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日本HPゲーミングノートOMEN X by HP 17-ap000にインストールされている『OMENコマンドセンター』で、インテル Core i7-7820HK プロセッサーのオーバークロックに挑戦しました!
 

オーバークロックが原因で故障した場合はメーカー保証の対象外となりますのでご注意ください。当サイトでは、この記事を参考にして生じたいかなる損害にも責任を負いかねます。プロセッサーのオーバークロックは自己責任でお願いいたします。
 
 


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◆オーバークロックで使用するOMEN X by HP 17-ap000について
◆OMENコマンドセンターの機能について
◆まずはオーバークロック設定のベンチマークテストを試してみる
◆インテル Core i7-7820HK プロセッサーのオーバークロックに挑戦!
◆4.4GHzにオーバークロックした状態でCINEBENCH R15のベンチマークテスト
◆ベンチマークを完走できず再起動してしまった場合
◆まとめ:初心者でも簡単にオーバークロックを楽しめる「OMENコマンドセンター」
 
 




 オーバークロックで使用するOMEN X by HP 17-ap000について

OMEN X by HP 17-ap000_0G1A7813

OMEN X by HP 17-ap000は日本HPゲーミングノートの最上位モデルです。高性能なCPUやグラフィックス、超高速SSD、大容量メモリを搭載。ゲーム時でも安定した動作を実現するために冷却性能も強化されています。

【OMEN X by HP 17-ap000 エクストリームモデルのスペック】
・インテル Core i7-7820HK プロセッサー
・モバイルインテル CM238 チップセット(インテル XMP対応)
・512GB SSD (PCIe NVMe M.2) + 1TB HDD
・NVIDIA GeForce GTX 1080 (8GB, GDDR5X)
・330W ACアダプター

【実機レビュー】
◆OMEN X by HP 17-ap000の外観・デザイン徹底レビュー!
◆OMEN X by HP 17-ap000(Core i7-7820HK、GTX 1080)の性能・消費電力を検証!
 
 


【プロセッサーのオーバークロックについて】
インテル Core i7-7820HK プロセッサーはノートPC向けの製品ですが、より高い性能を得ることができるオーバークロック(定格を上回るクロック周波数で動かす)が可能です。

この記事では標準でインストールされている「OMENコマンドセンター」で、Core i7-7820HKの動作周波数をどれくらいまで上げることができるかを試してみます。

※プロセッサーのオーバークロックは自己責任でお願いいたします。オーバークロックが原因で故障した場合はメーカー保証の対象外となりますのでご注意ください。
 


 
 
 OMENコマンドセンターの機能について

OMEN Command Center_ホーム_01

『OMENコマンドセンター』は日本HPのゲーミングPCにインストールされているユーティリティソフトです。主な機能は機種によって異なります。

【HPカスタマーサポート】
◆HP OMEN Command Centerの機能・使い方
 
 
【ステータス管理】
ホーム画面でCPUやGPUの使用率や温度、メモリの使用量などを確認することができます。この機能は全てのゲーミングPCで利用可能です。
 

 
【ネットワーク設定】
ネットワークの帯域幅の最適化が可能です。この機能は全てのゲーミングPCで利用することができます。
 

 
【オーバークロック設定】
オーバークロック向けのプロセッサーを搭載した機種で利用できる機能です。シンプルな操作でプロセッサーの動作周波数を変更することができます。
 

 
【LEDコントロール】
カラーを変更することができるLEDを搭載した機種のみ利用できる機能です。
 

 
【マクロキー設定】
マクロキーを搭載したゲーミングノートで利用できる機能です。
 

 
機種名OMENコマンドセンターで利用可能な機能
OMEN X by HP 900
(ゲーミングデスクトップ)
ステータス管理(ホーム)
ネットワーク設定
オーバークロック設定
LEDコントロール
OMEN by HP Desktop 880
(ゲーミングデスクトップ)
※実機レビュー
ステータス管理(ホーム)
ネットワーク設定
オーバークロック設定
※ハイパフォーマンスモデルのみ
OMEN X by HP
Compact Desktop P1000
(コンパクトゲーミング
デスクトップ)
ステータス管理(ホーム)
ネットワーク設定
オーバークロック設定
LEDコントロール
OMEN X by HP 17-ap000
エクストリームモデル
(ゲーミングノート)
ステータス管理(ホーム)
ネットワーク設定
マクロキー設定
LEDコントロール
オーバークロック設定
OMEN by HP 17-an000
(ゲーミングノート)
ステータス管理(ホーム)
ネットワーク設定
マクロキー設定
OMEN by HP 15-ce000
(ゲーミングノート)
ステータス管理(ホーム)
ネットワーク設定
 



