
Spectre x360 の高精細で美しい4Kディスプレイを実際に見た感想や、4KとフルHDディスプレイで表示される文字の比較、Youtube視聴時のバッテリー駆動時間などを検証しています。
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆HP Spectre x360パフォーマンスモデルについて ◆高解像度で美しい4Kディスプレイ ◆4KとフルHDで表示される文字の違い [2017/07/28 更新] ◆マイクロスコープで4Kディスプレイを覗いてみる ◆4Kディスプレイのバッテリー駆動時間(YouTubeでフルHD動画を1時間再生) ◆バッテリーの持ちはフルHDよりも短めですが、4Kディスプレイの綺麗さにとても満足 | ||||
HP Spectre x360パフォーマンスモデルについて |

■HP Spectre x360 パフォーマンスモデルについて 4Kディスプレイ(3840×2160ドット)、インテル Core i7-7500U プロセッサー、16GBメモリ(1866MHz,LPDDR3)、超高速・大容量の1TB SSD(PCIe NVMe M.2)を搭載したHP Spectre x360の最上位モデル。 2017年2月10日より販売開始しましたが、4Kディスプレイや1TB SSD を搭載して20万円を切るという価格で注文が殺到。4Kディスプレイの生産が追い付かず4月7日に一時受注停止になりましたが、約1ヶ月と12日後の5月19日に販売再開しました。(※関連記事) 【実機レビュー】 ◆HP Spectre x360 (アッシュブラック)の外観・デザイン ◆HP Spectre x360 (ナチュラルシルバー)の外観・デザイン ◆HP Spectre x360(Core i7-7500U 搭載)の性能・消費電力を検証! ◆HP Spectre x360 の専用化粧箱&付属品 ◆HP Spectre x360 パフォーマンスモデルでアクティブペンの描き味チェック! | ||||

【パフォーマンスモデルの主な仕様】 ・Windows 10 Home (64bit) ・第7世代インテル Core i7-7500U プロセッサー ・1866MHz,LPDDR3 SDRAMメモリ(8GB / 16GB) ・インテル HDグラフィックス 620 ・超高速・大容量の1TB SSD(PCIe NVMe M.2) ・USB A 3.1×1 、USB Type-C 3.1×2 (Thunderbolt 3 対応) ・内蔵無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 ・顔認証できるIRカメラを搭載 ・Bang & Olufsen クアッドスピーカー ・13.3インチ・4K・IPSタッチディスプレイ(3840×2160) ・約307mm(幅)× 219mm(奥行き)× 13.9(最薄部)-14.9(最厚部)mm ・質量 約 1.31kg ・65W USB Type-C スマート ACアダプター ・30分で50%の充電が可能な「ファストチャージ機能」 ・バッテリ駆動時間 約 15 時間(※パフォーマンスモデルは約 9 時間) ・Spectre アクティブペンが付属 【販売価格】 ■HP Spectre x360 13-ac000 パフォーマンスモデル ¥197,780(税込)~ 【メーカー製品詳細ページ】 ◆HP Spectre x360 製品詳細 ◆HP Spectre x360(スペックPDF) ※価格は2017年5月29日時点のものです。最新の価格や納品の目安はメーカー製品詳細ページをご確認ください。 | ||||
Spectre x360パフォーマンスモデルの高解像度で美しい4Kディスプレイ |

HP Spectre x360パフォーマンスモデルは超高精細美しい4Kディスプレイを搭載。 4Kディスプレイは高解像度でドット感がないので、文字の滑らかさがフルHDディスプレイとは明らかに違います。発色もフルHDディスプレイよりも鮮やか(彩度が高い)です。感じ方には個人差があるかもしれませんが「ぎらつき感」は少ないように見えます。 ◆関連項目:4KとフルHDで表示される文字の違い ■HP Spectre x360 13-ac000 パフォーマンスモデル 13.3インチ 4Kブライトビュー IPSタッチディスプレイ (解像度:3840×2160 / 最大1677万色 / 340nits / 331ppi) ■HP Spectre x360 13-ac000 ベーシック/スタンダード/スタンダードプラスモデル 13.3インチ フルHDブライトビュー IPSタッチディスプレイ (解像度:1920×1080 / 最大1677万色 / 300nits / 166ppi) ≪全モデル共通の仕様≫ ・13.3インチ ・光沢なので映り込みあり ・IPSパネルなので斜めから見ても色の変化が少ない ・タッチに対応 ※「nit」輝度(明るさの度合い)を示す単位 ※「ppi」1インチあたりのピクセルの数を示す単位。大きいほうが密度が高くなります。 | ||||

光沢なので映り込みがあることや、斜めから見ても色の変化が少ないIPS方式が採用されている点などはフルHDディスプレイと同じです。 光沢のディスプレイは光の反射や映り込みがあるので長時間作業するような用途には向きませんが、画像や動画などは「つや感」があるのできれいに見えます。 | ||||

スケーリング(拡大表示)は標準設定では300%(推奨)に設定されています。 スケーリングをしないで100%で表示した場合は、タスクバーのアイコンなどは約2mm、文字は約1mmになり、判別ができないくらいのサイズになるのでスケーリングは必須です。 スケーリングを200%に設定すると、アイコンや文字などがフルHDディスプレイで100%表示した大きさと同じくらいになります。 | ||||
4KとフルHDで表示される文字の違い |

