
第7世代インテル Core i5-7200U プロセッサー(Kaby Lake)を搭載した、日本HPの13.3インチ・プレミアムノート『HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデル』の性能・消費電力を検証しました!
HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデルのスペック | |
OS | Windows 10 Home (64bit) |
プロセッサー | インテル Core i5-7200U プロセッサー(Kaby Lake) |
チップセット | CPUに統合 |
メモリ | 8GB オンボード (1866MHz,LPDDR3 SDRAM) |
ストレージ | 256GB SSD (PCIe NVMe M.2) |
グラフィック | インテル HD グラフィックス 620(プロセッサー内蔵) |
電源 | 65W ACアダプター |
■目次(ページ内リンク) 下記のリンクをクリックすると目的の場所にジャンプします。 ※[BackSpace]キーでこの位置に戻ります。 ◆ベンチマークについて ◆インテル Core i5-7200U プロセッサー ◆8GB オンボード (1866MHz,LPDDR3 SDRAM) ◆256GB SSD (PCIe NVMe M.2) ◆インテル HD グラフィックス 620 (プロセッサー内蔵) ◆ベンチマーク(3D MARK) ◆ベンチマーク(CINEBENCH R15) ◆ベンチマーク(FF14:蒼天のイシュガルド ベンチマーク) ◆ベンチマーク(ドラゴンクエストX) ◆バッテリー駆動時間(YouTubeのフルHD動画を1時間再生) NEW! ◆ベンチマーク中の温度・消費電力 ◆ベンチマークテストのまとめ | ||||
ベンチマークについて |

今回は、ディスプレイが360度回転する2in1モバイルノート『HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデル』の性能や消費電力を検証します。 第7世代インテル Core i5-7200U プロセッサー(Kaby Lake)、LPDDR3メモリ8GB 、256GB SSD(PCIe NVMe M.2)、インテル HD グラフィックス 620 (プロセッサー内蔵)を搭載しています。 【実機レビュー】 ◆HP Spectre x360 (ナチュラルシルバー)の外観・デザイン ※ベーシックモデル(ナチュラルシルバー)の正式な型番はHP Spectre x360 13-ac005TUになります | ||||
ベンチマークで使用するソフト | |
CrystalDiskInfo | HDD/SSDの基本情報を確認できるソフト。 |
CrystalDiskMark | ストレージの速度を測定するベンチマークソフト。 |
CPU-Z | CPUの詳細な情報を表示するソフト。 |
GPU-Z | グラフィックカードの詳細情報を表示するソフト。 |
HWMonitor | PCパーツの温度を測定するソフト。 |
HWiNFO64 | PCパーツの温度を測定するソフト。 |
Fraps | ゲーム中のフレームレートを表示できるソフト。 |
ワットモニターTAP-TST8 | 消費電力(W)測定で使用。 |
※デスクトップPCの場合は、ベンチマーク中の消費電力はディスプレイを含みません。 ※ノートPCの場合は、ベンチマーク中の消費電力はディスプレイを含む数値になります。 ※ディスプレイの輝度は100%に設定しています。 ※ベンチマーク中の温度や消費電力などの計測は下記のソフトやツールを使用。 |

ベンチマークテストではインテル HD グラフィックス 620 の設定を「最大パフォーマンス」にしています。

HP Spectre x360 13-ac000シリーズは第7世代インテル Core プロセッサー(Kaby Lake)を搭載。Core i5-7200U(ベーシックモデル)、スタンダードモデル(Core i7-7500U)、パフォーマンスモデル(Core i7-7500U)の3モデルが用意されています。
・インテル Core i5-7200U プロセッサー (2.50-3.10GHz / 2コア・4スレッド) ※ベーシックモデル ・インテル Core i7-7500U プロセッサー (2.70-3.50GHz / 2コア・4スレッド) ※スタンダードモデル、パフォーマンスモデル ※この記事ではCore i5-7200U搭載機でテスト。 | ||||
■プロセッサー性能比較
下記のベンチマークはPassMarkから抜粋したものです。あくまでも目安としてご覧ください。