  まずはオーバークロック設定のベンチマークテストを試してみる

OMEN Command Center_オーバークロック設定_01

初めにオーバークロック設定画面を選択すると上記のような画面が表示されます。「始めよう!」をクリックして次に進みます。



OMEN Command Center_オーバークロック設定_02

オーバークロック設定のチュートリアルが始まります。ここでベンチマークを行うことができますが、スキップすることも可能です。



OMEN Command Center_オーバークロック設定_03

ベンチマークを実行するとプロセッサーの性能テストが始まります。(終了まで少し時間がかかります。)

ベンチマークテストが終了するとスコアが表示されます。初期の設定(4コア動作時の最大動作周波数が3.5GHz)のスコアは「1189」でした。スコアは5回分記録されるので、オーバークロックしたときにどれくらい性能がアップしたのかを確認することができます。




OMEN Command Center_オーバークロック設定_03_t

オーバークロック画面の下の方にはCPUコアレシオ(画面では35x)、CPUコア電圧、CPUキャッシュレシオなどの設定ができる項目があります。「その他のオプションを表示」をクリックすると1~4コア動作時それぞれの設定を行うことができます。




40.png
 
「その他のオプションを表示」をクリックすると、1コア~4コアのCPUコアレシオを個別に設定することがきる画面に切り替わります。

CPUコアレシオを変更して「適用」をクリックすると設定が保存されますが、PCを再起動する必要はありません。
 
Intel Turbo Boost Technology有効時の動作クロック
アクティブなコアの数Core i7-7820HK(定格)
1コア動作時最大3.9 GHz
2コア動作時最大3.7 GHz
3コア動作時最大3.6 GHz
4コア動作時最大3.5 GHz

 
 
 インテル Core i7-7820HK プロセッサーのオーバークロックに挑戦!
 

プロセッサーのオーバークロックは自己責任でお願いいたします。オーバークロックによる故障はメーカー保証の対象外となりますのでご注意ください。
 
 
 
OMEN Command Center_オーバークロック設定_03

4コア動作時のCPUコアレシオを少しづつ上げてベンチマークテストを行います。初期設定は4コア動作時3.5GHzでスコアは1189でした。



OMEN Command Center_05_オーバークロック_設定変更確認_t
 

CPUコアレシオを変更すると下記のようなメッセージが表示されます。設定を変更する場合は「適用」をクリックしてください。
 



オーバークロック_45_temp22_bench_02

CPUコアレシオを45xまでオーバークロックしたときのスコア、プロセッサーの温度や電圧、消費電力などをまとめました。


Intel Turbo Boost Technology有効時の動作クロック
CPUコアレシオ
※4コア動作時
スコアCore i7-7820HK
最大温度平均温度最大電圧消費電力
46xベンチマークを完走できず
45x1381
84℃
※サーマルスロットリング:NO
75℃1.330V64.3 W
44x136283℃
※サーマルスロットリング:NO
73℃1.319V64.1 W
43x133283℃
※サーマルスロットリング:NO
74℃1.325V63.0 W
42x132284℃
※サーマルスロットリング:NO
74℃1.305V63.4W
41x130583℃
※サーマルスロットリング:NO
75℃1.315V63.7W
40x129983℃
※サーマルスロットリング:NO
75℃1.308V63.2W
38x125585℃
※サーマルスロットリング:NO
75℃1.268V64.5W
35x※初期設定118973℃
※サーマルスロットリング:NO
64℃1.156V49.9W
 

OMENコマンドセンターでCore i7-7820HKのオーバークロックに挑戦しました。

4.4GHzまでは少しづつですが順調にスコアが上がっていきましたが、4.5GHzでは4.4GHzよりも少し下がってしまいました。再度テストするとスコアが伸びましたが、これまでとは少し様子が違っていました。4.5GHz動作時のスコアは1381で、定格の1189よりも16%向上しています。

残念ながら46xの設定では「ベンチマークが始まらない」、「4.6GHzに設定した瞬間にPCの動作が止まり再起動してしまう」など、動作が不安定になってしまいました。

オーバークロックすると定格よりも温度が上がりますが、38x~45xまではオーバークロック時で最大85℃(平均75℃)くらいに収まっていて、サーマルスロットリングは発生していませんでした。
 


 
 
 4.4GHzにオーバークロックしたCore i7-7820HKでCINEBENCH R15のテスト

CINEBENCH R15で、Core i7-7820HKプロセッサーの4コア動作時3.5GHz(初期設定)と、4コア動作時4.4GHzまでオーバークロックした状態の性能を比較します。

 

OMEN X by HP 17-ap000_CINEBENCH R15_cpu_02_t
 
Core i7-7820HK_44_CINEBENCH R15_オーバークロック
 
 ◆OMEN X by HP 17-ap000
 ・Core i7-7820HK
 ※1コア動作時 3.9GHz
 ※4コア動作時 3.5GHz
 
 CPU(Multi-Core):762 cb
 CPU(Single Core):151 cb
 
 【最大温度】 71℃
 【平均温度】 63℃
 【最大電圧】 1.104V
 

 【CPUパッケージの消費電力】
 ・4コア動作時
40.4W
 ・1コア動作時 19.1W
 
 ◆OMEN X by HP 17-ap000
 ・Core i7-7820HK
 ※1コア動作時 4.4GHz

 ※4コア動作時 4.4GHz

 
 CPU(Multi-Core):921cb(120.8%)
 CPU(Single Core):184 cb(121.8%)

