
日本HPの法人向けモジュール型プレミアムPC『HP Elite Slice』の外観・デザインのレビューです。製品の外観だけでなく内部の画像も掲載しています。
法人向けミニPC「HP Elite Slice」の製品特徴 |

■HP Elite Slice シリーズの製品特徴 ※2017年4月21日より販売開始。法人向けモデルですが個人も購入可能です。 ※上の画像はオーディオモジュール付コラボレーションモデルです。 【外観・デザイン】 ・カスタマイズ自在のモジュール型PC ・スタイリッシュなデザイン&カラーリング ・手のひらサイズのコンパクトな筐体 ・hpのロゴはプレミアムモデルに付けられる「スラッシュロゴ」 【性能面】 ・Windows 10 Pro (64bit) ・省電力の第6世代インテル Core プロセッサー ・インテル Q170 チップセット ・Core i7 搭載モデルは128GB SSDを搭載 ・PC4-17000(2133MHz) : 8GB(8GB×1) (最大32GB) ・ワイヤレスLAN:インテル 8260 ac 2x2 +Bluetooth vPro 【使い勝手・機能性・拡張性】 ・目的に応じてモジュールの組み替えが可能 ・通話の機能に特化した「コラボレーションカバー」 ・ワイヤレスでQiおよびPMA規格に対応したデバイスの充電が可能な「ワイヤレスチャージングカバー」 ・最新規格のUSB3.1 TypeCを2基搭載 【HP Elite Slice用モジュール】 ・マルチメディアの再生が可能な「オプティカルディスクドライブモジュール」 ・Bang & Olufsenの360度スピーカーを搭載した「オーディオモジュール」 ・VESA規格に対応した機器へのマウントができる「VESAマウントモジュール」 【セキュリティー】 ・BIOSへの攻撃の検知、自動修復などを行う「HP Sure Start withDynamic Protection」 ・OSやアプリケーションの改ざんを防ぐTPM2.0準拠セキュリティチップを標準搭載 ・指紋認証リーダーを搭載 ・セキュリティロックスロット搭載 【製品保証】 ・3年間 翌営業日オンサイト(訪問修理) + Elite Premium サポート 【価格・モデル】 ※販売価格は2017年6月5日時点のものです。、最新価格はメーカー製品詳細ページをご確認ください。キャンペーンモデルはキャンペーン期間中であっても予告なく終了する場合がありますので、予めご了承ください。 ■HP Elite Sliceコラボレーションモデル・発売記念キャンペーン (Core i5-6500T、8GBメモリ、500GB HDD、インテル HD グラフィックス 530) ¥118,800(税込)~ ■HP Elite Sliceワイヤレスチャージングモデル・発売記念キャンペーン (Core i5-6500T、8GBメモリ、500GB HDD、インテル HD グラフィックス 530) ¥136,400(税込)~ ■HP Elite Sliceオーディオモジュール付コラボレーションモデル・発売記念キャンペーン (Core i7-6700T、8GBメモリ、128GB SSD、インテル HD グラフィックス 530) ¥148,500(税込)~ 【メーカー製品詳細ページ】 ◆HP Elite Slice 製品詳細 ◆HP Elite Slice(スペックPDF) 【関連記事】 ◆【速攻レビュー】HP Elite Sliceの製品特徴・性能について | ||||
コンパクトでスタイリッシュな HP Elite Slice の外観・デザイン |

『HP Elite Slice』は日本HPの法人向けモジュール型プレミアムPCです。コンパクト&スタイリッシュなデザインで、ボディの配色にはプレミアムノートPCのSpectreシリーズ(※関連記事)のようなダークカラーとブロンズゴールドが採用されています。 目的に応じて組み替えが可能なモジュール式で、オプティカルディスクドライブ、オーディオ、VESAマウントの3種類のモジュールが用意されています。 【関連項目】◆ケーブルやネジが不要で簡単に取り外しが可能なモジュール | ||||

OSはWindows 10 Pro (64bit)で、型番末尾に「T」が付く省電力の第6世代インテル Core プロセッサー(Core i5-6500TまたはCore i7-6700T)、メモリ(PC4-17000:2133MHz)は全てのモデルが8GBを標準搭載。 ストレージはモデルによって異なり、500GB HDDと128GB SSDを搭載したモデルが500GB HDD(SATA/600,7200rpm)、Core i7-6700T搭載モデルが128GB SSD(SATA/600)を搭載しています。 【関連記事】◆HP Elite Slice(Core i7-6700T)の性能・消費電力を検証! | ||||

法人向けモデルは個人向け製品よりもセキュリティ面が強化されています。ボディの右側面には「指紋認証リーダー」を搭載し、BIOSへの攻撃の検知、自動修復などを行う機能や、セキュリティチップ(TPM2.0準拠)、セキュリティロックスロットなども備えています。 | ||||

左側面にはUSB-CTM 3.1 チャージングポートとユニバーサルオーディオジャックを搭載。天面カバーとボディーの隙間(ブロンズゴールドの部分)には、PC内部の熱を放出するためのスリットがあります。 【関連項目】◆天面とボディーの隙間から内部の熱を放出 | ||||

