GTX 1080Ti(※実機ベンチマーク)と比較すると大きな性能差があります。
■AMD Radeon 530 グラフィックスの性能について インターネットや動画の視聴など普通にパソコンを使用するには十分な性能です。ゲームに関してはドラクエのような軽めのゲームなら快適にプレイ可能ですが、本格的な3DゲームをフルHD(1920x1080)で快適にプレイするのは厳しいという評価になります。 ファイナルファンタジーのようなゲームを快適にプレイするには、高性能なグラフィックスを搭載したゲーミングPCと呼ばれているパソコンが必要です。 ◆日本HPのデスクトップPC「グラフィックス性能比較表」 | ||||
![]() | ![]() | |
HP Pavilion 27-r000jpシリーズは「AMD Radeon 530 グラフィックス」と「インテル UHD グラフィックス 630」を搭載しています。
グラフィックスの切り替えは自動的に行われ、負荷の高いゲームやべンチマークなどを行う場合は「AMD Radeon 530 グラフィックス」が動作し、負荷が低いときは消費電力を抑えるためにプロセッサーに搭載されているインテル UHD グラフィックス 630が動作します。

デスクトップ画面を右クリックして表示されるタブからRADEONコントロールパネルを開き、環境設定>Radeon 追加設定の項目でグラフィックスの設定を変更することができます。グローバルでは設定変更が全体的に反映されますが、アプリケーション毎にグラフィックス設定を変更することも可能です。
負荷が高いゲームをしたときは自動的にプロセッサー内蔵グラフィックスからAMD Radeon 530 グラフィックスに切り替わるのですが、ドラクエのような軽めのゲームは内蔵グラフィックスでもそれなりに動いてしまうので、性能が良いRadeon 530に切り替わらない場合があります。そのようなゲームでRadeon 530の性能を発揮させるには、手動で設定「ハイパフォーマンス」に設定します。(※スクリーンショット)
グラフィックスのスペック比較 | ||
グラフィックスの種類 | AMD Radeon 530 グラフィックス | インテル HD グラフィックス 630 |
GPUコア | Topaz | Kaby lake GT2 |
シェーダユニット | 1920 | 24 |
テクスチャユニット | 120 | 16 |
ROPユニット | 32 | 8 |
グラフィックス ベース動作周波数 | - MHz | 350 MHz |
グラフィックス 最大動的周波数 | 1024 MHz | 1150 MHz |
テクスチャ・フィル速度 | 122.9GigaTexels/s | 5.6GigaTexels/s |
メモリ クロック | 1125 MHz | 1200 MHz |
メモリ容量 | 2GB | メインメモリと共有 |
メモリ・インターフェース | 64ビット | 64ビット |
メモリのバンド幅 | 36.0GB/秒 | 19.2GB/秒 |
ベンチマーク(3D MARK) |