■第7世代 Core プロセッサー(Kaby Lake) 基本は第6世代 Core プロセッサー(Skylake)と同じですが、改良された14nmプロセスルールを採用しているので、高いクロック周波数での動作が可能になり性能が向上しています。 末尾に「U」が付くノートPC向けの超低電圧モデルは発熱や消費電力などは低くなります。Core i5やCore i7という名称でもデスクトップPC向けのCore i3のようなスペック(2コア4スレッド)なので、型番末尾に「HQ」が付く性能重視タイプCore i7-7700HQ(4コア8スレッド)よりも性能は若干低くなります。 ■Core i5-7200UとCore i7-7500Uの差 コアやスレッド数は同じ2コア4スレッドで動作周波数が10%くらい違う程度なので、インターネットやオフィスソフトの使用などでは性能差は感じられません。 いずれもインターネットやオフィスソフト、年賀状ソフト、軽めの画像処理などの用途では十分だと思える性能ですが、マルチスレッド性能が要求される動画のエンコードやフォトショップで高解像度なデータを処理をする場合は非力さが感じられることがあります。 ■Core i7-7500U プロセッサー ノートPC向けの第7世代 Core プロセッサー(Kaby Lake)の上位モデル。最大動作周波数が3.5GHz、2コア/4スレッド、キャッシュ4MB、TDP15Wのプロセッサーです。 ■Core i5-7200U プロセッサー 最大動作周波数が3.1GHz、2コア/4スレッド、キャッシュ3MB、TDP15Wのプロセッサーです。 ◆日本HPのノートPC・タブレット「プロセッサー性能比較表」 | ||||
CPU-Zで表示されるインテル Core i7-7200U プロセッサーの詳細。 ■インテル Core i7-7200U プロセッサーのスペック プロセッサー・ベース動作周波数・・・2.5 GHz ターボ・ブースト利用時の最大周波数・・・3.1GHz コアの数・・・2 スレッド数・・・4 L3キャッシュ・・・3MB TDP(CPUの消費電力の目安)・・・15W プロセッサー・ダイで許容できる最大温度・・・100°C ■特長 ・第7世代インテルCoreプロセッサー(Kaby Lake) ・14nmプロセス技術を採用 ◆インテル Core i5-7200U プロセッサースペック詳細 | ||||
チップセットはインテル Core i5-7200U プロセッサーに内蔵されています。

HP Spectre x360 13-ac000シリーズは LPDDR3 SDRAM(1866MHz)を搭載。メモリのカスタマイズは用意されていませんが、ベーシックモデルは8GB、スタンダードモデル、パフォーマンスモデルは16GBのメモリが搭載されています。
・8GB オンボード (1866MHz,LPDDR3 SDRAM) ※ベーシックモデル ・16GB オンボード (1866MHz,LPDDR3 SDRAM) ※スタンダードモデル、パフォーマンスモデル ※この記事では8GB搭載機でテスト。 | ||||
搭載されているLPDDR3メモリの詳細。レイテンシ(メモリのデータを転送する時の待ち時間)はCL-14です。デュアルチャネルで動作しています。
■メモリ搭載量について インターネットやメール、文書作成、オフィスソフト、動画の視聴などの用途なら8GBで十分ですが、画像処理の場合は使い方次第になります。 はがきサイズ(年賀状)やWebサイトで使用するような数MB程度の画像を取り扱う場合は8GBでも作業可能ですし、A4サイズ程度のCGイラストなどもレイヤーを多用しなければ作業できる容量です。 ■メモリが16GB必要な場合 下記のようなメモリを大量に消費する使い方をする場合は16GB搭載モデルをお勧めします。 ・画像処理ソフトを複数立ち上げたまま作業する場合。 ・メモリを大量に消費する使い方をする(解像度が大きいデータ、多数のレイヤーを使う)場合。 ◆どれくらいパソコンにメモリを搭載すればよいのか? | ||||