 【最大温度】
94℃
 【平均温度】 86℃
 【最大電圧】 1.284V
 

 【CPUパッケージの消費電力】
 ・4コア動作時 68.7 W
 ・1コア動作時 31.8W


まずは、OMENコマンドセンターのベンチマークでテストが完走した4.5GHz(4コア動作時)でを行ってみましたが、途中で動作が止まり再起動してしまったので少し動作周波数を下げて4.4GHzでテストを行いました。
 

 
■CPU(Multi-Core)
プロセッサーの性能を全て使うマルチコアのテストでは、4.4GHzオーバークロック時のスコアは定格の3.5GHzよりも約20%高いスコアを記録。
 

 
■CPU(Single Core)
このテストでは1コアのみの性能を測定します。4.4GHzオーバークロック時のスコアは定格の3.9GHzよりも約22%高いスコアを記録しています。


 
■動作時の温度・消費電力について
定格から4.4GHzにオーバークロックすることで最大温度は約23℃、平均温度も約23℃上昇し、CPUパッケージの消費電力は約28W増加しています。


 
■ベンチマークテスト中の安定性
長時間のゲームや動画のエンコードのような高負荷が長く続く処理を行った場合は動作周波数を下げる必要があるかもしれませんが、今回のベンチマークテスト中の動作はとても安定していました。
 
 


 
 
 ベンチマークを完走できず再起動してしまった場合
 
オーバークロック_再起動
 

ベンチマーク中に再起動するとオーバークロック設定は初期の状態に戻ります。PCが立ち上がってから「OMENコマンドセンターを起動すると、」上部のオレンジの部分に「設定の限度を超えてしまったようだ・・・」のメッセージが表示されます。

※このようなメッセージが表示されない場合もあります。
 



 
 まとめ:初心者でも簡単にオーバークロックを楽しめる「OMENコマンドセンター」
 
OMEN X by HP 17-ap000_0G1A6881
 

※プロセッサーのオーバークロックは自己責任でお願いいたします。

HPのOMENシリーズは安心してオーバークロックができる仕組み(オーバークロックに失敗してもPCが再起動して初期の設定に戻るだけ)を備えていますが、オーバークロックが原因で故障した場合はメーカー保証の対象外となりますのでご注意ください。


インテルXTU(※関連記事)というオーバークロックツールは、上級者向けで設定項目が多くどこを弄ってよいのかわかりにくいのですが、HPのゲーミングノートPCにプリインストールされている「OMENコマンドセンター」は、初めてオーバークロックされる方でも簡単に設定できるように必要最小限の機能のみ搭載しています。インテルXTUと同様にオーバークロック設定後に再起動する必要はありません。

設定できるのはCPUコアレシオ(最大動作周波数の設定)、CPUコア電圧、キャッシュレシオの3項目ですが、CPUコアレシオを調整するだけで簡単にオーバークロックすることが可能です。この記事でも電圧やキャッシュレシオなどは弄らずに最大4.5GHzくらいまでオーバークロックしています。

どれくらいオーバークロックができるかは個体差があるので保証できませんが、比較的時間が短いテストでは4.4~4.5GHzくらいまで上げることができましたが、長時間高い負荷がかかる処理を安定して動作させる場合はもう少し控え目に調整する必要があるかもしれません。自分の使い方に応じた設定を探るのも楽しみの一つだと思います。
 
 
 
【メーカー製品詳細ページ】
◆OMEN X by HP 17 製品詳細icon
◆OMEN X by HP 17-ap000(スペックPDF)
◆内部の分解画像:OMEN X by HP Laptop PC  17(英語版PDF)

【トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など】
◆OMEN X by HP 17-ap000 サポートicon
◆OMEN X by HP 17-ap000(ユーザーガイドPDF)
◆内部の分解画像:OMEN X by HP Laptop PC  17(英語版PDF)

【実機レビュー】
◆OMEN X by HP 17-ap000の外観・デザイン徹底レビュー!
◆OMEN X by HP 17-ap000(Core i7-7820HK、GTX 1080)の性能・消費電力を検証!
◆インテル Core i7-7820HK プロセッサーのオーバークロックに挑戦!

【ゲームベンチマーク】
◆日本HPのゲーミングPCで「PUBG」プレイ時のフレームレートを計測!
◆PC版「F1 2017」の推奨スペック&実機ベンチマーク
 


■レビューについて
※商品仕様/価格については2018年1月21日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
 
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