DirectX 11、DirectX 9、DirectX 10の機能を使用したベンチマークができるソフト。当サイトではSteamで販売されている有料版でテストしています。
◆3DMark-v1-3-708 ダウンロード
※総合スコアは各スコアの平均になります。 ※Graphics Score・・・グラフィック性能を測定するテスト。 ※Physics Score ・・・CPUの性能測定に特化したテスト。 ※Combined Score ・・・CPUとGPUを利用したテスト。 | ||||
![]() | Fire Strike DirectX 11レベルのグラフィックス機能を用いたテスト(フルHD) | |
スコア:1856 | ||
Graphics Score :1999 Physics Score :11299 Combined Score :666 |
![]() | Sky Diver DirectX 11世代の機能統合型CPU(=APU)向けのテスト | |
スコア:7015 | ||
Graphics Score :6669 Physics Score :9370 Combined Score :7111 |
![]() | Cloud Gate DirectX 10レベルのグラフィックス機能を用いたテスト | |
スコア:10553 | ||
Graphics Score :11661 Physics Score :7920 |
![]() | Ice Storm DirectX 9レベルのグラフィックス機能を用いたテスト | |
スコア:77971 | ||
Graphics Score :90216 Physics Score :52861 |
【Core i7-7700T, インテル AMD Radeon 530 グラフィックスのスコア】
最新の3Dゲームをプレイするのは厳しい性能ですが、軽めのゲームはそれなりに快適にプレイ可能です。
高性能なゲーミングPC向けのテスト「Fire Strike」ではフレームレートが9FPSくらいなのでコマ送りのような動きですが、Sky Diverは30FPSくらい出ているのでそこそこ良い動きに見えます。
負荷が軽めのCloud Gateでは、フレームレートが50FPS前後まで上がりSky Diverよりも滑らかな動きに見えます。最も軽いIce Stormでは400FPSくらい出ているのでかなり良く動きます。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 20℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i7-7700T プロセッサー | |||
プロセッサーの温度 | 【最大温度】 79℃前後 【平均温度】 62℃前後 【アイドル時】 38℃前後 | ||
AMD Radeon 530 グラフィックス | |||
GPUの温度 | 【最大温度】 64℃前後 【平均温度】 59℃前後 【アイドル時】 37℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 1024.0 MHz 【アイドル時】 300.0 MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 1125.0 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 - RPM 【アイドル時】 - RPM | ||
ビデオメモリ使用量 | 1513 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) | |||
最大 約122W ※Cloud Gate |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター |

この「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」ベンチマークは、実際のマップとキャラクターを表示してお手持ちのPCで動作させた場合の指標となるスコアを確認することができます。
◆ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク ダウンロード
![]() | 画面サイズ:1280x720 グラフィック設定:標準 ウインドウモード | |
スコア:7656 | ||
平均フレームレート:51.972 評価:非常に快適 |
![]() | 画面サイズ:1920x1080 グラフィック設定:標準 フルスクリーンモード | |
スコア:4015 | ||
平均フレームレート:26.831 評価:快適 |
![]() | 画面サイズ:1920x1080 グラフィック設定:最高品質 フルスクリーンモード | |
スコア:1787 | ||
平均フレームレート:11.466 評価:設定変更を推奨 |
![]() | 画面サイズ:2560x1440 グラフィック設定:標準 フルスクリーンモード | |
スコア:2450 | ||
平均フレームレート:16.017 評価:普通 |
![]() | 画面サイズ:2560x1440 グラフィック設定:最高品質 フルスクリーンモード | |
スコア:1108 | ||
平均フレームレート:6.714 評価:設定変更が必要 |
【Core i7-7700T, AMD Radeon 530 グラフィックスのスコア】
HP Pavilion 27-r079jpはフルHD(1920x1080)よりも解像度が高いQHDディスプレイ(2560x1440)を搭載しているので画面サイズ2560x1440のテストを行ってみましたが、快適にプレイするには少々厳しい結果になりました。
何とかプレイできそうな設定は1920x1080・標準(フレームレート約28)と、「とても快適」という評価の1280x720・標準(フレームレート約52)です。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 20℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i7-7700T プロセッサー | |||
プロセッサーの温度 | 【最大温度】 73℃前後 【平均温度】 61℃前後 【アイドル時】 38℃前後 | ||
AMD Radeon 530 グラフィックス | |||
GPUの温度 | 【最大温度】 66℃前後 【平均温度】 63℃前後 【アイドル時】 37℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 1024.0 MHz 【アイドル時】 300.0 MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 1125.0 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 - 【アイドル時】 - | ||
ビデオメモリ使用量 | 2008 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを除く) | |||
最大 約119W |
ドラゴンクエストX ベンチマーク |