HP Spectre x360 13-ac000シリーズはPCIe接続の超高速SSDを搭載! 容量は256GB、512GB、1TBのSSDを搭載した3モデルが用意されています。
・256GB SSD (PCIe NVMe M.2) ※ベーシックモデル ・512GB SSD (PCIe NVMe M.2) ※スタンダードモデル ・1TB SSD (PCIe NVMe M.2) ※パフォーマンスモデル ※この記事では256GB SSD搭載機でテスト。 | ||||
■256GB SSD (PCIe NVMe M.2)

CrystalDiskInfoで表示されるSUMSUNG製SSDの情報。型番はMZVLW256HEHP-000H1、ファームウェアは「CXB70H1Q」です。
※ストレージのメーカーは販売時期によって異なる場合があります
HP Spectre x360に搭載されているSSDは、従来のSATA3のSSDよりも非常に高速な規格(PCIe NVMe)が採用されています。シーケンシャルリードが1860MB/s前後、シーケンシャルライトは1240MB/s前後でした。512Kは読み書き共に860MB/s前後で、4Kのような小さいファイルの読み書きも高速です。
■3回連続でベンチマークをした時の温度(室温26℃) 30℃(アイドル時)→約50℃(ベンチマーク後) ■起動時間(デスクトップ画面が表示されるまで) 約8~9秒 ※PCの環境次第で起動時間が長くなる場合があります。 | ||||

HP Spectre x360 13-ac000シリーズはプロセッサー内蔵の「インテル HD グラフィックス 620」を搭載。
・インテル HDグラフィックス 620 (プロセッサーに内蔵) | ||||
■グラフィックス性能比較
※下記のベンチマークは当サイトで行ったものです。あくまでも目安としてご覧ください。
■インテル HD グラフィックス 620(プロセッサー内蔵グラフィックス) 第7世代インテル Core プロセッサーに内蔵されているGPUです。改良されたビデオエンジンを搭載しているので、第6世代よりも動画を処理する機能が向上しています。 普通にパソコンを使用(インターネットや動画の視聴などを)するには十分な性能です。本格的な3Dゲーム向けではありませんが、軽めのドラクエのようなゲームならとりあえずにプレイ可能です。 プロセッサー内蔵グラフィックスは専用のビデオメモリを搭載していないのでメインメモリと共有します。ベンチマークのスコアはパソコンに搭載されているメモリの種類(DDR4やDDR3など)によって少し差が出る場合があります。 ◆日本HPのノートPC「グラフィックス性能比較表」 | ||||
GPU-Zで表示される インテル HD グラフィックス 620 の詳細。 ■インテル HD グラフィックス 620 のスペック 【GPUコア】 Kaby Lake GT2 【CUDAコア(シェーダユニット)】 24 【テクスチャユニット】 16基 【ROPユニット】8基 【グラフィックス ベース動作周波数】 300 MHz 【グラフィックス最大動的周波数】 - GHz 【テクスチャ・フィル速度】 4.8 GigaTexels/s 【メモリ クロック】 933 MHz 【メモリ容量 】 メインメモリと共有 【メモリ・インターフェース】 128ビット 【メモリのバンド幅】 29.9 GB/秒 ◆インテル Core i5-7200U プロセッサースペック詳細 | ||||
3D MARK |
DirectX 11、DirectX 9、DirectX 10の機能を使用したベンチマークができるソフト。当サイトではSteamで販売されている有料版でテストしています。
◆3DMark-v1-3-708 ダウンロード
※総合スコアは各スコアの平均になります。
※Graphics Score・・・グラフィック性能を測定するテスト。
※Physics Score ・・・CPUの性能測定に特化したテスト。
※Combined Score ・・・CPUとGPUを利用したテスト。
Fire Strike |

HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデル | |
Core i5-7200U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 | スコア:948 Graphics Score :1034 Physics Score :5197 Combined Score :333 |
過去にテストしたSpectre シリーズのベンチマーク | |
Core i7-7500U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 ※Spectre 13-v108TU | スコア:867 Graphics Score :968 Physics Score :4875 Combined Score :288 |
Core i7-6500U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v007TU | スコア:817 Graphics Score :870 Physics Score :4934 Combined Score :302 |
Core i5-6200U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v006TU | スコア:795 Graphics Score :854 Physics Score :4380 Combined Score :290 |
Sky Diver |

HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデル | |
Core i5-7200U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 | スコア:3949 Graphics Score :3800 Physics Score :5055 Combined Score :3822 |
過去にテストしたSpectre シリーズのベンチマーク | |
Core i7-7500U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 ※Spectre 13-v108TU | スコア:3703 Graphics Score :3638 Physics Score :4622 Combined Score :3184 |
Core i7-6500U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v007TU | スコア:3676 Graphics Score :3541 Physics Score :4883 Combined Score :3394 |
Core i5-6200U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v006TU | スコア:3511 Graphics Score :3389 Physics Score :4428 Combined Score :3382 |
Cloud Gate |

HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデル | |
Core i5-7200U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 | スコア:6629 Graphics Score :8633 Physics Score :3658 |
過去にテストしたSpectre シリーズのベンチマーク | |
Core i7-7500U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 ※Spectre 13-v108TU | スコア:6143 Graphics Score :8707 Physics Score :3026 |
Core i7-6500U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v007TU | スコア:6128 Graphics Score :7882 Physics Score :3445 |
Core i5-6200U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v006TU | スコア:5659 Graphics Score :7368 Physics Score :3124 |
Ice Storm |

HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデル | |
Core i5-7200U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 | スコア:64303 Graphics Score :77572 Physics Score :40224 |
過去にテストしたSpectre シリーズのベンチマーク | |
Core i7-7500U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 ※Spectre 13-v108TU | スコア:63397 Graphics Score :76000 Physics Score :40116 |
Core i7-6500U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v007TU | スコア:60687 Graphics Score :73189 Physics Score :37981 |
Core i5-6200U メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v006TU | スコア:54872 Graphics Score :66352 Physics Score :34117 |
■Physics Score (Core i5-7200Uプロセッサーのスコア) このテストで使用しているSpectre x360はCore i5-7200Uを搭載してしているのですが、上位のCore i7-7500U(Spectre 13に搭載)よりも少し良いスコアが出ています。 このような結果が出た理由はPCの冷却性能の差だと思われます。プロセッサーには動作温度が許容限界に近くなると、動作周波数下げて発熱を抑える仕組みがあるのですが、Spectre 13 シリーズ(※Spectre 13-v108TU) は薄型にこだわったために冷却性能には限界があり、高負荷が続く処理では高性能なプロセッサーの性能を十分に生かし切れないことがありました。 | ||||
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 23℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i5-7200U プロセッサー | |||
プロセッサーの温度 | 【最大温度】 80℃前後 【平均温度】 70℃前後 【アイドル時】 33℃前後 | ||
インテル HD グラフィックス 620 | |||
GPUの温度 | 【最大温度】 80℃前後 【平均温度】 68℃前後 【アイドル時】 33℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 998.3 MHz 【アイドル時】 300.0 MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 931.7 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 - RPM 【アイドル時】 - RPM | ||
ビデオメモリ使用量 | 1722 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) | |||
最大 約34.2W |
MAXON CINEBENCH R15 |