背面のインターフェースは、最新規格のUSB Type-C 3.1、従来の規格のUSB3.1×2、LANポート、DisplayPort、HDMIなどを搭載。電源スイッチは背面の角側に配置されています。 【関連項目】◆インターフェース(各部名称) | ||||
プレミアムモデルに付けられる「スラッシュロゴ」 |

天面を上部から見た形状は四角形の角を単純に丸くしたようなものではなく、美しいラインを徹底的に追求したように見えます。 プレミアムモデル向けの「スラッシュロゴ」は、光沢感があるので周囲の色や光の当たり方によって見え方が変わりますが、ゴールド(金色)ではなくブロンズゴールド(銅色)です。(※画像はコラボレーションカバー) 日本で販売されている製品では、個人向けプレミアムノートPCのSpectre シリーズ(※関連記事)や、法人向けノートPCのEliteBook x360 1030 G2(※関連記事)などで「スラッシュロゴ」が採用されています。 | ||||

ロゴの色はカバーの種類によって異なります。コラボレーションカバーが「ブロンズゴールド」、ワイヤレスチャージングカバーは「光沢感があるブラック」です。 コラボレーションカバー・・・ブロンズゴールド ワイヤレスチャージングカバー・・・光沢感があるブラック | ||||
HP Elite Sliceの素材や細部など |

ボディの素材は樹脂で、カラーはつや消しのブラックです。光沢感は少なめで、天面にはラメ加工は施されていません。 | ||||

天面やボディの周囲(前面、側面、背面)もつやが少ない仕上がりですが、こちらにはラメのような表面処理が施されています。光が当たると星がちりばめられているように見えますが、光が当たらない環境ではそれ程目立ちません。 | ||||

底面カバーもボディとよく似たつや消しの表面処理が施されていますが、素材は金属が採用されています。 【関連項目】◆HP Elite Slice の底面/リサイクルマーク | ||||
天面とボディーの隙間から内部の熱を放出 |

天面カバーの下部にはブロンズゴールドのスリットがありますが、これはPC内部の熱を放出する(吸気&排気口)役割があります。 | ||||

高性能なプロセッサーを冷却するためのデュアルファンを搭載。側面から背面にあるスリット(排気口)から内部の熱を放出します。 室温25℃の環境で負荷が高い「3DMark」のベンチマークテストを行いましたが、Core i7-6700T プロセッサーの温度は最大で67℃くらいに収まっていました。 ◆HP Elite Slice(Core i7-6700T)の性能・消費電力を検証! | ||||
ケーブルやネジが不要で簡単に取り外しが可能なモジュール |

Elite Sliceは目的に応じてモジュールの組み替えることができる仕組みになっています。モジュールの種類は下記の3タイプで、上の画像はオーディオモジュールのみを接続している状態です。 ・オプティカルディスクドライブモジュール(製品番号:X8U73AA) ・オーディオモジュール(製造番号:X8U72AA) ・VESAマウントモジュール(製品番号:X8U74AA) | ||||

モジュールの上にコネクターの位置が合うようにベースPCを乗せて「カチッ」と音がすると接続完了です。 ■オーディオモジュールの特徴 ・Bang & Olufsenの360度スピーカーを搭載 ・双方のノイズキャンセリング機能 ・集音範囲5mのデュアルマイク ・音声のボリュームバランスを自動調整するHP Audio Boos | ||||


モジュールを装着した状態でもモジュールの間に少し隙間ができるようになっていて、ベースPCの底面の吸気口をふさがないように配慮されています。 | ||||

左がベースPC、右がオーディオモジュールの接続部分です。モジュール間の通信はUSB Type-Cで行われます。 | ||||

モジュール底面のボタンを押すとモジュールを取り外すことができます。 | ||||
HP Elite Slice のインターフェース(各部名称) |

■左側面のインターフェース ・USB-C 3.1 チャージングポート ・ユニバーサルオーディオジャック | ||||

■右側面のインターフェース ・指紋認証リーダー | ||||

■背面のインターフェー ・電源ボタン ・ハードディスク インジケーター ・電源コネクター ・ネットワークポート(RJ45) ・USB-C 3.1ポート ・USB 3.1 ポートx2 ・Display Port ・HDMI ・セキュリティロックケーブルスロット | ||||
HP Elite Slice の底面/リサイクルマーク |

底面カバーの素材は金属です。底面にはモジュールを接続するための端子や、空気を内部に取り入れるための吸気口があります。 | ||||

底面カバーは4本のネジで固定されています。通常の精密ドライバー(#1)で回すことができる「プラスネジ」が使用されているので特殊な工具は不要です。 【関連項目】◆HP Elite Sliceの内部 | ||||

法人向けモデルには標準でリサイクルマークは付属しませんが、カスタマイズのページで「PCリサイクルロゴラベル」を選択可能です。 ◆家庭系PCのリサイクル(個人のお客様) | ||||
HP Elite Slice の内部 |