ドラゴンクエストX ベンチマークは、お使いのパソコンで「Windows版ドラゴンクエストⅩ」をプレイすることができるか性能をチェックするためのソフトです。
◆ベンチマーク ダウンロード
※このベンチマークはキャラクターがたくさん出てくるシーンでフレームレートが下がります。画質設定を軽くすると最高フレームレートは向上するのですが、最低フレームレートはあまり向上しません。(※参考画像) | ||||
![]() | 画面サイズ:1280x720 グラフィック設定:標準品質 ウインドウ表示 | |
スコア:14279 | ||
フレームレート:48~239 fps 評価:すごく快適 |
![]() | 画面サイズ:1920x1080 グラフィック設定:標準品質 フルスクリーン表示 | |
スコア:10024 | ||
フレームレート:47~203fps 評価:すごく快適 |
![]() | 画面サイズ:1920x1080 グラフィック設定:最高品質 フルスクリーン表示 | |
スコア:7784 | ||
フレームレート:42~153fps 評価:とても快適 |
【Core i7-7700T, AMD Radeon 530 グラフィックスのスコア】
フルHD(1920x1080)最高品質の設定で最高フレームレートは153fps、重いシーンでも40fps以上出ていて「とても快適」という評価になります。
※フレームレートはFrapsで計測(目視)しています。
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 20℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i7-7700T プロセッサー | |||
プロセッサーの温度 | 【最大温度】 69℃前後 【平均温度】 58℃前後 【アイドル時】 38℃前後 | ||
AMD Radeon 530 グラフィックス | |||
GPUの温度 | 【最大温度】 62℃前後 【平均温度】 57℃前後 【アイドル時】 37℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 1024.0MHz 【アイドル時】 300.0 MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 1125.0 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 - RPM 【アイドル時】 - RPM | ||
ビデオメモリ使用量 | 178 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) | |||
最大 約118W |

HP Pavilion 27-r000jpシリーズには150Wの外付ACアダプターが付属しています。電源の容量は全モデル共通です。
インターネット閲覧中の消費電力・温度(室温20℃) | |
プロセッサーの温度 | 43~60℃ |
GPUの温度 | 43~47℃ |
消費電力 | 44~83 W前後 |
プロセッサーの温度はサイトにアクセスした瞬間や、ページを移動した瞬間に高くなる場合がありますが、ページを見ているだけで何も操作していない状況ではアイドル時に近い温度になります。
※消費電力や温度は、Microsoft Edge でHP公式サイトを閲覧した時の数値。 ※閲覧するWebサイトによっては計測した数値と異なる場合があります。 ※このテストではディスプレイの輝度を100%に設定。 ※グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定。 ※ACアダプタを接続してテスト | ||||
YouTubeの動画を約30分視聴したときの消費電力・温度(室温20℃) | |
プロセッサーの温度 | 【最大温度】 58℃ 【平均温度】 44℃ |
GPUの温度 | 【最大温度】 49℃ 【平均温度】 44℃ |
消費電力 | 48~70 W前後 |
動画視聴中のプロセッサーの温度はアイドル時よりも少し高くなりますが、負荷が高いベンチマーク時ほど熱くなりません。消費電力は瞬間的に60Wを超えることがありましたが、大体において49~56Wの間で推移していました。
※消費電力や温度は、Microsoft Edge でYouTubeの動画を視聴した時の数値です。 ※音量は10に設定。 ※YouTubeのフルHD動画を30分再生 ※動画はフルスクリーンで表示 ※このテストではディスプレイの輝度を100%に設定。 ※グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定。 ※ACアダプタを接続してテスト | ||||

ベンチマーク時のPCパーツの最高温度(室温20℃) | |
インテル Core i7-7700T プロセッサー | 79℃(アイドル時38℃前後) |
AMD Radeon 530 グラフィックス | 66℃(アイドル時37℃前後) |
ベンチマーク中の消費電力(ACアダプタ接続時、モニターを含む) | |
電源OFF時 | 0.2~0.5 W 前後 |
スリープ時 | 0.97~1.18 W 前後 |
アイドル時 | 43.5 W 前後 |
起動時 | 約 77 W(瞬間最大) |
ベンチマーク中の最大消費電力 | 約 122 W (3D MARK) |
HP Pavilion 27-r000jp シリーズに搭載されているインテル Core i7-7700T プロセッサーは省電力タイプで、AMD Radeon 530 グラフィックスもゲーム向けではないので、OMEN 880のようなゲーミングPC(※実機ベンチマーク)よりは発熱などは少なめになり、最大消費電力も3分の1くらいになります。
ベンチマーク中のプロセッサーの温度は最大で80℃くらいまで上がることがありましたが、平均では60前後~60℃後半くらいで動作していました。(室温20℃)
AMD Radeon 530 グラフィックスの動作温度はプロセッサーよりも低めで、最大で66℃(平均では60℃前半くらい)でした。
【動作音について】 負荷が高い処理を行ってPC内部の温度が高くなると冷却ファンが高回転で動作するようになるので、ファンの回転音や排気口からの風切り音などは大きくなりますが、PCの温度がそれほど高くならないインターネットや動画視聴時は静かです。ただし、ファンやHDDの動作音などは聞こえるので全く無音というわけではありません。 | ||||
ベンチマークテストのまとめ |