グラフィックカードとCPUの性能テストを行い、コンピュータのパフォーマンスを評価します。
◆MAXON CINEBENCH ダウンロード
![]() | ||
■OpenGL カーチェイスによる複雑な3Dシーンを使って、グラフィックカードのOpenGLモードでの性能を調べます。 ■CPU 3Dレンダリングを行いプロセッサパワーのすべてを使う性能テスト。 ■CPU(Single Core) 1コアのみで行うプロセッサ性能テスト。 | ||
HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデル | |
Core i5-7200U (最大3.1GHz, 2コア4スレッド) メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 | OpenGL:45.91 fps CPU:326 cb CPU(Single Core):128 cb |
過去にテストしたSpectre シリーズのベンチマーク | |
Core i7-7500U (最大3.5GHz, 2コア4スレッド) メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 620 ※Spectre 13-v108TU | OpenGL:45.64 fps CPU:324 cb CPU(Single Core):146 cb |
Core i7-6500U (最大3.1GHz, 2コア4スレッド) メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v007TU | OpenGL:42.32 fps CPU:294 cb CPU(Single Core):126 cb |
Core i5-6200U (最大2.8GHz, 2コア4スレッド) メモリ8GB(LPDDR3 1866MHz) インテル HDグラフィックス 520 ※Spectre 13-v006TU | OpenGL:40.49 fps CPU:274 cb CPU(Single Core):114 cb |
■CPUテスト プロセッサパワーをすべてを使うCPUテスト(マルチコア)では、Core i7-7500UとCore i5-7200Uと同じくらいのスコアになっていますが、これはPCの冷却性能の差でこのような結果になったのだと思います。 プロセッサーには動作温度が許容限界に近くなると、動作周波数下げて発熱を抑える仕組みがあるのですが、Spectre 13 シリーズ(※Spectre 13-v108TU) は薄型で高負荷時の冷却が厳しいので、CPUのコアをすべて使うような状況では十分に性能を発揮できない場合があります。 Spectre x360も薄型のモバイルPCですが、15.6インチのENVY 15-as100と同じようなスコアが出ているので、冷却性能という点では特に問題なさそうです。動作温度も最大80℃くらいに収まっています。 ■CPU(Single Core)テスト このテストは1コアのみの性能を測定するので、薄型のSpectre 13でもマルチコアテスト時のような熱によるパフォーマンス低下はありません。Core i7-7500UとCore i5-7200Uとの差は14%くらいで、だいたい動作周波数に準じた結果になっています。 | ||||
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 23℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i5-7200U プロセッサー | |||
プロセッサーの温度 | 【最大温度】 79℃前後 【平均温度】 69℃前後 【アイドル時】 33℃前後 | ||
インテル HD グラフィックス 620 | |||
GPUの温度 | 【最大温度】 79℃前後 【平均温度】 68℃前後 【アイドル時】 33℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 998.1 MHz 【アイドル時】 300.0 MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 932.0 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 - RPM 【アイドル時】 - RPM | ||
ビデオメモリ使用量 | 635 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) | |||
OpenGLテスト・・・最大 約33.3W、CPUテスト・・・最大 約28.7W |
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |

この「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークは、実際のマップとキャラクターを表示してお手持ちのPCで動作させた場合の指標となるスコアを確認することができます。
◆FF14 蒼天のイシュガルド ベンチマーク ダウンロード
![]() | 画面サイズ:1280x720 グラフィック設定:標準(ノートPC) ウインドウモード | |
スコア:3483 | ||
平均フレームレート:26.073 評価:やや快適 |
![]() | 画面サイズ:1920x1080 グラフィック設定:標準(ノートPC) フルスクリーンモード | |
スコア:2012 | ||
平均フレームレート:14.767 評価:普通 |
![]() | 画面サイズ:1920x1080 グラフィック設定:最高品質 フルスクリーンモード | |
スコア:1006 | ||
平均フレームレート:6.786 評価:設定変更が必要 |
【Core i5-7200U・インテル HD グラフィックス 620】
フルHD(1920x1080)・標準画質でも平均フレームレートが15fpsくらいなので快適にプレイするのは厳しいと思いますが、1280x720・標準(ノートPC)・ウインドウモードの場合は平均フレームレートが26くらいになるので、動きが少しぎこちなく見えることがあったとしても、それなりには動いてくれます。
【参考:Core i7-7500U・インテル HD グラフィックス 620のスコア】 1280x720・標準(ノートPC)・ウインドウモード スコア:3666 平均フレームレート:27.565 評価:やや快適 1920x1080・標準(ノートPC)・フルスクリーンモード スコア:2008 平均フレームレート:14.758 評価:設定変更を推奨 1920x1080・最高品質・フルスクリーンモード スコア:1023 平均フレームレート:6.938 評価:動作困難 ◆HP Spectre 13(Core i7-7500U)の性能・消費電力を検証! | ||||
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 23℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i5-7200U プロセッサー | |||
プロセッサーの温度 | 【最大温度】 79℃前後 【平均温度】 73℃前後 【アイドル時】 33℃前後 | ||
インテル HD グラフィックス 620 | |||
GPUの温度 | 【最大温度】 79℃前後 【平均温度】 73℃前後 【アイドル時】 33℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 998.5 MHz 【アイドル時】 300.0 MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 932.0 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 - RPM 【アイドル時】 - RPM | ||
ビデオメモリ使用量 | 1410 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) | |||
最大 約35.8W |
ドラゴンクエストX ベンチマーク |