※画像をクリックすると拡大表示します。 上の画像は4KディスプレイとフルHDディスプレイで表示される文字を比較したイメージです。4Kディスプレイは円や曲線などがとても滑らかで、文字のギザギザ感がなくクッキリとした感じに見えます。 4Kディスプレイの画面解像度は3840x2160ドットでフルHDディスプレイ(1920x1080ドット)の4倍で、スペックPDFでは画面の密度を示す値は331ppiとなっています。(※フルHDは166ppi) 肉眼でピクセルを認識できる限界が300ppiくらいと言われていますが、Spectre x360 パフォーマンスモデルにはそれよりもさらに密度の高いディスプレイが搭載されています。 4Kディスプレイにはデメリットというほどではないかもしれんせんが、下記のように高解像度のメリットを十分に発揮できない場合があります。 高解像度に対応していないアプリケーションなどを表示した場合は、文字がぼやけたように見えることがあります。 画像に関しても同様です。1920x1080ドットしかない画像を4K(3840x2160ドット)で表示した場合、画像を引き延ばして表示することになるので、フルHDで表示していた時よりもきれいに表示されるわけではありません。4Kの高解像をを生かすには、それに応じた高解像度の画像が必要になります。 | ||||
マイクロスコープで4Kディスプレイの覗いてみる |

DEPSTECHのデジタルマイクロスコープ(ASIN:B01LPCYXMM)で、HP Spectre x360パフォーマンスモデルの4Kディスプレイを覗いてみました。RGBW方式ではなくRGB方式のパネルが採用されています。
4Kディスプレイのバッテリー駆動時間(YouTubeでフルHD動画を1時間再生) |

【YouTubeのフルHD動画を1時間再生したときのバッテリー残量】 85%
※1時間で約15%消費するので、バッテリー残量が0になるまで約6時間40分視聴できる計算になります。
■バッテリーの駆動時間は下記の条件で行っています。
・YouTubeのフルHD動画を1時間再生
・動画はフルスクリーンで表示
・ディスプレイの明るさ(輝度)を30%(150nits)に設定
・インターネット接続はWi-Fi経由
・WebブラウザはMicrosoft Edge (マイクロソフト エッジ) を使用
・バッテリー節約機能ON
・キーボードのバックライトをOFF
・音量は10に設定
・グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定
※動画によっては上記とは異なる結果になるかもしれません。
※インテルHDグラフィックスは「バランスモード」に設定しています。(※参考画像)
※個体差があるかもしれませんが、テストでは使用したパフォーマンスモデルのバッテリー容量は58397 mWhです。(※計測はHWiNFO64を使用)
同じ条件でテストしたスタンダードモデル(Core i7-7500U、フルHDディスプレイ)のバッテリー残量は約88%(約8時間20分視聴可能な計算)でした。(※関連記事) 4Kディスプレイを搭載したパフォーマンスモデルのバッテリー残量は約85%(約6時間40分視聴可能)なので、フルHDディスプレイを搭載したスタンダードモデルと比較すると80%くらいの稼働時間になります。 ※ディスプレイの輝度(明るさ)が異なるのであくまでも参考としてご覧ください。パフォーマンスの4Kディスプレイは、フルHDディスプレイよりも輝度が高いものが採用されています。 ・4Kディスプレイ(3840×2160)の輝度は340nit ・フルHDディスプレイ(1920×1080)の輝度は300nit | ||||
YouTubeの動画を視聴したときの消費電力 | ||
Spectre x360 パフォーマンスモデル (Core i7-7500U, 4Kディスプレイ) | 15~21 W前後 ※ディスプレイを含む | |
Core i7-7500Uの 平均消費電力は3.9W | ||
Spectre x360 スタンダードモデル (Core i7-7500U, フルHDディスプレイ) | 9.5~15 W前後 ※ディスプレイを含む | |
Core i7-7500Uの 平均消費電力は2.0W |
上記はYouTube動画視聴時の消費電力(ACアダプター接続時に計測したもの)です。4Kディスプレイ搭載機の消費電力は、フルHDディスプレイ搭載機よりも6Wくらい高くなっています。 消費電力が増えるのは4Kディスプレイを搭載したことだけでなく、4K解像度を表示するためプロセッサーやGPUなどに少し負荷がかかることも影響しているようです。
バッテリーの持ちはフルHDよりも短めですが、4Kディスプレイの綺麗さにとても満足 |

HP Spectre x360パフォーマンスモデルを手にして1ケ月くらいになりますが、4Kディスプレイの綺麗さにとても満足しています。 4KディスプレイはフルHDの4倍の解像度なので、文字やアイコンなどがとても滑らかできれいに見えます。発色もフルHDディスプレイよりも鮮やかです。 デメリットはバッテリー駆動時間がフルHD搭載機よりも少し短い点ですが、当サイトのテストではフルHDの80%くらいの駆動時間でした。フルHDと比較して極端に駆動時間が短くなることはなかったので、「持ち歩いて2~3時間使えればよい」という用途なら十分だと思います。 | ||||
【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Spectre x360 製品詳細
◆HP Spectre x360(スペックPDF)
【HP Spectre 13-ac000 x360 サポート】
◆トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など
◆HP Spectre x360(ユーザーガイドPDF)
【実機レビュー】
◆HP Spectre x360 (アッシュブラック)の外観・デザイン
◆HP Spectre x360 (ナチュラルシルバー)の外観・デザイン
◆HP Spectre x360(Core i7-7500U 搭載)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre x360 (Core i5-7200U)の性能・消費電力を検証!
◆HP Spectre x360 の専用化粧箱&付属品
◆HP Spectre x360 パフォーマンスモデルでアクティブペンの描き味チェック!
■レビューについて
※商品仕様/価格については2017年5月28日時点のものです。
※製品仕様やPCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※温度や消費電力の測定値は目安です。使用状況や環境によって変わります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
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