■HP Pavilion 27-r079jp パフォーマンスプラスモデルのベンチマークテスト ベンチマークの結果を見る限りゲーム向けではありませんが、インターネットや動画の視聴、オフィスソフトなどを快適に作業するには十分な性能を備えています。 ◆第7世代 インテル Core i7-7700T プロセッサー(4コア8スレッド) 型番末尾に「T」省電力タイプのプロセッサーですが、インターネットやオフィスソフトなどは快適にこなせる性能があります。 ◆8GBメモリ (2133MHz,LPDDR3 SDRAM) インターネットや動画の視聴、オフィスソフトなどの用途では十分な容量です。画像処理や写真編集などもできますが、8GBで十分かどうかは取り扱うデータサイズや処理内容次第になります。 ◆256GB SSD (PCIe NVMe M.2)+2TB HDD 読み書き速度が速いSSDと多数の画像や動画を保存することができる2TB HDDのデュアル構成で、操作時のレスポンスの速さと大容量を両立しています。 ◆AMD Radeon 530 グラフィックス プロセッサー内蔵グラフィックスよりも性能は上なので、ドラクエXのような軽めのゲームは快適にプレイすることができますが、ファイナルファンタジーのような3Dゲームを快適にプレイするのは厳しい性能です。動画の視聴は問題なくこなせます。 ◆ベンチマーク中の温度・消費電力(ディスプレイを含む) Core i7-7700Tは省電力タイプなので、負荷が高いベンチマークやゲームなどを行ったときのプロセッサーの温度や消費電力はオーバークロック向けの性能を重視したプロセッサーよりは低めになります。 | ||||
| ||||
【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Pavilion 27-r000jp 製品詳細
◆HP Pavilion 27-r000jp(スペックPDF)
【トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など】
◆HP Pavilion 27-r000 All-in-One Desktop PCシリーズ
◆HP Pavilion 27-r000 ユーザーガイドPDF
◆アップグレードガイドPDF(ストレージ、オプティカルドライブ、メモリなどの交換・増設)
【実機レビュー】
◆HP Pavilion 27-r079jp(QHDディスプレイ搭載)の外観・デザイン徹底レビュー
◆HP Pavilion 27-r079jp(Core i7-7700T、AMD Radeon 530)の性能を検証!
■レビューについて
※商品仕様/価格については2018年3月4日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマークの結果、温度、消費電力などの測定値はPCの使用状況や環境によって異なることがあります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
※PassMarkベンチマークスコアはPassMark - CPU Benchmarks 、Video Card Benchmarks から抜粋しています。あくまでも目安としてご覧ください。
■デスクトップやロック画面の背景について
※デスクトップの背景(壁紙)は当サイトで用意したものです。ロック画面の背景はWindows スポットライトで提供されるものを使用しています。
- 関連記事
-
-
オシャレな液晶一体型PC「HP Pavilion 27-r079jp」徹底レビュー! 2018/03/04
-
HP Pavilion 27-r079jp パフォーマンスプラスモデルの性能を検証! 2018/03/04
-
HP Pavilion 27-a170jp の性能・消費電力を検証! 2016/12/27
-
【詳細レビュー】HP Pavilion 27-a170jp の外観・デザイン 2016/12/27
-
カテゴリ
タグ