HP Elite Sliceは底面のネジ4本を緩めるだけで内部にアクセス可能な設計で、メンテナンス性にも優れています。 ネジはEリングで底面カバーに止められているので、どこかに無くしてしまうことはありません。 ※日本HPに問い合わせた限りでは、「サポートに問い合わせたお客様に、カバーを外してご確認頂くことがございます。」という回答をいただきました。カバーを取り外しただけでは保証対象外とはならないようですが、簡単にアクセスできない部分まで本体を分解したり、パーツの換装などに起因する故障などは保証対象外となりますので、パーツの交換や増設などは自己責任でお願いいたします。 ※下記のページ(英語)でElite Sliceの分解方法が掲載されています。 ◆HP Elite Slice G1_Product End-of-Life Disassembly instructions(PDF) | ||||

ストレージやメモリなどが整然と配置されています。 | ||||

メモリの仕様はDDR4(PC4-17000:2133MHz) SDRAM(260ピンDIMM)です。SODIMMソケットは2つありますが、8GBのメモリが1枚装着されているので1ソケット占有済みの状態になっています。 記事掲載時点(2017年6月6日)でメモリのカスタマイズはできませんが、スペックPDFでは最大32GBと表記されています。 ◆HP Elite Slice(スペックPDF) | ||||

画像は128GB SSD(SATA/600)搭載モデルです。ストレージには振動や衝撃などを抑えるクッションが取り付けられています。ピンクのクッションはしっとりしたゴムのような素材ですが、黒いクッションはスポンジのような素材になっています。 | ||||

後部側にプロセッサーを冷却するためのファンを2基搭載。高負荷時でも十分な冷却性能を発揮します。 ※天面カバーの外し方は下記のPDFのOperation name:Disassembly top cover Station:5(1/1)の項目をご覧ください。内部のネジ4本を緩めて、本体とカバーを接続するコネクターを引き抜きます。 ◆HP Elite Slice G1_Product End-of-Life Disassembly instructions(PDF) | ||||
HP Elite Slice のサイズ・質 |


HPのデスクトップPCの中では最もコンパクトなサイズなので、場所を取らず設置がとても楽です。ディスプレイの下のスペースに置くことができますし、VESAマウントモジュールを使用することで本体の設置面積をゼロにすることが可能です。 【ベースPCのみのサイズ】 幅:165mm 奥行き:165mm 高さ:35.5mm 質量:約1.05kg 【オーディオモジュール装着時のサイズ】 幅:165mm 奥行き:165mm 高さ:57mm | ||||
電源ユニット(ACアダプター) |

HP Elite Sliceは本体に電源ユニットを搭載していないので、外付けACアダプターが付属しています。電源の容量はカバーの種類によって異なっています。 【コラボレーションカバー】 65W ACアダプター(電源変換効率89%以上) 【ワイヤレスチャージングカバー】 90W ACアダプター(電源変換効率89%以上) 【ACアダプターのサイズ】 113mm(幅)x54mm(奥行き)x30mm(高さ) | ||||
USBスリムスタンダードキーボード (日本語版109Aキーボード) |

HP Elite SliceにはOADG準拠日本語版109Aのキーボードが付属しています。USBでPCに接続します。 | ||||

キーストロークはノートPCよりも長めで、キーを押したときにカチッとした感触はなく柔らかめのタッチです。 | ||||
USB 光学マウス |

HP Elite SliceにはUSB 光学マウスが付属しています。カラーはブラックで、手に触れる部分は梨地処理が施されています。 | ||||

マウスは厚みがあるデザインで、手にフィットしやすい形状になっています。 | ||||
HP Elite Slice の外観・デザインのレビューまとめ |

HP Elite Sliceはスペースをとらずに設置できるコンパクトなサイズや、Spectreシリーズで好評なブラック&ブロンズゴールドのカラーリング&スタイリッシュなデザインが魅力的な製品です。 天面のカバーとボディの隙間にあるブロンズゴールドのスリットは内部の熱を逃がすためのもので、内部にはプロセッサーを冷却するためのファンが搭載されています。コンパクトなPCは冷却性能に少し不安がありますが、HP Elite Sliceは個性的なデザインでそのような問題を解消しています。 法人向けモデルと個人向けモデルの大きな違いはセキュリティ面です。Elite Sliceは「指紋認証リーダー」や、BIOSへの攻撃の検知、自動修復などを行う機能や、OSやアプリケーションの改ざんを防ぐTPM2.0準拠セキュリティチップなどを標準搭載しています。 Elite Sliceはメンテナンス性がとても良い構造で、天面や底面カバーなどの取り外しに特殊な工具は不要ありません。また、ネジをどこかになくさないようにEリングで止めるなどの工夫もされています。 | ||||
【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Elite Slice 製品詳細
◆HP Elite Slice(スペックPDF)
【HP カスタマーサポート-ソフトウェアおよびドライバーのダウンロード】
◆HP Elite Slice サポート
◆HP Elite Slice(ミーティングルーム用)サポート
【実機レビュー】
◆モジュール型PC『HP Elite Slice』の外観・デザイン・内部
◆HP Elite Slice(Core i7-6700T)の性能・消費電力を検証!
【関連記事】
◆【速攻レビュー】HP Elite Sliceの製品特徴・性能について
■レビューについて
※商品仕様/価格については2017年6月6日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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