ドラゴンクエストX ベンチマークは、お使いのパソコンで「Windows版ドラゴンクエストⅩ」をプレイすることができるか性能をチェックするためのソフトです。
※このベンチマークはキャラクターがたくさん出てくるシーンでフレームレートが下がります。画質設定を軽くすると最高フレームレートは向上するのですが、最低フレームレートはあまり向上しません。
◆ベンチマーク ダウンロード
![]() | 画面サイズ:1280x720 グラフィック設定:標準品質 ウインドウ表示 | |
スコア:7229 | ||
フレームレート:24~151fps 評価:とても快適 |
![]() | 画面サイズ:1920x1080 グラフィック設定:標準品質 フルスクリーン表示 | |
スコア:4972 | ||
フレームレート:21~91fps 評価:普通 |
![]() | 画面サイズ:1920x1080 グラフィック設定:最高品質 フルスクリーン表示 | |
スコア:3911 | ||
フレームレート:19~70fps 評価:普通 |
【Core i5-7200U・インテル HD グラフィックス 620】
画面サイズ1920x1080・最高品質の場合、重いシーンではフレームレートが20fps前後まで下がりますが、それ以外のシーンでは30fps以上出ていることが多いので「普通」という評価になります。これでもプレイは可能なレベルですが、標準画質に設定するともう少し動きが良くなります。
1280x720・標準品質・ウインドウ表示に設定した場合でも、重いシーンになると24fps前後まで下がりますが、70fps以上出ているシーンが多いので画面の動きはとてもスムーズに見えます。
※フレームレートはFrapsで計測(目視)しています。
【参考:Core i7-7500U・インテル HD グラフィックス 620のスコア】 画面サイズ:1280x720・標準品質・ウインドウ表示 スコア:7317 フレームレート:25~152fps 評価:とても快適 画面サイズ:1920x1080・標準品質・フルスクリーン表示 スコア:4744 フレームレート:21~90fps 評価:普通 画面サイズ:1920x1080・最高品質・フルスクリーン表示 スコア:3790 フレームレート:18~70fps 評価:普通 ◆HP Spectre 13(Core i7-7500U)の性能・消費電力を検証! | ||||
ベンチマーク中のPCパーツの温度・消費電力 【室温 23℃】 | |||
温度、クロック周波数、ファンスピードなどはベンチマーク中の最高値、 アイドル時はPCを10分以上使用しない時の最小値を記載しています。 ※ベンチマーク中の計測値はPC構成や環境で変動する場合があります。 | |||
インテル Core i5-7200U プロセッサー | |||
プロセッサーの温度 | 【最大温度】 79℃前後 【平均温度】 71℃前後 【アイドル時】 33℃前後 | ||
インテル HD グラフィックス 620 | |||
GPUの温度 | 【最大温度】 77℃前後 【平均温度】 69℃前後 【アイドル時】 33℃前後 | ||
GPU コアクロック | 【 最大 】 998.3 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPU メモリクロック | 【 最大 】 932.0 MHz 【アイドル時】 - MHz | ||
GPUクーラーのファンスピード | 【 最大 】 - RPM 【アイドル時】 - RPM | ||
ビデオメモリ使用量 | 265 MB | ||
ベンチマーク中のPC全体の消費電力(モニターを含む) | |||
最大 約34.9W |
バッテリー駆動時間(YouTubeのフルHD動画を1時間再生) |


HP Spectre x360 13-ac000シリーズの電源は65W USB Type-C スマート ACアダプターです。
個体差があるかもしれませんが、テストでは使用したベーシックモデルのバッテリー容量は58027 mWhです。(※計測はHWMonitorを使用)

■インターネット閲覧中の消費電力・温度
※このテストではディスプレイの輝度を100%に設定。
※グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定。
※ACアダプタを接続してテスト
サイトにアクセスしたりページを移動した瞬間に50℃前後まで上がることがありましたが、ページを見ているだけの状態では36~40℃前後で推移。平均温度は40℃前後なので冷却ファンの音は静かです。
インターネット閲覧中の消費電力・温度(室温23℃) | |
プロセッサーの温度 | 37~50℃ 【平均40℃】 |
GPUの温度 | 37~44℃ 【平均39℃】 |
消費電力 | 7~20 W前後 |
■YouTubeの動画を約30分視聴したときの消費電力・温度
※YouTubeのフルHD動画を30分再生
※動画はフルスクリーンで表示
※このテストではディスプレイの輝度を100%に設定。
※グラフィックス電源プランは「バランスモード」に設定。
※ACアダプタを接続してテスト
プロセッサーの温度は瞬間最大で51℃まで上がりましたが、大体40℃前後で推移していました。ファンの音は静か(音声にかき消されてわからないくらい)でした。
YouTubeの動画を約30分視聴したときの消費電力・温度(室温24℃) | |
プロセッサーの温度 | 37~51℃ 【平均39℃】 |
GPUの温度 | 37~44℃ 【平均39℃】 |
消費電力 | 9.5~13 W前後 |

【高負荷時の冷却性能】 ベンチマーク中のCore i5-7200Uの温度は高負荷時で最大80℃まで上がりましたが、平均では70~73℃くらいでした。プロセッサー・ダイで許容できる最大温度が100°Cなのでかなり余裕があります。 Spectre 13 シリーズ(※Spectre 13-v108TU) は薄さを追求した製品なので、内部の空間が狭く高負荷時の冷却が厳しいのですが、このSpectre x360に関しては高負荷時の温度を見る限り冷却性能は問題なさそうです。 【キーボード面の表面温度:室温23℃の場合】 高負荷時に温度が高くなる場所は、キーボードの上側(中央から左)、底面などです。キーボード下部やパームレストなどはあまり温度が上がりません。 インターネットや動画視聴時はプロセッサーの温度があまり上がらないので、キーボード面や底面は少し暖かく感じる25~28℃くらいになります。(室温23℃) 高負荷のベンチマークをしたときは、キーボードの上側(左から中央あたり)や底面などが少し熱くなるのですが、手で余裕で触れることができる温度(36~38℃くらい)です。 【高負荷時のファンの音】 インターネットをしているときは静かですが、動画視聴時はプロセッサーの温度が常時60℃くらいになるので少しファン音が聞こえます。 音の感じ方は個人差があるのでうるさいかどうかの評価は難しいのですが、プロセッサーの温度が高くなるとファンが高速で回転するのでファンの音がそれなりに聞こえるようになります。 バックグラウンドでアップデートやダウンロード、Dropboxのようなオンラインストレージで同期などをしていると、プロセッサーの温度が上がりファンが高速で回ることがあります。 【急速充電時の消費電力】 Spectre x360には30分で50%の充電が可能な「ファストチャージ機能」が搭載されています。PCを使用していない状態で急速充電を行った場合の消費電力は36後半~38W前後になります。Spectre x360の他のモデルも同様ですが、充電しながらPCを使用した場合はそこそこ熱くなります。 | ||||
ベンチマーク時のPCパーツの最高温度(室温23℃) | |
インテル Core i5-7200U プロセッサー | 80℃(アイドル時33℃前後) |
インテル HDグラフィックス 620 | 80℃(アイドル時33℃前後) |
ベンチマーク中の消費電力(ACアダプタ接続時、モニターを含む) | |
電源OFF時 | 0.4W 前後 |
スリープ時 | 0.6W 前後 |
アイドル時 | 7W 前後 |
起動時 | 約29.5W(瞬間最大) |
ベンチマーク中の最大消費電力 | 約35.8W (FF14ベンチ) |
※消費電力はPCの使用環境によって違いが出る場合があります。 ※ディスプレイの輝度を100%に設定してテストしています。 ※ACアダプターを接続した状態で計測。 |
ベンチマークテストのまとめ |

■HP Spectre x360 13-ac000 ベーシックモデルのベンチマークテスト ◆第7世代 インテル Core i5-7200U プロセッサー ノートPC向けの 省電力重視のプロセッサーなので、動画のエンコードや画像処理のような重い処理は少し非力さを感じるかもしれませんが、インターネットやオフィスソフトのような用途では十分な性能です。 ◆8GBメモリ (1866MHz,LPDDR3 SDRAM) インターネットや文書作成、オフィスソフト、動画の視聴のような用途では8GBでも余裕があります。画像処理の場合は使い方次第ですが、非常に大きな画像データを取り扱ったり、複数の画像処理ソフトを立ち上げて作業する場合は16GBメモリを搭載したモデルを選択した方が良いかもしれません。 ◆256GB SSD (PCIe NVMe M.2) SSDはPCIe接続の読み書き速度が非常に速い超高速タイプです。電源スイッチを押してから8~9秒くらいで起動し、操作時のレスポンスもキビキビとしていてとても快適です。 ◆インテルHDグラフィックス620(プロセッサー内蔵) ファイナルファンタジーのような本格的な3DゲームをフルHD・最高画質でプレイするのは厳しい性能ですが、軽めのドラクエXはそれなりにプレイできる性能があります。(※ドラゴンクエストX ベンチマーク) ◆ベンチマーク中の温度・消費電力(ディスプレイを含む) 薄型を追求したノートは冷却性能に限界があるので、ベンチマークやゲームなどをするとプロセッサーの温度がかなり高くなってしまうのですが、Spectre x360のCore i5-7200U搭載モデルは高負荷時でも最大で80℃くらい(平均では70~73℃くらい)に収まっていました。高負荷時でもボディの表面が暖かくなる程度なので、発熱に関しては特に問題ないと思います。 | ||||
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【メーカー製品詳細ページ】
◆HP Spectre x360 製品詳細
◆HP Spectre x360(スペックPDF)
【HP Spectre 13-ac000 x360 サポート】
◆トラブルシューティング・ドライバー・使用方法など
◆HP Spectre x360(ユーザーガイドPDF)
【実機レビュー】
◆HP Spectre x360 (アッシュブラック)の外観・デザイン
◆HP Spectre x360 (ナチュラルシルバー)の外観・デザイン
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■レビューについて
※商品仕様/価格については2017年3月8日時点のものです。
※PCパーツのメーカーは販売時期により変更になる場合があります。
※ベンチマークの結果、温度、消費電力などの測定値はPCの使用状況や環境によって異なることがあります。
※できるだけ客観的にレビューしようと心がけていますが、実際の商品を見たり使用したときの感じ方には個人差があります。
※PassMarkベンチマークスコアはPassMark - CPU Benchmarks 、Video Card Benchmarks から抜粋しています。あくまでも目安としてご覧ください。
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